不審者に狙われやすい人の特徴は?女性や子どもの防犯対策と防犯グッズ

防犯2026.07.10更新(2020.11.05公開)

本記事は、不審者に狙われやすい人の特徴と、女性・子どもが日常で取り入れやすい防犯の考え方を整理した記事です。
帰宅途中の夜道で不審者にあとをつけられた経験がある方や、子どもが一人で登下校する際に不審者に狙われないか不安に感じている方もいるでしょう。
実際にストーカー事案の被害者の多くは女性が占めており、子どもへの声掛けやつきまとい事案も全国で発生しています。
こうした被害は決して他人事ではなく、日頃から防犯意識を持つことが大切です。では、自分自身や子どもの身の安全を守るため、何ができるのでしょうか。

【この記事で分かること】

  • 不審者に狙われやすい人の傾向
  • 不審者の見分け方の考え方
  • 遭遇時の対処の基本
  • 持ち歩きやすい防犯グッズ

目次

不審者情報・ストーカー被害は増加傾向にある

不審者情報は日々全国で寄せられており、一層の注意が必要な状況にあるといえます。また、警察庁発表の資料によれば、近年はストーカー事案の相談等件数も増加傾向にあります。
たとえば、警視庁に寄せられた前兆事案認知情報(子どもと女性を対象とする性犯罪等の前兆とみられる声掛け、つきまとい、身体を掴む等の暴行等)は、令和6年は5,490件、令和7年は5,629件でした。また、埼玉県では18歳以下を対象とした声かけ事案が令和6年は2,714件、令和7年は2,434件報告されており、年間2,000件以上発生しています。

ストーカー事案の被害者と加害者の関係

参考:警視庁 前兆事案の認知情報
埼玉県警察本部 令和7年中 子供に対する声かけ事案

警察庁の「令和7年におけるストーカー事案、配偶者からの暴力事案等、児童虐待事案等への対応状況について」によると、令和7年のストーカー事案の相談等件数は22,881件で、1日あたり約63件の相談が寄せられている計算です。前年と比較して3,314件も増えている状況です。
被害者の性別は、女性が19,880件(86.9%)、男性が3,001件(13.1%)でした。被害者と加害者の関係を見ると、交際相手(元含む)が8,910件(38.9%)、勤務先同僚・職場関係が2,757件(12.0%)、知人友人が3,059件(13.4%)となっています。
一方で、「面識なし」は8.8%(2,021件)、「関係(行為者)不明」は9.9%(2,260件)となっており、加害者と面識がない、または関係性が不明なストーカー事案が1日あたり約12件も発生していることになります。
見知らぬ人物による声かけや露出などの前兆事案は、ストーカー被害へ発展するおそれがあります。自分自身や子どもの安全・安心を守るため、日頃から適切な対策を講じることが重要です。

出典:警察庁「令和7年におけるストーカー事案、配偶者からの暴力事案等、児童虐待事案等への対応状況について」

女性や子どもを狙う不審者とは?

女性や子どもを狙う不審者は、突然の声かけやつきまとい、体をいきなり掴んでくる、勝手に写真を撮るなど、不審な行為をします。不審者に狙われると、わいせつや連れ去り、通り魔事件などの被害に発展することも考えられるため、日頃から注意が必要です。

不審者に狙われやすい人の特徴

不審者に狙われやすいのはこんな人

不審者に狙われやすい人には、動きにくい服装をしている、警戒心が薄そうに見える、一人で行動しているなどの共通点があります。痴漢・不同意わいせつなどの犯罪傾向に関する各種統計を踏まえ、不審者に狙われやすい人の特徴を解説します。

狙われやすい女性の特徴

女性は、動きにくい服装で音楽を聴きながらゆっくりと歩いているときなど、逃げられにくく助けを求めにくい状況が狙われるケースがあります。

スカートやハイヒールなどの動きにくい服装をしている

痴漢や粗暴行為のターゲットになりやすいのが、スカートやハイヒールなど、動きにくい服装をしている女性です。犯行を企てている人は、こうした服装をしている人は逃げにくいことを見越して犯罪に及ぶケースもあります。

