防犯カメラ・監視カメラの目的別の選び方と設置事例

防犯カメラ・監視カメラの目的別の選び方と設置事例
2019.12.20(2022.04.12更新)

防犯対策の一環として、防犯カメラや監視カメラの設置を考えている企業や店舗は多いでしょう。しかし、防犯カメラはただ設置すれば良いというものではなく、目的によって適切な導入方法が異なる場合があります。
今回は、そんな防犯カメラの選び方についてくわしくまとめました。事例別・目的別によって選ぶおすすめの防犯カメラや、導入時の注意点についてもご紹介します。

目次

防犯カメラ・監視カメラを設置する目的

防犯カメラ・監視カメラを設置する目的

近年、防犯カメラの需要が高まっているといわれています。建造物侵入による犯罪の凶悪化や巧妙化に加え、防犯カメラの高性能化も1つの要因です。
近年の防犯カメラには、犯人特定を容易にする機能のほか、ネットワーク経由でスマートフォンやパソコンから遠隔でリアルタイム映像を確認できる機能を備えたものもあります。また、カメラ自体の画質が向上し、高精細な映像を残せるようになった点も防犯カメラの需要増加につながっているといえます。

その重要性が再認識されている防犯カメラですが、防犯カメラや監視カメラを設置する基本的な目的についてみていきましょう。

1.犯罪・不正行為の監視

企業や店舗などの施設には、内外からのさまざまな犯罪リスクがあることを意識しておく必要があります。
事務所・オフィスでは、不審者による不法侵入などの犯罪リスクがあるだけではなく、内部関係者による不正行為に遭うリスクも考えられるでしょう。また店舗やショッピングモールといった商業施設や老人ホームや介護施設などの場合、物品の窃盗や強盗、器物損壊などの危険が想定できます。店舗やオフィスではありませんが、マンションなどの集合住宅においても自家用車へのいたずらや車上荒らし、オートバイや自転車の盗難といったリスクがあります。
防犯カメラによる監視はそれら犯罪行為の防止や抑止、また万一犯罪行為が発生した際は、警察による現場状況の把握や犯人追跡に役立ち、事件の早期解決のサポートにつながります。

2.犯罪・不正行為の抑止

カメラが設置され、カメラの存在が人の目につくようになると犯罪や不正行為が減るというデータがあります。例えば、侵入者が「カメラのある建物」と「カメラのない建物」が並んでいる場合に、どちらに侵入することを選択するかを想定すれば分かりやすいでしょう。
その効果を狙って実際にはカメラ機能を持たないダミーカメラを設置するケースも以前は多かったものです。しかし、現在では高性能なカメラも比較的手に入れやすくなったため、わざわざダミーカメラを選定する理由自体が薄くなりつつあるようです。

上記の目的に加え、防災や屋内でのトラブルの予防・解決などにも役立てることができるなど「防犯カメラ・監視カメラの便利さ」が認知されつつあることも、需要拡大の一端になっているといえるでしょう。
また、防犯カメラが企業・団体から個人のご家庭まで広く普及しつつある現在では、その効果もあってか犯罪件数も年々減少傾向にあります。犯罪が減りつつあるとはいえ、今後も犯罪やトラブルに巻き込まれることのないよう、しっかりと備えておくことを意識しましょう。

3.犯罪・不正行為の解決

防犯カメラ・監視カメラが設置されていれば、万一犯罪や不正行為があっても犯罪行為の証拠を映像によって記録できます。ニュースなどでもたびたび報道されているように、近年の窃盗・強盗などの事件は防犯カメラの映像が決定的な証拠となって解決に至るケースも多いです。

警視庁が運用している街頭防犯カメラシステムのデータ570件が検挙活動・事案の立件や解決等に活用されたそうです。(令和3年中)

参照:警視庁

防犯カメラの種類

防犯カメラの種類

防犯カメラは、その形状や映像の記録方式によりいくつかの種類に分けられています。ここでは、それぞれの防犯カメラの特徴や活用場所、目的などをご紹介します。

ドームカメラ

天井に設置する、ドーム型の防犯カメラです。広範囲の撮影を1台で行える他、見た目の威圧感が少ないという特徴を備えています。外観上レンズの向きが目視では分かりにくく、エントランスや雰囲気に対する配慮が求められる場所への設置に最適です。設置箇所の都合上、屋内に設置される防犯カメラによくみられる形状です。

