子どもの事故を考える グラフで見る事故別の特徴

新型コロナウイルスの流行で、休校になった学校も多いかと思います。小学生の子どもを持つ共働き世帯の親御さんたちは頭を抱えたのではないでしょうか。子どもだけで留守番をさせざるを得なかった機会も多かったのではないでしょうか。ここでは子どもの留守番に潜む危険・事故のリスクと「HOME ALSOK アルボeye」を使った対策をご紹介します。
留守番に潜む危険について考える
まず子どもの留守番に潜んでいる危険について考えてみましょう。
いきなり少しショッキングなデータですが、厚生労働省が発表している「令和3年(2021)人口動態統計月報年計(概数)の概況」によると、0歳から14歳までの子どもの死因の上位5位には、どの年齢層でも「不慮の事故」が入っていることがわかります。小学生にあたる年代の5-9歳、10-14歳をみても決して少ない人数ではありません。
しかし、不慮の事故とはいったいどういうものが多いのでしょうか。

出典:厚生労働省「令和3年(2021)人口動態統計月報年計(概数)の概況 第7表 死亡数・死亡率(人口10万対),性・年齢(5歳階級)・死因順位別」をもとに作成
※1乳児(0歳)の死因については乳児死因順位に用いる分類項目を使用している。
※2死因名は次のように略称で表記している。
- 心疾患←心疾患(高血圧性を除く)
- 先天奇形等←先天奇形,変形及び染色体異常
- 呼吸障害等←周産期に特異的な呼吸障害及び心血管障害
- 出血性障害等←胎児及び新生児の出血性障害及び血液障害
※30歳の死亡率は出生10万に対する率である。
不慮の事故の原因を年代別に見てみると、小学生の年代(5~9歳、10~14歳)で最も多いのは「交通事故」です。次に多いのが「不慮の溺死及び溺水」で低学年の年代では33.3%%、高学年の年代では30.8%となっています。

出典:厚生労働省「令和3年 人口動態統計 上巻 死亡 第5.31表 不慮の事故による死因(三桁基本分類)別にみた年齢(5歳階級)別死亡数」より作成
※「その他」には、「煙,火及び火炎への曝露」、「有害物質による不慮の中毒及び有害物質への曝露」、「生物によらない機械的な力への曝露」、「電流,放射線並びに極端な気温及び気圧への曝露」、「熱及び高温物質との接触」、「有毒動植物との接触」、「無理ながんばり,旅行及び欠乏状態」、「生物による機械的な力への曝露」、「その他及び詳細不明の要因への不慮の曝露」を含む
また、溺水事故の中では小学生は自然の水域での溺水(川や海での溺水事故)が多くを占めますが、3歳以下の幼児・乳児ほどではないにしろ、浴槽での溺水事故も少なくないことがわかります。子どもの留守番時にはお風呂のお湯は抜いておくか、近寄らせないようにしておく必要があります。

出典:厚生労働省「令和3年 人口動態統計」
厚生労働省「令和2年 人口動態統計」
厚生労働省「令和元年 人口動態統計」
厚生労働省「平成30年 人口動態統計」
厚生労働省「平成29年 人口動態統計」
それぞれ「下巻 1-1 死亡数,死因(三桁基本分類)・性・年齢(5歳階級)別 (2) ICD-10コード V~Y、U」をもとに作成
※「その他」には「水泳プール内での溺死及び溺水」「浴槽への転落による溺死及び溺水」「水泳プールへの転落による溺死及び溺水」を含む
また、転倒・転落・墜落事故の割合は、小学生の年代では、建物又は建造物からの転落が最も多いです。
同時に消費者庁の「平成30年 消費者白書」によると、転落事故で救急搬送された小学生の数こそ少ないものの、重症以上の割合は最も高くなっていることがわかります。
住宅ではベランダや窓からの転落事故が懸念されるので、窓の施錠をしっかりと行い、テーブルや布団といった足場になりやすい物を近くに置かないなどの対策を行いましょう。

出典:厚生労働省「令和3年 人口動態統計」
厚生労働省「令和2年 人口動態統計」
厚生労働省「令和元年 人口動態統計」
厚生労働省「平成30年 人口動態統計」
厚生労働省「平成29年 人口動態統計」
それぞれ「下巻 1-1 死亡数,死因(三桁基本分類)・性・年齢(5歳階級)別 (2) ICD-10コード V~Y、U」をもとに作成
※「その他」には「他人との衝突又は他人に押されることによる同一平面上でのその他の転倒」「ベッドからの転落」「その他の家具からの転落」を含む

出典:消費者庁「平成30年版 消費者白書」
※1 東京消防庁「救急搬送データ」(20012-2016年)に基づき消費者庁が集計。
※2 各年齢後の()内は2012年から2016年までの5年間の救急搬送人員数。
※3 総務省「国勢調査」(2015年)の人口(東京都のうち稲城市、島しょ地区を除く地域)を2012年から2016年までの平均人口として人口当たりの救急搬送人員数を算出した。
※4「軽傷」は軽易で入院を要しないもの、「中等症」は生命の危険はないが入院を要するもの、「重症」は生命の危険が強いと認められたもの、「重篤」は生命の危険が切迫しているもの、「死亡」は初診時死亡が確認されたものを表す。
最後に下記グラフは、日常生活の事故によって救急搬送された人数割合を事故種別に表したものです。ここで注目していただきたいのは割合もさることながら事故の種別です。ものがつまる、落ちる、ころぶ、やけど、ぶつかる、はさむ・はさまれる、切る・刺さる、おぼれる、かまれる・刺される、と日常生活の中にこれだけの事故の可能性が潜んでいるということです。たかが留守番と思いがちですが、愛するわが子に万一のことがないとも限りません。悲しい事故に遭わないように、刃物類は子どもの手の届かないところで管理する、家具の角にクッションガードを取り付けるなどの対策を日頃から意識すると良いでしょう。

