ALSOK TRIP vol.30

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岡山の魅力を再発見!春らんまんの岡山さんぽ

三大河川が大地を潤し、明るい陽光が降りそそぐ「晴れの国・岡山」。春の日差しを浴びながら、風土が生んだ豊かな恵みを探す旅に出ませんか。

Photo: Naoto Shoji Text: Reiko Furuya

「王子が岳」から望む、瀬戸内海の多島美と瀬戸大橋の全景。

岡山県南部、倉敷市と玉野市にまたがる「王子が岳」から望む、瀬戸内海の多島美と瀬戸大橋の全景。穏やかな海と温暖な気候が瀬戸内海の美しい景観を育む。天気のいい日には山頂から遥か四国連山まで一望できる。

岡山エリア訪問MAP

岡山

温和な気候と肥沃な土壌、緑の丘と豊かな川に恵まれている岡山。古くは「吉備(きび)国」と呼ばれ、出雲や大和と並び、早い時期から繁栄を誇っていました。吉備国の中心だった県南の平野には、当時の繁栄をしのばせる遺跡や旧跡が広範囲にわたって点在しています。
その吉備の中山・備前と備中にまたがる丘陵の東西の麓に、2つの神社が鎮座しています。ともに主祭神は「大吉備津日子命おおきびつひこのみこと」。昔話「桃太郎」のモデルといわれている武勇の誉れの高い神様です。今回、そのうちのひとつ、備前国の一宮「吉備津彦神社」を訪れました。
鳥居からまっすぐ伸びる参道を進み、随神門をくぐると、両脇に大燈籠が現れ、その先に拝殿から本殿までの建物が一直線に並んでいます。ちょうど建物右手、北門辺りから眺めると、その端正で美しい配列がいっそう際立っていました。
「『桃太郎』で大吉備津彦命おおきびつひこのみことと戦った温羅うらは『鬼』とされていますが、吉備の国に製鉄など先進の技術を伝えたともいわれています。くわすきなどの農具が鉄製になったことでこの地がより豊かになったと思われます」と、禰宜ねぎの中川さん。同じ境内に温羅うらを祭る社があることからも、吉備の人々に慕われていたことがわかります。桃太郎伝説の奥深い世界を垣間見ることができました。
地域神話の宝庫である吉備の国。今もなお豊かな人の営みが連綿と続いています。徒歩圏内に同じ神を祭る「吉備津神社」もあるので、足を延ばしてみてはいかがでしょうか。

 
吉備津彦きびつひこ神社

備前国の一宮。大吉備津日子命の屋敷跡に社殿が建てられたのが始まり。桃太郎のモデルとしても有名な「大吉備津日子命」を主祭神とする。拝殿から本殿までの建物が一直線に並ぶ。夏至の朝日が正面鳥居から昇り、その光が祭文殿内に差し込むように建てられたといわれ、「朝日の宮」とも称される。神社の背後には古代より“吉備の中山”と呼ばれる御神体山があり、山頂に備中国との境目がある。

拝殿から本殿までの建物が一直線に並ぶ端正な美しさに目を奪われる。岡山県出身の旧内務省神社局技師角南隆氏によって再建された。

086-284-0031

住所
岡山市北区一宮1043
開門
6:00
閉門
18:00
無休
参道の両脇には吉備の中山を借景にした神池が。神池にある亀島には水の女神様が、靏島には海上安全の神様が祭られる。
桃の形をしたかわいらしい絵馬。桃太郎に登場する動物などをかたどったおみくじも人気。
高さ11.5m、笠の広さ4.5m(8畳分)の日本最大級の石灯籠「大燈籠」。1670余名の奉納者名が刻まれている。

