スマートロックは危険?考えられるリスク・トラブルと安全に使うための対策

防犯 2026.06.26
スマートロック

本記事では、スマートロックに潜む危険性やリスクを正確に把握したうえで、安全に使うための具体的な対策を解説します。

スマートフォンやIoT家電の普及とともに、スマートロックは急速に広まっています。一方で、「スマートロックって本当に安全なの?」「何らかの不具合で家に入れなかったらどうしよう」といった不安を感じ、導入をためらっている方も少なくないでしょう。しかし、スマートロックは適切な知識と対策があれば、非常に便利で安心できるセキュリティツールです。

【この記事で分かること】

  • スマートロックの危険性
  • セキュリティ面の具体的なリスクと対策
  • 使用上のトラブルリスクと予防策
  • スマートロックを安全に使うための5つの実践的な対策

目次

スマートロックの「危険性」とは

スマートロックは「危険だからNG」なものではありません。リスクの種類を正しく理解し、適切な対策と製品選びを行うことで、大幅に不安を減らすことができます。
スマートロックの危険性は、大きく以下の2種類に分かれます。

  • セキュリティ面のリスク
  • 使用上のトラブルリスク

スマートロックは、スマートフォンやBluetooth、Wi-Fiなどを通じて施解錠を行うため、ハッキングや不正アクセスによる解錠リスクが存在します。スマートフォンの紛失時にはアカウント乗っ取りの危険もあり、従来の物理鍵にはなかった新たなセキュリティリスクです。
また、電池切れやアプリの不具合、通信障害により、自宅から閉め出されてしまうリスクもあります。実際はセキュリティ侵害よりも、このような使用上のトラブルの方が、発生頻度が高い傾向にあります。

スマートロックの仕組みについて詳しく知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。

セキュリティ面の危険性(ハッキング・アカウント乗っ取りによる不正解錠)

住宅を狙う犯罪者

スマートロックのセキュリティリスクは、主に以下の2つに分類されます。

  • ハッキング・通信傍受リスク
  • スマホ紛失・アカウント乗っ取りリスク

これらのリスクには、暗号化や認証方式が明示された製品を選び、アプリの更新と端末ロックを徹底することが対策の基本です。

ハッキングや通信傍受

BluetoothやWi-Fiを介した通信が傍受されると、解錠信号を複製されて第三者に不正解錠されるおそれがあります。特に暗号強度が低い製品では、通信内容を盗み見られるリスクが高まります。また、ルーターのセキュリティが脆弱な場合はスマートロックにも危険がおよぶため、留意が必要です。
対策として、AES-128以上の暗号化規格に対応した製品を選び、ファームウェアを常に最新の状態に保つことで、既知の脆弱性を悪用されるリスクを低減できます。

スマホ紛失・ID乗っ取りによる不正解錠

スマートフォンを紛失すると、拾得者にアプリを操作されて不正解錠されるおそれがあります。また、メールアドレスやパスワードの流出により、アカウントが乗っ取られるリスクもあります。被害を最小限に抑えるため、紛失時は即座にリモートロックやアカウント停止ができるよう、事前に手順を確認しておくことが重要です。あわせて、製品の管理画面やサポート連絡先を別の端末やメモに控えておくと安心です。

使用上のトラブルリスク(誤作動・閉め出し)

使用上のトラブルリスクとしては、主に以下の4つが挙げられます。

  • ドア形状・サムターンの形状によっては設置できない、または使いづらいケースがある
  • 電池切れ・充電切れによって意図しない閉め出しが発生する
  • オートロック誤作動やアプリ不具合によって施解錠操作ができなくなる
  • Wi-FiやBluetoothの通信障害時にスマートフォンからの操作が無効になる

ドア形状・サムターン次第で設置できない/使いづらいことはある?

後付け型スマートロックは、サムターンの形状やドアの厚み、段差によっては非対応となる場合があります。設置後にガタつきや空回りが発生し、正常に施解錠できないケースもあるため注意が必要です。購入前に自宅の鍵の型番を確認のうえ、メーカーの公式サイトの対応表で適合性を確認しましょう。サムターンのつまみの形状、大きさ・高さ、設置できるスペースがあるかなどをチェックし、返品・交換条件も確認しておきましょう。