暗い夜道を一人で歩いている

また、外出する時間帯にも注意が必要です。警視庁のWebページ「痴漢等の性犯罪被害防止対策」における「都内における迷惑防止条例違反の検挙、性犯罪(不同意わいせつ、不同意性交等)の認知状況(令和7年中)」を見ると、不同意わいせつの発生件数が特に多くなる時間帯は、21時~24時であることが分かります。
深夜帯は、一人で出歩かないようにしましょう。どうしても深夜帯に1人で出歩かなければならない場合は、比較的動きやすい服装を選び、防犯ブザーを持ち歩きましょう。

出典:警視庁「都内における迷惑防止条例違反の検挙、性犯罪(不同意わいせつ、不同意性交等)の認知状況(令和7年中)」

周囲への注意が散漫

ぼんやりしている様子の人や、ゆっくり歩いていて警戒心がなさそうな人も、性犯罪のターゲットとされやすい傾向があります。特に、スマートフォンを操作していたり、音楽に熱中していたりする人は、注意散漫だと判断されやすく、不審者に狙われる可能性が高まります。イヤホンで音楽を聴いている場合やゲームに熱中している場合などは、不審者が近づいてきていること自体に気づけない場合があります。
逆に、周囲の状況に気を配り、きびきび歩いている人は、不審者のターゲットになりにくいと言えるでしょう。

一人で行動している

複数人で行動しているよりも、一人で行動している人のほうが狙われやすい傾向にあります。また、人通りが多い道を通っていても、自宅周辺などで一人になる場合は注意が必要です。自宅まで尾行し、自宅に入るタイミングを狙って侵入しようとするケースもあります。

行動パターンが読まれやすい

不審者は下見・尾行を通じて行動パターンを把握することがあります。通勤・通学・帰宅ルートや時間帯がルーティン化している場合は、行動パターンを読まれ、ターゲットにされるおそれがあります。通勤・通学・帰宅ルートは週に数回でも変え、行動をパターン化させないことが大切です。

狙われやすい子どもの特徴

子どもの場合も、一人でいるときに狙われやすい傾向があります。また、留守番中の子どもを狙った犯罪も発生しています。

一人で行動する場面が多い

子どもを狙う不審者のターゲットになりやすいのは、一人で遊んでいる・出歩いている子どもです。警視庁が過去に行った実態調査によると、子どもを対象とした強姦・強制わいせつ、痴漢、声かけ・つきまとい等や公然わいせつにおいて、被害に遭ったときの同伴者の状況をグラフにすると次のようになります。

子どもの被害:同伴者の状況

どの犯罪も、「子ども単独」の割合がもっとも多く、「子どものみ2人以上」で被害に遭う割合が次に高くなっています。大人の目の届かない場所で、子どもだけで行動することはリスクが伴うことを認識しておきましょう。

出典:警視庁「子ども・女性の安全対策に関する有識者研究会提言書

人目の少ない場所を通る

通学路に人通りが少ない場所がある場合は注意が必要です。人通りの少ない公園の近くや駐車場、狭い路地などは不審者が隠れる場所もあり、目立ちにくいことから、狙われる可能性があります。人が少ない場所は通らないようにし、集団下校等がない場合は、保護者が迎えに行くなどして対策することが大切です。

留守番中だと分かりやすい

子どもが一人で留守番していることを悟られると、狙われるリスクがあります。電話で在宅状況を確認したり、配達業者を装って訪問したりするケースがあります。
また、子どもが鍵を開けている姿を見て、留守番していることを把握するケースや、子どもが自宅に入る際に、強引に侵入するケースもあります。子どもには、鍵を見せびらかさないこと、家に入る際は周囲を確認することなどを教えておくことが大切です。

不審者の特徴・見分け方

不審者かどうかは外見だけで判断できるとは限りません。服装の違和感だけでなく、同じ場所を行き来する、必要以上に周囲を気にしているなど、行動面も含めて総合的に注意することが大切です。また、以下の特徴に当てはまる人が必ずしも不審者とは限りません。あくまでも注意が必要なサインの一例として捉え、違和感を覚えた場合は距離を取る、人通りの多い場所へ移動するなどの対策をとりましょう。

不審者の特徴
同じ場所を行ったり来たりするなど、不自然な行動をしている
見慣れない車両が長時間駐車している
場所や気候にそぐわない格好をしている
周囲を気にしながら施設の様子を窺っている
見慣れない人が施設周辺でメモや録音をしたり、写真やビデオ撮影をしている
施設の防犯カメラ等の向きや、警備員の配置状況を確認している

