警備品質

警備サービスの品質向上

ALSOKの警備品質体系 〜「ALSOK基準」〜

 ALSOKグループは、警備サービスの品質向上を目的に、2006年に「ALSOK基準」を制定しました。「ALSOK基準」は、機械警備、常駐警備、警備輸送など業務ごとに求められる品質基準や公的資格取得数を目標値として厳密に定めています。目標値のレベルの高低で、A基準とB基準に分けられています。グループ各社は、A基準の取得率達成を目指し、警備サービスの品質の向上を図っています。同基準は、年度ごとに見直され、基準値の再設定と基準項目の追加などを行っています。

品質向上に向けた取り組み

 ALSOKグループでは、社員の業務スキル向上による警備品質およびお客様満足度の向上を目的に、2010年から「綜合警備連盟品質向上競技大会」を開催しています。

 2016年11月に開催した第7回大会では、大規模イベント警備の出入管理を想定した「手荷物検査」競技に、英語だけでなく新たに中国語を追加しました。また、お客様目線の品質の提供を目的に「電話応対マナーコンテスト」を新たに競技種目に加え、全国予選を勝ち抜いた総勢222人が17競技において日々の業務の中で磨き上げた技能を競い合いました。

  • 中国語対応も加えた手荷物検査競技

    中国語対応も加えた手荷物検査競技

  • イベント警備を想定した語学対応競技

    イベント警備を想定した語学対応競技

グループ会社の取り組み

 グループ会社においても警備品質の向上を目的として各社さまざまな活動を行っています。ALSOKが開催する綜合警備連盟品質向上競技大会への参加のほか、屋内消火栓操法競技会、警備技能審査会、貴重品運搬警備業務競技大会などを独自で主催し、火災現場での消火作業や的確な警備、貴重品運搬などの技術を競い磨き上げています。また、各自治体が主催する自衛消防隊消火競技会、セーフティドライバーコンテストなどさまざまな競技会に参加し、警備品質の向上に努めています。

大地震を想定した防災訓練と地域との交流グループ会社の取り組み

北関東綜合警備保障株式会社

 当社グループでは、2017年8月26日(土)に、本社ビル敷地内において震度6強の地震を想定した防災訓練を実施しました。これは防災意識の向上と地域社会への貢献を目的として、毎年防災の日(9月1日)前後に行っており、平成8年に初めて実施して以来、今回で22回を数えます。訓練当日は社員や地域の皆様約660人が参加しました。

 訓練は想定に基づき、高層ビルに取り残された人の救助訓練や火災が発生した際の消火訓練など、先行指揮班・レスキュー隊・女子警備隊・バイク隊・警送隊・警備犬の各隊が約1時間にわたり非常時に備えた訓練の成果を披露しました。

 第2部では各種体験教室として、地域住民の方々に、煙体験ハウスや応急手当、車椅子の操作などの訓練に参加していただきました。また、炊き出しにご協力いただき、来場者に温かい豚汁やおにぎりを提供したほか、地域の子どもたちが災害時に慌てず避難出来るよう『もしもの時の防災体験』の場を提供し、放水体験やAEDの使用、胸骨圧迫の実施方法等の体験をしていただきました。

 これからも防災訓練や各種訓練を実施することでより一層の警備品質の向上を図るとともに、地域の方々とのパートナーシップも推進していきます。

  • レスキュー隊による救助訓練

    レスキュー隊による救助訓練

  • 近所の方々にご協力いただいた炊き出し訓練

    近所の方々にご協力いただいた炊き出し訓練

  • AEDの使用方法を学ぶ子どもたち

    AEDの使用方法を学ぶ子どもたち

武道大会を通じた社員の士気高揚

 ALSOKグループでは、社技としている柔道、剣道および綜警防護術の全国大会を毎年(剣道と防護術は隔年)開催しています。これらの大会を開催する目的は、各大会を通し、警備員として必要な受傷事故の未然防止とお客様が警備会社に求めているもの(武道に優れ、違法行為に立ち向かう姿勢)に応えるための技術や精神を身につけることにあります。各大会には多くの社員が参加することにより、グループとしての連帯感の醸成や、意識統一の場ともなっています。

