子どもを守る防犯ブザーの使い方!ランドセルのどこに付ければ良い?
本記事では、防犯ブザーの仕組みや選び方のポイント、正しい使い方、持たせる際の注意点まで分かりやすく解説します。
小学生になると、通学に加え、友だちと遊んだり習い事に通ったりと、子どもが一人で行動する機会が増えていきます。成長を感じる一方で、「今どこにいるのだろう」「事故や犯罪に巻き込まれないだろうか」と、不安を感じる保護者の方も多いのではないでしょうか。実際に、子どもが被害に遭う犯罪も発生しており、万一の事態に備えた防犯対策の重要性は高まっています。
そうした子どもの防犯対策として、手軽に取り入れやすいのが防犯ブザーです。防犯ブザーを持たせる際は、子どもの年齢や用途に合ったものを選ぶことに加え、緊急時にすぐ使えるよう、普段から使い方を理解しておくことが重要です。
【この記事で分かること】
- 子どもに防犯ブザーが必要な理由
- 防犯ブザーの選び方
- いざというときに役立つ防犯ブザーの使い方や注意点
- 防犯ブザーの取り付け方
目次
小学生に防犯ブザーを持たせる必要性
防犯ブザーは、大きな音で周囲に危険を知らせるための防犯グッズです。子どもが持つことで、困ったときに助けを呼べるほか、災害時には生存や居場所を周囲に知らせる手段にもなります。
また、防犯ブザーを携帯していること自体が犯罪抑止力となり、犯罪被害の予防につながる点も重要です。さらに、日頃から防犯グッズを持たせることで、子どもの防犯意識を高めるきっかけにもなります。
警察庁のデータによると、13歳未満の子どもの犯罪被害件数は令和2年以降、増加傾向にあります。特に13歳未満の略取・誘拐の被害が近年増えていることから、いざというときに危険を知らせる手段として、防犯ブザーを持たせる必要性は高いといえるでしょう。
なお、自治体によっては小学校入学時に防犯ブザーが配布される場合もありますのでお住まいの自治体のホームページなどで確認しましょう。
防犯ブザーの仕組み
防犯ブザーは、大音量の音を鳴らして周囲に危険を知らせる防犯グッズです。離れた場所にいる人にも気づいてもらいやすく、不審者を驚かせたり、近くの大人の注意を引いたりする効果が期待できます。作動方法は製品によって異なり、ピンや紐を引いて鳴らすタイプのほか、ボタンを押して作動させるタイプなどがあります。子どもが使いやすいよう、子どもの年齢や手の大きさに合ったもの、シンプルな操作方法のものを選ぶことが大切です。
防犯ブザーを選ぶポイント
防犯ブザーにはさまざまな種類があり、いざというときに確実に役立てるためには、価格や見た目だけで判断しないことが大切です。特に、周囲に危険をしっかり伝えられる十分な音量があるか、子どもが迷わず操作できるかといった「使いやすさ」は重要なポイントといえるでしょう。
そのうえで、防犯ブザーだと一目で分かるデザインであるか、防水性や耐久性など日常的に持ち歩くことを想定した性能が備わっているかも確認しておきたい点です。GPS機能や自動通報機能の有無なども含め、通学や外出といった利用シーンに合ったものを選ぶようにしましょう。
ブザー音の種類と音量で選ぶ
防犯ブザーを選ぶ際は、まずブザー音と音量を確認し、周囲に危険をしっかりと伝えられるものを選びましょう。
防犯ブザーの音は、一般的に「ブー」という低い音ではなく、遠くからでも気づきやすい高めの音が鳴るよう設計されています。警察庁のサイトでは、性能基準に適合する防犯ブザーのサンプル音源を確認できます。
警察庁生活安全企画課:性能基準に適合する防犯ブザーのサンプル音について
また、平成18年に策定された防犯ブザーの主な性能基準は、以下のようになっています。
- 高低の周波数を繰り返す「変動周期」を持つ音を鳴らすこと
- 音量は85dB以上
- 表示された音量の90%以上の音量を20分以上連続で鳴らせること
- 紐を引く、ボタンを押すなど、子どもが簡単に操作できること
上記の基準を満たす防犯ブザーを選ぶと安心です。
操作方法で選ぶ
| 防犯ブザーの操作タイプ | 具体的な操作方法 |
|---|---|
| ピンを引くタイプ | ピンを引き抜くと音が鳴る |
| ボタンを押すタイプ | ボタンを押すと音が鳴る、または押している間だけ音が鳴る |
| 紐を引くタイプ | 紐を引くと音が鳴る |
| 本体のスイッチをオンオフするタイプ | 本体のスイッチをオンにすると音が鳴り、オフにすると止まる |
防犯ブザーの操作方法には、ピンや紐を引いて鳴らすもの、ボタンを押して作動させるもの、本体のスイッチをオンオフするものなどがあります。どのタイプが優れているかは一概にはいえませんが、大切なのは、子どもがとっさの場面でも迷わず操作できることです。たとえば、ピンを引くタイプは仕組みが分かりやすく、子ども用の防犯ブザーでもよく見られます。また、製品によってはピンが本体から完全には外れない構造になっており、紛失しにくいよう工夫されているものもあります。
