窃盗・空き巣被害に注意!狙われやすい立地条件や防犯対策について

窃盗・空き巣被害に注意!狙われやすい立地条件や防犯対策について

防犯 2019.03.29(2021.12.29更新)
窃盗・空き巣被害に注意!狙われやすい立地条件や防犯対策について

ご近所で空き巣の被害があったと聞くと、自分の家も被害にあうのではないかと心配になってきますよね。しかし、空き巣対策で具体的に何をすればいいのかわからないという方も多いかと思います。被害にあわないためには、狙われやすい家の特徴や効果的な対策方法を知ることが大切です。ここでは最近の窃盗・空き巣の状況と狙われやすい立地条件、防犯対策をお伝えします。

窃盗・空き巣はどれくらい起きている?

侵入窃盗全体の認知件数は平成15年から減少傾向にあり、令和2年時点では18年連続で被害は減少しています。一般住宅(一戸建て、集合住宅)においても、被害を受けた侵入窃盗の認知件数は平成16年から一貫して減少傾向となっています。しかし、減ったとはいえ依然として年間21,030件の被害が起こっており、1日58件の住宅が窃盗・空き巣などの被害に遭っている計算になります。

侵入窃盗の認知件数グラフ

出典:警察庁「住まいる防犯110番」

窃盗被害の多い建物や侵入経路は?

こちらは侵入窃盗の発生場所別で見た件数です。一戸建て住宅の窃盗被害がとくに多くなっており、全体の37%を占めています。個人宅のなかでついで多いのが共同住宅の3階建以下で9.3%、共同住宅の4階以上では4.3%となっています。一戸建てもしくは3階建以下のマンション・アパートにお住まいの方は、特に注意が必要といえそうです。

 
侵入窃盗の発生場所別グラフ

出典:警察庁「住まいる防犯110番」

どうやって泥棒は住宅に侵入してくるのでしょうか?
一戸建て住宅への侵入経路と手口をみてみましょう。

一戸建て住宅への侵入経路別グラフ

出典:警察庁「住まいる防犯110番」

侵入経路の圧倒的第1位は「窓」です。手口をみると「無締り」と「ガラス破り」で全体の8割以上を占めています。つまりほとんどの泥棒は、鍵をかけ忘れた窓から入ってくるか、窓のガラスを割って入ってきているということです。この傾向は共同住宅の3階建以下でも同様です。ただし、4階建以上の共同住宅になると少々傾向が変わり、侵入経路の第1位が表出入口になります。やはり高層階になると窓からは入りにくいということを表しています。これにともなって手口の割合も変化していて、「合かぎ」が増えています。
つまり、4階建以上の住宅になると、何らかの方法で入手した合鍵を使い、玄関を開けて入ってくる可能性が高いということです。住宅用の鍵はメーカーと番号がわかれば偽造できることが多く、ここでもそのような手口が使われているケースが多いと推定できます。自宅の鍵をむやみに人に見せたり、写真をSNSにあげたりしてはいけないといわれているのはこうしたことに起因しています。

侵入経路別グラフ

出典:警察庁「住まいる防犯110番」

「合かぎ」:合かぎを使用して施錠をあけるもの。使用した合かぎが窃取、偽造等したものか否かは問わない。
「その他施錠開け」:ピッキング、サムターン回し、合かぎ以外で施錠を開けるもの。
「ドア錠破り」:ドアの隙間にバールなどを差し込み、施錠部を強引にこじ開けるもの。
構成比は小数点第2位を四捨五入しているため、合計は必ずしも100とはなりません。

では、泥棒はいつ入ってくるのでしょうか。
手口別認知件数をみると「空き巣」「忍び込み」「居空き」の3つで半数近くを占めています。
「空き巣」は文字通り家人の不在時に侵入するもの、「忍び込み」は家人が寝ている間等に侵入するもの、「居空き」は家人が食事中など、在宅しかつ起きている間に侵入することを指しています。やはり外出時に侵入される「空き巣」がもっとも多くなっていることがわかります。

 
手口別認知件数グラフ

出典:警察庁「住まいる防犯110番」

空き巣に狙われやすい家と防犯対策

ではどういった家が空き巣に狙われやすいのでしょうか?
泥棒は下見を行うケースが多いといいます。その際のチェック項目は「留守かどうか」「侵入しやすい家かどうか」「逃げやすいかどうか」だそうです。
つまり、留守でなく、侵入しにくく、逃げにくい家であれば狙われにくいということです。
侵入しやすく逃げやすいという条件は、住宅の立地や周辺環境が影響する場合があります。

