子どもの事故を考える グラフで見る事故別の特徴
感染症の流行により臨時休校や学級閉鎖などの措置がとられることがあります。子どもだけで留守番せざるを得ない状況になり、頭を抱えてしまったご家庭も多いでしょう。ここでは子どもの留守番に潜む危険・事故のリスクとその対策をご紹介します。
目次
留守番に潜む危険について考える
まず子どもだけでの留守番に潜んでいる危険について考えてみましょう。
いきなり少しショッキングなデータですが、厚生労働省が発表している「令和6年(2024)人口動態統計月報年計(概数)の概況」によると、0歳から14歳までの子どもの死因の上位5位には、どの年齢層でも「不慮の事故」が入っていることがわかります。小学校就学の前後~中学生にあたる年代の5~9歳、10~14歳をみても決して少ない人数ではありません。
出典:厚生労働省「令和6年(2024)人口動態統計月報年計(概数)の概況 第7表 死亡数・死亡率(人口10万対),性・年齢(5歳階級)・死因順位別」をもとに作成
※1)乳児(0歳)の死因については乳児死因順位に用いる分類項目を使用している。
※2)死因名は次のように略称で表記している。
- 心疾患:心疾患(高血圧性を除く)
- 先天奇形等:先天奇形,変形及び染色体異常
- 呼吸障害等:周産期に特異的な呼吸障害及び心血管障害
※3)0歳の死亡率は出生10万に対する率である。
5~14歳における不慮の事故の原因を見てみると、「5~9歳」では、最も多いのが「交通事故」(43.5%)、2番目に多いのが「転倒・転落・墜落」と「自然の力への曝露」(ともに27.3%)になっています。「10~14歳」では、最も多いのが「自然の力への曝露」(54.5%)、2番目に多いのが「不慮の溺死及び溺水」(53.3%)になっています。
出典:厚生労働省「令和6年 人口動態統計 上巻 死亡 第5.31表 不慮の事故による死因(三桁基本分類)別にみた年齢(5歳階級)別死亡数」より作成
※ 「その他」には、「煙,火及び火炎への曝露」、「有害物質による不慮の中毒及び有害物質への曝露」、「生物によらない機械的な力への曝露」、「電流,放射線並びに極端な気温及び気圧への曝露」、「熱及び高温物質との接触」、「有毒動植物との接触」、「無理ながんばり,旅行及び欠乏状態」、「生物による機械的な力への曝露」、「その他及び詳細不明の要因への不慮の曝露」を含む
また、溺水事故の中では小学生は自然の水域での溺水(川や海での溺水事故)が多くを占めますが、浴槽での溺水事故も少なくないことがわかります。普段から子どもが一人で水または湯がためられているお風呂に近づかないように言って聞かせるようにしましょう。また、子どもの留守番時には浴槽のお湯(水)は抜いておくようにしましょう。
出典:厚生労働省「令和6年 人口動態統計」
厚生労働省「令和5年 人口動態統計」
厚生労働省「令和4年 人口動態統計」
厚生労働省「令和3年 人口動態統計」
厚生労働省「令和2年 人口動態統計」
それぞれ「下巻 1-1 死亡数,死因(三桁基本分類)・性・年齢(5歳階級)別 (2) ICD-10コード V~Y、U」をもとに作成
※「その他」には「水泳プール内での溺死及び溺水」「浴槽への転落による溺死及び溺水」「水泳プールへの転落による溺死及び溺水」を含む
また、厚生労働省が発表している「令和2年~令和6年の人口動態統計」によると、5~9歳と10~14歳の両方における転倒・転落・墜落で最も多いのは「建物又は建造物からの転落」(「転倒・転落・墜落」のうちそれぞれ50%、60%)となっています。0歳はベッドからの転落による死亡例があり、2歳と4歳では建物又は建造物からの転落による死亡例があります。
住宅ではベランダや窓からの転落事故が懸念されるので、窓の施錠をしっかりと行い、窓の近くにテーブルや布団といった足場になりやすい物を置かない、ベランダの手すり付近に足場となるような物を置かないなどの対策を行いましょう。
出典:厚生労働省「令和6年 人口動態統計」
厚生労働省「令和5年 人口動態統計」
厚生労働省「令和4年 人口動態統計」
厚生労働省「令和3年 人口動態統計」
厚生労働省「令和2年 人口動態統計」
それぞれ「下巻 1-1 死亡数,死因(三桁基本分類)・性・年齢(5歳階級)別 (2) ICD-10コード V~Y、U」をもとに作成
※「その他」には「他人との衝突又は他人に押されることによる同一平面上でのその他の転倒」「ベッドからの転落」「その他の家具からの転落」を含む
「東京消防庁の救急搬送データ(2012~2016年)に基づき、消費者庁が集計したデータ(「平成30年版 消費者白書」による)によれば、「落ちる」を原因とした人口あたりの救急搬送者数は、1歳のときが最も多く1万人あたり約60人となっています。一方で、重症以上の割合は、7~14歳のときが最も高く、3.2%となっており、子どもが小学校に入った後でも油断できないということが分かります。