出典:東京消防庁「救急搬送データから見る日常生活事故の実態(令和2年)」をもとに作成
※事故種別が「その他」「不明」を除く
ホームセキュリティを利用して留守番を安全に管理
以上のように、一見安全そうにみえる家庭内での留守番にも、子どもが命に関わるケガをしてしまう危険・事故のリスクが潜んでいます。では、これらの事故を防ぐために、どのような対策をするべきなのでしょうか。
対策としては子どもと留守番時に守るべき約束事をしっかり話し合って決めて、それをしっかり守らせるということがあります。ベランダには出ない、刃物類には触らないといった具体的なルールを決めておくと良いでしょう。
また、子どもに危害を加えそうな家具や設備をチェックして、あらかじめ対策しておくことも大切です。例えば、浴槽のお湯を抜いておく、家具の角にガードクッションを取り付ける、窓はきちんと施錠しておくなどが挙げられます。万一の事態を防ぐために、自宅内の危険をできるだけ排除するようにしましょう。
しかし、留守番時のルールを決め、安全対策を行ったとしても、留守番をしている子どもへの不安は完全に拭いきれるものではありません。「外出先でも子どもの様子を見守りたい」と思っている親御さんも多いのではないでしょうか。
そんな時に役立つのが「アルボeye」です。
遠隔地から自宅の様子を確認できる「アルボeye」

「アルボeye」はALSOKが提供しているIPカメラを利用したセキュリティサービスで、外出先から自宅の様子をスマートフォンで確認できるほか、不審者の侵入を感知した場合にはEメールで画像とともに異常をお知らせします。必要に応じてガードマンの駆けつけを要請することも可能です。
また、温度センサーや双方向音声機能もついているので、たとえば夏場に子どもが留守番をしているときに室温が上がって熱中症が心配なときなどにエアコンをつけるよう指示をだしたりすることができます。カメラで室内が監視できるので、子どもが危険な遊びやいたずらをしている時にも注意を促すこともできます。
さらに設定した時間内に子どもが帰宅したかどうかをセンサーが感知、スマートフォンへ帰宅確認通知を送るというような使い方もできるので安心です。
「アルボeye」は月々2,200円から、ニーズに合わせてさまざまなプランをお選びいただくことができます。
GPS機能付き携帯情報端末「まもるっく」

子どもがずっと家にいて留守番をしてくれていれば、「アルボeye」である程度は見守ることができますが、小学生でも中学年・高学年になってくればなかなかそうはいきません。友だちと遊びに出ることもあるでしょう。
そんなときにはALSOKが提供しているGPS機能付き携帯情報端末「まもるっく」が役に立ちます。「まもるっく」はいわばホームセキュリティの非常ボタンを持ち歩いているようなイメージで、緊急時にはボタンを押すだけでガードマンが端末のGPS情報をもとに駆けつけます。またセンサーがついていて、一定期間反応がない場合や転倒して動けない状態を検知した場合には自動通報します。さらに音声通話機能もついているので、異常を知らせる情報が入った時にはその場で安否を確認することが可能です。
また、自宅にいるときにも非常ボタンは有効なので、自宅で何か異常が発生したときに子どもが自発的に助けを呼ぶこともできます。
「まもるっく」は月々1,870円(税込)からご利用いただけます。
ホームセキュリティ

子どもの留守番で心配すべきなのは事故ばかりではありません。たとえば全国的に学校が休校になっている時には、子どもが留守番をしている家を狙う窃盗犯などにも注意をしなければなりません。たとえば電話をかけて保護者がいないことを確認した後に集金や配達を装ってドアを開けさせようとする手口などが想定されます。
ホームセキュリティを導入しておけば、非常ボタンひとつで専門のトレーニングを積んだプロのガードマンが駆けつけるので、子どもだけしか家にいない時も心強いですね。また、不審者が窓などを破って侵入してきた時や火災が発生した時にもセキュリティシステムが異常を検知、自動でガードマンが駆けつけるので子どもを安心して留守番させることができます。
ニーズに合わせてさまざまな料金プランを選択いただくことができます。
以上、お子さんの留守番時に潜んでいる事故のリスクとその対応策としてのホームセキュリティの活用法をご紹介いたしました。いろいろと手を尽くしても、共働き世帯ではお子さんだけの留守番の時間ができてしまうことはどうしても避けられません。
ホームセキュリティのサービスを活用して、少しでも安心できる環境を整えておくのはいかがでしょうか。
ALSOKのホームセキュリティなら相談は無料、専門のアドバイザーがあなたのニーズにぴったりのプランをご提案いたします。ぜひ、お気軽にご相談ください。