力のいらない護身術 vol.8
刃物を向けられた！
身を守るために必要なのは、「相手を倒す」ためのパワーではなく「安全に逃げ出す」ための技術です。
今回は、刃物を持って向かってくる相手に、素手で対処する方法です。
Illustration:Satoko Fuke
STEP1 両腕を伸ばす
思わず身をすくめてしまいそうになりますが、相手をしっかり見て、両手を前に出します。
ヒジを伸ばしきる
腕をまっすぐ伸ばすと関節がロックされてつっぱり棒のようになり、相手と距離を保てます。
STEP2 相手のヒジの内側を押さえる
両手を伸ばしきって、相手のヒジの内側を押さえます。相手の勢いを完全に止める必要はありません。一瞬押さえて、横によけます。
つかむ必要はない
相手の腕をつかんで止める必要はありません。親指と人差し指の間をしっかり開いて、相手の腕を一瞬押さえれば十分です。
STEP3 相手の進む方向と逆に逃げる
勢いよく向かってきた相手は、すぐには止まれません。横をすり抜けて、走って逃げましょう。
監修 泉水流柔術代表 泉水章浩
1962年生まれ。幼少より祖父と叔父から柔術、剣術、空手を学ぶ。セミナーやカルチャー教室を中心に
古武術や護身術の指導を行っている。