インフルエンザの状況【2019年~2020年】

健康 2020.10.01

日本では例年、1月上旬ごろからインフルエンザの患者数がピークを迎えます。インフルエンザは風邪と違い、様々な症状が急激に現れ、重症化すると肺炎・脳炎を併発するリスクがある危険な病気です。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界的に拡大する中、インフルエンザの2019~2020年の状況はどのようなものだったのでしょうか。本記事では感染症についての統計に基づき、国内のインフルエンザの最新情報を解説します。

2019年~2020年シーズンのインフルエンザ3つの傾向

新型コロナウイルス感染症が世界的に猛威をふるう一方で、2019年~2020年シーズン(2019年9月2日から2020年8月30日まで)も、例年通りインフルエンザの流行が発生しました。新型コロナウイルス感染症と同様、インフルエンザは飛沫感染や接触感染を通じて感染拡大し、38度以上の発熱や様々な全身症状を引き起こします。

とくに幼児や高齢者、妊娠中の女性が重症化しやすい傾向にあり、重い肺炎や脳症を発症する可能性がある危険な感染症です。ここでは、東京都感染症情報センターが419か所の医療機関を通じて行った定点観測結果に基づき、2019年~2020年シーズンのインフルエンザ動向を3つの観点で紐解きます。[注1]

患者報告数のピークは例年よりも少なめ

まず、2019年~2020年シーズンのインフルエンザ患者報告数を見てみましょう。今シーズンの患者報告数は例年よりも大幅に少なく、とくにインフルエンザの流行が例年ピークとなる第2週(1月6~12日)から第6週(2月3~9日)にかけての患者数減少が顕著です。2018年~2019年シーズンのピーク時は、ここ数年間で最多の患者数を更新し、定点医療機関1件につき65人のインフルエンザ患者が発生しました。

しかし、今シーズンのピーク時の患者数は、週平均して15人よりも少なく、患者報告数がもっとも多かった第51週(12月16~22日)の約21.22人を下回っています。[注2]

例年よりも早い時期に流行が始まったものの、総じて感染者数が減少したシーズンでした。

新型コロナウイルス感染症の流行時期とほぼ一致していることから、手洗い・うがいの励行や、マスクの着用、不要不急の外出を避けるなどのコロナ対策により、結果としてインフルエンザ抑制につながったと推定されています。

病原体の種類は?A型ウイルスのAH1pdm09が流行

2019年~2020年シーズンに流行したインフルエンザウイルスの検体検査によると、昨シーズンと比べて病原体の種類に違いが見られます。東京都感染症情報センターの情報をもとに作成した次の一覧表を見てください。

AH1pdm09 AH3亜型(A香港型) B型(Victoria系統) B型(Yamagata系統)
2018年~2019年シーズン 163件 275件 43件 2件
2019年~2020年シーズン 346件 7件 66件 0件

季節性インフルエンザは、例年A型・B型を中心に流行します。2019年~2020年シーズンは前シーズン同様、A型の病原体が数多く検出されました。A型には2009年~2010年シーズンに「新型インフルエンザウイルス」と呼ばれたAH1pdm09と、1968年度に世界的大流行(パンデミック)が確認されたAH3亜型(A香港型)の2種類がありますが、今シーズンはAH1pdm09の検出数が前年度を上回っています。病原体の累計検出数419件のうち、82.6%にあたる346件をAH1pdm09が占めています。

集団事例は前シーズンの約4割減

インフル円座の集団事例
インフル円座の集団事例

次に、教育機関・医療機関・社会福祉施設での集団事例を見てみましょう。集団事例とは、インフルエンザ様の症状により臨時休業や学級閉鎖が発生したケースや、保健所へ集団感染の報告がなされたケースのいずれかを指しています。

2019年~2020年シーズンのインフルエンザの集団事例は2,811件発生しており、前シーズンより約4割減でした。施設別に見ても、すべての施設で集団事例の発生件数が減少していることがわかります。とくに前シーズンに大量発生した保育所での集団事例は、約53%減となる685件、幼稚園についてもほぼ半減となる118件にとどまりました。

また、介護施設や老人ホームを始めとした社会福祉施設でも、前年比約86%減となる65件でした。新型コロナウイルス感染症対策が、インフルエンザ対策にも好影響となり、感染症への抵抗力が弱い乳幼児や高齢者への集団感染が顕著に抑えられたことがわかるシーズンでした。

インフルエンザの3つの予防対策

インフルエンザの予防対策3つ
インフルエンザの予防対策3つ

例年、日本での季節性インフルエンザの流行は、お正月休みの後にピークを迎えます。インフルエンザを予防するため、次の3つの対策が必要です。

対策の基本は手洗い・うがい

インフルエンザ対策の基本は、手洗い・うがいによる衛生管理です。とくに正しい方法で手を洗う「手指衛生」が、感染症予防に欠かせません。外出時、調理前、食事前は必ず石けんやアルコール消毒薬で手を洗い、ウイルスを除去しましょう。アルコール製剤なら瞬時に手指消毒が可能ですが、石けんを使う場合は手首や指先、指の間や爪の間まで、20~30秒かけて念入りに洗うことが大切です。

ピーク前に予防接種を受けよう

インフルエンザワクチンの予防接種を受ければ、発症リスクを抑えられるだけでなく、万が一かかった際の重症化を予防できます。インフルエンザは風邪と違い、38度以上の発熱がある場合が多く、また急激に症状が発生する病気です。予防接種を受けてもインフルエンザに罹患する可能性はあるものの、肺炎・脳症の併発リスクを低減できるのは大きなメリットです。インフルエンザがピークを迎える1月~2月よりも前に、お近くの病院で予防接種を受けましょう。

マスクを正しくつけて呼吸器衛生を

新型コロナウイルス対策でマスクの有効性が注目されていますが、インフルエンザの感染拡大を防ぐうえでも、マスクの着用が効果的です。ただマスクをつけるだけでなく、正しい装着方法を学びましょう。鼻・口の両方をカバーできるようにしっかりとマスクで顔を覆い、鼻のところの針金部分の形を調節して、隙間が生まれないように装着するのが正しいつけ方です。 もしマスクを忘れてしまった場合は、「咳エチケット」に気をつけましょう。国立感染症研究所感染症情報センターによると、咳1回につき約10万個、くしゃみ1回につき約200万個の飛沫(しぶき)が発生します。[注3]

咳やくしゃみに含まれる小粒子を通じて、ウイルスが周囲に撒き散らされる可能性があるため、咳やくしゃみをする時はティッシュやハンカチで抑える、なるべく他人から顔を背けるなど、「咳エチケット」を守りましょう。

インフルエンザの最新情報を知り、感染予防対策に役立てよう

例年1月~2月ごろをピークとして、国内ではインフルエンザの患者数が急増します。インフルエンザの2019~2020年シーズンの患者報告数は、新型コロナウイルス感染症への対策が功を奏したこともあり、例年よりも低い水準でした。今後も手指消毒やマスク着用、予防接種を受けるなど、感染予防対策を徹底していく必要があります。

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