防犯電話機を導入して特殊詐欺から身を守る
年間をとおして、高齢者をターゲットにしたオレオレ詐欺など特殊詐欺被害が多発しています。
警察庁が令和2年1月から6月までに全国で発生した特殊詐欺被害をまとめたものによると、認知件数合計6,861件、合計被害額128億5,705万2,737円と、相当な数の被害がもたらされていることがわかります。[注1]特殊詐欺被害を防ぐためには、詐欺の手口を把握しておき、具体的な対策が必要です。
本記事では、依然発生している特殊詐欺被害の手口や具体的な対策についてご紹介します。
オレオレ詐欺などの特殊詐欺被害について
電話やメールなどを用いて、ターゲットと対面することなく信用させて現金などを騙しとる詐欺を特殊詐欺といいます。なかでも高齢者などを狙った電話を用いた詐欺被害は毎年一定数発生しており、相当な被害額にのぼっています。
電話を用いた特殊詐欺である特殊詐欺被害として、以下の9種類が挙げられます。
- オレオレ詐欺
- 預貯金詐欺
- キャッシュカード詐欺盗
- 架空料金請求詐欺
- 還付金詐欺
- 融資保証金詐欺
- 金融商品詐欺
- ギャンブル詐欺
- 交際あっせん詐欺
今回は、なかでも被害件数や被害総額が大きい「オレオレ詐欺」「預貯金詐欺」「キャッシュカード詐欺盗」について解説します。
1オレオレ詐欺
特殊詐欺被害と聞いて、多くの人が真っ先に思い浮かべるのがオレオレ詐欺でしょう。電話を用いて家族や親戚になりすまして「事故やトラブルによって多額のお金が必要になった」と嘘をついて金銭を騙しとる詐欺です。
詐欺の手口として、犯人は自分が親族であると偽るために「オレ」と自称してきます。
- 犯人「母さん久しぶり」
- 被害者「あなたは誰?」
- 犯人「オレだよ、オレオレ!」
- 被害者「○○(息子の名前など)かい?」
- 犯人「そう!〇〇だよ!」
といったような流れで、親族だと信じ込ませて以下のような要件で金銭を要求してきます。
以下は、いくつかの例です。
- 交通事故を起こして示談金が必要になった
- 不倫で相手を妊娠させてしまった
- 借金の返済でお金が必要
- 自分のミスで会社のお金を紛失させてしまった
オレオレ詐欺において、息子と同じ電話番号から電話がかかってくることは基本的にありません。そのため、明らかに自分が知らない電話番号から詐欺の電話がかかってくるのですが、犯人は「電話番号が変わった」と嘘の理由で騙してきます。
また、詐欺の電話をする前に、電話番号など連絡先の変更のみを伝えて詐欺の前準備をしてくるケースもあります。
2預貯金詐欺
警察官や銀行職員などになりすまし、預貯金通帳やキャッシュカード、クレジットカードなどを騙しとる詐欺で以下のような名目で電話をかけてきます。
- 特殊詐欺の調査をしていたところ詐欺の対象者の口座が使用されていた
- キャッシュカードやクレジットカードを調査したところ不正利用の履歴が確認された
このような嘘をつくことで、動揺を煽ってきます。実在する警察署や銀行の名前を出されてしまうと、うっかり信じてしまうかもしれません。
上記のような嘘の名目で、預貯金通帳やキャッシュカード、クレジットカードなどの交換を要求してきます。暗証番号などと合わせて犯人のもとに渡ってしまうと、悪用されてしまいます。
そのほか、平成から令和へと元号が変わる際に、発生した預貯金詐欺もあります。元号の変更により、従来の預貯金通帳やキャッシュカード、クレジットカードなどが使用できなくなると騙し、交換を要求してきます。
改元によって預貯金通帳やキャッシュカード、クレジットカードなどが使えなくなることはありません。
3キャッシュカード詐欺盗
近年、オレオレ詐欺や預貯金詐欺を組み合わせたような方法で被害者が続出しているのが、キャッシュカード詐欺盗です。
オレオレ詐欺や預貯金詐欺と同様の手口で、キャッシュカードが不正利用されていると伝えてきます。その後、キャッシュカードの調査を名目に、警察官や県や市の職員と偽って実際に自宅まで犯人が訪れます。
このような流れで被害者が印かんを探すために席を外した隙に、キャッシュカードと暗証番号が入った封筒などの入れ物と偽物を入れ替えます。
- 犯人「後日、改めてご連絡いたしますので、開封せずにくれぐれも気をつけて保管してください」
こういった手口で、知らぬ間にキャッシュカードと暗証番号が盗み出されてしまいます。
特殊詐欺被害に遭ったときの対処法
