「酷暑日」とは何度から?真夏日・猛暑日との違いや熱中症対策を解説
本記事では、2026年4月に気象庁が正式に定義した「酷暑日」の意味や基準温度、真夏日・猛暑日との違い、命を守る熱中症対策をまとめます。
近年、夏になると「今年の夏は特に暑い」というニュースを毎年のように見聞きします。高齢の親や祖父母と離れて暮らしている場合、「エアコンをちゃんとつけているだろうか」「熱中症にならないか」と心配になる方も多いのではないでしょうか。新たに定義された「酷暑日」では、命の危険から身を守るための熱中症対策が重要です。
【この記事で分かること】
- 「酷暑日」の定義
- 夏日・真夏日・猛暑日・酷暑日の違い(比較表付き)
- 猛暑日・酷暑日が年々増加している実態
- 屋内・屋外別の熱中症対策
目次
酷暑日とは
酷暑日とは、最高気温が40℃以上の日を指す名称です。気象庁が2026年4月17日に正式に定義・決定しました。近年、夏に40℃を超える気温が毎年のように観測されるようになったため、危険な暑さへの警戒を効果的に呼びかけることを目的として、新たに「酷暑日」の名称が設けられました。
名称の決定にあたっては、気象庁が実施したアンケート結果と有識者の意見を踏まえ、「酷暑日」がもっとも多くの支持を集めるとともに、社会的になじみがあり日本語としても適切であるとして採用されました。
日本気象協会は2022年から独自に「酷暑日」という言葉を使用していましたが、今回気象庁が公式に定義したことで、今後は防災情報や天気予報などでも使用されることになります。
「酷暑日」の40℃以上という基準は、体温の平均(36℃前後)を大きく上回っており、熱中症のリスクが極めて高まるため、屋外活動は控えるなどの判断や熱中症への備えが重要です。
参考:気象庁 令和8年報道発表資料 最高気温が40℃以上の日の名称を「酷暑日」に決定
酷暑日と真夏日、猛暑日の違いは?
違いは基準温度です。夏日25℃以上、真夏日30℃以上、猛暑日35℃以上、酷暑日40℃以上(いずれも日最高気温)です。熱帯夜は夜間の最低気温が25℃以上の夜を指します。
| 用語 | 基準 | 基準気温の種類 | 目安・備考 |
|---|---|---|---|
| 夏日 | 25℃以上 | 日最高気温 | 半袖で過ごせるくらいで日中はうっすらと汗ばむ程度 |
| 真夏日 | 30℃以上 | 日最高気温 | 熱中症リスクが高まり始める |
| 猛暑日 | 35℃以上 | 日最高気温 | 屋外活動に危険を伴う暑さ |
| 酷暑日 | 40℃以上 | 日最高気温 | 命の危険を感じる暑さ |
| 熱帯夜 | 25℃以上 | 日最低気温(夜間) | 夜間も気温が下がらず体に負担がかかる |
「猛暑日」「酷暑日」が年々増加している
気象庁のデータによると、「猛暑日」(35℃以上)の年間日数は長期的に増加傾向にあり、40℃以上を記録する「酷暑日」も珍しいものではなくなっています。
気象庁が全国13地点の平均をもとに集計したデータによれば、日最高気温35℃以上(猛暑日)の年間日数は、近年大幅に増加しています。2025年の平均年間日数は、過去最高の10.2日でした。
1990年代以降、特に顕著な増加が確認されており、地球温暖化の影響が日本でも着実に表れていることが分かります。
40℃以上(酷暑日)の観測地点・日数も急増
40℃以上の気温を観測する地点・日数も近年増加しています。2025年夏(6~8月)には、914地点中25地点(のべ30地点)で、40℃以上の日最高気温が観測されました。
出典:気象庁「2025年夏に40℃以上の日最高気温を観測した地点」
2025年は過去100年でもっとも暑い年となりました。かつては「珍しい現象」であった40℃超えの酷暑日が、今や特定の地域に限らず全国各地で観測されるようになっています。こうした状況を受け、気象庁が「酷暑日」を正式に定義したことは、危険な暑さへの社会的な意識を高める上でも重要といえます。
危険な暑さに負けない!熱中症対策
「酷暑日」は体温に近い、または上回る水準の高温となることもあるため体温調節機能に負担がかかり、熱中症にかかりやすくなります。
また、熱中症は気温の高さだけでなく、湿度や風などの環境、体の状態、行動などの要素が組み合わされて引き起こされるため、酷暑日以外の日も対策が重要です。
屋内外ともに暑さ指数(WBGT)やアラートを基準に行動を控え、冷房・水分補給・休憩を徹底しましょう。
- 暑さ指数(WBGT)やアラートを確認し、31以上(参考値)のときはできるだけ外出を控える
- 室内では冷房を適切に使用し、室温28℃以下・湿度40~60%を目安に保つ(参考値)
- のどの渇きを感じる前にこまめに水分・塩分を補給する
- 屋外では日傘・帽子を着用し、涼しい場所でこまめに休憩をとる
