「買い物で暮らしの笑顔」を守る人

Photo:Kentaro Oshio
イオンネクスト株式会社
代表取締役社長
野澤 知広さん
首都圏を中心にネット専用スーパー「グリーンビーンズ」を展開するイオンネクスト。
最新テクノロジーと徹底した温度管理で、新しい買い物の形を提案しています。
事業を通じてお客様と地域社会の幸せに貢献する同社の野澤社長に、守っていきたい大切なことを伺いました。
買い物のあり方を変え、お客様の「時間」を守りたい
「日本では現在約7割が共働き世帯で、とにかく時間が足りないという方が多い。日々のルーティンである買い物を簡単に、しかも楽しく変えることで、お客様の時間の価値を高める一助になれればというのが、ビジネスの根源にあります」と野澤さんは語る。
鮮度へのこだわりが強い日本の消費者に向け、プロが目利きした商品を徹底した低温物流で届ける「鮮度+(せんどぷらす)」を提供。さらに、いつ届くかわからないという“待つストレス”を解消するため、業界初の最大6時から23時まで、1時間単位での配送時間指定を実現した。
「指定時間の配達により、お客様を『待機ストレス』から解放し、再配達の煩わしさも解消します。皆にうれしい仕組みをつくるために、AIを駆使しています」と自信をのぞかせる。買い物の時間を家族と過ごす時間に変える、そんな「豊かな時間」を守るための工夫が随所に散りばめられている。
安心を届けられるのは、やはり人
テクノロジーを活用しつつも、最後は「人の力」が安心感を生む
最新の物流センターやAI技術を活用する一方で、野澤さんが何より大切にしているのが“人と人との接点”だ。
「ドライバーはお客様と直接お会いする唯一の『大切な時間』を担う存在であり、その役割は店舗の店員さんと同じ。心からの安心をお届けすることを、何より大切に教育しています」
ドライバーの研修は、インターホンを押す前の立ち居振る舞いから始まるという。「口に入る食材だからこそ、お渡しする人の安心感が、商品の安心感にもつながるのです」
また、全車にドライブレコーダーとAIを導入して安全運転を客観的に評価するなど、安全・安心をテクノロジーでサポート。さらに接客教育を徹底して新しい買い物の形を提供している。
「1日1件以上、お客様からドライバーを名指しで褒めていただく声が届きます。それが本当にうれしいですね」と、野澤さんに笑みがこぼれる。

地域社会とともに発展し、三方良しで「幸せを運び続ける」
“小売業は地域とともに発展する”というイオンの企業理念を受け継ぎ、地域社会への貢献にも力を注いでいるイオンネクスト。2023年からは千葉県警と提携し、「交通安全教室」に協力。ドライバーが配送車で赴き、2025年は約6,000名の小学生に死角などを体験してもらい、交通安全の大切さを伝えた。
また、東京都中央区では、朝から夜まで街を走る配送車が見守り活動を実施。気になることがあればすぐ区に伝える体制をとっている。

さらに、加工段階で出る野菜の端材は千葉市動物公園の動物たちの餌として寄付するなど、買い物を地域社会や環境への貢献につなげる取り組みも行っている。
「配送現場には『幸せを運び続ける』という理念があります。お客様、従業員、お取引先、事業に関わる皆が幸せになる『三方良し』の会社にしていきたいですね」
テクノロジーと人の温もりを融合させ、地域とともに豊かな時間を守り続ける野澤さんの挑戦は、これからも続いていく。




















