夜道、自転車運転での注意点

防犯 2024.02.06更新(2020.09.29公開)
夜道、自転車運転での注意点

夜道の自転車走行中は、交通事故や性犯罪に遭うリスクが高まります。安全・安心に自転車を運転するうえで、どのような事故対策や防犯対策をとるとよいのでしょうか。本記事では、まず夜間の自転車走行の危険性を説明したうえで、万が一の事態から身を守るための安全対策を紹介します。

目次

データで見る夜道の自転車走行の危険性

夜間は視界が悪くなるため、自転車走行にはさまざまな危険がともないます。まず、自転車走行中に転倒したり衝突したりすることで怪我をするリスクがあります。また、夜間は強制わいせつや強制性交などの発生件数が増加することから、とくに女性の場合は自転車走行中においても防犯対策を意識することが望ましいと言えます。ここでは、夜間の自転車走行の危険性について、政府統計に基づき解説します。

交通死亡事故が最も多いのは17時台~19時台の「薄暮時間帯」

警察庁の「薄暮時間帯における死亡事故発生状況」によると、自転車事故を含む交通死亡事故の件数がもっとも多いのが、17時台~19時台の「薄暮時間帯」です。平成30年~令和4年(2018~2022年)にかけての死亡事故件数を見ると、全14,499件のうち薄暮時間帯での発生は2,750件であり、この3時間の間に24時間の19.0%の事故が発生していることが分かります[注1]

[注1]警察庁「薄暮時間帯における交通事故防止」

薄暮時間帯においては、急速に周囲が薄暗くなってくるために事故が多く発生するものと考えられます。自転車を運転する場合は、薄暗くなる前から前照灯を意識的に使用するようにして、自分の自転車の存在を周囲の自動車などに知らせるように心がけましょう。薄暮時間帯においては、速度を落として、周囲の交通の状況に一層注意して慎重な運転をすることをおすすめします。

自転車乗用事故(令和4年)において、法令違反ありの死者数は法令違反なしの3.5倍

法令違反は死者数が3.5倍増加

出典:警察庁「令和4年中の交通死亡事故の発生状況及び道路交通法違反取締り状況等について」

警察庁発表の「令和4年中の交通死亡事故の発生状況及び道路交通法違反取締り状況等について」によると、自転車乗用事故において、高齢者では、法令違反ありの死者数は法令違反なしの4.1倍であり、高齢者以外では、法令違反ありの死者数は法令違反なしの2.7倍でした。
夜間の自転車走行中の無灯火は、自動車などから自転車が見えにくくなるため非常に危険です(道路交通法により5万円以下の罰金に処せられます)。暗くなり始めたら早めに前照灯を点灯させるようにしましょう。また、夜間走行にあたっては、前照灯の点灯に加えて、尾灯(テールライト)を点灯させるようにするか、または、後方から見えるように反射板(リフレクター)を取り付けるようにしましょう。

女性の場合は特に、自転車で帰宅しているときに性犯罪に遭うリスクを警戒する必要があります。実際に、自転車で女性が帰宅しているときに、待ち伏せしていた者によって自転車から引きずり下ろされた事例があります。やむを得ず夜間に外出せざるを得ない場合や、帰宅時に夜道を自転車で走行する場合は、性犯罪に遭わないために防犯対策が必要です。

夜道の自転車走行に必要な防犯対策2つ

夜道の自転車走行に必要な防犯対策

交通事故と性犯罪のリスクを低減させるための対策が、「適切な自転車用ライトの使用」と「ドライブレコーダーの設置」です。この2つの安全対策を実施しましょう。

自転車用ライトを適切に使用しましょう

自転車用ライトは、前照灯、尾灯などがあります。夜間走行においては、前照灯を点灯しなければならず、点灯していなければ法律違反となります。前照灯の色・明るさに関して各地方自治体で定められています。東京都においては、「白色または淡黄色で、夜間、前方10メートルの距離にある交通上の障害物を確認することができる光度を有する」ものでなければなりません。なお、前照灯として点滅するライトを使用することは、法律違反になるので注意が必要です。
また、夜間走行においては、尾灯を点灯させるか、または、後方から見えるように反射板を取り付けるようにしなければなりません。尾灯が点灯されておらず、かつ、反射板が取り付けられていなければ、法律違反となります。反射板より尾灯のほうが、視認性に優れていることから、夜間や夕方などに運転することが多い場合は、尾灯を使用することをおすすめします。

万が一の事故・犯罪被害に備えてドライブレコーダーの取り付けを

また、自転車へのドライブレコーダーの設置を検討することをおすすめします。ドライブレコーダーは小型化が進み、幅や奥行きが50mm程度に収まる製品も増えています。夜間でも鮮明に録画できるカメラを選ぶとよいでしょう。交通事故に遭ってしまった際に、事故の映像を撮影していれば、映像データが証拠として有利に働くケースがあります。また、ドライブレコーダーは防犯カメラや監視カメラとして使用することも可能です。たとえば、夜間の自転車走行中に痴漢や迷惑行為に遭った際、証拠映像を警察に提出することで、迅速な犯人逮捕につながります。

女性1人の場合はさらに注意が必要!防犯ブザーで対策を

やむを得ず女性が夜間に1人で出歩かなければならない場合、必ず防犯対策を行いましょう。歩行時と比べて、自転車走行中は比較的安全だと考える人もいるかもしれませんが、自転車走行中の女性をターゲットにした性犯罪や迷惑行為も発生しています。
女性の防犯対策として効果的なのが、防犯ブザーの携帯です。防犯ブザーがあることで、犯罪を思いとどまらせる効果が期待できますし、不審者と遭遇した際には大きな音で威嚇することができます。

いざというときにガードマンが駆け付けてくれると安心

自転車走行にあたっては、日没の前から前照灯を早めに点灯するようにしましょう。そして、万が一の事故や犯罪被害に備えて、ドライブレコーダーを設置しましょう。日頃からの事故・犯罪の予防は重要ですが、いざ事故や犯罪被害に遭ってしまうと、気が動転してしまってどのような行動をとったらよいのか分からずパニックに陥ってしまうこともあり得ます。
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