女性が一人暮らしをする際に注意したいこと

防犯 2020.02.12(2023.11.30更新)
女性が一人暮らしをする際に注意したいこと

女性が一人暮らしを始める際には、防犯上で気をつけるべきことがいろいろとあります。これから住む部屋での対策はもちろんのことですが、引っ越しをするときにも防犯意識をもつことが大切です。そこで、女性が一人暮らしをするときに注意したいこと、備えておきたいことを考えてみましょう。

犯罪被害の実態

まず、知っておきたいことは空き巣などの犯罪被害の実態です。発生場所別では一戸建て住宅が侵入されるケースが最も多いものの、マンションやアパートなどの共同住宅でも被害は多く発生しています。ましてや一人暮らしとなると、自分の身は自分で守るしかありません。こうした犯罪被害の実状を認識しつつ被害を未然に防ぐための対策を立てておくことが必要となります。では、一人暮らしをはじめるときに必要な防犯対策とは何か、具体的にみていきましょう。

侵入窃盗の発生場所別認知件数の割合・侵入窃盗の手口別認知件数の割合
侵入窃盗の発生場所別認知件数の割合 侵入窃盗の手口別認知件数の割合

出典:(左図)警察庁住まいる防犯110番「データで見る侵入犯罪の脅威」
(右図)警察庁「令和4年の刑法犯に関する統計資料」

出典:(上図)警察庁住まいる防犯110番「データで見る侵入犯罪の脅威」
(下図)警察庁「令和4年の刑法犯に関する統計資料」

引っ越し時にも注意が必要

女性が一人暮らしをはじめる場合、防犯への備えは引っ越しを依頼するときから注意しましょう。引っ越しを依頼した場合、事前に引っ越し業者が自宅に来て見積もりをする場合もあるかもしれません。
その際は、女性スタッフに来てもらうようお願いをしてみましょう。最近では、女性向けのレディースパックを用意している引っ越し業者もありますので、そちらに問い合わせをしてみることをおすすめします。
いざ、引っ越しを開始するときにも用心をしましょう。当日は、女性の引っ越しであることが外部に気取られないように、なるべく部屋の中で荷物の仕分けや整理をすることを心がけましょう。家族や親類の男性に立ち合いを協力してもらうとより安心です。
搬送する荷物は、すべて段ボールに入れて中身がみえないようにしましょう。搬送経路の途中で見知らぬ人物に見られてしまう可能性もあります。荷物の識別も具体的に中身を記すのでなく、アルファベットの記号などにして自分だけが分かるように工夫することも大切です。個人情報が記載されている重要な書類や郵便物などは自分で持ち運びをするようにしましょう。

女性の一人暮らしがばれない工夫

次に引っ越し後の防犯について考えてみましょう。大事なことは、女性の一人暮らしであることがばれない工夫です。
まずカーテンは引っ越し当日から使えるよう準備します。カーテンがないと部屋の中が丸見えになってしまい無用心です。引っ越しの当日は荷物の片付けなどで忙しくなるので、引っ越し後に現地で購入するのではなく、事前に準備をしておくようにしましょう。
カーテンは外から覗かれにくい遮蔽性の高いものを選び、デザインはできるだけシンプルなものを選びましょう。女性と一目でわかるような花柄などのデザインは選ばないようにした方が無難です。
また、女性物とわかるようなデザインの傘を不用意に玄関の外に置いておいたりするのも避けたほうがいいでしょう。
スマートフォンで話しながら部屋に入るのも避けたいものです。声で女性と分かりますし、周囲への注意力が散漫になって無防備になる危険性があります。
また、とくにマンションやアパートの低層階に住む場合には、洗濯物はできれば外に出さずに部屋に干すようにしましょう。どうしても外に干したい場合は、男性ものの衣類などとあわせて干すことで、一人暮らしを隠すこともできます。
以前は引っ越しをしたときに隣近所に菓子折などを持ってあいさつにいく慣習もありましたが、最近の都心の生活事情では、防犯面を考慮すると必ずしも必要でないかもしれません。たまたま鉢合わせになってしまったときには、挨拶程度の声かけをするなどして距離をとりつつ近隣の住民の方を覚えるようにしていきましょう。近隣住民と不審者の区別がつかないのはかえって危険です。