- 高齢者は特に熱中症になりやすいため、家族や周囲の人が積極的に気にかける
暑さ指数(WBGT)とは、熱中症予防のための指標で、①湿度、 ②日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、 ③気温の3つをもとに算出されます。25以上28未満が「警戒」、28以上31未満が「厳重警戒」、31以上が「危険」となります。
【屋内】エアコンを適切に使用して室温を下げる
屋内にいても、エアコンを使用しなければ室温はどんどん上昇します。室温28℃以下・湿度40~60%を目安に調整し(いずれも参考値)、涼しい環境で過ごすことが基本です。特に35℃以上の猛暑日や40℃以上の酷暑日の場合、外気温が高いためエアコンをつけても温度が下がりにくい場合があります。28℃の設定にこだわりすぎず、体感温度に合わせて設定温度を調整しましょう。
また、特に高齢者の方は「もったいない」「寒すぎる」などの理由でエアコンの使用をためらうケースがあります。家族が積極的に声をかけてエアコンの使用を促したり、就寝中もタイマーを活用してこまめにつけることを推奨します。
【屋外】熱中症アラートが出ている日は外出を控える
「暑さ指数(WBGT)」が33以上と予測された場合、環境省・気象庁による「熱中症警戒アラート」が発令されます(数値は参考値)。アラートが発令された場合は、できる限り外出を避けることが推奨されます。特に40℃以上の「酷暑日」においては、健康な人でも命の危険に陥る可能性があるため、不要不急の外出は避けることが重要です。
屋外でのイベントや運動・スポーツ活動についても、暑さ指数(WBGT)が31以上の場合は中止・参加を控える判断が必要です。主催者・参加者双方が「無理をしない」という意識を持つことが、事故の防止につながります。
【屋外】日傘や帽子などを着用しこまめに休憩する
直射日光を遮断することで、体温の上昇を大幅に抑えることができます。特に頭部は太陽光を直接受けやすく、帽子や日傘で表面温度を下げることが有効です。日傘は遮光・遮熱効果のあるものを選ぶとより効果的です。また、涼しい場所(コンビニ・ショッピングモール・公共施設など)でこまめに休憩をとり、体を冷やすことも重要です。
水分・塩分を補給する
屋内・屋外を問わず、のどが渇いていなくてもこまめに水分補給を行いましょう。発汗によって体内から水分が失われると同時に、血液中の塩分・ミネラル濃度も低下します。水だけでなく、スポーツドリンクや経口補水液などで塩分・ミネラルも補給することが大切です。外出時は塩飴やタブレットの携帯も便利です。
特に高齢者は、暑さやのどの渇きを感じる感覚が鈍くなる傾向があります。そのため、本人は「大丈夫」と思っていても、知らないうちに脱水状態になる可能性もあるのです。離れて暮らす家族が電話やメッセージで「水分をちゃんととっているか」を定期的に確認するだけでも、熱中症の予防に貢献します。
離れて暮らす高齢のご家族を見守るALSOKの見守りサービス
高齢者は暑さを感じにくく重症化しやすいため、「気づき」と「緊急時の連絡手段」を用意することが有効です。見守りサービスは、離れていても異変に気づく仕組み作りに役立ちます。
ALSOKの「みまもりサポート」は、急病や体調不良の際に緊急ボタンを押すだけで、ALSOKが駆けつけます。万が一のときも迅速な対応が期待でき、高齢者にとって大きな安心につながります。
熱中症のリスクが高まる状況を音声で警告してくれるため、高齢者自身への注意喚起が可能です。
また、健康に関して不安なことがある場合、看護師資格を持つスタッフにいつでも相談できます。日常的な不安や介護の相談などを、気軽に打ち明けられる環境が整います。
オプションで、ご家族への見守り情報の提供も可能です。離れて暮らしているご家族の代わりに、ALSOKが日常を見守ります。
まとめ
毎年のように40℃超えの「酷暑日」が観測される今の日本では、危険な暑さを特別なこととして認識し、命を守るための行動を促すことが重要です。日頃から熱中症対策を心掛け、離れて暮らす高齢のご家族への声かけも実施しましょう。
酷暑日に関するよくある質問
Q:酷暑日は何度から?
A:酷暑日は、日最高気温が40℃以上の日を指します(気象庁が用語として決定)。
Q:酷暑日はいつから使われるの?
A:2026年4月17日に気象庁が名称を決定しました。天気予報等での扱いは、発表後の運用(予報用語)として順次用いられます。
Q:酷暑日の読み方は?
A:「こくしょび」と読みます。
Q:真夏日・猛暑日との違いは?
A:いずれも日最高気温の基準が違います。夏日25℃以上、真夏日30℃以上、猛暑日35℃以上、酷暑日40℃以上です。





















