ベランダの防犯対策は必要?狙われやすいベランダの特徴や防犯グッズを紹介

防犯 2025.06.27更新(2020.03.27公開)
ベランダの防犯対策は必要?狙われやすいベランダの特徴や防犯グッズを紹介

空き巣などの侵入窃盗のケースでは、玄関や窓だけでなく、ベランダから侵入されるケースもあります。特に、マンションやアパートではベランダからの侵入被害が多くなっています。ベランダの防犯対策をしたいけれども、どのように対策をすればいいのかわからないという方もいるでしょう。
本コラムでは、空き巣などに狙われやすいベランダの特徴や、ベランダで行うべき防犯対策、役立つ防犯グッズについて紹介します。

目次

マンション・アパートのベランダからの侵入率は意外と高い

侵入窃盗の発生場所別認知件数の割合

出典:警察庁 住まいる防犯110番「データで見る侵入犯罪の脅威

警察庁の調査によると、侵入窃盗の認知件数は令和5年では4万4,228件でした。そのうち、住宅を狙った侵入窃盗は、1万8,379件で全体の41.6%となっています。1日あたり、約50件もの住宅が被害に遭っていることになり、未だに多くの被害があることが分かります。

出典:警察庁「令和5年の犯罪

侵入窃盗の侵入口

それぞれの侵入経路をみてみると、一戸建住宅は「窓」からの侵入がもっとも多い結果となっています。共同住宅では低層でも中高層でも「表出入口」がもっとも多く、2番目に「窓」が多くなっています。
次に、侵入手段を住宅のタイプ別にみていきましょう。

住宅で発生した侵入窃盗の侵入方法別認知件数の割合
侵入窃盗の侵入手段

※「ドア錠破り」…ドアの隙間にバールなどを差し込み、施錠部を強引にこじ開けるもの

出典:警察庁「令和5年の犯罪

侵入手段は「無締り」がもっとも多いですが、一戸建住宅と3階建以下の共同住宅は、2番目に「ガラス破り」が多くなっています。低層階の共同住宅では、ベランダからのガラス破りによる侵入も十分に考えられます。

なぜベランダは空き巣などに狙われやすいのか

ベランダが空き巣などに狙われやすい理由として、以下の3つがあげられます。

侵入に利用できる足場があるため

ベランダの周囲に庭木やエアコンの室外機などがある場合、足場として利用することで侵入しやすくなります。2階以上にある場合でも、これらの足場を使って侵入されるケースは少なくないため注意が必要です。また、隙間の空いている柵や雨どいなどをよじ登って侵入するケースもあります。

死角が多く身を隠しやすいため

ベランダはプライバシーの観点から、格子(スリット)や手すりのない腰壁で外から見えにくい設計になっていることが多く、死角になりやすくなっています。そのため、空き巣などが侵入しても周囲から気づかれにくい場所です。加えて、街灯の明かりが届かず、居室内の照明もカーテンで遮られるため明るい場所ではありません。
周囲から見えにくいということはプライバシーが守られる反面、侵入者にとっては好都合であることを覚えておく必要があります。

施錠を怠りやすいため

ベランダの窓は換気や洗濯物を干すときなどに開け閉めすることが多く、施錠を忘れてしまうことがあります。2階以上だから大丈夫と戸締りをしないでいると、建物や壁をつたいにベランダからの侵入を試みる空き巣もいるため、しっかりと施錠することが大切です。

空き巣などに狙われやすいベランダの特徴

空き巣などに狙われやすいベランダには、特徴があります。

洗濯物を視認できる

ベランダで洗濯物を干す方も多いと思いますが、干してある衣類によって家族構成や性別・年齢などを推察できてしまいます。
とくに女性が一人暮らしをしているとわかると、ストーカーや空き巣のターゲットにされる可能性があります。女性の洗濯物は室内干しにするか、男物の衣類を混ぜて干しておくなどの工夫をしましょう。
また、遅くまで外に洗濯物を干しっぱなしにしたり、雨が降っているにもかかわらず取り込む様子がなかったりすると長時間留守にしていると思われ、空き巣のターゲットにされやすくなります。洗濯物は干しっぱなしにせずに、乾いたらすぐに取り込みましょう。