電池切れ・充電切れによる閉め出し

スマートロックの電池や内蔵バッテリーが切れると、施解錠操作ができなくなるおそれがあります。電池切れに気づかず、帰宅時に家へ入れなかったというトラブルは少なくありません。対策としては、アプリの電池残量通知を有効にし、残量低下のアラートが表示されたら早めに交換しましょう。また、万が一に備えて物理鍵を手元に保持し、外出時も携行しておくと安心です。

オートロック誤作動・アプリ不具合

オートロック機能が意図せず作動すると、鍵を持たずに外出したときに閉め出されてしまいます。また、アプリの不具合によって施解錠操作ができなくなるケースもあります。こうしたトラブルに備え、導入前に手動解除の操作方法を確認しておくことが重要です。アプリは常に最新バージョンに保ち、スマートフォンのOSアップデート後は動作確認を行う習慣をつけましょう。

通信障害時のフェイルセーフ

フェイルセーフとは、機器の破損や誤作動などのトラブルが発生した際、安全を確保し、被害を最小限に抑える設計や仕組みのことです。Wi-FiやBluetoothに障害が発生すると、スマートフォンによる操作が無効になる場合があります。特にインターネット接続に依存した製品は、ルーターの不具合や電波環境の影響を受けやすいため注意が必要です。対策として、オフラインでも利用できる機種や、暗証番号、物理鍵など複数の解錠手段(フェイルセーフ)を備えた製品を選ぶことで、通信障害時でも閉め出しを防ぐことができます。

スマートロックを安全に使うための5つの対策

スマートフォン等のセキュリティ対策

スマートロックを安全に使用するために、以下5つの対策の実施が推奨されます。

  • ①二段階認証・強固なパスワードを設定する
  • ②ファームウェア・アプリを定期的に更新する
  • ③物理鍵を必ずバックアップとして保持する
  • ④電池残量アラート設定・定期交換を習慣化する
  • ⑤暗号化規格(AES-128以上)を確認して製品を選ぶ

①二段階認証・強固なパスワードを設定する

アプリ・アカウントへの不正ログインを防ぐため、二段階認証は必ず有効にしましょう。パスワードは生年月日や連番など推測されやすいものを避け、英数字と記号を組み合わせた12文字以上のものを設定することが望ましいです。他サービスとのパスワードの使い回しも避けましょう。

②ファームウェア・アプリは定期的に更新する

スマートロックのセキュリティ上の脆弱性は、メーカーがアップデートで随時修正しています。そのため、更新を放置したままの状態では、既知の脆弱性を悪用されるリスクが高まります。アプリの自動更新をオンにするか、定期的に最新バージョンを確認することが必要です。

③物理鍵を必ずバックアップとして保持する

電池切れ、アプリ不具合、通信障害が発生したときに物理鍵がなければ、自宅に入れなくなるリスクがあります。スマートロックを使用する場合でも、物理鍵は最低1本手元に残し、外出時も必ず携帯する習慣をつけることが重要です。

④電池残量アラート設定・定期交換を習慣化する

多くのスマートロック製品は、アプリで電池残量を確認でき、一定以下になると通知を受け取る設定が可能です。電池の寿命は製品や使用頻度によって異なるため、通知が届いたら早めに電池を交換し、残量が少ない状態で外出しないよう心掛けてください。

⑤暗号化規格(AES-128以上)を確認する

製品選びの段階での確認が、もっとも重要な対策です。通信の暗号化規格「AES-128」以上に対応しているかを、購入前に製品仕様や公式サイトで必ず確認しましょう。また、国内での販売実績があり、メーカーのサポート体制が充実している製品を選ぶことも大切です。こうした点を満たした製品を選ぶことで、長期的な安全運用につながります。

防犯強化のためには「ホームセキュリティ」との組み合わせも検討しよう

スマートロックは玄関の施解錠管理に優れたツールですが、単体で完璧な防犯対策ができるわけではありません。窓や勝手口からの侵入、解錠後に室内で発生する被害、緊急時の警備員や警察への通報などの対応は、スマートロックだけではカバーできません。
そのため、ホームセキュリティと組み合わせることで、玄関から室内まで一貫した防犯体制を構築できます。センサーによる異常検知、緊急時の駆けつけ、通報機能など、スマートロック単体では補えない機能を補完できます。

防犯への不安が強い方は、玄関の施解錠だけでなく、侵入後の検知・通報、窓や勝手口の対策、家族の見守り機能まで含めた「面としての防犯」を検討することが重要です。次章では、こうした観点から選びやすいスマートロックと、ホームセキュリティの具体的なサービスをご紹介します。