箱型(ボックス型)カメラ

用途に合わせてレンズを選択できる防犯カメラです。外観は名前のとおり、箱型の本体にレンズが付いた形状をしています。屋外に設置する際は、ハウジング(軒下や屋外などで雨風埃などからカメラを保護するためのカメラケース)を取り付けることにより、さまざまな環境下でも活用可能です。ドームカメラとは対照的に、カメラとしての存在感の強さも見た目上の大きな特徴です。この形状により、不審者対策などの犯罪抑止効果が高いともいわれています。このためボックス型カメラは、駐車場などの屋外に設置されているのを目にする機会が多いです。

ネットワークカメラ

「IPカメラ」とも呼ばれ、インターネット回線に接続して映像データのやり取りや確認が可能なカメラです。遠隔地からでもパソコンやスマートフォン、タブレットなどの各種端末でリアルタイムの映像を確認できるメリットを備えています。
このネットワークカメラの特長を生かすことで、離れた場所からでもカメラ設置箇所の一括監視・管理を行えます。

防犯カメラ・監視カメラの選び方

防犯カメラ・監視カメラの選び方

ここでは、これから防犯カメラ・監視カメラの設置を考えている方のために、防犯カメラ・監視カメラの種類や選び方について、ご紹介します。

1.コストで選ぶなら

価格と性能のバランスを重視して選ぶなら、「AHDカメラ(※)」と呼ばれるタイプのカメラがおすすめです。特に、現在アナログカメラを使用中であれば既存のカメラに対応した同軸ケーブルをそのまま使用できるため、コストダウンにも一役買うでしょう。
画質は、200万画素程度が一般的となっています。
※Analog High Definitionの略で、アナログ配線を利用できるフルハイビジョンカメラです。

2.機能で選ぶなら

防犯カメラは、ただ映像を記録するだけではなくさまざまな機能を備えたものも選べます。おもな防犯カメラの機能には、映像とともに音声も記録できるマイク、天候や環境に左右されず稼働できる防水・防塵機能などがあります。他にも、人が通行した時だけカメラを稼働させられる人感センサー機能、暗い場所の映像記録に適した赤外線暗視機能なども選ぶことができます。
設置場所や撮影状況などに合わせ、必要な機能も異なります。防犯カメラの使用目的や用途に応じて、適した機能が搭載されているかどうかも確認して選定しましょう。

3.設置場所で選ぶなら

設置する場所によっても、防犯カメラの選び方は変わります。
例えば、屋外に設置する場合は、気候や環境の影響を受けやすくなります。防犯カメラは精密機器だけに、風雨や塩害などで故障する恐れもあります。屋外設置を検討中であれば、防水・防塵機能などを備えた耐久性の高い防犯カメラが選べます。
一方、屋内設置を想定しており、カメラ本体の目立ちにくさを重視したい場合は、ドームカメラがおすすめです。
夜間に稼働させる場合は、暗い場所の撮影が可能な赤外線機能が搭載されたものを選ぶと良いでしょう。

4.工事の簡易性で選ぶなら

設置する場所や環境によって、カメラを接続方式で選ぶ方法もあります。防犯カメラはケーブルで接続されるものというイメージがありますが、近年普及しているネットワークカメラなどは無線(ワイヤレス)接続できるものもあります。

ただし、設置箇所からレコーダー設置箇所の間に鉄板等の電波を妨げるものがあると、映像が届かないこともあるため、設置前には電波状況をよく確認する必要があります。

5.記録方式で選ぶなら

画像・映像データをどのような形で記録するかも、防犯カメラの種類によってさまざまな方式を選ぶことができます。
防犯カメラの映像データの記録媒体には、以下のようなものが挙げられます。

  • HDD(ハードディスク)
  • DVD
  • SDカード
  • クラウド(インターネット上の仮想記憶スペース)

これらのなかでも、最近ではクラウドに撮影映像の保存が可能なカメラが増えています。クラウドに保存しておけば、いつどこにいても撮影した映像データを視聴できるため、これから防犯カメラを選ぶならクラウドに対応しているカメラもおすすめでしょう。

防犯カメラの設置・導入における注意点

防犯カメラの設置・導入における注意点

ここでは、防犯カメラを設置する際の注意点についてご紹介します。

1.設置場所について

まずは、先にご紹介したとおり設置する場所が「屋外か屋内か」を検討しましょう。屋外用のカメラは、さまざまな環境下で稼働するよう機能を高めているため価格も高くなります。もし、コストの都合で屋内用カメラを玄関先などに設置する場合は、屋根などで風雨を必ず防げる場所に設置するようにしましょう。

