購入するならどっち?戸建て・マンション購入時のメリット・デメリットを比較
住宅の購入を検討中の方のなかには、「戸建てとマンションのどちらを購入するか迷っている」という方も少なくないと思います。
この記事では、戸建てとマンションそれぞれについて、購入するメリット・デメリットをご紹介します。ご予算や条件に合わせ、ご家族の暮らしに最適なマイホームをご検討ください。
目次
住宅の購入を考えるタイミング
住宅の購入を検討する方は、どのようなタイミングで購入を考えはじめるのでしょうか。ここでは、戸建てやマンションなどの住宅を購入したいと思うタイミングについてご紹介します。
ライフステージの変化
結婚、子どもの誕生、仕事面での変化(昇進や異動で転勤の可能性がなくなる)など、ライフステージが変わるタイミングで「そろそろ家を買いたい」と思うことが多いようです。
費用が準備できた時点で
住宅の購入費用が準備できた時点や、ローンの頭金にするための資金が貯まった時点で、購入に踏み切る方もいらっしゃるのではないでしょうか。
以下は国土交通省の「令和4年度 住宅市場動向調査報告書」による、注文住宅と分譲マンションをそれぞれ購入した世帯が購入時に比較検討した他の住宅について調査した結果です。
最終的に戸建てかマンションのいずれかを選んでいる世帯も、計画段階では他の住宅も選択肢として検討しており、多くの方が購入を決めるまでどの住宅を選ぶか悩んでいるものと思われます。じっくり比較検討することで納得のいく決断ができると言えそうです。
戸建て・マンションのメリット・デメリット比較
戸建てかマンションか迷っている方は、どちらがご自身にとってメリットが大きいかまだ把握できていないという方もいるでしょう。戸建て住宅とマンションには、それぞれに異なる購入のメリットとデメリットがあります。
戸建て購入のメリット・デメリット
【メリット】
1. 庭付きの住居に住める
家を買うなら庭がほしい!と思っている方の場合、戸建ての購入を検討する方がほとんどでしょう。大抵の場合、マンションで専用庭があるのは1階の物件のみですし、庭がないマンションも少なくありません。
2. 駐車場代がかからない
マンションの駐車場は「専用利用が可能な共用部分」にあたるため、確保しても賃貸扱いとなり月額の利用費がかかる場合がほとんどです。その点戸建ての場合には、駐車スペースも含めて自分の持ち物にすることができ、そのような駐車スペースを確保すれば、月額の利用費が別途発生することはありません。
3. 隣家などとのトラブルが少なく管理規約による制限がない
マンションは壁を隔ててお隣と接しているため、生活音などでトラブルが発生する可能性もあります。その点、戸建ての場合にはマンションと比べると、一般的には隣家とのトラブルは発生しにくいと言えます。また、マンションは管理規約によって居住や施設の利用に際して制限が設けられていますが、戸建てはある程度自由な暮らしを楽しめます。
【デメリット】
1. 外構の管理や清掃が必要
庭や駐車場などの掃除や管理を、戸建ての場合は自分でしなければなりません。草むしりや落ち葉の掃除など、季節ごとに大きな作業を行わなければならないこともあります。マンションの場合、共有部分の管理は管理会社に任せることができます。
2. 建物維持管理にまとまった費用が必要
外壁の塗り替えや屋根の改修など、戸建て住宅に暮らしていると定期的なメンテナンスの時期が必ず訪れます。その都度大きな出費を要するため、それらの資金計画を自分で立て、資金の積み立て管理をしなければなりません。マンションの場合は管理組合等により、管理費や修繕積立としてしっかりと管理され、それをメンテナンス費用に充てています。
マンション購入のメリット・デメリット
【メリット】
1. 建物の定期メンテナンスで一度に高額な出費を行わずに済む
マンションは住人から月額で管理費や修繕積立金を集め、それらを建物のメンテナンス費用に充てることになっています。このため、戸建てのように外壁塗装や屋根の張り替えなど定期的なメンテナンスによって一度に高額な出費が必要になることがありません。
2. 共用施設や共用部があり、管理・清掃を管理会社が行ってくれる
マンションのエントランスやエレベーター、階段などは共用部分扱いとなり、住人が清掃や管理を行う必要がありません。降雪地では、マンションによりますが管理会社が敷地内外構部分の除雪を行ってくれる場合もあるため、それらの日常的な管理にお悩みであればメリットが大きいでしょう。
3. 室内がフラットなため有効面積が広い
マンションは基本的に1階層のみを使用した物件が中心で、室内に階段がありません。そのため、床面積が小さいと感じても実際には意外と空間を有効に活用でき、広々と使えるメリットがあります。
【デメリット】
1. 上下左右の住戸と騒音トラブルが発生しやすい
マンションは集合住宅ですから、壁や天井・床が他の住人の部屋と接しています。このため上下左右の家の生活音が伝わりやすく、戸建てと比較すると騒音に関するトラブルは発生しやすくなると言えます。
2. 駐車場代がかかる
マンションの駐車場はあくまで共用部分であり、自分のものにはなりません。住人は、その一部分を賃貸する形で専有使用させてもらうことになります。このため、駐車場の利用にあたっては契約が必要となり、管理費などと一緒に駐車場利用料金の支払いをしなければなりません。
戸建てとマンションには、それぞれメリットとデメリットが存在します。
ご自身の暮らし方やライフスタイルをよく考え、それぞれのメリット・デメリットを比較検討の上、住まいのタイプを選択しましょう。
購入時の費用や将来的な資産価値
マンションと戸建てでは、購入費用や将来の資産としての価値にも違いがあります。
仮に同条件の立地で戸建てかマンションのいずれかを購入するなら、広さなどにもよりますが購入時の費用は多くの場合でマンションのほうが安いでしょう。しかし将来の資産価値はどのように変わるのでしょうか。
戸建てもマンションも築年数が経過すれば建物自体の資産価値は下がっていきます。売却時と購入時の価格差を資産価値として考えると、土地の占める割合が高い戸建てのほうが、年数が経ったときも価格を維持できる傾向にあります。
● マンションの場合:年々資産価値は下がるが、年あたりの下落幅は小さい
● 戸建ての場合:建物の資産価値は早く下がるが、土地の価値は変わりにくい
マンションの場合、購入費用は安いものの資産価値の減少はゆるやかで、数十年経過した物件でも売買できることがあります。戸建ての場合は建物の資産価値が早く下落する反面、たとえ建物の資産価値が0円になっても、土地の資産価値はあまり変化しません。しかし、どちらを選べば有利かをこれだけで判断することは困難です。
どのような暮らし方をしたいのか、また、長期的な資産形成をどうするのかについてよく考え、ご自身に適した選択肢を選定するとよいでしょう。
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戸建てでもマンションでも、空き巣や不法侵入・火災など万一の事態に備えることは必要です。ALSOKでは、ご自宅の安全を24時間365日お守りするホームセキュリティをご提供しています。特に戸建て住宅は空き巣のリスクに警戒が必要なため、これから家を建てるならホームセキュリティは必須と言えるでしょう。
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まとめ
戸建てとマンションでは、住居としての性質そのものも大きく異なります。まずは現在の暮らし方でどのようなお悩みがあり、どちらを選べばそれが解消できるか考えてみましょう。その上で、居住後の生活スタイル、将来の資産形成、居住中にかかる費用などさまざまな側面を考慮し、どちらがご自身に合うかを判断して選定すると良いでしょう。