床下の湿気に注意!湿気の原因と対策とは

住宅設備 2021.05.31(2023.11.30更新)
床下の湿気に注意!湿気の原因と対策とは

住宅のトラブルと聞いて思い浮かぶことといえば、シロアリ被害やカビ・菌による腐食、住人の方のシックハウス症候群など。そのような数々のトラブルを引き起こす要因の1つに「床下の湿気」があることをご存じでしょうか。
この記事では、床下に湿気がこもる原因や湿気による住宅への影響、床下の効果的な湿気対策についてご紹介します。

目次

床下の湿気がもたらす住宅への影響

床下に湿気がこもると、住宅にさまざまな悪影響が生じる場合があります。

シロアリなどの害虫を引き寄せる

シロアリなどの害虫は湿度が高く暗い環境に住み着く特徴を持っています。床下部分に常時湿気がこもった状態になると、シロアリなどの害虫、カビ、菌の格好の住み処になってしまいます。最近では冷暖房効率を優先するために密閉性の高い住宅が多くなりました。これは快適な住環境のための工夫ですが、床下の湿気がこもりやすくなるというデメリットもあるのです。
なお、カビの場合は湿度70%を超える環境下で繁殖しやすいとされ、温度が20度を上回るとさらに活発に繁殖します。また害虫の場合、湿度40%以上の場所に住み着きやすい傾向があります。

カビなどが発生し住環境にも影響を与える

カビなどが発生し住環境にも影響を与える

害虫やカビ・菌の影響は床下にとどまらず、床上の居住空間にも及ぶ場合があります。たとえば床や壁にカビが生えやすくなったり、居住空間に害虫が現れやすくなったりするなどのトラブルが想定されます。
床上にまで湿気の影響が現れると、住人がカビやダニなどが要因の一部とみられるアレルギー性疾患「シックハウス症候群」を発症しやすくなる恐れもあるのです。

木材腐朽により家の寿命が縮まる

湿気による悪影響は、家の構造部分にも及びます。木造家屋の場合、湿気が原因となり発生するのが「木材腐朽菌」と呼ばれる菌です。この菌が発生すると、木材の腐食は急速に進みます。通常の木材の含水率は13%~20%ですが、湿気により木材中の水分が25%程度を超えると木材腐朽菌の繁殖が進み、木材が5%腐食するとその強度は5割程度まで弱まります。

また、湿気は木材のみならず、基礎部分のコンクリート材も劣化させます。コンクリートは水分も空気も通さないように見えますが、毛細管と呼ばれる非常に細い管がいくつもあり、コンクリートの表面部分とつながっている毛細管に水分などが入り込みやすいため、含水により劣化が早まるだけでなくコンクリート内の水分が床下の湿気を助長してカビや害虫を誘発するのです。
これらの要因で住宅の重要な構造部分が脆弱になることから、家自体の寿命も短くなる恐れがあります。

床下に湿気がたまる3つの原因

床下に湿気がたまる3つの原因

床下に湿気がこもると、住宅にさまざまな悪影響があると分かりましたが、そもそもなぜ床下に湿気がたまりやすい状況が生じるのでしょうか。
その原因を3つご紹介します。

【1】通気性が悪い

床下は風通しを確保したほうが良いといわれています。そのため、住宅の基礎部分には壁5m以下毎に300平方cmの換気口を設けることが、建築基準法第22条で定められています。しかし、換気口がエアコンの室外機や荷物などで塞がれてしまうと、床下の換気が行えず通気性が悪くなり、湿気がこもりやすくなるのです。

【2】水が侵入しやすい

地形的な要因によって、床下に水分が入り込みやすくなっていることも考えられます。住宅の敷地が道路などの周囲の土地より低い場合は、周囲からの雨水が流れ込み排水に苦労することや、地下の常水面(地中の常に水を含む部分)や地下水位が高いと湿気が通常より多くなることが考えられるでしょう。

【3】土地の性質

土地の成り立ちが原因となり、湿気が多くなるケースも考えられます。住宅地となる前に稲作が行われていた土地や、沼や湿地だった場所を造成した土地で、適切な土壌改良が実施されなかった場合などです。