 2017年3月期は、柔道大会と剣道大会を実施しました。第17回となる柔道大会は、96チーム、計432名の選手・監督が参加し、第1部は新潟綜合警備保障(株)が、第2部は警送宮城支社が、第3部はALSOK近畿(株)がそれぞれ優勝を果たしました。また第14回となる剣道大会では、89チーム、計369名の選手・監督が参加し、第1部は茨城支社、第2部は北九州支社、第3部は大分支社がそれぞれ優勝を果たしました。

  • 綜合警備連盟柔道大会の様子

    綜合警備連盟柔道大会の様子

  • 綜合警備連盟剣道大会の様子

    綜合警備連盟剣道大会の様子

機械警備業務と警備輸送業務における安全管理

機械警備部門・警備輸送部門における取り組み

 ALSOKでは「社会の安全を守るALSOKの警備車両が交通事故を起こしてはならない」との認識をもって、機械警備業務、警備輸送業務における安全確保および車両事故の削減に取り組んでいます。

 機械警備部門については、社会の安全安心に貢献するため24時間365日、絶え間なく警備活動を行っています。当然、警備車両も間断なく走り回っていることから、すべての四輪車両にドライブレコーダーを設置し、セーフティドライバー社内制度や安全運転に係る各種研修・教育を行っています。

 警備輸送部門においては、警備輸送の安全確保を通じて社会的責任を果たしていくため、「運輸安全マネジメント」に取り組んでいます。「警備輸送安全管理規則」に基づき安全統括管理者を選任し、PDCAの確実な実施を図っています。また、警備輸送業務を行うすべての事業所に「警備輸送の安全方針」を掲げるとともに、各事業所は警備輸送の安全に関する指導教育および研修を年間計画に基づき実施しています。2017年3月期は、ア)交通事故発生状況、交通違反状況の配信 イ)ドライブレコーダーを活用した、ヒヤリ・ハット情報の収集による交通事故未然防止 ウ)駐車場事故原因の真因追究 エ)追突事故防止のための自動ブレーキ車両の推進 オ)無事故距離20万キロ達成者に対する事故原因の究明および情報展開 カ)スローガンの募集 を施策として取り組みました。

車両事故の削減目標

 機械警備部門については、2017年3月期は車両事故の抑止目標として有責事故発生率を4.2%以下と定めて取り組んだものの、事故発生率6.1%と目標を達成できませんでした。なお、一般企業においては、事故発生率2.0%以下が非常に有効な事故防止対策がなされている基準となっていますが、前述の通り、ALSOKは業務の特性上、週休2日8時間実働の一般的な企業に対し概ね3.7倍の車両稼働率となることから、有責事故発生率は換算すると1.64%に相当します。

 警備輸送部門については、2017年3月期は車両事故の抑止目標として有責事故発生率を5.3%以下と定めて取り組んだ結果、事故発生率5.1%と目標を達成できました。

 今後も業務における車両事故の削減目標達成のために、事故原因の究明を含めた事故事例を全社で共有し、より一層の車両事故削減に努めます。

※ 有責事故:100%避けきれない無過失事故を除いた事故であり、被害事故を含むもの。

有責事故発生率

労働災害の発生状況と削減への取り組み

 ALSOKでは、車両事故を含めた労働災害度数率は2015年3月期は0.74、2016年3月期は0.83、2017年3月期は0.57と推移しています。ALSOKはその業務の特性上、業務における車両の使用が非常に多いこともあり、車両事故削減の取り組みのひとつとして、車両無事故走行距離(5万km、8万km、10万km、15万km、20万km)に応じて車両無事故運転者表彰を行い、社員の意識の向上を図り、事故の削減に努めています。2017年3月期は、1,060名の表彰を行いました。

 今後も、社会の安全安心を守るという社会的責任を果たすために、引き続き全社的な安全確保対策に取り組んでいきます。

※ 労働災害度数率:休業災害被災者数/延べ労働時間数×1,000,000、厚生労働省平成28年労働災害動向調査の調査産業平均値1.63