長期間家を空ける際は空き巣や火災に注意!ガス・電気・水道の解約も必要?長期留守の注意点

住宅設備 2020.10.01(2023.11.30更新)
長期間家を空ける際は空き巣や火災に注意!ガス・電気・水道の解約も必要?長期留守の注意点

長期間家を留守にする場合は、さまざまなリスクが高まるため準備と対策が必要になります。空き巣対策はもちろんですが、家を空ける期間によってはガス・電気・水道といったライフラインを解約した方が良いこともあります。

本記事では、家を長期間空ける際のリスクやライフラインへの対処、家を空ける前に行っておきたい対策・準備などについて解説します。

目次

長期間家を空ける際に何も準備しないと起こる3つのリスク

転勤や留学などで長期間家を空ける前には、それなりの準備や対策を行わなければなりません。
何の準備もせずに家を長期間留守にすると、以下のようなリスクが考えられます。

空き巣に入られてしまう

長期間家を留守にする場合、郵便局に不在届を出す必要があります。この準備を怠っていると、郵便ポストに郵便物が溜まり、その家の住人が長期不在にしていることがわかってしまうので、空き巣のターゲットとなりかねません。

一般的に、空き巣はターゲットにした家の様子を事前に下見するといわれています。長期不在時は、当然ながらカーテンもずっと閉めっぱなしで電気もまったく付きませんし、インターホンを押しても誰も対応しません。そのため、住人が不在だと確信した空き巣に侵入されやすいのです。

もちろん侵入するためには窓ガラスなどを割らなければなりませんが、住人がいないとわかっている以上、普段よりも大胆な侵入が可能になってしまうでしょう。

久しぶりに家に帰ってきたとき、我が家が見るも無残な状態になってしまっているのは避けたいものです。

ライフライン費用の無駄払い

ライフライン費用とは

ガス・電気・水道といったライフラインの費用は、必要不可欠な出費ではありますが、それはあくまでその家で生活をしているからです。一人暮らしで働いている方の場合、1カ月に支払うライフライン費用は基本使用料と1カ月の使用料を合わせて平均1万1,138円となっています(※)

※出典:【総務省統計局「家計調査(単身)勤労世帯」(2022年)】

家を長期不在にする関係でガスも電気も水道も使わないのであれば、本来はライフラインの費用を支払う必要はないはずです。もし光回線を契約していた場合は、インターネットにおいても毎月基本料金が発生していることになります。

家を空ける前にライフラインの停止や解約の手続きを行わなければ、それまでどおり費用を支払い続けなければなりません。実際の使用料は発生しないため支払うのは基本使用料のみではありますが、一切利用していないライフラインに対して出費が発生するのは無駄以外の何物でもないでしょう。家を空ける期間が長ければ長いほど、これらの支払いの負担が大きくなっていきます。ただし、契約によっては、解約金が発生するケースがあるため、事前に確認が必要です。

ガス漏れ・漏電・水漏れなどの被害

ガスや電気・水道が使えるままの状態ということは、ガス漏れや漏電・水漏れなどが起こる可能性も少なからずあるということです。特に、水道管の破裂や水漏れが発生した場合は、膨大な水道料金が加算されるといった事態にもなりかねません。
ガス漏れや漏電・水漏れを放置していると、爆発事故や火災などの重大な被害につながる危険も考えられます。一軒家の場合は被害が自分の家だけで済むこともありますが、アパートやマンションの場合は周囲の部屋も巻き込まれてしまう可能性が高いです。

長期間家を空けている間の空き巣や火災などはできるだけ避けたいものです。特に大きな被害で帰るべき家がなくなってしまうというのは、想像をはるかに凌駕するアクシデントであることは言うまでもないでしょう。

このような事態を避けるためにも、長期間家を空ける際は家の状態を確認できるようにしておくと安心です。両親や知り合いにお願いできれば問題ありませんが、近くにお願いできる人が住んでいないということもあるでしょう。そのような場合は、定期的に家を訪れて異常がないかを確認してくれる訪問サービスを利用してみるのもおすすめです。

トラッキング現象などによる火災

トラッキング現象とは、コンセントとプラグの間にホコリがたまり、湿気との交わりによって、電気が流れ発火する現象をいいます。
家具の裏などホコリのたまりやすい場所に長い間差し込んだままの電源プラグは注意が必要です。また、洗面所や台所など、湿気が高く湯気や水滴が直接かかる位置にある電源プラグは差しっぱなしにしておかず、時々電源を抜いて乾いた布で水気をふきとるようにしましょう。
そのほか、異常に熱くなった電源プラグやテーブルタップやコードなどは危険です。すぐに使用をやめ、電気店に点検してもらったり新しいものに取り換えたりするようにしましょう。

