暮らしセキュリティーを高める vol.7
片づけ術
衣類を長持ちさせる衣替えのワザ
お気に入りの服をしまっても、次に出したときに黄ばみやニオイ、虫食いがあると残念な気持ちに…。衣類を清潔に、美しく保つコツをご紹介します。
湿気を制す者が衣替えを制す
衣替えの際は、まず衣類を洗ってから収納しましょう。汗・皮脂・食べこぼしなどの汚れは、虫食いや変色の原因になります。
洗濯後もすぐにはしまわず、さらに数時間〈干し直し〉するのがベストです。とくに雨の多い秋は湿度の高い日が多く、乾いたように見えても生地の奥に湿気が残りがちです。しっかり乾燥させて、衣類をカビや臭いから守りましょう。天気が悪くて部屋干ししかできないときは、次のような方法で「できるだけ湿気を飛ばす」ことが大切です。
- ハンガーの間隔を空けて干す。
- エアコンの除湿機能と扇風機を併用して風の通り道をつくる。
- 乾燥後にアイロンをかける。
アイロンの熱は湿気を飛ばし、雑菌を減らします。特にシャツやワンピースなど肌に触れるものは、しまう前に軽くアイロンをかけることで、湿気と臭いのリスクを減らすことができます。
素材に合わせた収納方法
衣類の寿命を延ばすには、素材に合わせた収納が不可欠です。型崩れしやすいニット類は、たたんで引き出しや衣装ケースへ。虫に食われやすいので、防虫剤も添えるのがベターです。
スーツやアウター類はハンガーに吊るしてすっきりと収納しましょう。クリーニングに出した場合、ビニールカバーは外してください。ほこりが気になるときは、湿気のこもらない不織布カバーがおすすめです。
シルクやカシミヤなどの劣化しやすい高級素材は、通気性のよい桐のタンスなどにしまうか、乾燥剤と防虫剤をセットにして保管します。一度使用した乾燥剤は使いまわさず、衣替えのたびに取り換えましょう。
来年の自分をラクにするひと工夫
同じような収納ケースを使っていると、どこに何が入っているかわかりにくいもの。しまう際にラベルをつけておくと、次回の衣替えがスムーズになります。ラベルは自分がわかりやすいものでＯＫ。たとえば「Ｔシャツ」「春・秋物」「クリーニング済」「要処分検討」など。
スマホで収納写真を撮っておくのも有効です。ケースを開けなくても何が入っているかわかるので、シーズン前に買い物がしやすくなります。
湿度の高い日本の気候は、衣類にとっては厳しい環境です。次のシーズンもお気に入りの服を気持ちよく身に着けるために、今年の衣替えはぜひ湿気対策を意識してみてください。
