痴漢が起きやすい場所は?痴漢対策について解説

防犯 2021.03.26

警視庁の調べによると、令和元年中(2019年)に都内だけでも1,780件の痴漢(迷惑防止条例違反)が検挙されました。[注1]

痴漢の手口は年々巧妙に、そして悪質になっています。複数人で被害者1人を取り囲む「集団痴漢」や、体に触れずに被害者の匂いを嗅ぐ「触らない痴漢」といった痴漢行為もたびたび発生しています。

痴漢被害に遭わないためには、痴漢が起きやすい場所に行かないなど、犯罪を未然に防ぐ「予知防犯」の考え方が必要です。

この記事では、痴漢が起きやすい場所・時間帯の条件や、痴漢被害に遭わないための痴漢対策について解説していきます。

痴漢が起きやすい3つの場所に注意!

痴漢には発生しやすい場所・発生しにくい場所があります。痴漢がもっとも起きやすいのは電車・駅構内などの公共交通機関ですが、そのほかの場所にも注意が必要です。

1痴漢がもっとも多いのは電車・駅構内

痴漢被害がもっとも多いのは電車や駅構内です。警視庁の調べでは、2019年に東京都内で発生した痴漢(迷惑防止条例違反)のうち、ほぼ半数にあたる45%が電車で起きています。また、駅構内で検挙された痴漢犯罪は全体の19%です。[注1]痴漢のおよそ64%が電車・駅構内で発生している理由は、人と人が密着しやすく、生まれやすいからです。とくに朝の通勤ラッシュ時は痴漢が増加します。

同じ電車の中でも、痴漢に遭いやすい場所・遭いにくい場所があります。電車のドア付近や、車両の連結部分は周囲から見えづらく、死角が生まれやすくなっています。電車に乗る場合には、この2箇所はなるべく避けましょう。女性の方は、女性専用車両を優先的に利用しましょう。

2商業施設の「死角」でも痴漢・盗撮被害が多発している

痴漢被害は商業施設の店舗内でも発生しています。警視庁の調べによると、2019年に東京都内で発生した迷惑防止条例違反のうち、約10%が「店舗内」で検挙されています。[注1]とくにトイレやエスカレーター、そのほかの薄暗く人目につきにくい場所で、痴漢・盗撮被害が多発しています。トイレは人が多いフロアを選んで利用し、エスカレーターに乗る際には、バッグやショッピングバッグを後ろで持ち、背後からの痴漢・盗撮被害対策を行いましょう。

3路上は痴漢被害だけでなく「強制わいせつ」被害にも注意

2019年に東京都内で検挙された痴漢の9%は「路上」で発生しています。痴漢被害だけで見ると少なく感じられるかもしれませんが、暴行・脅迫をともなう「強制わいせつ」被害に発展する危険があるため、注意が必要です。都内で検挙された強制わいせつ事案の32%、約217件は「道路上・公園」で発生しています。商業施設と同様、痴漢や強制わいせつは人通りが少ない場所や薄暗い場所で多発します。

痴漢に遭ったときの対処法

痴漢に遭ったときの対象方
痴漢に遭ったときの対象方

もし痴漢被害に遭ったら、どうすればよいのでしょうか。

その場でできる3つの対処法を解説します。

1すぐに大声で助けを求めましょう

警察庁が発表した「平成29年度 犯罪被害類型別調査 調査結果報告書」では、痴漢などの被害にあった方のうち、自分で警察に通報したという回答はわずか9.0%となっています。[注2]

とっさのことなので警察へ通報できない状況が考えられるため、痴漢被害に遭ったとき、大声で周囲に痴漢の被害を知らせ助けを求めるようにしましょう。

2声を出せない場合は防犯ブザーを鳴らしましょう

声を出せない場合は、別の手段で痴漢に遭っていることを知らせましょう。防犯ブザーを携帯している場合には、ブザーを鳴らすことで、痴漢を撃退できる可能性もあります。防犯ブザーのほかにも、ホイッスルタイプの防犯グッズもあります。もし防犯ブザーもホイッスルも携帯していない場合は、携帯電話やスマートフォンの音も活用できます。痴漢を撃退するには、はっきり「嫌だ」と意思表示することが大切です。防犯グッズやスマートフォンを利用すれば、恥ずかしさや恐怖で声を上げられない状況でも、周囲に助けを求められます。

3交番・コンビニなどの周辺施設に駆け込みましょう

夜道や人通りの少ない場所など、周囲に人がいない状況で不審者に遭遇したら、1人で対処しようとせず、安全な場所に逃げることを優先しましょう。いきなり背を向けて走り出すと、不審者を刺激する可能性があります。不審者から逃げるときは「後ずさり」が基本です。後ずさりして十分な距離をとってから、交番・コンビニなどの周辺施設に駆け込み、助けを求めましょう。いざというときに駆け込めるよう、家の近所やよく行く場所の地理を把握しておくことも大切です。

痴漢被害に遭わないための3つの防犯対策

痴漢被害に遭わないための防犯対策3つ
痴漢被害に遭わないための防犯対策3つ

痴漢被害に遭わないためには、犯罪を未然に防ぐ「予知防犯」の考え方が大切です。ここでは、だれでもできる3つの痴漢対策を解説します。

1痴漢が起きやすい場所に行かない

痴漢の被害に遭わないためには、痴漢が発生しやすい場所に行かない・近づかないことが大切です。電車に乗っている際は、周囲の人から見えにくいドア付近や車両連結部の近く、端の方の座席は避けましょう。商業施設や公園・道路上などでも、薄暗い場所や人気のない場所は危険です。痴漢被害だけでなく、強制わいせつ被害に遭う可能性も高まりますので、なるべく近づかないようにしましょう。

2痴漢が起きやすい時間帯を避ける

痴漢に遭わないためには、痴漢が起きやすい時間帯を避けることも大切です。警視庁の調べによると、痴漢の検挙件数がもっとも多いのは朝8時の通勤時間のラッシュアワーです。[注1]電車の時間を1、2本ずらすか、女性であれば女性専用車両を利用することで、痴漢に遭遇する可能性を減らせます。また、強制わいせつの検挙件数は夜22時から0時までの時間帯が最多です。[注1]夜間はなるべく出歩かず、どうしても外出しなければならない場合は複数人で行動しましょう。

3防犯ブザーを目に見える場所に取り付ける

防犯ブザーは痴漢を撃退できるだけでなく、痴漢の抑止力にもなります。防犯ブザーを目に見える場所に取り付けておくことで、防犯意識の高さをアピールし、痴漢のターゲットになりにくくなります。防犯ブザーには、女性が身に着けやすいデザインの製品もたくさんあります。痴漢対策として、日頃から防犯ブザーやホイッスルを持ち歩き、いつでも使える場所に取り付けておきましょう。

痴漢には「起きやすい場所」がある!日頃から防犯意識を高めよう

痴漢には起きやすい場所・起きにくい場所があります。電車なら乗降口や車両連結部の近く、商業施設や路上では暗い場所や人気のない場所を避けることで、痴漢被害を防げます。防犯ブザーは痴漢の抑止力としても効果的です。

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