離れて暮らす高齢者の親を見守るカメラ

高齢になった親と離れて暮らしている方は何かと心配が尽きないもの。病気で倒れていないか、強盗に入られていないか、階段から落ちたりしていないか、火事になったりしていないか…。今はまだしっかりしているようでも、いつ何が起こるかわからない。急に認知症が進むなんてこともあるかもしれないと、心配をしだしたらキリがありません。そんなあなたのために、ここでは一緒に住んでいるようにいつも様子が見られる見守りカメラと万一の時に役立つホームセキュリティをご紹介しましょう。
不安はあるが、こまめに連絡する以外方法がないのが現状
ALSOKの調査によると、70歳以上の親と別居している30〜50代の男女の半数以上にあたる55.5%が「別居している親に不安がある」と答えています。


不安の内容としては「病気やけが」が1位で64.8%。2位が「認知症、徘徊」で23.2%ですから、すば抜けて高い比率となっています。
「別居している親に不安がある」と答えた人に、何か対策をとっているかを聞いたところ、62.8%の人が何らかの対策をとっており、対策のナンバーワンは「連絡する頻度を増やす」というものでした。84.7%の人がこれを対策のひとつとしてあげており、2位以降が10%以下であったことを考えると、別居している親を心配して行う対策はもはや「連絡する頻度を増やす」がオンリーワンになっているといっても過言ではない状況です。


次に結果としてそれで不安を解消できているかどうかを聞いたところ、半数以上にあたる61.6%の人が解消できていないと答えています。
これをみると、高齢者の親と離れて暮らしている人は、心配で何かしなくてはいけないと思い、とりあえず連絡を頻繁にしてはいるものの、心配はほとんど解消されていないという状況にあることがわかります。
ではこの不安を解消するためにはどうしたらいいのでしょうか。

見守りカメラがその有力な対策のひとつに
高齢者の親と離れて暮らしている人の不安がなぜ解消されないのかを考えてみると、理由はふたつ考えられると思います。
ひとつは「何かあった時にリアルタイムに知ることができない」ということ、そしてもうひとつは離れて暮らしているので「何かあったと知ることができても、すぐに飛んでいけない」ということです。
前述のALSOK の調査では半数を超える54.8%の人が「仕事などを早退してすぐ駆けつけられる」と回答していますが、それでも異常事態の発見から到着までには数十分から数時間かかるのが普通でしょう。地方で暮らす両親を東京で見守るという状況の場合は、まずは飛行機のチケットの手配となりますので、それ以上かかるのは必至です。こんな状況にあることが不安の解消を阻害しているのは間違いありません。
このひとつ目の理由である「何かあった時にリアルタイムに知ることができない」不安を解消できるのが見守りカメラの導入です。
見守りカメラとは監視カメラなどに使われるネットワークカメラを親を見守る目的で使うというもので、最近では技術の発達により、比較的安価で性能の良いものを手に入れることができるようになってきたこともあり、高齢者の親と別居して暮らしている多くの人に利用されています。
インターネット回線があれば設置も簡単で、見守りに必要な情報はスマホで確認できるようになっています。機種にもよりますが、カメラにはさまざまなセンサーとスピーカー・マイクがついているのが基本です。センサーには動体検知、音、温度センサーなどがあります。またものによっては赤外線カメラを搭載していて、暗闇でも映像をきっちりと捉えることができる機種もあります。
使い方としては親が暮らす家の主な生活場所にカメラを設置し、必要に応じて映像を確認するというのが一般的です。動体検知センサーがついていれば、たとえば普通は寝静まっているはずの夜中に動くものがあればスマホに通知が飛んできますし、温度センサーが異常を検知しても同様に通知が飛んできます。通知を受けたらカメラの映像を通じて家の様子を確認し、異常を感じたらカメラのスピーカーを通じて呼びかけることもできます。相手が返事をすればそれもカメラのマイクを通じてスマホで確認することができます。このあたりはビデオチャットの原理と同じです。
このように見守りカメラを設置すれば、一緒に住んでいるのと同じように離れて暮らす高齢の親を見守ることが可能となります。

見守りカメラの選び方のポイント
見守りカメラとして使える機器にはさまざまな種類とグレードがでてきていて、選ぶのがむずかしくなってきています。
ここではその選び方のポイントについて少し触れておきましょう。
まずは価格。これは本当に千差万別です。最近は1万円以下で買える機種でも高機能なものが増えてきていますので、まずはこのような機種から試してみるというのはいかがでしょうか。
機能としては以下のポイントをチェック、比較検討しましょう。
- ・画素数 → 最低でも30万画素は確保しましょう
- ・暗視機能 → 部屋を真っ暗にして寝る家であればあった方がいいです
- ・首振り機能 → あるに越したことはありませんが、操作が必要なので、できれば必要なエリアをすべてカバーできるだけの台数を確保したいところです。いざという時にはまだるっこしい操作が必要な機種は役に立たないという説もあります。
- ・スピーカー・マイク → 見守りカメラとして使うなら必須です。
- ・複数同時使用 → 首振り機能のところでも書きましたが、生活エリア全体をカバーするにはどうしても複数のカメラが必要となります。できるだけ必要な台数を同時に機能させることのできる機種を選びましょう。
- ・センサー → 動体検知、音、温度センサーがあればまずは安心です。
- ・セキュリティ → 日本ではあまり聞きませんが海外ではカメラがハッキングされるという事件が相次いでいます。できるだけセキュリティの高いものを選び、ファームウエアやアプリケーションはこまめにアップデートをチェックしましょう。
「何かあったらすぐ駆けつける」ができない不安を解消するには
みまもりカメラを導入することで「何かあった時にリアルタイムに知ることができない」不安は、すべてではないにしても、大部分を解消することができます。しかし、問題はもうひとつの不安「何かあったと知ることができても、すぐに飛んでいけない」をどう解消するか、です。
この問題を解消するにはホームセキュリティを導入することで解消することができます。
HOME ALSOK の「みまもりサポート」なら、急に体調が悪くなったときなどに自分で緊急ボタンを押す、みまもりカメラで異常を察した家族が連絡をとる、と迅速にガードマンが駆けつけ、救急車を呼ぶなどのしかるべき対処をしてくれます。また、健康が気になるといったときなどには相談ボタンを押すだけでヘルスケアセンターに繋がり、相談することができるサービスも付いています。
オプションで高性能のみまもりカメラやGPSで居場所を教えてくれる「まもるっく」などを同時に導入することもできます。
ホームセキュリティなら「年老いた親が倒れているのがわかっているのに何もすることができない」といった最悪の事態を回避することができます。この機会に導入を検討されてみてはいかがでしょうか。
離れて生活するご両親や、一人暮らしのご高齢者様に、安心して日々の生活をおくってもらいたい。そんなご家族の気持ちをALSOKが全力でサポートします。
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