ご自宅の防犯力を強化するALSOKのセキュリティサービス

ALSOKでは、前述したリスクへの対策に役立つ、スマートロックとホームセキュリティの両方をご提供しています。

スマートロック「SADIOT LOCK2」

SADIOT LOCK2

ALSOKのスマートロック「SADIOT LOCK2」は、複雑な工事や工具は不要で、自身で簡単に設置することができます。スマートフォン、Apple Watch、専用リモコンなどの機器で施錠・解錠の操作ができ、スマートフォンであればハンズフリー解除が可能です。解除後、設定時間を過ぎると自動で施錠するため、鍵の閉め忘れ防止にも役立ちます。
ハッキング対策を強化しているため、なりすましや通信傍受のリスクを抑えて安全に活用できます。

ホームセキュリティ「HOME ALSOK Connect」

HOME ALSOK Connect

ALSOKのホームセキュリティ「HOME ALSOK Connect」は、「オンラインセキュリティ」「セルフセキュリティ」の2種類から選べます。オンラインセキュリティでは、センサーが不審者の侵入や火災などの異常を感知した際、ALSOKが駆けつけ、迅速かつ適切に対処します。また、スマートフォンで警備操作が可能で、帰宅時にはスマートフォンを持っているだけで警備を自動解除し、外出時もワンタッチで警備を開始する便利な機能もご利用いただけます。

セルフセキュリティでは、お手頃価格でホームセキュリティを実現でき、もしものときにはALSOKの依頼駆けつけが利用可能です。ALSOKのホームセキュリティは在宅中も警備をセットできるので、外出中はもちろん、就寝中や家族の留守番中にも安心です。スマートロックと組み合わせることで、「侵入後の対応」や「緊急通報」、「家族の見守り」まで含めた、包括的な防犯体制の構築に役立ちます。

スマートロック利用に関してよくある質問

Q:賃貸でも取り付けられますか?

A:後付け型であれば多くの賃貸物件で取り付け可能ですが、サムターンの形状やドアの厚さによっては非対応の場合もあります。取り付け前に、管理会社へ確認することをおすすめします。

Q:停電時はどうなりますか?

A:スマートロック本体は基本的に電池で動作するため、停電の影響を受けず施解錠が可能です。ただし、Wi-Fiと連動した「外出先からの遠隔操作」などはできなくなるため、物理鍵を手元に保管しておくと安心です。

Q:スマートロックは空き巣に狙われやすいですか?

A:適切な暗号化規格と認証設定をしていれば、デジタル経由で不正に解錠されるリスクを極めて低く抑えることができます。製品の安全性と使い方によって防犯性は左右されるため、信頼できる製品を選び、適切な設定・運用管理を行うことが重要です。

Q:スマホをなくしたら、不正に開けられますか?

A:端末ロックが弱い場合、リスクは高まります。紛失に気づいたら、まずアプリ・アカウントのログアウトと権限停止を行い、端末の遠隔ロックも併用してください。事前に停止手順が用意されている製品であれば、迅速に対応できます。

Q:電池切れ・故障で閉め出されたらどうすればいい?

A:非常解錠の手段(物理鍵、暗証番号、外部電源端子など)の有無によって対処が変わります。購入前に「代替の解錠手段が複数あるか」と、緊急時サポートの連絡先を確認しておきましょう。

Q:後付けスマートロックは、どんなドアだと付けられない?

A:サムターンの形状、段差、ドアの厚さ、設置スペースによって非対応となる場合があります。対応表の確認に加え、実際のサムターンの計測、返品可否、固定方式(貼り付け型・交換型)までをセットで確認することが失敗を防ぐポイントです。

まとめ

スマートロックのリスクは、「セキュリティ面」と「使用上のトラブル」の2種類に分けられます。安全に使用するためには、二段階認証や定期アップデート、物理鍵の携行、電池管理などの対策が重要です。製品選びでは、暗号化規格やメーカーの信頼性を確認し、安全に運用管理できる製品を検討しましょう。さらに、スマートロック単体では防犯に限界があるため、ホームセキュリティと併用して万全な防犯体制を構築することが重要です。

執筆:ALSOK株式会社

「安全・安心」を皆様にお届けするため、セキュリティのプロフェッショナルであるALSOKが編集しています。日常生活に潜む危険から身を守るための防犯対策、突然の災害に備える防災情報、ご高齢者やお子さまのみまもりまで、暮らしに役立つ確かな情報を分かりやすく発信しています。

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