服装や外見から見る不審者の特徴

季節外れの服装をしている、場所にそぐわない格好をしているなど、不審な特徴が見られるケースがあります。
しかし、不審者は必ずしも「怪しい格好」をしているとは限りません。怪しまれないよう、ジャージやスーツ、普段着など周囲の方とあまり変わらない格好をしていることもあります。そのため、不審者に気づくことができず、知らないうちにターゲットにされているケースもあるのです。

行動パターンから見る不審者の特徴

行ったり来たりを繰り返して挙動不審な動きをしている、必要以上に周囲を気にしている、人通りの少ない場所に長時間立っている、こちらを見続ける、後ろをついてくるなどの行動が挙げられます。また、見慣れない人物が施設や店舗、住宅にカメラを向けている場合や、不審な車両が長く駐車されている場合などにも注意しましょう。

不審者の被害に遭わないための3つの対策

被害に遭わないための3つの対策

被害に遭わないようにするためには、単独行動を避ける、自宅のセキュリティ対策を強化するなど、日頃から防犯意識を高めることが大切です。ここでは、すぐにできる3つの対策をご紹介します。

できる限り1人で行動しない

不審者は1人で行動している人をターゲットに選ぶ傾向があります。夜遅くの不要不急の外出を避けることはもちろん、外出時はなるべく単独行動を避け、同伴者と一緒に出歩くようにしましょう。特に子どもが外出する場合は、できる限り保護者や中学生以上の同伴者をつけましょう。
幼児の被害事例もあるため、幼児を1人で出歩かせないようにし、常に目を離さないことが重要です。
学校や仕事の帰り道など、どうしても1人で行動しなければならない場合は、なるべく明るく人通りの多い道を選び、周囲の状況に注意を払いながら行動することが大切です。防犯ブザーを携帯し、すぐに鳴らせる場所に取り付けておくと、いざというときに安心です。
また、毎日同じ時間に同じ道を通るなど行動がパターン化していると、待ち伏せやストーカー被害につながるおそれがあります。帰宅ルートや利用する駅・店舗を定期的に変えるなどして、行動パターンを読まれにくくすることも大切です。
さらに、警察や地方自治体、学校から、住んでいる地域周辺における不審者に関する情報が出されていないか確認するようにしましょう。
お子さまがいる場合には、不審者に関する情報を子どもに伝え、注意喚起を行うようにしてください。

もし不審者に遭遇したらその場から逃げることを優先に

もし不審者に遭遇してしまったら、その場から逃げ、大声で助けを呼ぶことが大切です。
不審者が犯行をあきらめる距離は、電車の車両1両分にあたる約20メートルだといわれています。安全に逃げるためにも、不審だと思った段階で、早めに逃げるようにしましょう。
身体に危険が及ぶような状況であれば、邪魔になる荷物はその場に置いて、一刻も早くその場から遠くへ逃げるべきです。また、屋内で不審者に遭遇し、近くに助けを求められる人がいない場合には、素早く屋外へ避難し、大声で助けを呼ぶようにしましょう。

不審者と遭遇するのは屋外だけではない

不審者と遭遇するのは屋外だけではありません。在宅時であっても、不審者に不法侵入され、家の中で鉢合わせになるケースがあります。実際、警視庁の調べによると、都内で発生した不同意わいせつ事件のうち、26.2%が戸建てや集合住宅などの住宅で発生しています。

出典:警視庁「都内における迷惑防止条例違反の検挙、性犯罪(不同意わいせつ、不同意性交等)の認知状況(令和7年中)

在宅時の不審者対策にはホームセキュリティの導入が有効です。空き巣やストーカーなどが侵入した場合などに、異常事態をいち早く検知・通報し、警備員が駆けつけて一次対処します。また、状況に応じて各関係機関と連携します。在宅時の安全・安心を守るなら、ホームセキュリティシステムの導入も検討しましょう。

女性・子どもの持ち歩きにおすすめの防犯グッズ

不審者対策として持ち歩きたい防犯グッズは、以下の3つです。

  • 防犯ブザー:すぐに周囲へ異変を知らせたい人向け
  • GPS端末:子どもの居場所を把握したい家庭向け
  • 防犯ライト・フラッシュライト:夜道や帰宅時の不安対策を重視する人向け

