事業活動を通じた社会課題の解決

社会課題に対応した商品・サービス

高齢化社会に対応したみまもりサービス

 令和6年度の介護報酬改定により、介護老人福祉施設(従来型)、介護老人保健施設等における「見守り機器等を活用した場合の夜間の人員配置基準の見直し」が行われました。ALSOKでは、高齢者向け見守りサービス「HOME ALSOK みまもりサポート®」を提供し、施設における安全体制の確保、職員の負担軽減に貢献しています。

サイバー攻撃に対応したEDRサービス

 近年、従来のウイルス対策ソフトだけでは防げないサイバー攻撃が増加しており、特にランサムウェアの攻撃による企業への大規模な被害が増えています。しかし、情報システム部門の人員不足等の理由から被害の発見・対処が遅れ、復旧までに時間を要したり、そもそも被害に気がつかないケースも少なくありません。

 そうした背景から、お客様のPCを24時間365日「安全・安心」に利用できるよう、マルウェア攻撃が発生しても瞬時に検知し、自動復旧させることで被害を最小限にする「ALSOK EDRサービス」の提供を開始しました。自律型AIエンジンを搭載し、インターネット接続が遮断された状態でもウイルス検知から復旧までを1分以内に行うことができます。1台単位で導入可能なサービスとなっており、中小企業のお客様も気軽にご利用いただけます。

くらしの「安全・安心」を支える商品・サービス

AIを活用したタウンセキュリティシステム

 静岡県浜松市が推進するスマートタウン開発の認証プロジェクトに参画し、一条タウン西伊場でのタウンセキュリティの実現に協力しています。太陽光発電施設の設置やエネファームの導入を促進し、環境配慮設計の構築に貢献しています。また、独自のセキュリティノウハウやAIを活用した画像処理技術、広域監視システムを活用したタウン内の環状交差点をはじめ、道路状況の解析・データ蓄積を実施するなど、次世代セキュリティタウンの開発に向けた実証実験を行っています。

 パートナー企業様とともに、暮らしの「安全・安心」を守りながら、災害に強く環境に配慮したサステナブルタウンの実現を目指します。

有害鳥獣対策サービス

 生息域の拡大により被害も増えている有害鳥獣は、年間約156億円の農作物被害をおよぼすと言われています。狩猟者の減少や耕作放棄地の増加も問題視されるなか、ALSOKでは有害鳥獣対策サービスを展開しています。当社は認定鳥獣捕獲等事業者の認定を受けており、わなや柵など鳥獣被害対策用品の販売や設置、駆除業務を行っています。

省コスト・省リスクの実現

「ドローン」を活用した太陽光発電施設の点検業務

 ドローンを使用した「ALSOK空撮サービス」は、広大な範囲や接近が困難な場所の点検作業を、短時間かつ費用を抑えて行うことが可能なサービスです。メガソーラー施設などの大規模設備における保守管理の省コスト化を実現します。

 その他、撮影した建物外壁の画像から、外壁タイルやパネルの剥離・浮き等の異常箇所を検出し、解析、報告までを一貫して行う「ALSOKドローン外壁調査サービス」を提供しています。従来の外壁調査の主な手法である足場敷設やゴンドラの使用、ロープアクセスによる目視および全面打診と比較して、所要期間の短縮やリスクの軽減に貢献しています。

機械警備を活用した無人店舗経営

 昨今、省人化や利便性の向上を目的とした無人店舗が広がりを見せています。ALSOKでは、当社の主力商品である機械警備や監視カメラ等を組み合わせたオンラインセキュリティシステムを提供し、無人店舗の運営に貢献しています。さまざまなオプションサービスを活用することで、お客様のニーズに沿ったセキュリティのご提案が可能となっており、現在では、フィットネスクラブ、コインランドリー、飲食店など、さまざまな業種のお客様にご利用いただいています。

安全な大規模イベント運営への貢献

神戸2024世界パラ陸上競技選手権大会

 2024年5月17日から25日にかけて神戸総合運動公園ユニバー記念競技場で開催された世界パラ陸上競技選手権大会において、「安全・安心」な大会運営を支えるため、会場の警備を実施しました。大会初日には皇室のご臨席もあり、より一層の警備体制で業務にあたりました。選手や関係者の安全確保に尽力し、大きな事故もなく任務を遂行することができました。

