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学校に監視カメラは必要?学校の危機管理(リスクマネジメント)について

学校に監視カメラは必要?学校の危機管理(リスクマネジメント)について
2020.10.28

学校に監視カメラを設置するケースが増えてきています。学校に監視カメラを設置することに対して、「さまざまな事案が起こる時代なので当然だ」と思う方もいれば、「学校でそこまで警戒する必要があるとは物騒だ」と感じる方もいるかもしれません。
今回は、学校における危機管理(リスクマネジメント)についてご紹介します。学校に関連するあらゆるリスクを想定し、さまざまな側面から実施できる対策について知っておきましょう。

学校の危機管理(リスクマネジメント)とは

学校の危機管理(リスクマネジメント)とは

学校のリスクマネジメントとは、学校が抱えているさまざまなリスクに対し、事案の発生を未然に防ぐための取り組みを実施することを指します。その他にも、事案の発生前・発生時・発生後について組織的に対応し、起こり得る被害を最小限に抑えていくこともリスクマネジメントの一部と考えて良いでしょう。

厳密に分類すると、事案発生前に発生を未然防止する取り組みが「リスクマネジメント」で、事案の発生時や発生後の対応が「クライシスマネジメント」であるという考え方もできます。

学校で起こるリスク分類

学校で起こるリスク分類

学校で行われている教育活動のすべての場において、さまざまな形でリスクが発生する可能性があります。学校で起こると考えられるリスクには、以下のようなことが挙げられます。

登下校時のリスク

登下校中に発生しうるリスクとして、交通事故や不審者による被害、連れ去り・誘拐などが想定できます。

学習活動(授業や課外活動・部活など)時のリスク

児童・生徒が学習活動中のおもなリスクは、「外的要因」によるものと「内的要因」によるものに分けられます。

内的要因によるリスク

  • 生徒間の喧嘩やいじめなどによるリスク
  • 授業中や部活、特別活動中の事故によるリスク

外的要因によるリスク

  • 不審者の侵入によるリスク
  • 熱中症や寒さなど天候変化によるリスク

カメラ設置など学校のセキュリティ強化は、内的要因によるリスクではいじめの抑止効果や事故発生時の証拠に、また外的要因によるリスクでは不審者対策につながります。
不審者は、校門や生徒の登下校口だけではなく体育館の出入り口や駐車場側の裏門などが侵入口となる可能性もあります。体育の授業中や、部活動中における校庭への侵入も考えておくことが必要です。あらゆるリスクを想定し、対応策を講じておく必要があるといえるでしょう。

健康におけるリスク

学校内における感染症の蔓延やアレルギー・食中毒の発生などのリスクが想定されます。

災害に関するリスク

地震や台風、噴火などの自然災害、また火災などの都市災害が発生するリスクも想定できます。

保守管理に関するリスク

学校内の施設・設備の保守管理におけるリスクも想定できます。例えば、いざというときにいつでも利用できなければならない非常口や消火器などが法令に則って維持管理できているかなども含まれます。
また、学校に対する爆破予告や犯罪予告などへの対処の仕組みが整っているかどうかなども保守管理の一貫と考えて良いでしょう。

警察庁による、子供(13歳未満)の被害件数及び罪種別被害状況の推移についての平成19年~平成28年のデータをご参照ください。

13歳未満子供の被害件数及び罪種別被害状況

被害の総数は減っていますが、逮捕・監禁、略取誘拐などの「連れ去り」に関する事案が増えています。登下校中での事案も想定できるため、学校としてもリスク管理の強化は必須の対策と言えるでしょう。

学校で起こるリスク対策

学校で起こるリスク対策

前の項目では、学校の教育活動で発生しうるリスクの分類を行いました。ここでは、その分類に沿ってそれぞれに実施可能なリスク対策についてご紹介します。

学校で起こるリスク対策には、防犯機器の導入により安全管理対策を強化する「ハード面」での対策と、万一の事態を想定した実践的な取り組みを行う「ソフト面」での対策があります。ハード面とソフト面のそれぞれを偏ることなく強化することが、学校全体の安全性につながります。

