子どもの事故を考える グラフで見る事故別の特徴

新型コロナウイルスの流行で、学校が休校になったというところも多いかと思います。小学生の子どもを持つ共働き世帯の親御さんたちは頭を抱えたのではないでしょうか。結果的に自宅で子どもだけで留守番をするご家庭が増えています。ここでは子どもの留守番に潜む危険・事故のリスクとホームセキュリティを使った対策をご紹介します。
留守番に潜む危険について考える
まず子どもの留守番に潜んでいる危険について考えてみることにしましょう。
いきなり少しショッキングなデータですが、消費者庁が発表している平成30年版消費者白書から0歳から14歳までの子どもの死因の上位5位をみてみると、「不慮の事故」がどの年齢層においても上位5以内に入っていることがわかります。小学生にあたる年代の5-9歳、10-14歳をみても決して少ない人数ではありません。
しかし不慮の事故とはいったいどういうものが多いのでしょうか。


※1 厚生労働省「人口動態統計」(2016年)の「性・年齢別にみた死因順位(死亡数、死亡率(人口10万対)、割合(%))」により作成。
※2 0歳は「乳児死因順位に用いる分類項目」、それ以外は「死因順位に用いる分類項目」に基づく。
※3 「心疾患」は心疾患(高血圧性を除く)、「周産期に特異的な呼吸障害等」は周産期に特異的な呼吸障害及び心血管障害、「胎児及び新生児の出血性障害等」は胎児及び新生児の出血性障害及び血液障害の省略。
小学生の年代をみてみると、もっとも多いのは「溺水」事故で半数以上を占めていることがわかります。低学年は次に多いのが「窒息」事故で17.6%、高学年では「転倒・転落」事故で21.1%となっています。
溺水事故のなかでは小学生は自然の水域での溺水(川や海での溺水事故)がもっとも多く半数以上が占めますが、3歳以下の幼児・乳児ほどではないにしろ、浴槽での溺水事故も少なくないことがわかります。子どもの留守番時にはお風呂のお湯は抜いておくか、近寄らせないようにしておく必要があります。
また、転倒・転落事故では小学生は建物又は建造物からの転落がもっとも多く、7割以上を占めています。同時に初診時の危害程度をみると転落事故で救急搬送された小学生の数こそは少ないものの、重症以上の割合はもっとも高くなっていることがわかります。ベランダや窓からの転落事故にはくれぐれも注意が必要です。


※1 厚生労働省「人口動態統計」(2016年)により作成。
※2 「交通事故」、「自然の力への曝露」を除いて集計。
※3 「溺水」は「不慮の溺死及び溺水」、「窒息」は「その他の不慮の窒息」、「火災」は「煙、火及び火災への曝露」の略。
※4 「その他」には、「生物によらない機械的な力への曝露」、「生物による機械的な力」、「電流、放射線並びに極端な気温及び気圧への曝露」、「熱及び高温物質との接触」、「有毒動植物との接触」、「有害物質による不慮の中毒及び有害物質への曝露」、「無理ながんばり、旅行及び欠乏状態」、「その他及び詳細不明の要因への不慮の曝露」が含まれる。
※5 四捨五入のため合計は必ずしも一致しない


※1 厚生労働省「人口動態統計」(2007-2016年)により作成。
※2 各年齢後の()内は2007年から2016年までの10年間の死亡数
※3 「浴槽での溺水」は「浴槽内での溺死及び溺水」と「浴槽への転落による溺死及び溺水」の合計、「水泳プールでの溺水」は「水泳プール内での溺死及び溺水」と「自然の水域への転落による溺死及び溺水」の合計、「その他の溺水」は「その他の明示された溺死及び溺水」と「詳細不明の溺死及び溺水」の合計。
※4 厚生労働省の人口動態調査の調査票情報を利用し再集計しており、公表数値とは一致しない場合がある。
※5 四捨五入のため合計は必ずしも一致しない


※1 厚生労働省「人口動態統計」(2007-2016年)により作成。
※2 各年齢後の()内は2007年から2016年までの10年間の死亡数
※3 「その他」には、「その他の転落」、「アイススケート、スキー、ローラースケート又はスケートボードによる転倒」、「がけからの転落」、「溺死又は溺水以外の損傷を生じた水中への潜水又は飛込み」、「運動場設備からの転落」、「他人との衝突又は他人に押されることによる同一平面上でのその他の転倒」、「その他の家具からの転落」が含まれる。
※4 厚生労働省の人口動態調査の調査票情報を利用し再集計しており、公表数値とは一致しない場合がある。
※5 四捨五入のため合計は必ずしも一致しない


※1 東京消防庁「救急搬送データ」(20012-2016年)に基づき消費者庁が集計。
※2 各年齢後の()内は2012年から2016年までの5年間の救急搬送人員数。
※3 総務省「国勢調査」(2015年)の人口(東京都のうち稲城市、島しょ地区を除く地域)を2012年から2016年までの平均人口として人口当たりの救急搬送人員数を算出した。
※4「軽傷」は軽易で入院を要しないもの、「中等症」は生命の危険はないが入院を要するもの、「重症」は生命の危険が強いと認められたもの、「重篤」は生命の危険が切迫しているもの、「死亡」は初診時死亡が確認されたものを表す。
最後にこちらは日常生活の事故によって救急搬送された事故種別による人数割合をみたものです。ここで注目していただきたいのは割合もさることながら事故の種別です。ころぶ、落ちる、ぶつかる、ものがつまる、切る・刺さる、はさむ・はさまれる、やけど、かまれる・刺される、おぼれる、とこれだけの事故の可能性が日常生活のなかに潜んでいるということです。たかが留守番と思いがちですが、愛するわが子に万一のことがないとも限りません。悲しい事故にあわないように細心の注意を払っておく必要があるといえるでしょう。
ちなみに事故の種類ごとの初診時危害程度をみると「おぼれる」の重症以上率が突出してたかくなっていることがわかります。特に溺水事故には注意が必要です。


