子どもを犯罪から守るには?親がとるべき行動とは

子ども 2025.11.28更新(2021.02.09公開)
子どもを犯罪から守るには?親がとるべき行動とは

子どもが犯罪被害に遭わないようにするため、親としてできることはなんでしょうか。登下校中の子どもの安全を守るためには、親自身が子どもの通学路や行動範囲をチェックし、適切な防犯対策を施す必要があります。

警察庁の「令和7年警察白書」によると、13歳未満の児童を対象とした犯罪被害は平成27年と比較すると減少しているものの、令和2年以降増加傾向となっており、暴行・強制性交等・略取誘拐などの発生件数も、前年度よりも増加しています。

この記事では、警察庁の「子供・女性に対する犯罪等を防止するための対策に関する調査研究」をもとに、登下校中の防犯対策や、防犯ブザーの有効性について、わかりやすく解説します。

出典:警察庁「令和7年 警察白書
警察庁「子供・女性に対する犯罪等を防止するための対策に関する調査研究(令和元年9月)

目次

登下校中の子どもを守る3つのチェックポイント

登下校中の防犯対策チェックに大切なポイント

子どもの犯罪被害が多発するのは登下校中の時間帯です。

警察庁の調べでは、大都市圏・地方部ともに、子どもを対象とした犯罪被害の発生件数のピークは夕方(14時~18時)で、被害者の大半が小学生です。地方部では夕方だけでなく、朝(6時~8時)の時間帯も犯罪件数が増加しています。朝は小学生よりも、中学生・高校生の被害が増えています。

子どもの安全を守るため、大切なのが登下校中の防犯対策です。子どもが登下校中に危険な目に遭っていないか、親自身がチェックすることが大切です。

1人きりになっていないか

まずは登下校中に友だちと一緒にいるか、1人になっていないかをチェックしましょう。警察庁の調べによると、学校の登下校や遊びに行くとき、できるだけ1人にならないようにしている割合は、子ども全体の約半数にとどまっています。

できるだけだれかと登下校する子どもの割合
大都市圏 56.6%
地方部 48.0%

不審者や犯罪者は、ターゲットが1人でいる場所や時間帯を狙っています。子どもに登下校中の様子を質問したり、可能であれば自分の目で通学路を確認したりして、子どもが登下校中に1人きりになっていないかチェックしましょう。

危ない場所に近づいていないか

犯罪被害に遭わないためには、「人通りの少ない場所」「薄暗い場所」「見通しが悪い(死角の多い)場所」の3つの場所に子どもを近づけさせないことが大切です。子どもが登下校中に危険な場所に近づいていないか、子ども自身に聞くのはもちろん、一緒に登下校の道を歩いて実際に確認してみましょう。

不審者や犯罪者は、特に人通りの少ない場所を好んでいます。警察庁の調べによると、暴行や性犯罪などの被疑者・行為者の34.6%が、犯行時に「人の有無(人通り)」を気にかけていたことがわかっています。

知らない人からの声かけはないか

子どもが登下校中に知らない人に声をかけられていないか、知らない人に声をかけられたときにどんな対応をとっているかもチェックしましょう。

不審者による声かけ・つきまといは、暴行や性犯罪といった重大犯罪のきっかけ(前兆事案)であるケースが少なくありません。もしも知らない人に声をかけられたら、大声ではっきりと「いやです」「わかりません」と意思表示することが大切です。

身近な危険に気づくため、子どもの行動範囲を知ろう

子供を守るために大切な行動範囲の把握

子どもを狙う危険は身近な場所に潜んでいます。子どもの行動範囲を親自身が知ることで、子どもを危険から遠ざけ、犯罪から守ることが可能です。

夕方の外出時の子どもの行動範囲に注意する

とくに注意が必要なのが、夕方の時間帯の子どもの外出です。警察庁の調べによると、子どもの犯罪被害は夕方(15:00~18:00)に多発しています。

場所 犯罪件数に占める割合
夕方(15:00~18:00)
大都市圏 駅500m以内 62.5%
駅500m超 63.2%
地方部 駅500m以内 50.0%
駅500m超 69.2%