床下の湿気対策が必要な家・不要な家

日本の住宅は主に「布基礎」「ベタ基礎」の2つの基礎構造で建てられています。それぞれ特徴が異なり、どちらを利用して住宅を建てているかで、どれほどの湿気対策が必要か異なります。
この床下の基礎構造について説明した上で、構造の違いによって湿気のこもりやすさが異なる例をご紹介します。

湿気対策が必要な家

布基礎

建物の壁に沿ってコンクリートを打つ手法で造られる「布基礎」の場合、湿気対策が必要です。布基礎は、逆T字型のコンクリートを地面に深く打ち、コンクリートの突き出た部分が「線」のように住宅を支える構造となっています。
布基礎は古くから用いられてきた基礎構造で、メリットは建築コストを抑えながら強度を確保できる点です。しかしその反面、布基礎は地面の湿気が建物に伝わりやすく、湿気によるトラブルに弱くなるといったデメリットがあります。

湿気対策が不要な家

ベタ基礎

住宅の床下部分全面に鉄筋コンクリートを流し込む手法で造られる基礎を「ベタ基礎」といいます。布基礎の「線」で住宅を支える特徴に対し、ベタ基礎は地中に埋め込まれた床下全体が「面」で支えることが大きな特徴です。
布基礎よりも高い耐震性を確保できるため、ベタ基礎が用いられる住宅は比較的地盤の弱い土地に建てられる場合が一般的です。阪神・淡路大震災や東日本大震災など巨大地震を経験して以降、布基礎が中心だった国内の住宅地でもベタ基礎が採用される機会が増えています。
また、ベタ基礎は、床下全面をコンクリートで覆うため湿気が建物に伝割りやすく、住宅の湿気トラブルを起こしにくいというメリットがあります。地面をコンクリートで覆ってしまうため害虫の発生も抑えられ、シロアリ被害などの予防にもつながります。そのため、布基礎のように積極的な湿気対策は不要といわれています。
ただし、ベタ基礎にはこのようなメリットがある反面、コンクリートを多く使用するためコストが高くなるというデメリットもあります。鉄筋コンクリートに使用される鉄筋の分量次第で、基礎の強度が左右されやすい点もデメリットといえるでしょう。
他にも、土壌の露出している住宅は、湿気がたまりやすい傾向にあるため、対策が必要です。

ALSOK

床下の湿気対策

現在、住宅の湿気にお悩みを抱えている場合や、今後湿気によるトラブルに不安がある場合、どのような湿気対策を行う必要があるのでしょうか。ここでは、床下の効果的な湿気対策をご紹介します。

換気口周りを掃除する

床下の風通しをよくする換気口の周りは、こまめに掃除するようにしましょう。換気口にゴミや汚れがたまっていると、換気ができず床下の湿度が上昇しやすくなります。換気口の周辺にものを置かないことはもちろん、ゴミや汚れがたまらないように定期的に掃除することが大切です。

防湿シートを敷く

地面の上に防湿シート(防水シート)を敷き、その上に砂利やコンクリートを敷く湿気対策です。この方法では、地中に含まれる水分が湿気として床下に上がってくることを防止できます。ただし、シートで遮断された箇所で水分が結露すると、シロアリなど害虫の発生を招く場合もあるため注意が必要です。また、地中から水分が蒸発しにくくなることで、地盤を緩くしてしまう可能性もあります。
防湿シートの施工にかかる費用の目安は10万円から50万円ほどと幅があります。

防湿シートを敷くメリットとデメリットは、下記の通りです。

メリット デメリット
土壌からの湿気を均一に遮断する 地中から水分が蒸発しにくいため地盤を緩める可能性がある

床下調湿材を使用する

湿度が高いときには低く、低いときは適度に保つ性質を持つ調湿材を床下に敷く方法もあります。床下向けの調湿材に用いられているのは、主に木炭、竹炭、ゼオライトなどです。木炭や竹炭は吸湿と水分の放出をバランス良く行え、とても優秀な調湿効果があります。
しかし、竹炭は劣化しやすく長持ちしないため、住宅の床下用には木炭が用いられる場合が一般的ですが、半永久的に使用できるものではないため定期的に交換する必要があります。
ゼオライトは粘土鉱物の一種で水分子を吸着する特徴があります。木炭などと同様の調湿作用を持ちながら、劣化やカビの心配も少ない調湿材です。化学反応を起こさないため、より安心な材料といえますが、期間の経過とともに劣化していきます。
調湿材施工の費用目安は5万円~10万円ほどで、工事のコストが低く抑えられるメリットもあります。
それぞれ機能の効力や持続性は、原料や商品、価格によって差があるため、床下の状態と予算に合わせて選択すると良いでしょう。