対外的なイベントを通じたコミュニケーション

「SECURITY SHOW 2024」へ出展

 2024年3月12日から15日にかけて東京ビッグサイトで開催された「SECURITY SHOW 2024」に出展しました。ALSOKの存在意義を高める機会として、社会的役割・貢献の歴史と将来像、当社が誇る運用力やアライアンスによる社会の課題解決への取り組みを紹介しました。また、会場内で開催されたセキュリティ分野へのAI活用におけるセミナーでは、業界の代表企業として、人とAIが相互補完することの重要性をアピールし、当社独自の取り組みを紹介しました。

全国の企業や自治体などとの協定を通じた「安全・安心」への貢献

 ALSOKは業界屈指のネットワークと機動力を活かし、企業や自治体と協定を結ぶことで、地域の「安全・安心」に貢献する活動を展開しています。セキュリティ事業の特性を活かし各地域の抱える課題をあらゆる方向から解決することで、社会貢献に努めています。

※地図上に掲載した協定は、当社が締結する協定の一部の事例です。

災害協定

 災害発生時に、給水や避難所の運営、被災情報の提供、物資輸送、避難施設の開放などあらゆる支援を行います。

Pick UP!好事例

 警送九州支社では、地震や台風などの大規模災害時、福岡県志免町の指定場所から各避難所へ食料や飲料水を届ける協定を締結しました。

鳥インフルエンザ等の家畜防疫対策に関する協定

 養鶏場での鳥インフルエンザ等発生時に、周囲の交通規制や養鶏場の消毒作業を行います。

Pick UP!好事例

 ALSOK秋田株式会社にて、野生イノシシへの豚熱経口ワクチン散布業務を実施しました。野生動物を経由し、養豚場周辺へ拡散することを防ぐため、秋田県内23市町村137地点にワクチン8,690個を散布しました。

まちづくり還元事業

 災防犯・防災事業で培った経験や技術を活かし、持続可能なまちづくりに貢献しています。

Pick UP!好事例

 成田支社では、千葉県富里市、アジア航測株式会社との3者で合同会社「とみさとエナジー」を設立し、市が管理する施設の電気料金削減を図りつつ、削減費用を地域の課題解決に役立てる事業を進めています。また、団地をパトロールし道路の修復工事を行う「道路管理サービス」や富里市消防署と連携しALSOKのドローン空撮を活用した災害対応訓練も実施しました。

消防団協力事業所

 消防庁の推進する「消防団協力事務所表示制度」を活用し、消防団活動への参加を促進しています。地域防災力の充実強化につながるだけでなく、少子高齢化等による消防団員の減少など、地域社会の課題解決に貢献する取り組みとなっています。

ロボットフレンドリーな環境構築への取り組み

 経済産業省が管轄する「令和5年度革新的ロボット研究開発等基盤構築事業」に戸田建設株式会社と共同で採択され、実証実験を行いました。セキュリティ扉や警備ロボットを出入管理システムと連動させることで、異なるセキュリティレベルのエリアでの自律移動を実現し、新しい警備体制の構築に協力しました。

介護

 居宅介護支援(ケアプラン作成)や、ご自宅での生活を支援する訪問介護・訪問看護・デイサービスなどの在宅系介護サービスから、特定施設入居者生活介護(介護付き有料老人ホーム)・認知症対応型共同生活介護(グループホーム)、サービス付き高齢者住宅などの施設介護サービスまで、幅広いサービスを提供しています。また、福祉用具の販売・レンタル事業のほか、在宅療養者向けに訪問医療マッサージサービスも提供しています。

 2022年6月には、介護事業のさらなる強化を図るべく、「ALSOKジョイライフ株式会社」および「ALSOKライフサポート株式会社」を子会社化しました。今後も介護支援AIロボットなどを活用し介護業務の効率化による経営基盤の強化と施設の拡充を図るとともに、他社にはないトータルケアを介護事業の統一ブランド「ALSOKの介護」のもとで提供していきます。