ALSOKセキュリティ川柳

防犯標語・スローガンに使える!ALSOKセキリュティ川柳

こんにちは、見識でございます。新しい年に向けて秒読みがはじまりました。そこで今回は、「年末年始」をテーマにした句をご紹介します。

優秀賞に選ばれた作品は、孫や大きい子どもなどがいる年配世代を狙った「振り込め詐欺」に関する句です。振り込め詐欺の被害はいっこうに減る様子がなく、ついに全国のATMに警察官が張り込みをする事態になりました。警視庁の調べによると、平成20年上半期、都内の「振り込め詐欺」の被害件数は、2,461件。前年の同時期(1,340件)と比べると、約1.8倍も増えているのです。手口は、巧妙なだけでなく日々進化しており、手を替え品を替え、振り込む側の心理につけ込んだ方法が出てきています。最近では、税金などの還付金があるように装い、携帯電話で巧みに誘導してATMからお金を振り込ませる「還付金詐欺」といったものまであります。この句で詠まれているのも、家族を想うやさしさにつけ込んだ、本当に起こりそうな手口ですね。皆さん、どうかだまされないように気をつけてくださいね。

佳作の1番(泥棒は 年末年始が 稼ぎ時)と2番(泥棒は 行く年来る年 隙狙う)の句。年末年始は何かとお金が動くため、泥棒にとっては稼ぎ時。3番(師が走る 頃は空き巣も 走ってる)の句のように、泥棒はあちこち走りまわって仕事をしているのでしょう。年末は忘年会、大掃除、年末年始の買い出し、年始も初詣や挨拶まわりなどいろいろと忙しいため、つい他のことに気が回らなくなってしまいがちです。しかし、年末年始は空き巣などの犯罪が増加傾向にありますので、いつも以上に防犯面に注意するよう心がけてください。

私も気をつけたい4番(年末は ドアと財布に 鍵かけて)の句。この時期は、ボーナスなどで気が大きくなってしまい、いつも以上に出費が増えてしまいますよね。私も、デパートのセールに目がなくて…。皆さんも無駄遣いのしすぎで年始から反省することのないよう、ドアに鍵をかけることはもちろん、お財布の紐もきっちり締めておきましょうね!

5番の句(初詣 スリも集いて 初仕事)。確かに、初詣で人が集まる神社などは、スリにとって絶好の仕事場です。お財布は、ファスナーなどで口がしっかり閉まるカバンに入れ、体の前に持つのが◎。鞄を斜め掛けにして、上からコートを着ればなおよしですね!

次に6番(泥棒も 欲しがってるよ お年玉)の句。お正月といえば「お年玉」。もらったお年玉で、何を買おうか夢をふくらませている子も多いのではないでしょうか。しかし、子ども達がもらったお年玉を欲しがって(狙って)いる悪い人間がいることも忘れてはいけません。7番(お年玉 ぎゅうっと握り 初詣)の句からは、子どもさんのかわいらしい姿が目に浮かんできますが、大切なお年玉を奪われてしまうことのないよう、人ごみなどでの防犯対策をお子さんに教えてあげてくださいね。そして何より、初詣に行く際はお子さんの手を離さないようにしましょう!

年末年始は何かと慌ただしく、どうしても気持ちが浮ついてしまいがちです。しかし、1年の締めくくりであるこの時期に、1年間きちんと防犯対策できたかどうかを家族で振り返るとともに、改めて防犯について考えてみてください。
最後に、皆さんが8番(本年も 無事に過ごせた 除夜の鐘)の句のように穏やかな年末を過ごされ、また素晴らしい新年を迎えられるよう、心からお祈りしております。