また、防犯カメラは精密機器ですから、定期的なメンテナンスが欠かせません。メンテナンスが困難な場所(高層階の屋外など)に設置すると、あとで大変な思いをしてしまうかもしれません。防犯カメラの機能を有効に活用でき、かつ手入れやメンテナンスがしやすい設置場所を選ぶようにしましょう。

2.設置方法について

カメラを取り付ける際の高さや角度も重要です。それらが異なると、撮影できる範囲も変わってくるためです。専門業者に取り付けを依頼することにより、天井など設置が難しい場所の工事や、難しい配線工事もお願いできます。またプロに取り付けを依頼することで、仕上がりが綺麗になるというメリットもあります。

3.セキュリティ対策について

機器本体や記録ディスクなどにデータを保存している場合、それらの故障が原因でデータが消失してしまう恐れもあります。クラウド上にデータを保存する場合は、データを失うリスクは減らせるものの、サイバー攻撃などを受ける可能性も想定できます。

クラウド型防犯カメラは、セキュリティ面でのリスクが不安というイメージをお持ちの方もいるでしょう。しかし、遠隔地からでも各拠点の防犯カメラ映像が確認でき、万一内部不正が発生しても録画映像をすぐチェックできるメリットがあります。
クラウド型防犯カメラを選ぶ際は、同時に情報セキュリティ関連の管理面強化も欠かせません。施設の警備と情報セキュリティの両方において、豊富なノウハウや知識を備えたセキュリティ会社へ委託すると、よりメリットが大きいでしょう。

オフィスビルの設置事例

オフィスビルの設置事例

オフィスビルは、多くの企業が入居している建物であることから不特定多数の人が出入りします。そのため、あらゆる建物のなかでも防犯カメラ設置の有効性が高い施設といえるでしょう。

オフィスビルに防犯カメラを導入したことで得られる日常的な効果のうち、大きいものはやはり駐車場や駐輪場、トイレ・給湯室での窃盗・いたずら行為の減少でしょう。また、誰が立ち入るか特定がむずかしいオフィスビルの特徴上、エレベーター内やエントランスに防犯カメラを設置することで「どんな人が・いつ」建物に出入りしたのかすぐに確認できることもプラス要素です。

これらの事例から分かるとおり、オフィスビルで防犯カメラを設置する場合には、屋内であれば「エントランス」「エレベーター内」、屋外なら「駐車場」「駐輪場」への設置が必須といえます。
ALSOKでは、オフィスビルへ防犯カメラを設置することの必要性や、適したカメラの設置方法などもくわしくご説明しています。以下をご覧になり、オフィスビルに最適な防犯カメラ選びにぜひお役立てください。

エステサロンの設置事例

エステサロンの設置事例

売上金や店舗設備などの盗難事件が意外に数多く発生しているのが、エステサロンや美容院などの店舗です。これらの店舗を第三者が悪意を持って狙う背景には「高額な金銭や物品が目的ではないが、女性従業員が多く警備体制が甘いと思われる可能性」という点があります。
また、美容院やエステサロンなどの店舗はビルのテナントとして入居しているケースが多く、常に不特定多数の人が立ち入る点も狙われやすいポイントです。

これらの要素から、エステサロンなどの店舗では防犯カメラを設置するとともに、防犯状況をリアルタイムで見られる状態にしておくことも大切です。夜間や休業時に不審者の立ち入りやドアの開閉をセンサー検知で知らせてくれる防犯システムを、防犯カメラとセットで導入すると安心でしょう。監視センターに異常を伝えるための非常ボタンを店内に設置することもでき、異常が伝えられるとガードマンが現場に急行するサービスも選択できます。

介護・福祉施設の設置事例

介護・福祉施設の設置事例

介護施設や福祉施設では、近年入所者を狙った襲撃事件や施設職員による入所者への暴行事件なども起こっていることから、防犯対策の強化が求められています。しかし、近年は慢性的な人手不足が続いている影響もあり、マンパワーだけに頼る防犯対策には限界があることも事実です。

そのため、各施設の規模や人員体制などを考慮し、適切な防犯システムや防犯設備の導入を検討する余地があるといえるでしょう。また、介護・福祉施設は24時間体制で管理が必要なほか、日中も外部から多くの人が来訪するということを考慮する必要があります。
夜間の人の出入りを管理するほか、入所者に対する避難や防犯対策の指導・訓練などの必要性など、さまざまな対策の検討が要求されます。
施設の内部だけではなく、外周にも防犯カメラを設置することで、犯罪を未然に防ぐことや録画映像がトラブル発生の際に証拠材料となります。

