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夏の台風と秋の台風の違いは?秋は強風対策をしっかりと

2024.01.31更新(2018.09.06公開)

日本は台風が多いといわれており、1991年から2023年までの33年間の平均をみると、1年間に約24.8個の台風が発生しています。また、台風が多く発生する季節は夏と秋ですが、夏の台風と秋の台風に違いがあることをご存じでしょうか。
今回は、日本で台風が多く発生する理由のほか、夏の台風と秋の台風の違いについてご説明します。

日本で台風が多く発生する理由

日本で台風シーズンといえば、7月から10月頃といえます。なぜ日本の周辺では、夏から秋にかけて台風が多く発生するのでしょうか。
その理由は、夏になると日本付近の南側で勢力を強くする「太平洋高気圧」の影響にあります。

台風は渦状の強い気流で、高気圧の縁に沿って北上する性質があります。
夏から秋の時期は、勢力を強めた太平洋高気圧の縁の部分に、ちょうど日本列島が位置しており、日本の上空が台風の通り道になっているのです。

夏の台風と秋の台風の違い

夏と秋は台風が発生しやすい季節ですが、夏の台風と秋の台風には、それぞれ異なる特徴があります。次に、夏の台風と秋の台風の違いについてご紹介します。

夏の台風の特徴

夏に発生する台風の特徴として、まず「動きが遅い」という点が挙げられます。また「不規則で複雑な進路をとる」という性質も持っています。
夏は海水の温度が高くなることで、南の海上で台風が発生しやすくなります。しかしこの時期の台風は、強い太平洋高気圧や偏西風、同時期に発生した他の台風などの動きに影響を受けることがあります。そのため、なかなか北上しなかったり、突然南下する場合もあるのです。

秋の台風の特徴

秋の台風の特徴は、夏の台風とは異なり「動きが速い」ことです。秋は秋雨前線の影響で雨が降りやすくなる季節ですが、台風が接近することで前線の活動が強まり、大雨が降る可能性が高まります。

南の海上で発生した台風は、日本上空を通る際には海水温度の低下に伴って弱まっていきます。しかし、夏の暑さが厳しかった場合は、夏の間に上昇した海水の温度がなかなか低くならないため、台風の勢力が強まりやすいといえます。
さらに、秋には偏西風が日本上空へ南下するため、その影響を受けて急に速度を上げて日本へ接近するのです。このことから、秋の台風は、移動速度に伴い強風が発生しやすくなります。

俳句の「秋の季語」に「野分(のわき)」がありますが、これは「秋の台風」を指しています。野分とはもともと「強風」という意味でしたが、現代では句を詠むとき「野分=台風」という意味合いで用いられています。秋の台風の特徴をよく表しているといえますね。

台風の強風対策

台風に備えるためには、雨戸の戸締まりが重要です。しかし、近年では雨戸のない家も増えてきました。マンションなどの集合住宅の大半は雨戸が設置されていないため、雨戸を閉めること以外の強風対策についてご紹介します。

外に物を置かない

台風では暴風によって窓ガラスが割れる事故がよく起きますが、強風だけが原因で窓が割れるケースはそれほど多くありません。強風で窓ガラスが割れる原因の多くは、風で飛ばされた物がガラスに衝突することといわれています。

台風接近の予報が出たら、外には物を置かないようにすることが大切です。ご自宅を守ることはもちろん、他の家屋などへの損害を防ぐことにもつながります。

網戸をチェック

網戸は多くの家屋に設置されていますが、強風によって高いところから網戸が落ちたり、網戸が風で飛ばされる危険性があります。簡単に外せるタイプの網戸や、強風でがたつきが起こる網戸などは、事前に対策が必要です。
台風が近づいてきたら、網戸の「はずれ止め」をきちんとセットするようにしてください。

窓ガラスに養生テープを貼る

窓ガラスに強風で飛んできた物がぶつかって割れると、ガラスの破片が飛散するため、大変危険です。台風や強風の予報が出たら「×印」や「米」の字のようにテープを貼り、万一ガラスが割れたときの飛散を防止することができます。 不要になったらすぐきれいに剥がせる養生テープの使用がおすすめです。

秋の台風による強風対策はしっかりと

今回は夏と秋の台風の違いや、台風による強風被害を防ぐための対策についてご紹介しました。台風の大雨による浸水被害への対策も大切ですが、強風による被害はご紹介した方法でもかなり防ぐことができます。
台風が近づいてきたら天気予報をチェックして、しっかり対策をとりましょう。