詐欺の電話に出てしまい、実際に金銭やキャッシュカードなどを渡してしまうと取り返しがつきません。もし、電話がかかってきたら、冷静に対応することが重要です。
オレオレ詐欺電話の対処法
オレオレ詐欺の場合、連絡先の変更について問い詰めても犯人にうまく言い逃れられてしまうケースもあります。電話口だと声がわかりづらいこともあるでしょう。
もし、オレオレ詐欺の電話がかかってきたら、以下のように対処しましょう。
- こちらからは絶対に親族の名前は出さない
- 相手が一貫して親族の名前を出さずに「オレ」と自称してくるのであれば、実在しない名前を出して問うてみる
- 実在する親族の名前を相手が出してきたら、本人にしかわからない質問をする
- 実在する親族の名前を出して連絡先の変更を偽るようなら、一度電話を切り、本人に電話をして確認する
オレオレ詐欺対策ために、家族内でしか通じない言葉や約束事などをあらかじめ用意しておくと安心です。
預貯金詐欺の対処法
実在する警察署や銀行の名前を出して、自分の預貯金通帳やキャッシュカード、クレジットカードが危険に冒されているといわれると、不安になってしまうかもしれません。ですが、まずは冷静になることが大切です。
警察や銀行職員が電話やメールで預貯金通帳やキャッシュカード、クレジットカードなどの交換を要求してくることは絶対にありません。
このような電話やメールは詐欺と考え、以下のように対処しましょう。
- キャッシュカードやクレジットカードを渡さない
- 暗証番号を求められても教えない
また、不審な電話がかかってきた時点で、すぐ家族などに相談することも大切です。
キャッシュカード詐欺盗の対処法
預貯金詐欺と同様、警察や銀行職員がキャッシュカードの交換を要求してくることは絶対にありません。同様に、封筒などに入れさせて保管を促すようなこともありません。
警察や銀行などを名乗る電話がかかってきたら、以下のように対処しましょう。
- キャッシュカードを渡さない
- 暗証番号を求められても教えない
少しでも違和感があれば家族などに相談し、決して一人で対処しないようにしてください。
特殊詐欺被害に遭わないための対策
特殊詐欺被害に遭わないためには、詐欺の手口をあらかじめ知っておくことが大切です。かかってきた電話や送られてきたメールが詐欺だと知っていれば、騙されることはありません。
しかし、改元を利用した詐欺が発生するなど、特殊詐欺の手口は多岐にわたり、新しいものも登場しています。
すべての詐欺手口を把握することや常に特殊詐欺被害に対する意識を高く持つことは難しいでしょう。
そこでおすすめなのが、防犯機能付きの電話です。電話機やFAXを防犯機能付きのものに買い換えることで、特殊詐欺被害を未然に防いでくれます。
なおスマホの場合、購入後、使用するキャリアの手順に沿って迷惑電話をブロック設定できます。
昨今、注目を集めている防犯機能付き電話機は、電話先の相手に警告メッセージや名前を確認するメッセージを送り、相手を確認してから電話に出ることができます。電話内容の録音や着信拒否なども可能です。
なかには、警察や自治体などから集めた迷惑電話番号に該当するときに自動で着信拒否する機能や、未登録番号からの着信時に音が鳴らない機能が備わっている機種もあります。
また、電話先の相手に警告メッセージや名前を確認するメッセージを送り、相手を確認してから電話に出ることができます。
スマホや携帯電話であれば、迷惑電話のブロック機能や警告表示機能が備わっている機種がおすすめです。不審な電話番号については、拒否リストに登録するなどして対処しましょう。
ALSOKの電話機で特殊詐欺を徹底的にシャットアウト
特殊詐欺の手口は巧妙で、被害件数自体は減っているものの毎年多くの被害者が出ています。あらかじめ手口を知っておけば十分に対策が可能ですが、すべての特殊詐欺を把握するのは困難です。
ALSOKの防犯機能付き電話機「トビラフォン」は、利用者や警察、公共機関などから提供を受けた迷惑電話情報をもとに、電話先の番号を調査して受話器を取る前に安全度を知らせます。非通知でかかってきた極めて怪しい電話に至っては着信そのものを拒否します。特殊詐欺は、他人事ではありません。トビラフォンでご自宅や大切な方を特殊詐欺から守りましょう。
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