通学時に使うのか、普段の外出でも持ち歩くのかといった用途も踏まえながら、子どもにとって使いやすい操作方法の防犯ブザーを選びましょう。
一目で防犯ブザーと分かるデザインのものを選ぶ
防犯ブザーは、緊急時に音を鳴らして危険を知らせるものであると同時に、持っていること自体が防犯対策にもなります。見た目で防犯ブザーだと分かるデザインのものは、不審者に対して「防犯意識がある」と認識させ、犯罪抑止の効果が期待できます。そのため、目立たないものよりも、防犯ブザーであることが分かりやすいデザインを選ぶのがおすすめです。
防水性・耐久性に優れた製品を選ぶ
防犯ブザーは、ランドセルのほか、習い事用のバッグやリュックなどに付けることもあります。そのため、雨に濡れたり、落としたりぶつけたりすることを想定して、防水性や耐久性に優れた製品を選ぶのがおすすめです。見た目や価格だけでなく、日常的に使っても壊れにくいかどうかも確認しましょう。
その他の機能で選ぶ
防犯ブザーの目的は「音を鳴らすこと」ですが、さまざまな付加機能を備えたものも数多くあります。以下のような付加機能にも注目し、用途に合った製品を選ぶと良いでしょう。
反射材付き
反射材が付いた防犯ブザーは、車や自転車、街灯などの光を反射するため、夕方や夜道でも周囲から見つけてもらいやすくなります。
GPS機能付き
子どもの居場所を把握できるため、万一、連れ去りなどの事態が発生した場合でも、位置情報の通知を通じて現在位置や発生場所を確認できます。
自動通報機能
Bluetoothでスマートフォンに接続でき、防犯ブザーを動作させると自動的に設定した電話番号へ異常事態を知らせる機能を備えたものもあります。
LEDライト
LEDライトを点灯させることで暗い場所でも見えやすくなり、夜道を懐中電灯を持って歩く場合と同様の防犯効果が期待できます。
防犯ブザーの正しい使い方
防犯ブザーは、危険を感じたときに鳴らし、周囲へ異変を知らせるために使います。その際は、できれば大声でも助けを求め、音をすぐに止めずに鳴らし続けながら逃げることが大切です。
防犯ブザーの効果を発揮するためにも、こうした使い方をあらかじめ理解しておきましょう。ここでは、正しい使い方のポイントを解説します。
不審者に遭遇したら迷わずに鳴らす
不審な人に声をかけられたときや、怖いと感じたときは、ためらわずに防犯ブザーを鳴らすことが大切です。防犯ブザーは、周囲に危険を知らせて助けを求めるためのものです。早い段階で音を鳴らすことで、近くにいる大人が異変に気づきやすくなり、不審者へのけん制にもつながります。
子どもには、「本当に危ないときだけ」ではなく、「怖い」「おかしい」と感じた段階で使って良いことを、普段から伝えておくと安心です。迷っているうちに動けなくなることもあるため、まずは音で周囲に知らせることを優先できるようにしておきましょう。
防犯ブザーを鳴らすと同時に大きな声を出す
防犯ブザーを鳴らす際は、同時に大きな声を出すことも重要です。音だけでは誤作動だと勘違いされやすいため、「助けて」など周囲に異変を伝える言葉を叫ぶことで、より気づいてもらいやすくなります。
ただし、子どもは恐怖や緊張からとっさに声が出ないこともあります。そのため、大声を出すことの大切さを伝えつつも、不審者に遭遇した場合や事故など困ったことが起きたときには、まず防犯ブザーを鳴らすことを最優先にするよう教えておくことが大切です。
音を鳴らし続ける
防犯ブザーは短時間だけ鳴らすのではなく、音を鳴らし続けることが重要です。すぐに止めてしまうと誤作動と思われる可能性があるため、周囲の人に異変をしっかりと認識してもらうためにも、音を継続して鳴らしましょう。音が続くことで注目が集まりやすくなり、助けにつながる可能性が高まります。
防犯ブザーを遠くに投げる
不審者は、防犯ブザーの音を止めようとして近づいてくる場合があります。そのようなときは、防犯ブザーを遠くに投げて不審者の注意をそらし、その隙に投げた方向とは反対へ逃げるように教えておきましょう。
また、ランドセルなどの荷物が逃げる際の妨げになる場合は、その場に置いて身の安全を優先して逃げることも大切です。
防犯ブザーを持たせる場合の注意点
防犯ブザーは、持たせるだけでは十分ではありません。いざというときに確実に使えるよう、実際に音を鳴らす練習を行い、操作に慣れておくことが大切です。あわせて、電池切れや故障がないかを定期的に確認しましょう。また、通学時だけでなく、放課後の外遊びや習い事、お出かけのときにも持たせることで、必要な場面で使いやすくなります。
ここでは、子どもに防犯ブザーを持たせる際の注意点を解説します。
防犯ブザーの使い方を練習しておく