長期留守中にコンセントとプラグの間にホコリがたまることがあり、掃除をしていないとトラッキング現象などによる火災が起こる可能性もあります。長時間家を空ける際にも、こまめに掃除するなどの対策が必要です。

ガス・電気・水道を解約すべきかどうかはケースバイケース

長期留守の際にガス・電気・水道を解約すべきかどうかはケースバイケースです。解約すべきケースと解約しない方が良いケースをそれぞれご紹介します。

解約すべきケース

先に述べましたように、家を長期間留守にすると漏電やガス漏れ、水漏れなど防災上の事故につながるリスクがあります。家を空ける期間が3ヵ月以上の場合、安全面においてガス・電気・水道は解約してしまったほうが所有者にとっては安心です。また、3ヵ月以上となればその分支払い金額も大きくなるため、一時的に解約するのが良いでしょう。

解約しない方が良いケース

家を空ける期間が3ヵ月未満なのであれば、その間に発生しているガス代・電気代・水道代は合計しても5,000円前後であることが大半です。ガス・電気・水道は一度解約してしまうと、あらためて使うときに契約し直さなければなりません。
家を空ける期間がどれくらいなのか、帰ってきてしばらくはライフラインが機能しないという不自由をどの程度許容できるかによって、これらを解約すべきかどうかは変わってきます。

ガス・電気・水道の解約方法

ライフラインの節約方法けー

ここからはガス・電気・水道をそれぞれ解約するための方法について説明します。

ガスを解約する流れと注意点

ガスを解約する場合、電話・インターネット経由などでガス会社に解約の手続きを依頼します。時期によっては解約したい日に作業してもらえないこともあるため、早めに依頼を申し込んでおきましょう。ガスの解約にはお客様番号、現住所、名前、電話番号、使用停止日を確認しておくとスムーズに手続きが進みます。

  • 長期間家を空けることが決まったら早めに解約依頼を申し込んでおく
  • 依頼時はお客様番号が記載されている検針票や請求書を事前に準備しておく
  • 立ち合いの有無を確認しておく
  • 閉栓日は家を出る日にする

電気を解約する流れと注意点

電気を解約する場合も、電話・インターネット経由で電気会社に解約を依頼します。お客様番号、現住所、名前、電話番号等を伝えたら、基本的に立ち合いの必要はなく、解約手続きが完了します。

  • ガスの解約時と同様、早めに依頼を申し込んでおくと安心
  • 依頼時はお客様番号が記載されている検針票や請求書を事前に準備しておく
  • 使用停止日は家を出る日にする
  • 家を出る前は感電や火災防止のため、必ずブレーカーを落とす

水道を解約する流れと注意点

上記2つと同じように、電話やインターネット経由などで水道局にお客様番号等を伝えて解約を依頼します。

  • 依頼時は事前に検針票や請求書などを準備しておく
  • 使用停止日は家を出る日にする

また、補足として長期間水道を利用していないと水道管が錆びることがあります。水道管が錆びてしまうと漏水や人体への悪影響を及ぼす可能性があります。錆対策として空き家管理サービス等による定期的な通水が有効です。目安としては一か月に1回、通水するのが理想的です。契約が解除されている場合は、通水前に水道の使用開始(開栓)手続きをしておきましょう。

長期間家を空ける前に行う6つの準備

家を長期間留守にした場合のリスクに備えるため、事前に行っておくべき6つのことを紹介します。

郵便局に不在届を出しておく

先述のとおり、郵便ポストに郵便物が貯まっている家は空き巣のターゲットとなってしまうので、長期間家を空ける場合は郵便局に不在届を出しておきましょう。

不在届を出しておけば、その間の郵便物はすべて郵便局でストップさせて郵送しないようにしてくれます。郵便物がポストからあふれてしまう心配もありません。

不在届の紙は郵便局に置いてありますし、郵便局のホームページからダウンロードも可能なので、必要事項を記載したうえで郵便局に提出しましょう。提出時には運転免許証や健康保険証といった本人確認書類もあわせて必要です。
また、チラシに関しては投函禁止プレートなどで対策するか、親戚や知人に回収をお願いしておきましょう。