登下校時のリスク対策

ハード面

  • 防犯ブザーを児童・生徒に携行させる
  • 通学路に防犯カメラ・監視カメラを設置する

ソフト面

  • 通学路の見回りを強化する
  • 学校単位で緊急マニュアルを作成し、緊急対応の体制を作る
  • 防犯教室や防犯訓練などを定期的に実施する など

学習活動中のリスク対策

ハード面

  • 教室など学校の施設内に防犯カメラを設置する
  • 自動体外除細動器(AED)を設置し、児童・生徒・職員が操作できる状態にする
  • 非常通報ボタンによって動作できる非常通報システムを整備する
  • 機械警備を導入する

ソフト面

  • 学校単位で緊急マニュアルを作成し、緊急対応の体制を作る

健康に関するリスク対策

ハード面

  • 学校内の各施設への空気清浄機の設置
  • オゾン除菌や脱臭器などの設置

ソフト面

  • 給食に使用するアレルギー物質の把握とアレルギーを持つ児童・生徒への配慮
  • 感染症予防の基本対策(手洗い・手指消毒・うがいの励行)の周知徹底
  • 施設内や共用設備・備品などのこまめな消毒 など

災害時のリスク対策

ハード面

  • 機械警備を導入し、緊急時の駆けつけサービスを整備する

ソフト面

  • 既存の災害時マニュアルがあれば見直し、現代の災害に合わせてアップデートする
  • 情報・連絡体制を整備し、安否確認などが迅速に行える体制を構築する
  • 児童・生徒への防災教育・防災訓練の徹底 など

施設設備上のリスク対策

ハード面

  • 施設の各所に破損などを防止するための防犯カメラ・監視カメラを設置する
  • 警備員を常駐させる

ソフト面

  • 学校単位で緊急マニュアルを作成し、緊急対応の体制を作る

いずれのリスク対策にも、ハード面・ソフト面それぞれにおいて講じることが必要な要項があります。マニュアルや規定がすでに整備されているものであっても、災害や犯罪などへのリスクについては時代背景の移り変わりで状況が変化していることもあり得ます。都度見直しを行い、現代の社会背景に適した内容に継続的なアップデートを行っていきましょう。

安全性を高める防犯システム

安全性を高める防犯システム

リスク対策の中でも、ハード面での対策は実効性の高いものです。ここでは学校全体の安全性を高める防犯システムについて、ご紹介します。

防犯カメラ・監視カメラ

学校内外に防犯カメラ・監視カメラを設置することで、登下校中の犯罪防止や不審者侵入防止など広範囲での活用ができます。また、施設内の設備に損害を与えられてしまうリスクに対しても効果的です。

防犯カメラ・監視カメラの種類

防犯カメラ・監視カメラにはさまざまな種類がありますが、形状で分類するとおもに以下の2種が挙げられます。

ドーム型カメラ

小型で目立たないタイプで、防犯カメラを設置していることを意識させたくない場合に有効です。

ボックス型カメラ

大きくて四角く、存在感があるタイプです。防犯カメラの設置をアピールして事案発生の抑止を図りたい場合に有効です。

機能・性能で防犯カメラ・監視カメラを分類する場合は、以下のように分けられます。

録画用のレコーダーを備えたカメラ

こちらのタイプはカメラ本体に加え、映像を録画するレコーダーを別途設置する必要があります。そのため屋内など、レコーダーボックスの設置に支障のない場所への設置に向いています。

クラウドサービスに録画映像を保存できるカメラ

インターネットと常時接続し、クラウドサービスに録画データを保存できるタイプです。録画機器を別途用意する必要がないほか、パソコンやスマートフォンなどからいつでも録画映像を確認できるメリットもあります。

ダミーカメラ

撮影・録画機能を持たない、カメラの形状に似せた箱型の模型です。防犯カメラとしての機能は一切ありませんが、ダミーカメラを目立たせることで防犯効果を得る目的としたものです。

防犯カメラ・監視カメラの設置場所

学校に防犯カメラ・監視カメラを設置する場合、設置しておきたい箇所としてはどのような場所があるのでしょうか。学校におけるおもな防犯カメラ・監視カメラの設置場所をご紹介します。

校門の前

学校の校門は、代表的な防犯カメラ・監視カメラの設置場所です。不審者の出入りを記録しながら抑止するほか、学校内で数多く取り扱っている個人情報の持ち出しなどのリスクも防止できます。正門のほか、人目につきにくい裏門への設置もおすすめです。

