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大事なペットを犯罪から守りたい! その対策は?

2022年12月20日時点の情報です

番外編

家族の一員として暮らすペット。人々のペットへの関心が高まる一方で、動物を巻き込んだ犯罪も……。 今回は、最近増えているといわれる動物虐待の事例や対策について考えてみましょう。

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ねえ、さっき家の前にお腹に大きな傷のあるネコがいたの。ケンカで作った傷にしては一直線の切り傷で、何だか様子が変だったわ。

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もしかしたら、人による動物虐待かもしれまセンネ。幼児の虐待ニュースはニュースでも報道されますが、実は動物虐待も少なくありマセン。たとえば、警察発表でこんな報告があるのデスヨ。

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動物公園の運動場内で飼育されていたヤギの角が、2本とも根本から折られた。発見当時、ヤギは血を流しながらうずくまり、人が近づくと震えがとまらず、食欲もない状態だった。警察は何者かが夜間に忍び込んだとみて、付近に不審者がいなかったか捜査を進めている。

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東京都区内で、刃物で切られて傷を負うなどの虐待を受けた猫が相次いで見つかっている。保護されたノラ猫の中には、昨年春から断続的に、薬品や熱湯をかけられたように皮膚がただれた猫もいた。

アメリカでは、動物虐待は人への暴力と深く関係しているとされています。日本でも、暴力犯罪で逮捕された少年のうち、ほとんどが何らかの動物虐待体験をしているという研究結果も。

動物虐待と凶悪犯罪の関連性は明確に証明されていませんが、犬や猫などの動物虐待は殺人などの凶悪犯罪の前兆行動と言われることもあるそうです。「人間が被害にあっていないから」と軽く考えず、犯罪を抑止するためにも早期に対応したほうがよいでしょう。

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早期に対応というのは、「110番通報」ってことでいいのかしら?

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もちろん! 動物を不必要に苦しめる行為は「動物愛護法」違反、完全に犯罪デス。犯罪者は地域住民から声を掛けられたり、姿を見られたりすることを嫌いマス。日頃から、家の周りに目を光らせておくことが重要デスネ。

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ペット保険や葬儀など、独立行政法人 国民生活センターにはペットに関するさまざまな相談が寄せられ、2021年には年間1500件を超えています。

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出典:独立行政法人 国民生活センター「ペット(各種相談の件数や傾向)」より作成

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ホント、けっこうな件数よね。具体的にはどんなトラブルがあるの?

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女性はインターネットでペットの火葬業者を見つけ、火葬を依頼。ホームページでは体重別の料金を掲載しており、女性の犬は5万6,000円だった。しかし、業者は犬を移動火葬車の焼却炉に入れた後、突如22万円を請求。女性は抗議したが「生焼けで犬を返す」などと言われ、やむなく15万円を支払うことに。業者はその後も電話で執拗に残額の支払いを請求。警察通報後も電話は続いた……。

このほか、ペット火葬料金以外のオプション料金を請求したり、高額な壷や位牌の購入を迫ったりするケースがあります。また、コスト削減のためにペットを産業廃棄物処理業者に引き渡してゴミとして処理させたり、山林などへ不法投棄したり、別の動物の骨を返骨するなど、不正を働く業者は後を絶ちません。

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ペットの火葬・埋葬業者は全国で増えているものの、動物の火葬業者には基本的に法的規制がありマセン。ネットの情報だけで悪徳業者を見抜くのは困難なのデス……。

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また、ペットの新しい飼い主を探すホームページで、善意を装って犬、猫を騙し取る「里親詐欺」の被害も出ています。

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女性は、ペット譲渡のホームページで知り合った男性に、終生飼い続ける約束で猫を譲った。その直後に男性と連絡が取れなくなったため、動物保護啓発団体に相談。猫の返却を求める配達証明付きの文書を郵送すると、男性から「猫は逃がしてしまった」という電話がかかってきた。

このような場合、主に実験や繁殖用に転売されている可能性が高いとみられています。「直接会うことを嫌がる」「ペット専用の宅配便を利用するよう求める」「『雑種でなければ、どんな種類でも何匹でも』と言って純血種を集める」といったケースもあります。

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そのほか、飼い犬や猫などを捕獲して転売する悪質な業者もいるんデスヨ。運びやすい小型犬や猫が狙われやすいトカ。

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いやな世の中ね……。こういった犯罪に巻き込まれないためには、いったいどうすればいいの?

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●取引業者を選ぶときは慎重に!

インターネットは、情報を検索・収集するだけのツールと考えること。電話による問い合わせや事前の見学など、業者と直接コンタクトをとってから選びましょう。できれば、かかりつけの病院や信頼できる友人に業者を紹介してもらうのが◎。

●契約する前に、内容をじっくり確認

「事前に見積もりを出させるなど、料金をしっかり確認しておくことが大切です。口約束ではなく、必ず契約書を作成しましょう。納得できない場合は、支払いや書類へのサインを急ぐ必要はありません。

●トラブルが起こったら、公的な機関に相談

国民生活センターや各地の消費生活センターなどに相談窓口があります。どこに行けばいいのか困ったら、消費者庁が設けている消費者ホットライン(188(局番なし))に電話してみましょう。消費生活相談窓口を案内してくれます。

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人間に比べれば、動物に対する法的整備はまだまだなのデス。ペットに関するサービスを受ける際は、飼い主がペットの命や尊厳を守るしか手だてはありマセン。

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ペットと暮らすのって、楽しいだけじゃないのね。責任重大だわ。アルボもペットっぽいけれど、おうちは楽しい?

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楽しいデスヨ。でも、おいしいオイルをいっぱい食べさせてもらえると、もっと楽しくなれるカモ……。

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まぁ、ぜいたくね! いいわ、うちにいっぱい常備しておくから、お腹がすいたら、またいらっしゃい。

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