防犯グッズは、万が一のときに被害を防いだり、被害を最小限に抑えたりするために役立ちます。自分自身や子どもの行動範囲や生活スタイルに合わせて選びましょう。

防犯ブザー

防犯ブザーは、すぐに周囲へ異変を知らせたい方におすすめです。ボタンを押したりピンを引き抜いたりすることで、大きな警報音を鳴らせる防犯グッズです。不審者を驚かせ、その間に逃げたり、周囲に助けを求めたりすることができます。
また、防犯ブザーはバッグやランドセルの外側など、見えやすい場所に取り付けておくだけでも一定の防犯効果が期待できます。不審者に対して「防犯意識が高い」という印象を与えられるため、犯罪の抑止にもつながるでしょう。

GPS端末

GPS端末は、子どもの居場所確認を重視する家庭におすすめです。携帯電話を持っていない子どもには、GPS端末を持たせて現在地を確認できるようにしておくと安心です。通学や習い事などで一人になる時間がある場合でも、保護者が位置情報を把握しやすくなります。
近年は位置情報の確認だけでなく、メッセージ機能や緊急通知機能を搭載した製品もあります。子どもの年齢や利用シーンに合わせて選ぶことで、日常的な見守りに役立つでしょう。

防犯ライト・フラッシュライト

防犯ライト・フラッシュライトは、夜道や帰宅時の不安対策を重視する方におすすめです。
被害に遭いそうになった際に強い光を照射することで、相手をひるませたり、自分が逃げる時間を確保したりする効果が期待できます。夜間の通勤・通学や、暗い道を通る機会が多い方は携帯しておくと安心です。
スマートフォンにもライト機能はありますが、カバンの中から取り出す手間や、起動までに複数の操作が必要な場合があります。専用の防犯ライトやフラッシュライトであれば、緊急時でも素早く使用しやすいというメリットがあります。

外出時だけでなく「家」の不審者対策はホームセキュリティで

不審な接触が外出時だけで終わらず、自宅周辺での待ち伏せや接近に不安を感じることもあるでしょう。また、不法侵入や空き巣など、在宅時や留守中の被害へ発展する可能性もあります。外出時の備えに加えて、自宅での安心を高める選択肢として、ホームセキュリティの導入も検討材料の一つになります。

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まとめ

不審者による声かけやつきまといといった被害は毎年多く発生しています。特に女性や子どもは被害に遭うリスクがあるため、日頃から防犯意識を持つことが大切です。周囲への注意が散漫な状態や一人での行動が多い場合は狙われる可能性が高まるため、夜間の外出は避ける、子どもをできるだけ一人で行動させないなどの対策を心がけましょう。
また、不審者対策は外出時だけでなく、自宅にいるときも重要です。万が一に備えて、住まいの防犯対策も検討してみてください。

不審者に狙われやすい人に関するよくある質問

Q:犯罪に巻き込まれやすい人にはどのような特徴がありますか?

A:周囲への注意が散漫な人や、一人で行動することが多い人は狙われるリスクが高まる傾向があります。たとえば、歩きながらスマートフォンを操作している人や、イヤホンで周囲の音が聞こえにくい人、毎日同じ時間に同じ道を通る人などは狙われる場合があります。周囲に気を配り、防犯意識を持って行動することが大切です。

Q:後をつけられた・つきまとわれた時はどう対処したらよいですか?

A:まずは相手との距離を取り、コンビニや交番、店舗など人がいる明るい場所へ避難しましょう。自宅へ向かうと住所を知られるおそれがあるため、帰宅は避けるべきです。防犯ブザーを携帯している場合はすぐに使用し、身の危険を感じた場合はためらわず110番通報してください。周囲の人に助けを求めることも重要です。

執筆:ALSOK株式会社

「安全・安心」を皆様にお届けするため、セキュリティのプロフェッショナルであるALSOKが編集しています。日常生活に潜む危険から身を守るための防犯対策、突然の災害に備える防災情報、ご高齢者やお子さまのみまもりまで、暮らしに役立つ確かな情報を分かりやすく発信しています。

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