職員室の出入り口や室内

職員室は、学校の中でもっとも多くの個人情報や機密情報を取り扱っている場所です。不審な人物が出入りしていないか、常時警戒する必要があります。出入り口で人の行き来を監視するほか、内部に設置することで内部の人物による不正も防止できます。

グラウンド、駐車場などの外構

駐車場の車両や、グラウンド内設備の破損などを監視できます。また駐車場やグラウンドは校内で開放されている空間のため、学校施設内への勝手な立ち入りを防止する効果も期待できます。
グラウンドや駐車場へ設置したカメラの映像を職員室のモニターで確認できるようにしておくと、常に様子を確認できます。

通学路への設置

学校内ではありませんが、通学路も児童・生徒が何らかの事案に巻き込まれる可能性が高い場所です。学校付近の通学路で特に人通りの少ない場所などにカメラを設置することで、事案発生を防ぐほか、登下校中の児童・生徒が通行ルールなどを守っているかを確認することもできます。

機械警備

機械警備を学校に導入することで、警備に多くの人員を割かなくてもセキュリティを常時強化することが可能になります。学校に導入できる機械警備には、以下のようなシステムがあります。

出入管理(入退室管理)

特定の施設や部屋への人の出入りを管理します。出入管理を厳格化することで外部からの不審者の侵入と学校内部における不正行為へのリスク対策を同時に行えます。

防犯監視システム

各種センサーによって対象施設への出入りを監視します。また、自動火災報知器との連動や各種設備の異状監視も行えます。

非常通報システム

非常用押しボタンを施設内に設置し、緊急事態が起こった際にボタンを押すとガードセンターへ通報されます。通報により、ガードマンが現場に急行し適切に対処します。

防犯教室・防犯訓練

防犯の専門家から指導を受け、防犯に関する知識や具体的対策を実践的に学べる場です。
防犯教室や防犯訓練には、教職員のみを対象としたもの・児童と教職員が同時に学べるもの・児童のみを対象としたものなどさまざまな種類があります。

防犯に対する考え方を学び防犯意識を自覚する

防犯に対する考え方や防犯への意識の持ちようも、時代背景と共に変化し続けています。犯罪の機会をいかになくすかを、専門家の助言によって現代の観点で学ぶことができます。

護身用具の使い方指導

「さすまた」などの護身具を備えている学校も数多くあるかと思いますが、それらを実際の現場で活用できるか否かとなると自信がないという方も多いでしょう。緊急を要する場でいかに護身具を活用して不審者などに対処するかを、実践的に学ぶことができます。

護身術体験

護身具などがその場にあれば良いのですが、身一つで緊急事態への対処が必要となる可能性もあります。その際に護身術を身につけておくことで、相手の動きを見ながら回避する行動をとることができます。定期的な訓練で基本を身につけ、日頃の練習で対処できるよう備えておきましょう。

ALSOKの学校防犯サービス

ALSOKでは、警備会社ならではの学校向け防犯サービスを取り扱っています。

全国で、小学校向けの「あんしん教室」を展開しています。警備のプロであるALSOK社員が学校に出向き、講師として防犯出前授業を実施します。
登下校時の安全確保から自宅での留守番時の注意点などを学べるほか、高学年向けにはインターネットでの安全を守るポイントや救急救命に関する指導を受けることもできます。

50年の警備業務で培ったALSOKのノウハウで、学校における防犯・防災をトータルでご提案するコンサルティングサービスが「SSTS」です。
出入管理や防犯カメラなど「ハード面」のセキュリティと、防犯教育や対策アドバイスなど「ソフト面」の両面から学校でのリスク対策に特化し、一校一校に合わせてオーダーメイドで提案するソリューションです。

まとめ

今回は、学校におけるセキュリティリスクの種類や特徴についてご説明しながら、それらのリスクに合わせた対策やおすすめのサービスについてご紹介しました。
学校でのセキュリティ対策には機器やシステム設備の導入のみならず、防犯・防災に関する教育やマニュアル作成などすべきことが数多くあります。忙しい学校職員の皆さまに代わり、それらに対する適切な提案を実施するサービスもあるため、適宜最新の防犯対策を取り入れていきましょう。