機械警備とは?機械警備の特徴と具体的な活用のメリット

機械警備とは?機械警備の特徴と具体的な活用のメリット
2020.11.24

「警備」と聞くと、警備員が巡回して行う仕事であると認識されるかもしれません。しかし警備の種類には、センサー技術の向上によって機器類が異常を見つけ対処の一部を自動化する「機械警備」というものがあります。

今回は機械警備の概要をご説明しながら、機械警備を導入するメリットや実際に活用できる機械警備ソリューションについてもご紹介します。

機械警備とは

機械警備とは

冒頭でも少しご説明しましたが、機械警備とは「機器類に備わるセンサーが異常を検知することで、人だけに頼らずに行う警備」を指しています。警備対象の施設に、警備員を配置する代わりに、センサーを設置します。そのセンサーが異常を検知すると、遠隔地(ガードセンター)に警報が届き、該当する現場に警備員が現場に急行する仕組みになっています。

機械警備にはさまざまな種類のセンサーがあり、ここでは代表的なものを一部紹介します。(センサーの写真は一例です)

1.空間センサー

空間センサー

建物の室内などへの侵入者を警戒するセンサーです。監視エリア内に人がいることを検知します。

2.ガラス破壊センサー

ガラス破壊センサー

ガラスが割れたことなどを検知するセンサーです。

3.マグネットセンサー

マグネットセンサー

ドアや窓の開閉状態を知らせるセンサーです。警戒中にドアや窓が開くと異常として検知します。

4.熱感知センサー

熱感知センサー

火災の発生を知らせるために用いるセンサーです。センサー周辺が高温になると異常を検知します。

5.シャッターセンサー

シャッターセンサー

シャッターの開閉状態を監視するセンサーです。警戒中にシャッターが開けられた時異常として検知します。

6.その他の機器

霧噴射装置

その他の機器

上記センサーのほか、カメラ付きのセンサーと連携して、遠隔操作にて霧を発射する装置もあります。異常を検知するだけでなく威嚇により犯行を防止することも可能です。
このように機械警備には、様々なセンサーや機器が使用されています。

機械警備導入の主な目的

機械警備導入の主な目的

機械警備は金融機関などだけでなく広く活用されてきましたが、業種を問わず施設や企業へも多く導入されています。ここでは、機械警備を導入するさまざまな目的・メリットについてご紹介します。

1.効率的なセキュリティ対策を導入したいとき

警備員の配置による警備を機械に置き換えることができるため、長期的なセキュリティ管理の手間や人件費などのコストを省け、効率化を実現できます。

2.夜間・人がいない時間帯もセキュリティ対策したいとき

有人による警備は、休日や夜間などでも人を配置しなければ安全を確保できません。人手が足りなくても24時間の警備体制を整えたい場合、無人になる時間帯に機械警備を取り入れることで警備状況が手薄にならず、終日セキュリティ対策の強化が可能です。

3.機密情報・個人情報などの管理を厳正に行いたいとき

企業では、機密情報や個人情報などを取り扱う場合もあり、情報漏えいを防止するために厳正に管理をする必要があります。情報漏えいの防止対策は、サイバー攻撃からの対策だけではありません。不正な情報の持ち出しや不法侵入による盗難といった物理的な攻撃への対策も必要です。
そこで、機密情報や個人情報を管理する場所に機械整備を設置。24時間監視でき、いざというときは警備員が現場に急行してくれるので安心です。
防犯カメラなどがセットで設置されていれば、どのような人物が出入りしたかも記録することができます。

4.セキュリティ強化を行い取引先や顧客の信頼感を得たいとき

セキュリティ強化は、取引先や顧客との信頼関係を築き上げるためにも、とても重要な部分です。セキュリティを怠り、上述した情報漏えいなどが発生してしまうと、取引先に多大な迷惑をかけるだけでなく、世間の信頼を失ってしまうことにもなります。
顧客が安心して取引を行い信頼関係を構築できるよう、機械警備を導入してセキュリティ意識の高さを示すことが可能です。

機械警備の需要と効果

機械警備の需要と効果

警察庁の調べによると、機械警備の対象施設数は2005年から右肩上がりで増加している状況です。
これは、機械警備が手ごろな価格になり導入しやすくなったことが理由の1つとして挙げられます。
また、侵入窃盗の認知件数が年々減少傾向にあるため、機械警備を導入している施設が多いことが効果を発揮していると考えられます。
今後も機械警備の需要が高まってくるといえるでしょう。

ALSOKの機械警備の特徴

ALSOKの機械警備の特徴

ALSOKでは、長年の警備業務で培った知識やノウハウを機械警備にも取り入れています。ここでは、ALSOKの機械警備のおもな特徴をご紹介します。

1.ライブ画像確認

施設内の現在の様子を、Webからリアルタイムで確認することができます。退勤した後にもオフィスの様子を確認できるため、誰かが長時間残業をしていないかなど従業員の安全や勤務状況の管理にも役立ちます。
また、オフィスが無人の状態で災害や窃盗被害などに見舞われた可能性がある場合も、離れた場所からすぐに内部の様子を確かめることが可能です。

2.入退館時画像確認

建物などへの入退館時、外の様子をALSOK画像情報センターへ確認依頼できます。入退館する際に発生しやすい押し込み強盗などの被害を防止するとともに、自身が外出するタイミングで外が安全な状態であるか確認することも可能です。

3.出退勤情報管理・入退室管理

従業員が事業所などに出入りする際、カメラ付き遠隔操作器とICカードを利用してその人の顔や氏名、出退勤時刻などを記録します。勤怠管理ソフトと連動している電気錠と組み合わせることで出入管理や出退勤管理ができるとともに、操作された履歴もWebから確認できます。また建物内部の部屋も、同様の方法で出入管理が可能です。
また、タイムカードが不要になるため、効率化に役立つことでしょう。

4.画像蓄積

既存のIPカメラでも対応する画像をクラウド上に保存し閲覧が可能です。ご自身でレコーダーなどを用意し、録画や録音をしなくてもオンラインで映像を見ることができます。
また、クラウドに保存された映像はいつでも、どこにいてもパソコンやスマートフォンなどからダウンロードして閲覧することが可能です。録画した映像を手元に保存すると紛失や盗難のリスクがありますが、クラウド保存であればその心配がないことに加え、機器の故障によるデータ喪失や誤消去のリスクもありません。
なお、画像蓄積サービスは画質やカメラの台数、保存期間などで料金が変わります。

5.タブレット表示

専用のタブレット端末から、建物全体の警備図面で警備状況やセンサーの状態、カメラの映像を一括確認できます。すべてのフロアの施錠状況や窓・扉の開閉状況などをどこからでもすぐに確かめられるため、現場へ出向いての確認する時間を大幅に削減することが可能です。
また確認作業のみならず、警備の開始や解除の操作も専用タブレット端末から遠隔操作で行うことができます。

その他、顔認証による登録人物情報の確認、また画像認識技術を使用して人物や物品を検知するサービスなども展開しています。

まとめ

今回は、無人の建物や施設をセンサーによって警備する「機械警備」についてご紹介しました。
ALSOKの機械警備なら、24時間365日休みなくセキュリティ対策が可能で、サポートまでセットになったオールインワンのソリューションにより、導入コストを抑えながら最新の警備体制から労務管理・業務効率化までを広くカバーできます。