築年数が古い

空き巣は人通りが少なく、外からの死角が多い住宅を狙います。
新しい建物のベランダはパネル型など工夫されているものが多いですが、築年数が経過した建物では、ベランダがコンクリートの塀で覆われていることが多く、外から見えにくいことがあります。空き巣にとってはしゃがむだけで隠れられる好都合の場所となるため注意が必要です。
また、侵入手口の1つである「ガラス破り」は、サッシの鍵周辺のガラスを破り侵入するものです。しかし、ガラス破りを行うためにしゃがみこむと自然に姿が隠れてしまうため、見つかりにくい上に作業がしやすい環境となってしまいます。

物が散乱している

ベランダやその周囲に物があると、空き巣に狙われる可能性が高くなります。コンテナボックスや植木鉢など移動できる物を置いたままにしておくと、足場として利用される可能性があるため注意しましょう。空き巣が侵入しやすい環境をつくらないよう、ベランダの周囲に足場となる物は置かず、こまめに片付けましょう。

周りから死角になっている

立地的に高い建物に囲まれていたり、高い塀や柵があったりすると死角になりやすく、空き巣などにとっては好都合です。死角となっているベランダにはセンサーライトを設置するなどして、空き巣や侵入者が入りにくい環境を作りましょう。

ベランダで行うべき防犯対策

ここでは、ベランダで行うべき具体的な防犯対策について解説します。

戸締りを徹底する

住宅で発生した侵入窃盗の手口のうち、最も多いのが「無締り」です。まずは戸締りを常に意識し、玄関や窓をしっかりと施錠しましょう。周囲から見えにくい位置にある窓は狙われやすいため、必ず施錠するようにしましょう。また、強盗などのケースも考えられるため外出時だけでなく、在宅時も戸締りを徹底することが大切です。

整理整頓をしてなるべく物を置かない

ベランダやベランダの周囲に物を置いたままにすると、足場やよじ登るための道具として利用される可能性があります。また、侵入者の隠れ場所になったり、ガラスを破るための道具として使われるおそれもあるため、整理整頓を行いなるべく物を置かないように注意しましょう。
そのほか、ゴミや使わなくなった物をベランダに散乱させた状態も空き巣に狙われやすくなってしまうので、きれいに片付けることが大切です。

防犯グッズを使いセキュリティを強化する

ベランダからの侵入を防ぐために、防犯グッズを使いセキュリティを強化することも重要です。防犯グッズは、侵入に時間をかけさせるだけでなく、防犯対策をしていることを示すことで、犯行を諦めさせる効果も期待できます。さまざまな種類の防犯グッズがあり、簡単に設置できるものもあるので、死角になりやすい場所や暗い場所など、ご自宅に合った防犯グッズの設置を行いましょう。

ベランダへの侵入を防止する防犯グッズ

前述したとおり、ベランダへの侵入を防ぐには、防犯グッズでセキュリティを強化して対策するのがおすすめです。

1.防犯カメラ

HOME ALSOK Connect Eye

防犯カメラを設置しておくと見られていると思わせることで、犯罪を未然に防ぐ効果が高まります。
また万が一、侵入された場合にも録画した映像を証拠として活用できます。
HOME ALSOK Connect Eyeは、工事不要で簡単に設置でき、スマートフォンのアプリからいつでも映像を確認できます。

2.防犯ブザー(アラーム)

防犯センサー「どろぼーセンサーⅡ」

ガラスの破壊や窓の開閉を検知してアラームが鳴るセンサーを設置することも、侵入者への牽制になります。
ガラスの破壊、窓の開閉のいずれかを検知すると25秒間、約90dBのアラームが鳴動します。90dBはきわめてうるさいと感じる音量とされ、具体的には騒々しい工場の中や犬の鳴き声(正面5m付近)、カラオケ(店内客席中央)くらいの音量です。
大音量のアラーム音が鳴ることで侵入者を威嚇でき、異常があったことを周囲の方に知らせることもできます。窓に貼り付けるだけで簡単に設置できるため、おすすめです。

