法事(法要)に必要なお金は?参列者の香典マナーや施主の費用相場を解説

高齢者・介護 2026.04.30更新(2024.03.22公開)
法事の食事シーン

本記事では、法事(法要)に必要なお金について、香典の金額相場や香典を包む際のマナー、法事(法要)を主催する際にかかる費用などを解説します。

家族・親族が亡くなった場合には、亡くなってからの日数などに応じて法事(法要)が定期的に行われます。近年では会食を行わないことも増えてきており、少人数化の傾向にありますが、法事(法要)を行うにあたってどの程度の金額を用意しておけば良いのでしょうか。

施主側・参列者側それぞれの必要な金額を把握しておき、いざという時に焦らずに対応できるようにしておきましょう。

【この記事で分かること】

  • 法事と法要の違い
  • 香典の金額目安、香典マナー
  • 法事(法要)にかかる費用相場、費用を抑えるポイント

目次

法事(法要)とは

喪服を着用する男女

法事(法要)とは、故人を供養するために行われる仏教行事の総称で、似た言葉として使われがちですが、「法事」と「法要」には明確な違いがあります。

法事と法要の違い

法要は僧侶の読経や焼香など、故人の魂を供養する宗教的な儀式そのものを指します。
一方、法事は法要に加え、会食やお墓参りなどを含めた一連の行事全体を表す言葉です。法要は追善供養ともいい、故人に対してこの世に残された人(家族・知人・僧侶など)が祈ることで、故人のさらなる善行につながるとされています。

なお、法事(法要)にふさわしい服装や、法要の種類・タイミングについては以下の関連コラムで詳しく解説しています。

法事(法要)の香典相場とマナー(参列者・ゲスト向け)

参列者が用意しておく香典の相場は、以下の通りです。金額はあくまでも一般的な目安であり、地域の慣習や宗派、故人やご遺族との関係性などによって変動します。

【故人との関係性別の相場表】

個人との関係 金額
親・兄弟姉妹 1万円~5万円
祖父母 5,000円~3万円
配偶者の親・兄弟姉妹 1万円~5万円
配偶者の祖父母 5,000円~3万円
親戚の叔父や叔母 5,000円~3万円
その他の遠い親戚 5,000円~3万円
友人・知人 3,000円~1万円

香典の金額を決める際の注意点

香典

香典の金額は、多くの場合「3,000円・5,000円・1万円・3万円・5万円・10万円」のいずれかです。「4」や「9」は「死」や「苦」を連想させるため、避けるべき数字とされています。

なお、結婚式の御祝儀では「2万円」を避ける考え方がありますが、法事(法要)の香典では「2万円」を包んでも基本的に問題ないとされています。ただし、地域の風習やご家族の考え方によっては、2万円の香典に対して抵抗がある方も少なくないので、事前に確認しておきましょう。

不祝儀袋(香典袋)の選び方 

不祝儀袋(香典袋)は、香典の金額によって選び方が変わります。

金額 不祝儀袋(香典袋)
3,000円~5,000円 水引が印刷された香典袋
1万円~3万円 黒白の水引付きの香典袋
3万円~5万円 双銀・あわじ結びの水引付きの中金封
10万円以上 双銀・あわじ結びの水引付きの大金封

不祝儀袋(香典袋)の表書きの書き方

仏教にはさまざまな宗派がありますが、多くの宗派では、不祝儀袋(香典袋)の表書きについて以下の認識が一般的です。

  • 四十九日前の法要:「御霊前」
  • 四十九日法要以降:「御仏前」

ただし、浄土真宗や曹洞宗では、四十九日法要の前に行われるお通夜やご葬儀の際も、不祝儀袋(香典袋)の表書きは「御仏前」とするのが正式の書き方とされています。

また、表書きの墨の色は、法要の時期に合わせて変えることがマナーです。四十九日前の法要であれば薄墨、四十九日以降は通常の濃い墨を使いましょう。

法事(法要)にかかるお金・費用(主催者・施主向け)

