特殊詐欺の被害事例を知ろう!家族を危険から守るための対策とは

特殊詐欺の被害事例を知ろう!家族を危険から守るための対策とは

防犯 2024.01.30更新(2021.12.24公開)
特殊詐欺の被害事例を知ろう!家族を危険から守るための対策とは

現在、深刻な社会問題となっている詐欺被害。「オレオレ詐欺」「振り込め詐欺」といった特殊詐欺は、高齢者を中心に多くの被害報告が寄せられています。年々詐欺の手口は巧妙化しており、家族が巻き込まれてしまう可能性も0ではありません。家族を危険から守るためには日頃から対策やルールを決めておく必要があります。
そこで、近年の特殊詐欺の手口や被害事例、対策方法についてご紹介します。

目次

特殊詐欺の主な手口

警視庁では特殊詐欺の手口を10種類に分類しています。それぞれ種類ごとに手口の特徴をご紹介します。

預貯金詐欺

警察官や銀行職員等を装い、「あなたの口座が犯罪に利用されているためキャッシュカードの交換手続きが必要」などと言って、キャッシュカードやクレジットカード、預貯金通帳等をだまし取る手口です。

キャッシュカード詐欺盗

警察官や銀行協会、大手百貨店等の職員を装って、「キャッシュカードが不正に利用されている」と言ってキャッシュカードを準備させ、隙を見て偽のカードとすり替える手口です。
預貯金詐欺はキャッシュカードを被害者から受け取ってだまし取る手口ですが、キャッシュカード詐欺盗は被害者に気付かれないようにキャッシュカードを「盗む」という方法です。

オレオレ詐欺

親族や警察官、弁護士等になりすまし、電話を使って事故の示談金や仕事のトラブルなどを口実にお金をだまし取る手口です。「今すぐ現金が必要」と言って指定の口座に振り込ませたり、受け子と呼ばれる別の犯人が自宅へ現金を受け取りに行ったりします。

架空料金請求詐欺

身に覚えのないサービスや有料サイトにおいて「未払いの料金がある」など架空の事実を口実として料金を請求する手口です。

還付金詐欺

役所の職員になりすまして、税金、医療費、保険料などの還付金があると装い、ATMを操作させて還付金を受け取る手続きと思わせて、実際には犯人側の口座にお金を振り込ませる手口です。

融資保証金詐欺

実際は融資しないのに「簡単に融資できる」と信じ込ませ、申し込んできた人に対して保証金として金銭等をだまし取る手口です。「返済の信用実績を作っておくために、融資の前に一時的にお金を振り込んでほしい」「融資額の10%の保証料が必要」などと言ってお金を要求してきます。

金融商品詐欺

実際には価値のない未公開株や物品等を、「購入すれば利益が得られる」など嘘の情報を伝え、購入代金をだまし取る手口です。

ギャンブル詐欺

雑誌等にパチンコ攻略法や宝くじの当選番号、競馬必勝法と掲載したり、不特定多数に対して同内容のメールを送信したりして、会員登録料や情報提供料をだまし取る手口です。

交際あっせん詐欺

雑誌やメールに「女性紹介」と掲載し、申し込んできた人に対して会員登録料や保証金等をだまし取る手口です。

令和4年の詐欺被害発生状況

警察庁のデータによると、令和4年の特殊詐欺被害の認知件数は17,570件で前年より増加傾向にあります。手口別の認知件数の割合は以下の通りです。最も多い被害は還付金詐欺、オレオレ詐欺、キャッシュカード詐欺盗、架空料金請求詐欺、預貯金詐欺となっています。

令和4年の詐欺被害発生状況グラフ

出典:警察庁

高齢者の被害状況としては、認知件数(警察が把握している犯罪の数)が15,114件。法人被害を除いた総認知件数に占める割合は86.6%と高い水準です。さらに、65歳以上の高齢女性の被害認知件数は11,559件で高齢者全体のうち66.2%を占める割合となっており、高齢者の中でも女性が狙われやすいとされています。