※1 東京消防庁「救急搬送データ」(20012-2016年)に基づき消費者庁が集計。
※2 各年齢後の()内は2012年から2016年までの5年間の救急搬送人員数。
※3 四捨五入のため合計は必ずしも一致しない


※1 東京消防庁「救急搬送データ」(20012-2016年)に基づき消費者庁が集計。
※3 総務省「国勢調査」(2015年)の人口(東京都のうち稲城市、島しょ地区を除く地域)を2012年から2016年までの平均人口として人口当たりの救急搬送人員数を算出した。
※4「軽傷」は軽易で入院を要しないもの、「中等症」は生命の危険はないが入院を要するもの、「重症」は生命の危険が強いと認められたもの、「重篤」は生命の危険が切迫しているもの、「死亡」は初診時死亡が確認されたものを表す。
ホームセキュリティを利用して留守番を安全に管理
以上のように、一見安全そうにみえる家庭内での留守番にも子どもが命に関わるケガをしてしまう危険・事故のリスクが潜んでいます。では、これらの事故を防ぐために、どのような対策をするべきなのでしょうか。
対策のひとつとしては子どもと留守番時に守るべき約束事をしっかり話し合って決めて、それをしっかり守らせるということがあります。
しかし相手は子ども。興味をそそるものがあったら何をするかわかりません。そんな子どもがひとりで家で留守番をしていると思うと、たとえ職場にいたとしてもできれば監視をしていたいと思うのが親心というものでしょう。
そんな時に役立つのが「アルボeye」です。
遠隔地から自宅の様子を確認できる「アルボeye」
「アルボeye」はALSOKが提供しているIPカメラを利用したセキュリティシステムで、外出先から自宅の様子をスマートフォンで確認できるほか、不審者の侵入を感知した場合にはEメールで画像とともに異常をお知らせします。必要に応じてガードマンの駆けつけを要請することも可能です。
また、温度センサーや双方向音声機能もついているので、たとえば夏場に子どもが留守番をしているときに室温があがって熱中症が心配なときなどにエアコンをつけるよう指示をだしたりすることができます。カメラで室内が監視できるので、子どもが危険な遊びやいたずらをしそうな時にも注意を促すこともできます。
さらに設定した時間内に子どもが帰宅したかどうかをセンサーが感知、スマートフォンへ帰宅確認通知を送るというような使い方もできるので安心です。
「アルボeye」は月々2,200円から、ニーズに合わせてさまざまなプランをお選びいただくことができます。
GPS機能付き携帯情報端末「まもるっく」
子どもがずっと家にいて留守番をしてくれていれば、「アルボeye」である程度は監視することができますが、小学生も中学年高学年になってくればなかなかそうはいきません。友だちと遊びに外出することもあるでしょう。
そんなときにはALSOKが提供しているGPS機能付き携帯情報端末「まもるっく」が役に立ちます。「まもるっく」はいわばホームセキュリティの非常をボタンを持ち歩いているようなイメージで、緊急時にはボタンを押すだけでガードマンが端末のGPS情報を頼りに駆けつけます。またセンサーがついていて、一定期間反応がない場合や転倒して動けない状態を検知した場合などには自動通報します。さらに音声通話機能もついているので、異常を知らせる情報が入った時にはその場で安否を確認することが可能です。
また、自宅にいるときにも非常ボタンは有効なので、自宅で何か異常が発生したときに子どもが自発的に助けを呼ぶこともできます。
「まもるっく」は月々1,100円からご利用いただけるプランがあります。
ホームセキュリティ
子どもの留守番で心配すべきなのは事故ばかりではありません。たとえば全国的に学校が休校になっているような際には、子どもだけが留守番している家を狙う窃盗犯などの事件にも注意をしなければなりません。たとえば電話をかけて保護者がいないことを確認した後に集金や配達を装ってドアを開けさせようとする手口などが想定されます。
ホームセキュリティを導入しておけば、非常ボタンひとつで専門のトレーニングを積んだプロのガードマンが駆けつけるので、子どもだけしか家にいなくても対処をすることができます。
また、不審者が窓などを破って侵入してきたときや火災が発生した時などにもセキュリティシステムが異常を検知、自動で発報してガードマンが駆けつけるので子どもを安心して留守番させることができます。
ALSOKのホームセキュリティは月々3,300円から、ニーズに合わせてさまざまなプランを選択いただくことができます。
以上、お子さんの留守番時に潜んでいる事故のリスクとその対応策としてのホームセキュリティの活用法をご紹介いたしました。いろいろと手を尽くしても、共働き世帯ではお子さんだけでの留守番の時間ができてしまうことはどうしても避けられません。
ホームセキュリティのサービスを活用して、少しでも安心できる環境を整えておくというのはいかがでしょうか。
ALSOKのホームセキュリティなら相談は無料、専門のアドバイザーがあなたのニーズにぴったりのプランをご提案いたします。ぜひ、お気軽にご相談ください。