一般的な法事(法要)にかかる費用の総額目安は、おおよそ10万~35万円程度です(規模や会食の有無により異なります)。具体的な費用としては、以下の通りです。

お布施

僧侶へのお布施の金額には明確な決まりはありませんが、法事(法要)ごとにおおよその相場があります。以下は一般的な目安であり、無理のない範囲で、僧侶への感謝の気持ちを込めて用意しましょう。

  • 納骨式:1万円~5万円
  • 四十九日:3万円~10万円
  • 一周忌:3万円~10万円
  • 三回忌:1万円~5万円
  • 七回忌以降:1万円~5万円(弔い上げの場合は3万円~5万円)
  • 初盆(新盆)法要:3万円~5万円
  • 彼岸法要:3,000円~2万円

なお、法事の内容や状況によっては、お布施とは別に僧侶へ支払う費用が発生する場合もあります。

お布施以外に僧侶へ支払う費用

お布施以外にも、僧侶へ支払う費用として、以下のようなものがあります。

  • 卒塔婆:3,000円~1万円/1本
    卒塔婆(そとば)は、墓石の後ろに立てられる戒名が書かれた木札のことです。
  • お車代(交通費):5,000円~1万円
    会場まで僧侶に来ていただいたことに対する謝礼です。
  • 御膳料:5,000円~1万円
    僧侶が会食を辞退した場合に、お食事代としてお支払いします。

その他に必要な費用

  • 引き出物(会葬御礼):2,000円~5,000円/1人
    引き出物は、法事(法要)に参列してくれたことに対する感謝を込めて差し上げるものです。香典の有無や金額に関係なく、参列者全員に会食後などのタイミングで渡します。
  • 会食費:3,000円~7,000円/1人
    法事(法要)後の会食(お斎)にかかる費用です。会食は法事(法要)の規模や家族の意向によって実施しない場合もあります。
  • 香典返し:1,000円~5,000円相当/1人
    いただいた香典に対するお礼です。タオルなど日常的に使用できるものが一般的です。いただいた金額に応じて品を変えますが、カタログギフトなども人気です。香典返しは、四十九日法要の場合は、後日郵送・持参するのが一般的です。一方、年忌法要や初盆(新盆)などでは、当日の会食後やお見送りの際に、引き出物や会葬御礼として手渡しするケースが多く見られます。ただし、地域の慣習やご家族の考え方によって異なるため、迷う場合は事前に親族や菩提寺へ確認すると安心です。

法事(法要)のための準備

法事(法要)の準備は、おもに次のような流れで行います。

1. 会場・日時の決定

参列者や僧侶の都合もあるため、早めに準備を開始しましょう。

2. 僧侶へ依頼

他の家の法事(法要)と重なる可能性があるため、日程が決まったらすぐ連絡するようにしましょう。菩提寺がない方は、葬儀社に紹介してもらったり、僧侶派遣サービスを利用したりすると良いでしょう。

3. お布施の準備

僧侶に渡すお布施の準備をします。お布施の金額については「お布施」の項目をご確認ください。

4. 案内状の送付

返信用はがきを使用することで出欠確認の役割も果たすことができます。

<案内状の文例>

謹啓 初秋の候 皆様には益々ご清祥のことと拝察申し上げます
このたび 亡父 ○○○○ の一周忌法要をいたしたく存じます
ご多用中まことに恐縮でございますが ご臨席を賜りたく
ご案内申し上げます
敬具

日時 令和〇〇年〇〇月○○日(〇曜日) 午前十時より
場所 ○○○○

令和〇年〇月〇日

○○○○

5. 会食・引き出物の手配

会食を予定している場合は、出席人数に合わせてお店の予約なども行っておきましょう。
出席人数に合わせて引き出物を手配します。

当日、法事(法要)の受付を誰が行うのかについても決めておくと良いでしょう。

法事(法要)の費用を抑えつつ、心を込めて供養するには?