子どもが活発に活動するのが、学校が終わった後の放課後の時間帯です。夕方の時間帯に子どもがどこへ行っているか・なにをしているかを必ず把握しておきましょう。

塾や習い事、友だちとの遊びなど、子どもがよく使う道やルートがあるなら、親自身が付き添い、危険な場所がないかチェックすることも大切です。

外出時の自己申告を徹底させる

子どもの行動範囲を把握するため、子どもが外出する際は「どこに出かけるか」「いつまでに帰ってくるか」を必ず自己申告してもらいましょう。

防犯対策として「いつもする」割合(小学生)
出かけるときはどこに行くか、
おうちの人にいう
出かけるときはいつまでに帰るか、
おうちの人にいう
大都市 78.4% 72.5%
地方部 76.2% 68.1%

警察庁のデータでは、8割近くの家庭が「どこに行くか」を子どもに申告させている一方で、子どもに「いつまでに帰るか」を申告させている家庭は、全体の7割前後にとどまっています。子どもが「どこに出かけるか」「いつまでに帰ってくるか」の両方を親がきちんと把握することが大切です。

子どもを犯罪から守る合言葉

子どもを犯罪から守るための合言葉として、外での安全を守る「いかのおすし」や、家庭での防犯意識を高める「いいゆだな」があります。いずれも、子どもが自分の身を守る行動を覚えられるよう工夫されています。

いかのおすし

不審者への対応を教える際は、「いかのおすし」をキーワードにしましょう。
「いか」ない:知らない人についていかない
「の」らない:知らない人の車に乗らない
「お」おきなこえをだす:危ないと思ったら大きな声を出す
「す」ぐにげる:その場からすぐに逃げる
「し」らせる:大人の人に知らせる

不審者への対応を教える際に役立つ「いかのおすし」は、マンガでわかりやすく解説されていますので、子どもと一緒に確認してみてください。

「いかのおすし」は警視庁が考案した防犯標語です。子どもの記憶に残りやすいため、いざというときに子どもが思い出し、正しい行動をとることができます。

いいゆだな

留守番するときの約束事を教える際は、「いいゆだな」をキーワードにしましょう。
「い」えのカギを見せない:家の鍵は友だちや知らない人に見せない
「い」えのまわりをよく見る:家のまわりに知らない人がいないか確認する
「ゆ」うびんポストをチェック:郵便ポストに手紙や新聞がたまっていないかチェックする
「だ」れもいなくても「ただいま」:家に入るときは誰もいなくても「ただいま」を言う
「な」かに入ってすぐとじまり:家の中に入ったらすぐに鍵をかける

留守番するときの約束事を教える際に役立つ「いいゆだな」は、マンガでわかりやすく解説されていますので、子どもと一緒に確認してみてください。

子どもの安全を守る防犯グッズ

防犯グッズには、外出時や登下校時、在宅時など、さまざまな場面で役立つものがあります。日頃の声かけや防犯意識とあわせて防犯グッズを活用することで、子どもの安全をより確実に守ることができます。

防犯ブザー

外出中の子どもの安全を守るために役立つのが「防犯ブザー」です。不審者や犯罪者は、大きな声や音を嫌います。

非力な子どもでも、防犯ブザーを鳴らすことで、周囲に助けを求めることができます。子どもが危険を感じたら、すぐに防犯ブザーを鳴らすよう指導しましょう。

一方で、防犯ブザーの携帯率は低いのが現状です。警察庁の調べでは、「子どもを犯罪から守るために心がけていること」として、「防犯ブザーを持たせている」と回答した割合は、全体の34.2%にすぎません。

防犯ブザーは、目に見える場所に取り付けておくだけでも、犯罪の抑止効果を発揮します。子どもを犯罪被害から守るため、外出時はいつも防犯ブザーを持たせるようにしましょう。

防犯補助錠

防犯補助錠は、自宅の窓やドアに取り付けて防犯性を高める錠前です。既存の鍵に追加して「ワンドア・ツーロック」にすることで侵入に時間がかかり、空き巣や侵入者への抑止効果が期待できます。