防犯ブザーは、適切に使うことで犯罪抑止にもつながりますが、実際に使えなければ十分な効果は得られません。言葉で説明するだけではなく、子どもに基本的な使い方をあらかじめ練習させ、いざというときすぐに音を鳴らせるようにしておきましょう。
定期的に本体の点検をする
電池切れや故障で必要なときに音が出ないという事態も避けなければなりません。定期的に音が鳴るか確認し、必要なら電池の入れ替えや防犯ブザー本体の交換などを行いましょう。
学校だけでなく私生活でも持っておく
防犯ブザーは、ランドセルに付けっぱなしにするのではなく、通学時以外も持たせることが大切です。学校から帰って遊びに行くときは、帰りが夕方になり暗い道を歩く可能性も増えます。塾や習い事で帰りが遅くなる予定があるときも、忘れずに防犯ブザーを持たせましょう。
また、ご家族でお出かけする際も、一緒だからと安心するのは禁物です。保護者と別行動をとる可能性や、万一はぐれてしまう事態などを想定し、子どもが一人になるタイミングにも備えて防犯ブザーを持たせましょう。
持ち忘れを防ぐために、防犯ブザーを複数個用意して使い分けるのも効果的です。たとえば、1つはランドセル用、もう1つは外出時のバッグやリュック用にしておくと、必要な場面で持たせやすくなります。
なお、防犯ブザーは子どもの身を守るために役立つ防犯グッズですが、これだけであらゆる危険を防げるわけではありません。子どもの安全を守るためには、防犯ブザーを持たせることに加え、通学路や行動範囲に危険な場所がないかを確認したり、外出時のルールを親子で共有したりすることも大切です。
防犯ブザーはどこに取り付ければ良い?
防犯ブザーは、周囲から見えやすく、子ども自身がすぐに使える位置に取り付けることが大切です。特にランドセルに付ける場合は、利き手で操作しやすい「利き手と逆側の肩ベルト」が適しています。手が届きにくい場所や、安全面に不安がある付け方では、とっさの場面で使いにくくなるおそれがあります。
ランドセルの「利き手と逆側の肩ベルト」がおすすめ
防犯ブザーをランドセルに取り付ける場合は、利き手と逆側の肩ベルトに設置するのがおすすめです。この位置であれば、周囲から防犯ブザーが見えやすく、子どもでも利き手で素早く操作できます。
ランドセルによっては、肩ベルトに防犯ブザーを取り付けるためのフックが付いていることがあります。フックがない場合でも、後付けできるパーツや、肩ベルトに固定しやすい専用バンド付きの防犯ブザーを使えば、使いやすい位置に取り付けられます。
防犯ブザーを付けることをおすすめしない場所
ランドセルの側面や背面など、子どもが手を伸ばしにくい場所に防犯ブザーを付けると、危険を感じたときにすぐ鳴らせないおそれがあります。取り付ける際は、ランドセルを背負ったままでも無理なく手が届くか、すぐに操作できるかを確認しておくことが大切です。
また、首から下げるタイプは、遊具やドアノブ、荷物などに引っ掛かったり、不審者に引っ張られたりしたときに首が絞まる危険があります。首掛けタイプを選ぶ場合は、強い力が加わったときに紐が外れる安全装置が付いているかを確認しましょう。
帰宅後の子どもの安全を守るにはALSOKのホームセキュリティがおすすめ
小学生になると、自宅の鍵を持ち、自分で鍵を開けて自宅に入り、子どもだけで留守番させる家庭もあるでしょう。しかし、留守番している子どもが自宅に入るタイミングを狙って押し入る不審者もいます。防犯ブザーで道中の防犯対策をするだけでなく、自宅にホームセキュリティを導入するなどして不審者に「防犯意識が高い家」と認識させることも大切です。
ALSOKのホームセキュリティは、不審者の侵入など異常を検知すると、ALSOKが駆けつけ対応します。また、緊急時にボタンを押すだけで緊急通報も可能です。在宅中も警備をセットできることから、お子さまの留守番中も安心です。火災感知機能も備わっているため、火災による温度変化や煙が発生した場合もALSOKが駆けつけて対応いたします。
ALSOKのホームセキュリティは、戸建て住宅だけではなく、集合住宅にも取り付けが可能です。プランも複数用意しているため、ご自宅の防犯対策を考えている方は、ぜひご相談ください。
まとめ
今回は、子どもを守る防犯ブザーの機能や選び方のポイント、正しい使い方などをご紹介しました。
防犯ブザーは、ただ持たせるだけでは十分な効果を発揮できません。緊急時に迷わず行動できるよう、普段から使い方を確認し、実際の場面を想定して備えておくことが大切です。
たとえば、「知らない人に声をかけられ、無視してもしつこく話しかけてきた」「手をつかまれそうになった」など、どのような場面で防犯ブザーを鳴らして良いのかを具体的に伝えておくと、緊急時にも行動しやすくなります。子どもが自分の身を守る手段として防犯ブザーを使えるよう、日頃から親子で備えておきましょう。





