3.補助錠

防犯補助錠「ALSOKロック」2個セット

次に紹介するのはサッシなどの窓の上下に取り付ける補助錠です。
「ガラス破り」の手口の場合、多くはサッシなどの錠付近のガラスだけを小さく破って鍵を開けて侵入します。
侵入者は、できるだけ短時間で侵入して犯行に及び逃走したいと考えているため、侵入に時間がかかることを嫌がります。補助錠をつけておけば、クレセント錠を開けただけでは窓自体が開かないので侵入に時間がかかり、犯行を諦めさせる効果が期待できます。
ALSOKロックは窓に貼り付けるだけで設置でき、貼り付けた部分を外側から見るとALSOKのマークが見えるようになっています。ALSOKのマークが見えることで犯人に防犯対策を行っているとアピールできます。なお、ALSOKロックの粘着力は非常に強力であるため、一度つけると簡単には剥がせません。賃貸の場合は大家さんや管理会社に事前に承諾をとってから設置しましょう。

4.センサーライト

ベランダがコンクリートの腰壁で囲まれている場合、動くものを察知して自動で点灯する「センサーライト」を設置すると侵入者への牽制に効果的です。
また、在宅中に不審者が忍び込んだ場合に明かりがつくため住人に気づかれやすく、留守中でも明かりがつくと目立つことから、大抵の空き巣は嫌がります。

5.忍び返し

本来、忍び返しとは忍者が侵入しないように、城などの建物の軒先に刀や槍を張り出させたものを指します。不法侵入を防ぐために、一般の住宅でも忍び返しの仕組みが活用されています。
近年、マンションの屋上からロープや外壁の段差などを利用して最上階の部屋に侵入し、窃盗が行われるケースもあります。一戸建住宅でも、塀や物置、配管などを伝って、2階から侵入される場合があります。忍び返しとしてベランダの塀の上に鋭利な金属を設置することで、容易に外壁を乗り越えられないように対策できます。忍び返しは尖っているため、触ってしまうとけがをするおそれがあります。忍び返しに血痕がつき、侵入を試みた犯人を特定する手がかりとなることもあり、注目を集めている防犯グッズです。

6.侵入防止柵

家の周りを囲うように侵入防止柵を設置する方法もあります。侵入経路を限定するほか、留守かどうかを見えにくくし、犯人が通るルートを絞ることができるため、防犯対策に有効です。
また、不法侵入者は留守中の家を狙うことが多いため、家にいるのか・不在なのかを隠すことで被害を抑えることができます。侵入防止柵の下に防犯砂利を敷いておくと、より防犯力が強化できます。防犯砂利の上を歩くと、周囲の人に気づかれるほどの音が鳴ります。そのため、防犯砂利を敷くことで不法侵入が発生したときに音で認識することも可能です。

7.防犯ネット・防犯フェンス

ベランダに、防犯ネットや防犯フェンスを設置するのも防犯対策になります。防犯ネットは、ベランダの塀から天井にかけてネットを張り侵入を防止します。防犯フェンスは、塀の上からさらにフェンスを設置するため、侵入の防止だけではなく目隠しにもなります。
防犯ネットや防犯フェンスは、侵入時にくぐったり破壊したりする必要があるため、時間がかかり、侵入者が嫌がる効果があります。
ご紹介のとおり、ベランダ向けの防犯グッズはたくさんあります。ベランダからの侵入を防ぐには、防犯対策グッズを設置し、入りにくい家を目指しましょう。

自宅の防犯対策にはホームセキュリティの導入も検討しよう

ベランダの防犯対策についてご紹介しましたが、住んでいる環境によっては設置するのが難しい防犯グッズもあります。また、防犯グッズは侵入に時間をかけさせることはできますが、いざ侵入されてからの対策はできません。
そこでおすすめなのが、ホームセキュリティの導入です。

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まとめ

周囲から死角になりやすいベランダは、空き巣などの侵入者に狙われやすいため、防犯対策を行いましょう。足場となるものを片付け、周囲の環境を整えるとともに、戸締りの徹底や防犯グッズでのセキュリティ強化を行うことが大切です。

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