これらの特徴から、介護・福祉施設には防犯カメラの設置とともに、24時間防犯状況を監視できるシステムを導入することが有効と考えられます。しかし、施設単位で休業することがないため人感センサーなどによって不審者を検知することはむずかしいものです。

ALSOKでは、介護・福祉施設にも適した防犯カメラと監視システムの設置を提案しています。以下をご参照のうえ、防犯対策強化のご参考にしてください。

事務所荒らし・空き巣対策の設置事例

事務所荒らし・空き巣対策の設置事例

空き巣被害のなかで、一般住居に次いで被害件数が多い建物・施設が「事務所」です。事務所はオフィスビルやテナントビルなど、不特定多数の人が多く立ち入る場所にある場合が一般的です。そのため、夜間や留守時を狙った不審者による被害が多くなりがちです。

事務所内に多額の現金が置かれているケースは少ないでしょうが、OA機器や設備機器など高価なものが置かれているケースは少なくありません。大きくて重い設備なども、台車などを使用して短時間で盗難に遭う事例があとを絶たないそうです。
防犯カメラは、受付や玄関はもちろんですが、機密書類やデータを保存する保管庫や、金庫が設置されている部屋、サーバールームなどにも設置することで外部からの盗難だけではなく、内部の犯罪対策にもなります。

一方、ピッキングなど古典的な手段で荒らされる事例が多いことも事務所の空き巣被害の特徴です。これらを考慮すると、事務所荒らしへの対策には「不審者の侵入防止」がもっとも有効であることが分かります。

出入口ドアの防犯性を高めたり、防犯カメラを設置したりする方法も有効ですが、事務所のセキュリティ対策としておすすめするのは防犯センサーの設置やガードマンの配置でしょう。
そのほかにも、24時間監視体制で異常を検知するとすぐにガードマンが駆け付けるサービスも選択できます。
ALSOKでは、各事務所に最適な防犯対策の提案を行っています。導入をご検討中の方は、ぜひ以下もご参考にしてください。

飲食店・小売店の設置事例

事務所荒らし・空き巣対策の設置事例

飲食店・小売店は、金銭を店内で頻繁に授受する特性上、店内での盗難事件が発生しやすいという特徴があります。また、金銭の盗難に限らず万引きなどの窃盗が店内で発生する可能性も低くありません。

現在では、大手チェーンなどほとんどの店舗が防犯カメラを設置していますが、個人店舗など一部ではコストの問題などでまだ導入を見送っているケースもあるでしょう。
しかし、万引きなどが横行すると、その損害額は長期的に見れば莫大になる可能性もあります。

飲食店・小売店に適した防犯カメラ・監視カメラの設置においては、監視の対象をはっきりさせることが有効といえます。なかでも出入口・レジ周辺・駐車場などに設置すると盗難や万引きなどの窃盗が発生した際、犯人の特定に役立ちます。
他にも、内引きと呼ばれる内部関係者による窃盗を防ぐために、バックヤードなどへのカメラ設置が有効でしょう。

おすすめの防犯カメラ一覧

おすすめの防犯カメラ一覧

ALSOKでは、防犯カメラの設置から保守・メンテナンスまで長期的なトータルサポートを行っています。夜間や逆光でも高画質な映像を記録できるもの、外出先から室内の様子を確認できるものなど、施設・建物および個人の方のニーズに合わせた多くの種類の防犯カメラを取り揃えています。

企業や店舗の無人時にもセキュリティ対策を行いたいという場合は、防犯カメラと連動したALSOKの機械警備システムによって安全安心なセキュリティ対策が可能です。異常が発生した場合にALSOKガードセンターへ自動通報されるため、防犯だけでなく防災や設備の監視にも対応できます。

防犯カメラは、一般家庭や企業などあらゆる環境で需要が高まっていますが、それぞれの環境や目的に合わせた防犯カメラを選ぶことがとても大事です。適した場所に適した種類のカメラを設置しないと、本来の効果が発揮されないこともあります。
下部リンクもぜひご参照いただき、企業やご家庭に合った防犯カメラ選びにお役立てください。

まとめ

今回は、防犯カメラ・監視カメラの設置について、施設・店舗ごとの事例を挙げながら適したカメラや防犯システムの選び方をご紹介しました。
これまで目立った被害に遭ったことのない施設や店舗も、今後のことを考えて対策を講じることが大切です。現在では、性能が高く設置しやすい防犯カメラや監視カメラが比較的手頃な価格帯で選べるようになっています。
今後のオフィスや店舗の安全を考え、ぜひこの機会に導入を検討してはいかがでしょうか。
防犯カメラ・監視カメラの設置については、ぜひALSOKにご相談ください。