特殊詐欺被害の事例と対策

特殊詐欺被害の事例と対策

ここからは、よくある詐欺被害の事例と対策方法についてご紹介します。

預貯金詐欺の対策

キャッシュカードの確認・交換が必要と言って自宅を訪れ、キャッシュカードや通帳、クレジットカードや現金などをだまし取る手口が預貯金詐欺です。

警察官や銀行職員を名乗って「口座が犯罪に利用されている」「キャッシュカードが古いので交換する必要がある」と言う場合や、自治体職員を名乗り「コロナウイルスの関係で給付金が支給されます」などと電話をかけてくることもあります。さらに、百貨店の社員と名乗り「あなた名義のクレジットカードで買物をした不審な人物がいる」などと言うなど、さまざまな事例があります。
いずれにしても、警察や銀行職員、また百貨店の社員がキャッシュカードの暗証番号を聞くことはありませんし、キャッシュカードや通帳、現金を預かることもありません。
そのような電話がかかってきたら、名前と所属部署、電話番号を聞いて一旦電話を切り、インターネットの公式サイトなどで調べた番号に電話をして確認を取りましょう。

キャッシュカード詐欺盗被害の対策

警察官などを装い「キャッシュカードが不正に利用されている」と電話を掛けてくるケースです。キャッシュカードを確認すると言って自宅へ訪問し、隙を見て偽のカードをすり替えて気付かないうちに口座から現金を引き出されてしまいます。
不正利用されていると言われると焦ってしまうかもしれませんが、警察機関や銀行協会の職員が暗証番号を聞くことはないということを覚えておきましょう。安易に個人情報を教えたり、カード等を渡したりしないようにしてください。おかしいと思ったら家族や警察機関にすぐに相談しましょう。

オレオレ詐欺被害の対策

オレオレ詐欺で最も多い被害事例は、息子や孫になりすました犯人が電話を掛けてくるケースです。「携帯番号を変えた」「声が違うのは風邪を引いている」など怪しまれないように装い、お金を用意してほしいと言ってきます。
もしお金の話が出たら一旦電話を切り、すぐに家族や警察機関に相談しましょう。
また、日頃から留守番電話を設定する、登録していない番号には出ない、家族内での合言葉を決めておくなど対策しておくと被害に遭う確率が低くなります。

架空料金請求詐欺被害の対策

悪質業者が根拠もなくショートメールやはがきで未納料金に関するお知らせをアットランダムに送り、料金を請求してきます。特徴としては、「このままだと裁判になる」など嘘の文言で不安をあおってきます。本当に自分に宛てたメールなのか、名前や住所などの個人情報の記載を確認しましょう。
身に覚えのない不審なメールやはがきが届いた場合は無視し、決して連絡しないようにしましょう。
不審な電話には名乗らない、不審なインターネットサイトにクリックしない・個人情報を記入しないなど普段から個人情報の流出には気を付けることが大切です。
万が一、身の危険を感じた時には家族や警察機関に相談しましょう。

還付金詐欺

「還付には期限がある」「今すぐ手続きをしないと受け取れなくなる」などと焦らせてATMに誘導し、還付金を受け取る手続きと思わせて、実際には犯人側の口座にお金を振り込ませます。
税金や医療費、保険料などの還付金は、口座振り込みや金融機関窓口での受け取りが基本です。ATMで還付金が受け取れるという案内はすべて詐欺だと覚えておきましょう。

家族を危険から守るALSOKのサービス

特殊詐欺の認知件数はここ数年減少傾向ですが、被害を失くすことはまだまだ難しい状況です。スマートフォンの普及で次々と新しい手口が増えており、対策の必要性は高まっています。
特殊詐欺の手口や対策を知っておくと、家族が巻き込まれてしまってもすぐに詐欺だと気付くことができるでしょう。落ち着いて適切な行動をとるためには家族内で共有することが大事です。特に高齢者の家族がいる場合は、特殊詐欺の手口や対策を日頃から伝えてあげてください。

ALSOKの防犯機能付き電話機「トビラフォン」は、利用者や警察機関、公共機関などから提供を受けた迷惑電話情報をもとに、電話先の番号を調査して受話器を取る前に安全度を知らせます。非通知でかかってきた極めて怪しい電話に至っては着信そのものを拒否します。特殊詐欺は、他人事ではありません。トビラフォンでご自宅や大切な方を特殊詐欺から守りましょう。

また、ALSOKではご自宅を365日24時間警備し、異常があればガードマンがすぐに駆けつけるなど万が一の事態に対処できるサービスを提供しています。
家族を危険から守る対策の一つとして、ALSOKのホームセキュリティをぜひご活用ください。

まとめ

今回は特殊詐欺の手口や被害事例、対策についてご紹介しました。実際、詐欺被害に遭った方は「自分は大丈夫」と思っていた方が大半です。特殊詐欺は誰しも被害に遭う可能性のある身近な危険であることを知って、万が一家族が狙われても対処できるように情報を共有しておきましょう。

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