※1)東京消防庁「救急搬送データ」(20012-2016年)に基づき消費者庁が集計。
※2)各年齢後の()内は2012年から2016年までの5年間の救急搬送人員数。
※3)総務省「国勢調査」(2015年)の人口(東京都のうち稲城市、島しょ地区を除く地域)を2012年から2016年までの平均人口として人口当たりの救急搬送人員数を算出した。
※4)「軽傷」は軽易で入院を要しないもの、「中等症」は生命の危険はないが入院を要するもの、「重症」は生命の危険が強いと認められたもの、「重篤」は生命の危険が切迫しているもの、「死亡」は初診時死亡が確認されたものを表す。
下記グラフは、日常生活の事故によって救急搬送された18歳以下の者について、年齢別に事故種別の割合を表したものです。
ものがつまる、落ちる、ころぶ、やけど、ぶつかる、はさむ・はさまれる、切る・刺さる、おぼれる、かまれる・刺される、と日常生活の中にこれだけの事故の可能性が潜んでいるということを改めて認識しておきましょう。たかが留守番と思いがちですが、子どもに万一のことがないとも限りません。悲しい事故に遭わないように、刃物類は子どもの手の届かないところで管理する、赤ちゃんのぶつかり対策として家具などの角にコーナークッション(コーナーガード)を取り付けるなどの対策を日頃から意識すると良いでしょう。
出典:東京消防庁「救急搬送データから見る日常生活事故の実態(令和5年)」をもとに作成
※事故種別が「その他」「不明」を除く
ホームセキュリティを利用して留守番を安全に管理
以上のように、一見安全そうにみえる家庭内での留守番にも、子どもが命に関わるケガをしてしまう危険・事故のリスクが潜んでいます。では、これらの事故を防ぐために、どのような対策をするべきなのでしょうか。
対策としては子どもと留守番時に守るべき約束事をしっかり話し合って決めて、それをしっかり守らせるということがあります。ベランダには出ない、刃物類には触らないといった具体的なルールを決めておくと良いでしょう。
また、子どものけがや事故の原因になり得る家具や設備をチェックして、あらかじめ対策しておきましょう。例えば、窓はきちんと施錠しておく、浴槽のお湯(水)を抜いておく、家具の角にコーナークッション(コーナーガード)を取り付けておく、などが考えられます。万一の事態を防ぐために、自宅内の危険をできるだけ排除するようにしましょう。
しかし、留守番時のルールを決め、安全対策を行ったとしても、留守番をしている子どもへの不安は完全に拭いきれるものではありません。「外出先でも子どもの様子を見守りたい」と思っているご家族の方も多いのではないでしょうか。
そんな時に役立つのがALSOKの見守りサービス「アルボeye」です。
室内をカメラで見守る「アルボeye」
「アルボeye」は、ご自宅に設置したセンサー付きカメラの映像を、外出先からスマートフォンなどでいつでも確認することができ、不審者の侵入を感知した場合には、Eメールで画像とともに異常をお知らせします。また、必要に応じてALSOKに駆けつけを要請することも可能です。
また、温度センサーや双方向音声機能もついているので、夏場、熱中症が心配なときに、エアコンをつけるよう指示を出したり、子どもが危険な遊びやいたずらをしている時に注意を出したりすることができます。
「アルボeye」は月々2,200円(税込)から、ニーズに合わせてさまざまなプランをお選びいただくことができます。
離れた場所から子どもの留守番を見守れる
「アルボeye」について詳しくみるホームセキュリティ
近年、子どもが留守番をしている家を狙った犯罪が報道されています。そのため、子どもに留守番をさせるときは、「犯罪に巻き込まれたりしないだろうか」などと考えて不安になるご家族の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方に、ALSOKのホームセキュリティの「HOME ALSOK Connect」がおすすめです。
ALSOKのホームセキュリティは、「セルフセキュリティ」「オンラインセキュリティ」の2つから選択できます。セルフセキュリティでは、お手頃価格でホームセキュリティを実現でき、もしものときにはALSOKの依頼駆けつけが利用可能です。
オンラインセキュリティでは、不審者の侵入や火災などの異常発生時には自動でALSOKが駆けつけます。加えて、スマートフォンを持っているだけで、外出時は警備の設定、帰宅時は簡単に警備解除ができる便利な機能も活用いただけます。また、防犯カメラとアプリ連携ができ、外出中でもリアルタイムで映像を確認することができます。
大切なご家族を守るために、ぜひALSOKのホームセキュリティをご検討ください。
我々防犯のプロが見守ります。
ホームセキュリティについて詳しくみるALSOKのホームセキュリティなら相談は無料、専門のアドバイザーがあなたのニーズにぴったりのプランをご提案いたします。ぜひ、お気軽にご相談ください。





