旗竿地とは?空き巣に狙われやすい立地の特徴

空き巣は主に、死角が多く手間をかけず容易に侵入できる家を好みます。具体的には以下のような立地の特徴があげられます。

  • 旗竿地(はたざおち)…道路(公道)に接する部分が狭い、細長い敷地の先に家の敷地がある形状の土地
  • 幹線道路沿い、線路沿い
  • 閑静な住宅街

旗竿地は、土地の形状が旗竿に見えることからこう呼ばれています。道路に面しておらず、道路から奥まった土地に住宅が建っているため、空き巣にとっては犯行の状況を外から発見されにくく好都合なのです。
幹線道路沿い、線路沿いの戸建て住宅やマンションは、車や電車が通行する際に大きな音がするため、犯行時に窓を割って入る場合は音が気付かれにくく、侵入しやすいといえます。
また、逃げやすいかどうかのチェックポイントは3つあります。

  • 駅に近いかどうか
  • 立ち話をしている人がいないかどうか
  • 通行人が少ないか

駅に近い場合は人通りが多いため紛れ込みやすいですし、電車移動することですぐに現場から離れられるため、空き巣に狙われやすいといえます。
逆に、立ち話をしている人がいない、通行人が少ないという面では、先ほど挙げた「閑静な住宅街」が当てはまります。
日中は仕事に出かけている方が多い場合はさらに、昼間に人の目が少なくなるため、空き巣が下見をしやすく、侵入経路の確認も容易であるといえるでしょう。

防犯対策のポイント

空き巣被害はどのように防止すればよいのでしょうか?
今回ご紹介した侵入窃盗の認知データによると、無締りの窓や出入口、ガラス破り、合鍵を使った出入口からの侵入が多数を占めました。対策には、毎日の施錠や補助錠・防犯ガラスの使用、合鍵を含む鍵の適切な管理などが重要となります。
施錠についてはもちろん玄関だけでなく、勝手口や窓についても確認を怠らず、留守の際はシャッターも忘れずに閉めましょう。

その他、日々の生活の中で意識することで、防犯対策につながることがいくつかあります。

  • ゴミの指定日を遵守する
  • 近所の人とコミュニケーションをとる
  • 外出する際は必ず「いってきます」を言うよう心掛ける

泥棒は近所づきあいがよく、連帯感のある街を嫌います。地域の連帯感があるかどうかをチェックするためには、指定日以外にゴミを出している人がいるかどうかなどをみるそうです。ゴミの日が守られていない街は泥棒に安心感をあたえるといいますから、地域の治安を守るためにもゴミの日は遵守したいですね。そして、近所の人とコミュニケーションをとることも大切です。何かあったときに助け合うことができますし、日頃から挨拶やコミュニケーションをとることで空き巣に連帯感がある地域だと思わせることができます。

また、多くの泥棒は一度にたくさんの家に侵入できるエリアを選んで犯行に及びます。リスクに対する効率を重視するわけですね。犯行エリアを決める際のポイントは、人通りや人目が少ない、入りやすく逃げやすい、留守宅が多いかがトップ3となっています。逆に人通りが激しく、死角が少なく、留守宅が少ないエリアであれば空き巣に入られる可能性は低いといえそうです。とくに一人暮らしの場合は近所の人とコミュニケーションをとる機会が少なく、家に誰もいない場合が多いので、外出する際は「いってきます」と言うと、家に誰かいると思わせることができます。

ホームセキュリティ導入で空き巣被害は避けられる?

上記でご紹介した防犯対策は、窃盗・空き巣被害にあわないためにどれも大変重要です。しかし、うっかり施錠を忘れてしまうことや、日中家にいないことが多い方はご近所とのコミュニケーションがなかなかとれないという場合もあるでしょう。そのような場合にさらに高度な防犯対策としておすすめしたいのが、ホームセキュリティです。ALSOKのホームセキュリティは、ピッキングやガラス破りなどによる不審者の窓・ドアからの侵入を感知し、ガードマンが現場に駆け付けます。さらに、施錠確認センサーがあるため鍵の締め忘れを未然に防ぐことが可能です。
泥棒は常に入りやすい家を狙っています。下見も念入りに行うと言われていますから、よほど切羽詰まった事情がない限り、ホームセキュリティを導入している家を狙うリスクを冒すことは少ないでしょう。
とくに一戸建てもしくは3階建以下の共同住宅にお住まいの方は今回を機会にホームセキュリティ導入を本格的に考えてみてはいかがでしょうか。

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