岡山観光の中心地、岡山城の内堀のかたわらに佇む「林原美術館」へ。江戸時代には岡山城二の丸対面所(今でいう迎賓館)があった由緒ある地に建っています。正面入り口の大きな長屋門を抜けると、近代建築の展示棟が現れました。設計したのは日本のモダニズム建築の先駆者・前川國男氏。外壁に使われている「焼き過ぎレンガ」は、形・色とも不揃いですが、その風合いが、周囲の景観とうまく調和しています。
林原美術館では実業家・故林原一郎氏が蒐集しゅうしゅうした絵画や工芸品などと旧岡山藩主池田家の大名調度品を収蔵し、年4~6回の企画展・特別展を通して、収蔵品を入れ替え展示。自前の収蔵品を扱っているだけに、自在に独自の企画展示ができるのも強みです。
「平家物語絵巻の場面をなんと拡大してご覧いただけます。ぜひタッチパネルで細部まで鑑賞してみてください」と、学芸員の槌田祐枝さん。ガラス越しではわからない細部まで捉えられることで、物語の世界にどっぷり浸れます。随所に散りばめられた「建築の妙」とともに、唯一無二の鑑賞体験を味わうことができました。
岡山市中心部から車で約15分の「岡山国際ホテル」へ。「岡山の迎賓館」とも称され、皇族も利用した由緒正しきホテルは、岡山市街が一望できる緑豊かな丘の上に佇んでいます。
敷地内の庭園では周辺から鳥の声が聞こえてきます。その庭園を望む開放感あふれる「ザ・ガーデンテラス」では、季節毎に前菜・メイン・デザートが選べるランチコースを提供。春には敷地内に咲き誇る桜とともに、香りや目で楽しめるランチを堪能することができます。また2025年秋には宿泊の付帯施設としてセルフロウリュができるサウナが誕生。自然に囲まれた露天風呂とともに湯浴みを満喫することができます。
市街地からたった約15分で味わえる極上の非日常体験。観光の拠点としても、くつろぎの空間としてもふさわしい、上質な滞在が叶うホテルでした。

林原美術館

林原美術館の正門は土蔵造入母屋造本瓦葺の長屋門。旧生坂向邸の敷地から明治末に移築されたもの。外部は漆喰塗りで腰下は海鼠壁、柱梁にトガの良材を用いる。池田家の遺構として貴重な武家屋敷構えを今に伝える。本館入口から長屋門越しに岡山城が望める。

086-223-1733

住所
岡山市北区丸の内2-7-15
開館時間
10:00〜17:00(入館受付は16:30まで)
毎週月曜(祝日等休日の場合は翌日)、展示替期間(不定期)、年末年始
入館料
一般 高校生以上600円、中学生以下無料
※団体割引有
展示室を出ると明るいラウンジへ。全面ガラス張りで庭と同じ高さなのでラウンジと庭がひと続きのよう。開放的なくつろぎ空間になっている。
ラウンジ内に設置されたタッチパネル。肉眼ではわからない彩色や筆遣いなどを大迫力の画面で体感できる。
毎週土曜日の14:00から約30分間、学芸員によるギャラリートークを開催。作品を鑑賞しながら、見どころについて解説する。
岡山国際ホテル

緑豊かな小高い丘の上に建つ、由緒正しい老舗ホテル。和室・洋室、和洋室などバリエーション豊かな客室があり、市街地側の客室からは天気が良ければ岡山城も望める。サウナ併設の絶景露天風呂など癒しの施設も充実。岡山駅から無料のシャトルバスが運行している。

本館1階にある「ザ・ガーデンテラス」では地元食材を使った「春の選べるランチコース(4,300円~・税込)」を。前菜、スープ、メイン、デザートからなり、前菜、メイン、デザートが選べる。

086-273-7311

住所
岡山市中区門田本町4-1-16
宿泊料金
1泊1人15,120円〜
※自社サイト会員価格(シングルルーム、税サ込・朝食付、2026年1月時点)
無休
「ザ・ガーデンテラス」はオープンキッチンと広々とした屋外テラスに隣接する開放感あふれる癒しの空間。
自然に囲まれた絶景の露天風呂はマジックアワーがおすすめ。街の喧騒から離れて非日常を味わってみては?
岡山まち歩き
コンパクトな岡山市内の移動に便利な路面電車。観光や町歩きに利用してみては?
岡山のシンボル、岡山城。漆黒の外観から「烏城」の別名も。最上階から360度のパノラマを一望。
岡山の魅力を再発見<岡山編>

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