空き巣対策を行っておく

万が一空き巣に狙われてしまっても、空き巣対策をしっかりしておけば空き巣もそう簡単には手出しできません。

空き巣は侵入に時間がかかりそうな家を嫌いますので、窓やドアに補助錠を付けておくと、空き巣が侵入を諦める可能性が高くなります。

また、ガラスを割られることを想定して、ガラスの振動を検知して作動するアラームを設置しておくのも有効です。

補助錠やアラームなどは比較的リーズナブルな値段で売られていることが多いので、購入して設置しておくと良いでしょう。

近所の人に長期で不在にする旨を伝えておく

近所の人に長期で不在にする旨を伝えておくことも重要です。不在と聞いていた家に人影があったり、家の中に電気が付いていたりすれば、近所の人が空き巣に気付いて通報してくれるかもしれません。

近所の人との関係性によっては、様子を見てくれることもあります。自分がいない間も、近所の人によるチェック機能が働いていると思えば安心できるでしょう。

トラッキング防止対策としてコンセントからプラグを抜いておく

使用しない家電は、コンセントからプラグを抜いておくことでトラッキング防止対策になります。長期留守中も使用する家電に関しては、プラグをきれいにしておきましょう。また、トラッキング防止用のプラグカバーを購入し対策することもお勧めいたします。

新聞は配達停止か解約の手続きをする

家を空けていても新聞は毎日届くものなので、放置していると郵便ポストが新聞でいっぱいになってしまいます。郵便物と同様、空き巣に狙われやすくなる要因となるため、長期間家を空ける場合は新聞を配達停止にするか解約しておきましょう

もしくは、郵便物回収サービスを利用するのも一つの方法です。定期的に郵便ポストを回収・整理してくれるため、必要な郵便物等をしっかりと管理できる安心のサービスです。

空き家管理サービスの利用も検討する

家主がいない間、定期的に家の管理を行ったり見回りをしたりしてくれる空き家管理サービスを利用するのも有効な方法の1つです。サービス内容は業者によって異なるので、内容と値段を考慮し、有用なサービスを選びましょう。

不安な方は空き家管理サービスの検討も

長期不在となる家を管理・維持するための空き家管理サービスでは、以下のようなサービスが利用できます。

見回り

空き家を訪問し、侵入された形跡はないか、どこか異常はないか、周囲の確認・見回りをします。
長期間管理されていない家は外壁の塗装が剥がれたり、草木が伸びきってしまったりして、人が出入りしていないことが外観から伝わりやすいものです。そのため、空き巣に狙われないよう、定期的に見回りをするサービスの導入が役立ちます。

郵便物の回収・整頓

空き家になっても不在届けを出していなければ郵便物は毎日投函され続けるため、放置すると郵便受けがすぐに溜まってしまいます。整理されていない郵便受けは家主の不在を知らせているようなものなので、空き巣のターゲットとなりやすいでしょう。
空き家管理サービスでは、投函された郵便物を定期的に整理し、空き家であることを周囲に悟られないようにします。

換気

空き家管理において換気をすることは家を長く維持するために必要な対策です。人が住んでいない家の中は埃や湿気がこもるため、カビやダニ、シロアリなど害虫を発生させる環境要因となってしまいます。定期的に換気して風通しを良くし、新鮮な空気を取り込むことで家の老朽化を防ぐことにつながります。

ALSOKでは、長期不在のご自宅を巡回して異常の有無を報告する「るすたくサービス」を提供しております。見回りや郵便物の回収・整頓を行い、不在中のご自宅を安全に守るサービスです。

ご家族を自宅に残して長期間家を離れる場合には、ALSOKのホームセキュリティがご家族の安全を見守ります。不審者の侵入や火災・ガス漏れを感知し、必要に応じてガードマンが駆け付けます。もちろん、旅行や帰省といった短期間家を空ける場合の防犯対策にも効果的です。

大切なご家族と住居を守るホームセキュリティのご検討をしてみてはいかがでしょうか。

長期間家を空ける場合は事前準備を忘れずに!

長期間家を空ける場合は、空き巣に入られたり、ガス漏れや漏電などが原因で家が災害にあったりしてしまうリスクがあります。家を空ける期間にもよりますが、長期間家を空ける場合はガス・電気・水道といったライフラインはストップさせておくのが望ましいといえます。
また、空き巣に狙われないように郵便局に不在届を出したり、ドアや窓に補助錠を付けて空き巣に入られにくくしたりといった防犯対策を行っておくことも重要でしょう。

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