ドライブレコーダーの駐車監視とは?ドアパンチや当て逃げから愛車を守ろう!
駐車中に事故が起こってしまった場合、どのように対応すべきでしょうか。証拠として映像が録画されていれば、その後の対応をスムーズに行うことができます。そこで今回は、ドライブレコーダーの駐車監視について解説していきます。
常時録画とセンサー録画。それぞれのメリット・デメリットは?


ドライブレコーダーの駐車監視とは、運転中だけでなく、駐車中も録画できるドライブレコーダーの監視機能のことです。ドライブレコーダーはエンジンをかけたときから録画を開始するものが一般的ですが、駐車監視機能の付いたドライブレコーダーを選ぶという方も少なくありません。
ドライブレコーダーの駐車監視機能の録画形式には、駐車中も常に録画を続ける常時録画式、車に衝撃が加わった場合に録画を開始するGセンサー録画、人や車などの動きを感知して録画を開始するモーションセンサー録画があります。
これらには以下のようなメリット・デメリットがあるため、目的に適したものを選びましょう。
1常時録画式のメリット・デメリット
常時録画式は常に録画をしているため「大切なときに録画されていない」ということがあまりないのが最大のメリットです。
一方、デメリットとしては、データ消費が激しく容量が足らなくなると上書き録画されてしまい、日付を遡った確認が必要になった時に該当日時の動画が消えてしまっている可能性があることが挙げられます。
ドライブレコーダーの録画可能時間は、映像の解像度や画素数などによって変わってきますが、1920×1080のフルHDで1時間ほど録画するとなった場合、8GBが必要とされます。常時録画で保存期間を24時間と録画するのであれば、200GB以上のmicroSDを用意しておきましょう。
2Gセンサー録画・モーションセンサー録画のメリット・デメリット
Gセンサー録画とは、衝撃を感知して自動録画が開始するタイプです。常時録画式と比較して、録画容量の消費を抑えられるというメリットがあります。一方で、大切な場面で録画できていない可能性があることが最大のデメリットです。モーションセンサー録画は、画角内の動きを検知して録画が開始されるタイプです。こちらも人感センサーが動きを検知しない限り作動しないため、バッテリーや録画容量を節約することができるメリットがあります。しかし、画角範囲外の動きでは反応しないというデメリットもあります。
ドライブレコーダーの電源供給方式


ドライブレコーダーの電源供給には3つの方式があります。
1ドライブレコーダーに電源が内蔵されているタイプ
取り付けが簡単であるというメリットはあるものの、長時間の録画に耐えられないというデメリットがあります。
2車から電源を供給するタイプ
充電する手間が省ける点がメリットではありますが、車のバッテリーが上がりやすくなる点はデメリットになります。
3外部バッテリーと接続するタイプ
車のバッテリーが上がる心配がないことがメリットとして挙げられます。しかし、デメリットとしては、別途外部バッテリーを用意しなければならないため、コストパフォーマンスが悪い場合があります。
駐車監視機能の必要性
駐車場または周辺の治安が悪い場合は、ドライブレコーダーの駐車監視機能の必要性が高まります。万が一、駐車中に何らかのトラブルや犯罪被害に遭ったとしても、駐車監視機能で証拠を残せるため、いわゆる泣き寝入りとならない可能性が高くなります。
また、駐車監視機能が働いていることを車の外からでもわかるようすれば、トラブルや犯行を未然に防ぐ効果も期待できます。加えて自宅の車庫ではなく集合駐車場に車を止めている場合や、乗っている車が高級車の場合はトラブルや犯罪被害に遭いやすいため、駐車監視機能の必要性はより高くなります。
では、駐車監視機能には、具体的にどのようなトラブルや犯罪に対して効果があるのでしょうか。被害防止・加害者の特定が期待できる主なトラブルや犯罪は以下の通りです。
ドアパンチ
ドアパンチとは、駐車中に開けたドアが隣の車にぶつかり、傷をつけてしまうことです。意図的な犯行ではなく、強風時にドアが大きく開いてしまったり、隣接の車を意識せずにドアを開けてしまったりなどの過失で発生してしまうことも多くあります。
加害者側がそのまま立ち去ってしまうと犯人の特定は難しくなりますし、傷が小さく気がつくのが遅くなると、いつ傷をつけられたのかもわからなくなるため、ドライブレコーダーによる記録が重要になります。
イタズラ
駐車中の車へのイタズラにも注意が必要です。コインや石などで車体やガラスを傷つけられたり、タイヤに釘を刺されたりなど、悪質な犯行も少なくありません。このようなイタズラの犯人の特定には、駐車監視機能を持つドライブレコーダーや防犯カメラが役に立ちます。
車上荒らし
車上荒らしも駐車中に被害に遭う犯罪の1つとして知られ、車両パーツや車内の私物・貴重品などが盗まれる犯罪のことを指します。窓ガラスを割って侵入するという物理的な手口のほか、「リレーアタック」と呼ばれるスマートキー搭載車のロックを解除する手口も存在します。
車上荒らしは前項のイタズラと比較すると大胆で目立つ犯行のため、駐車監視機能や防犯カメラの存在が大きな抑止力となるでしょう。
リレーアタックについては下記をご参考ください。
リレーアタックの手口と防止対策駐車監視機能付きドライブレコーダーの選び方
ここまでは駐車監視機能がどういったものであるかと、その必要性について解説してきました。
ここからは駐車監視機能付きドライブレコーダーを選ぶポイントを4つ紹介します。
1事故対策には相手の車のナンバーが読み取れる画質のものを選ぶ
事故の証拠としてドライブレコーダーを使うときは、相手の車のナンバーを認識する必要があります。録画した相手の車のナンバーが認識不可能という事態を防ぐためにも、ある程度高画質なものを選びましょう。画質が1920×1080(フルHD)以上だと安心です。
2値段と相談しながら広い範囲を録画できるものを選ぶ
ドライブレコーダーの視野角(録画範囲)に注意しましょう。なるべく広範囲を録画できるものが望ましいですが、そういったものは高額になりがちです。
3LED信号の色が判別できるものを選ぶ
事故の証拠として利用する際、事故発生時の信号の色は非常に重要です。そのため、LED信号の色が判別できるドライブレコーダーを選びましょう。ドライブレコーダーによってはLEDの電力周波数と同期してしまい、信号機が消灯状態で録画されてしまう現象が発生するものがあるため注意しましょう。
4車の前だけでなく後方も撮影できるものを選ぶ
事故は車の前で起こるとは限りません。車の後方を撮影することも大切です。車の後方が録画できれば、昨今話題となっているあおり運転に対する証拠にもなります。そのため、あおり運転対策には車の後方も録画できるドライブレコーダーが好ましいでしょう。
ドライブレコーダーだけでなく監視カメラも併用すれば、自宅駐車時の防犯対策はより強固になる
駐車監視機能付きのドライブレコーダーについて、さまざまな観点から見てきました。先に述べたように高い防犯効果が必要な方は、常時録画可能なドライブレコーダーがおすすめです。
また、駐車監視機能付きのドライブレコーダーだけでなく、ご自宅の駐車場に防犯カメラも導入すれば、家で駐車している時の防犯対策はより強まります。とくに乗っている車がお気に入りでしっかりと見守りたいという方は防犯カメラも導入して対策を行いましょう。
ご自宅の駐車場に防犯カメラの導入を検討されている方は、ぜひALSOKにご相談ください。ALSOKのホームセキュリティでは、独自のセキュリティシステムを設置することで、24時間365日体制でお客様のお住まいを見守ります。
防犯カメラについては是非以下をご参考にしてください。
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