法事(法要)の費用を抑えつつ心を込めて供養したいと考えている場合は、以下のポイントを検討すると良いでしょう。

  • 家族中心の少人数の法事(法要)にする
  • 僧侶派遣サービスを利用する(お布施を定額制にできる)
  • 読経のみの法要にする
  • 会食を省略または簡略化する
  • 事前準備を早めに行う

家族中心の少人数の法事(法要)にする

近親者のみで執り行うことで、会場費・引き出物・会食費・香典返しなどの費用を最小限に抑えられます。また、人数が少ない分、故人に対しての想いなどをゆっくりと語らうこともできるでしょう。

僧侶派遣サービスを利用する

特に決まった菩提寺がない場合、僧侶派遣サービスを利用するのも選択のひとつです。お布施の金額は事前に決まっていることが多いため、金額を決める際の心理的な負担も減ります。

読経のみの法要にする

大がかりな祭壇や装飾は省き、読経のみの簡略化した法要にすることで費用を抑えられます。読経のみにしたからといって法要の本質的な意義は変わらないため、心を込めた供養は可能です。

会食を省略または簡略化する

宗教的な意味合いを持つ法要のみを行い、会食は省略・簡略化する方もいます。仕出し弁当やテイクアウトのお弁当にするなどの方法があります。

事前準備を早めに行う

早めに親族間で、どのような法事(法要)にするのかを話し合っておきましょう。あらかじめ法事(法要)の規模や僧侶への謝礼の目安、会食の有無や内容を決めておくことで、当日の参列人数の増減による追加費用や、会食・引き出物の過剰な手配を防ぐことができ、結果的に費用を抑えられます。
ただし、費用を抑えることを優先しすぎると、「手抜きの供養」と受け取られてしまう場合もあります。形式や金額だけで判断せず、故人の想いや、本人・家族の意向を十分に汲み取りながら、無理のない形を選ぶことが大切です。

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まとめ

今回は、法事(法要)に必要なお金について、参列者の香典相場・マナーや施主の費用相場を解説しました。法事(法要)には、お布施や僧侶に支払う費用、会食費や香典返しなどさまざまな費用がかかります。家族葬にする、会食を簡略化するなど、工夫次第では費用を抑えながらも心を込めた供養ができるでしょう。
法事(法要)に参列する場合は、香典の金額相場やマナーを確認のうえ、失礼のない形で故人を偲び、遺族に寄り添えるように配慮しましょう。

法事(法要)に必要なお金に関するよくある質問

Q:香典袋に紙幣を入れる時の向きに決まりはありますか?

A:香典袋に紙幣を入れる時は、肖像画が描かれていない面を、香典袋の裏側(顔を伏せる形)にしましょう。
「悲しみで顔を伏せる」という意味や、突然の訃報に「顔を上げる余裕もなかった」という意味を表します。

Q:香典の中袋の金額はどのように書きますか?

A:数字の改ざんを防ぐために使われる旧字体の「大字(だいじ)」で記入してください。(例:「壱萬圓」「弐萬圓」「参萬圓」)
また、中袋の表面中央に金額を、裏面には住所と氏名を忘れずに記入することで、遺族が整理する際の負担を減らせます。

Q:お布施を僧侶に渡す時のマナーはありますか?

A:お布施を僧侶に渡す際は、直接手渡すのではなく、袱紗かお盆の上に置いて渡します。
渡すタイミングは、法要が始まる前の挨拶時か、終了後のお礼の際が適切です。一言添えて渡しましょう。

Q:香典で法事(法要)の費用はまかなえますか?

A:多くの場合、香典で全額をまかなえるとは限りません。そもそも法事(法要)は、黒字・赤字を気にするものではありません。香典の余りが出た場合は供養・寄付に充てる方もいます。

Q:地域や宗派で法事費用はどのくらい違いますか?

A:地域の慣習や宗派により、お布施や会食の有無が異なります。金額相場は目安として捉え、菩提寺や親族に事前確認すると安心です。

執筆:ALSOK株式会社

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