力のいらない護身術 vol.4

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首元をつかまれた!

身を守るために必要なのは、「相手を倒す」ためのパワーではなく「安全に逃げ出す」ための技術です。
今回は、不審者に両手で首元をつかまれたときの対処法をご紹介します。

Illustration:Satoko Fuke

STEP1 胸の前で両手を合わせる

まず、胸の前で両手を合わせます。手のひらをしっかりくっつけましょう。

技のツボ
無理に引きはがそうとしない

つい相手の手や手首をつかみそうになりますが、力で勝る相手を引きはがすのはほぼ不可能です。とっさのときも正しく体を動かせるよう、日頃から練習しましょう。

STEP2 手を下から上に突きあげる

両手を合わせたまま、相手の腕の内側に下から差し込むように、思いきり腕を突きあげます。ひじがまっすぐになるくらい、しっかり伸ばしてください。この時点で、相手の腕が首元から外れます。

技のツボ
手首からひじにかけてのすき間をねらう

両手で首元をつかむと、かならず腕の間にすき間ができます。ここに自分の手を差し込みましょう。片手で首元をつかまれたときや、首を絞められたときも、同じ方法で振りはらえます。

STEP3 肩を大きく回して振りはらう

伸ばした腕を、左右に大きく開きます。ストレッチをするときのようにしっかり肩を回すと、相手の腕を簡単に外側へ振りはらえます。すぐにその場から逃げ出しましょう。

監修 泉水流柔術代表 泉水章浩

1962年生まれ。幼少より祖父と叔父から柔術、剣術、空手を学ぶ。セミナーやカルチャー教室を中心に
古武術や護身術の指導を行っている。

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