プライバシーを守る対策

ドアスコープ

ドアスコープ

玄関扉に設置されているドアスコープは、外部からの来訪者を確認するうえで防犯に役立つものですが、反面、外から内側を覗かれてしまう恐れもあります。部屋の間取りが玄関から直線状に配置されている場合には、ドアスコープを通じてプライバシーを盗み見される危険さえあります。こうした危険を防ぐためには、ドアスコープの内側にカバーを付けて外からみられないような工夫をするといいでしょう。最近は初めから可動式の蓋がついているところも多くあります。
宅配業者などが配達に来て荷物を受け取る際にも注意が必要です。宅配業者を装った不審者の可能性もあるため、宅配ボックスがある場合はできるだけ利用するようにしましょう。宅配ボックスがない場合は、インターホン越しに玄関の前に置いていってもらうようにお願いしましょう。牛乳受けなどにシャチハタを入れておくなどすると、受け取りのサインが必要な場合でも顔をあわせることなく荷物を受け取ることができます。

どうしても玄関を開けなければならない構造の場合は、部屋と玄関の間にカーテンをつけるなど、室内をみられないような工夫をしておきましょう。
また、賃貸の場合は部屋の中に盗聴器や盗撮カメラがないかを念のため確認しておきましょう。
コンセントやスイッチ、照明機器、排気口などに設置されているケースがあります。
ALSOKでは盗聴器・盗撮器探索サービスを提供しています。一時間程度で探査作業は終了しますので、気になる方はお問い合わせください。

郵便ポストもどんな住民が暮らしているかを知る要素となりえます。フルネームを掲出すると女性の一人暮らしと一目でわかってしまうのでやめておきましょう。また苗字だけを出す場合にも、郵便ポストの施錠を確実にするなど、中身が盗まれないよう十分に注意する必要があります。
ゴミ出しも注意が必要です。集合ゴミ置き場では、不審者にゴミを持ち去られてしまう危険もあります。個人情報が記載された郵便物や宅配便の送り状などは、はさみで細かく切ったりシュレッダーで断裁したりするなど情報が分からないように廃棄しましょう。
ストーカーなどの不審者がついてきて、女性の住む部屋を確かめることもあります。帰宅途中に怪しい人物の気配を感じた時には、すぐに自宅に戻らずにコンビニエンスストアなど人の集まる明るい場所に避難をしましょう。また、帰宅時の順路をときおり変えるなどして、不審者の尾行や待ち伏せを回避することもひとつの方法です。夜間の歩きながらの電話も無防備になり危険ですので、緊急時以外は控えたほうがいいでしょう。

プロの力を借りる防犯対策も

防犯対策の中でも施錠は基本中の基本です。
マンションやアパートでも発生している空き巣被害は、実は無施錠の扉や窓からの侵入がもっとも多いのです。
オートロックがあっても安心ではありません。外出時はもちろんのこと、自宅にいるときにも必ず施錠する癖を身につけてください。玄関だけではなく、窓のカギも忘れずに。
一人暮らしの防犯対策をさらに強化したいという場合は、ホームセキュリティの導入も検討してみてはいかがでしょうか。

不審者の侵入ばかりでなく、火災の発生などの場合も自動で検知してくれますし、万一の場合はガードマンが駆けつけてくれるので、一人暮らしでも安心です。
また、ストーカーに狙われている心配があるような場合には、ALSOKの「まもるっく」でストーカー対策をしましょう。専用端末でどこからでも通報することができ、ガードマンが現場に駆けつけます。

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