また、子どもが窓を開けて転落する事故を防ぐ安全対策としても有効です。特に、2階以上の窓や小さな子どもがいる家庭では欠かせない対策となります。

確実な安全対策を求める場合は、防犯補助錠の導入を検討すると良いでしょう。専門的な製品を選ぶことで、より高い安全性を確保することができます。

GPS端末

GPS端末は、子どもの位置情報をいつでも把握できる小型の機器です。保護者がスマートフォンから子どもの現在地を確認できるほか、自宅からの出発・帰宅を自動で通知してくれます。

最近の端末は小型で持ち運びしやすいため、登下校時や習い事への移動時など、子どもが1人で外出するときはGPS端末を持たせることを習慣にしましょう。位置情報をもとに子どもの居場所を確認できるため、保護者の目が届かない場面でも異変にすぐに気づくことができます。

防犯対策としてだけでなく、子どもが安心して外出できる「心の支え」としても役立ちます。

キッズケータイ

キッズケータイは、子ども専用に設計された携帯電話です。一般的な携帯電話と比較して使える機能が限定されており、保護者との連絡や防犯に役立つ機能が中心となっています。

インターネットの利用も適切に制限できるため、有害なコンテンツから子どもを守ることができます。さらに、緊急時には防犯ブザー機能や電話帳に登録されている番号へすぐに連絡できる機能が搭載されており、安心して使えるコミュニケーション手段としても有効です。

子どもの安全を守るためには親の行動が重要

外出中の子どもを犯罪被害から守るには、親自身が安全対策について考えることが大切です。子どもの通学路は安全か、子どもの行動範囲に危険な場所がないか、親自身の目でチェックしましょう。また、子どもが自分の身を守る行動を身につけられるよう、日頃から防犯意識を持つことの大切さを教えることが安全につながります。

外出中だけでなく、子どもだけで留守番させる際にも、侵入者や家庭内の事故などさまざまな不安がともなうものです。ホームセキュリティを導入することで、子どもの安全を守ることができ、留守番のときも安心です。

スマホゲート写真

ALSOKのホームセキュリティ「HOME ALSOK Connect」は、セルフセキュリティとオンラインセキュリティの2つをご用意しています。セルフセキュリティは、お手頃価格で導入できるホームセキュリティで、もしものときはALSOKに駆けつけ依頼を行うことができます。
オンラインセキュリティは、異常発生時にはALSOKが駆けつけ、適切に対処します。

ALSOKのホームセキュリティは、在宅中も警備が可能です。子どもでも簡単に操作ができるコントローラー1つで利用でき、スマートフォンからも簡単に警備の開始や解除ができます。自宅の防犯性を高める方法として、ぜひホームセキュリティの導入をご検討ください。

また、お子さまの帰宅の見守りには防犯カメラが有効です。住宅に防犯カメラを設置する場合は、簡単に取り付けられる家庭用タイプをおすすめします。屋外に設置する場合は、水やほこりに強い屋外用の防犯カメラを選びましょう。屋内に設置し、留守番中の子どもの様子を外出先から見守ることも可能です。
ALSOKでも家庭用防犯カメラを多数取り扱っているため、防犯カメラの設置を検討している場合は、ぜひご相談ください。

執筆:ALSOK株式会社

「安全・安心」を皆様にお届けするため、セキュリティのプロフェッショナルであるALSOKが編集しています。日常生活に潜む危険から身を守るための防犯対策、突然の災害に備える防災情報、ご高齢者やお子さまのみまもりまで、暮らしに役立つ確かな情報を分かりやすく発信しています。

この記事に関連する商品

HOME ALSOK Connect
お買い上げプラン
月額費用4,070円(税込)
  • スマホで簡単に警備操作
  • 24時間365日の徹底警備。緊急時にはガードマンが現場に急行
  • お手頃価格で家計も警備も安心
HOME ALSOK アルボeye
カメラ稼働式
月額費用2,750円(税込)
  • 自宅内に設置したカメラの映像をスマホでいつでも確認!
  • もしもの際はメールで異常を通知+ガードマンが駆けつけ
  • ご高齢者様の見守りなどの利用にも