床下調湿材を使用するメリット・デメリットは下記の通りです。

メリット デメリット
木炭や竹炭は吸湿と水分の放出をバランス良く行える 劣化するため、交換が必要になる
化学反応が起こる可能性が低く、安全な素材である

床下換気扇を設置する

床下に換気扇を設置してそれを回し、強制的に通気を促すことで湿気を防ぐ方法もあります。床下換気扇を設置する際には、除湿に適した風向を事前にしっかり調査し、適切な位置と方向を確保して設置しなければなりません。リフォーム会社へ換気扇設置を依頼する際にも、技術とノウハウを持った信頼できる会社を選ぶことが大切です。施工費用は換気扇を3基取り付ける場合で、工賃を含め15万円~25万円ほどが目安となっています。

床下換気扇のメリット・デメリットについては、以下の通りです。

メリット デメリット
湿度を適切に保てる 換気扇の購入以外に電気料金が発生する
害虫対策になる 1日6時間以上は稼働させる必要がある
木材の膨張や腐食を防ぐ

DIYと専門業者への依頼どちらが良い?

防湿シートや床下調湿剤はホームセンターなどでも購入できるため、DIYで行うことを検討する方もいるでしょう。DIYで作業する場合と業者に依頼する場合、どちらのメリットが大きいのでしょうか。以下に、それぞれのメリット・デメリットをまとめました。

DIYで作業する場合 専門業者へ依頼する場合
メリット 費用を抑えられる 建物に応じて最適な施工ができる
DIYの調湿材は作業が簡単 準備などの手間がかからない
自分都合に合わせ作業できる 怪我や薬剤の被害に遭う危険がない
住宅に関する知識がつく 確かな効果が得られる
デメリット 大掛かりな工事はできない(基礎の改修など) 費用は高め
怪我や化学物質被害などのリスクがある 工期など業者と相談して決める必要がある
確実に効果が得られるとは限らない
既に床下に損害があった場合補修が難しい

DIYは手軽にできて費用を抑えられる上、家の内部をよく把握できることも利点です。しかし、その反面で怪我や薬剤被害のリスク、最適な施工が行えず効果を十分得られない可能性もあります。
これからも長く暮らす家ですから、調湿効果が確実に得られることは大切です。DIYは手軽にできますが、可能であれば専門業者に依頼するほうがメリットは大きいでしょう。

ALSOKのホームセキュリティで住居トラブルを回避

床下の湿気対策も大切ですが、住宅や家族を守るためには、防犯対策も大切です。侵入窃盗の被害は日々起こっていて、2022年の侵入窃盗の認知件数は、1万5,692件も起こっています。これは、1日あたり約43件も侵入窃盗が発生している計算になります。
また、侵入窃盗の発生場所は、一戸建てが33.0%と最も多い割合となっています。最近は、ニュースでも強盗事件の被害を目にする機会が多くなっているため、一戸建ての場合は特に防犯対策も行う必要があります。

ALSOKのホームセキュリティは、ピッキングやガラス破りなどによる窓やドアからの不審者の侵入を感知します。高度な訓練を受けたプロのガードマンが駆けつけ、現場を確認して被害の拡大を防止します。24時間365日、家と家族の安全と安心を守るALSOKのホームセキュリティの導入をご検討ください。

まとめ

今回は、床下の湿気対策についてご紹介しました。
床下に湿気がたまると、シロアリなどの害虫が発生したり、カビが発生し住環境に影響を与えたりなど住居のトラブルにつながります。湿気や害虫による腐食により、修繕工事に高額の費用がかかるケースもあります。できるだけ長く安心して住めるように、床下の湿気対策を行いましょう。湿気対策は、専門業者への依頼が望ましいですが、悪質な業者もおり相場よりも高額の費用を請求されるケースもあります。そのため、専門業者に依頼する際は、実績のある信頼できる業者に依頼することをおすすめします。

ALSOKでは、シロアリや害虫駆除サポートのほか、清掃サービスや、水回りトラブルへの対応など多岐にわたるサービスをご提供しています。ぜひお気軽にご相談ください。

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