家庭用金庫のベストな置き場所はどこ?ポイントを解説

防犯 2020.10.07(2023.12.04更新)
家庭用金庫のベストな置き場所はどこ?ポイントを解説

最近では防犯のためだけでなく、地震や津波などの自然災害から貴重品を守るために家庭用金庫の設置を検討するケースも増えているようです。すでに家庭用金庫を使用している人にも、今後の使用を検討している人にも共通して多い悩みが、設置場所ではないでしょうか。そこで、家庭用金庫の置き場所を考えるときのポイントを紹介します。

家庭用金庫を使用する目的の多様化

一般的に金庫と聞くと盗難対策のために使用するイメージが強いのではないでしょうか。盗難・防犯対策に用いられる金庫は防盗金庫と呼び、破壊行為に耐えられるよう非常に頑丈な作りになっています。また、金庫そのものが持ち去られにくいよう、かなりの重量があり、一般的には軽いものでも100kgから重いものであれば1~2tに達するものもあります。
したがって、防盗金庫は企業などの業務用に用いられることがほとんどです。比較的重量が小さい場合でも100kgもある防盗金庫を家庭で利用する方は、それほど多くはいらっしゃらないことと思います。しかし、自然災害や火災から貴重品を守ることを主目的としながら、さらに盗難リスクを低減させることも考えて家庭用金庫を使用するケースは比較的多く見られます。特に、東日本大震災で数千個もの金庫が警察に届けられ、持ち主に返されたというニュースが話題となり、災害対策として家庭用金庫の需要が高まっているようです。
災害対策を主目的とする場合には、普段から使いやすい場所に家庭用金庫を設置して貴重品を格納するようにしておけばよいでしょう。

家庭用金庫はどんなものを選ぶ?

家庭用金庫を選ぶ際は、火災発生時に中の貴重品に被害が及ぶリスクを考慮し、まずは耐火機能を確認することをおすすめします。耐火性のある家庭用金庫には仕様で耐火時間が示されており、その耐火時間には30分・1時間・2時間・3時間などがあります。耐火時間が長くなるほどサイズが大きくなり、値段も高くなる傾向があります。
令和4年版消防白書によると、建物火災において鎮火までの所要時間が30分以下であるものは全体の約25%であり、60分以下であるものは全体の約45%となっています。それを考慮すると、耐火時間が1時間以上である金庫を選ぶのが妥当といえます。

建物火災の鎮火までの所要時間

出典:総務省「令和4年版消防白書」

次の試験に合格しているかどうかを耐火性能の目安とすることができます。

  • 一般紙用耐火性能試験(1時間)
  • 一般紙用耐火性能試験(2時間)

一般紙耐火性能試験では、規定に従った加熱を行い、庫内の最高温度が177℃以下であり、かつ、庫内の壁に貼った新聞紙について変色・劣化が著しくなく、判読可能でなければなりません。
耐火性能の他、防盗性能についても確認しておきましょう。警備会社のセキュリティシステムと連携できるものを選ぶと、いち早く異常を警備会社に知らせることが可能になるため、犯罪抑止の効果が大きいと言えます。また、以下の試験に合格しているかどうかを防盗性能の目安とすることができます。

  • 耐破壊性能試験TS-15(15分)
  • 耐工具破壊性能試験TL-30(30分)
  • 耐溶断・耐工具破壊性能試験TRTL-30(30分)

ALSOKは、多彩な金庫をご用意しております。バリアセーフシリーズの耐火性能・防盗性能を下表にまとめております。対策したいリスクを考慮して、目的・用途に合った製品を選ぶとよいでしょう。

バリアセーフⅠ バリアセーフⅡ バリアセーフS バリアセーフZ
耐火性能 一般紙用耐火性能試験(2時間)
合格
一般紙用耐火性能試験(1時間)
合格
一般紙用耐火性能試験(2時間)
合格
一般紙用耐火性能試験(2時間)
合格
防盗性能 耐破壊性能試験
TS-15(15分)
合格
耐破壊性能試験
TS-15(15分)
合格
耐工具破壊性能試験TL-30(30分)
合格
耐溶断・耐工具破壊性能試験TRTL-30(30分)合格
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家庭用金庫の置き場所を選ぶときの4つのポイント

家庭用金庫の置き場所にはいくつか抑えるべきポイントがあります。ここでは重要な4つのポイントをご紹介します。

金庫の扉の開閉を妨げない

多くの金庫は右開きにデザインされており、右側がふさがった場所を選ぶと開閉がしにくくなります。収納物にもよりますが、金庫の扉が180度完全に開ける場所に設置したほうが出し入れをスムーズに行えるでしょう。

床の強度が十分な場所

高性能な金庫ほど見た目以上に重いため、小さいからといって不安定な場所に置くのは危険です。床の強度や構造を確認し、必ず重量に耐えられる場所に置くようにしましょう。

見つかりにくく家族の目が届く場所

大切な金庫を、空き巣にすぐに見つかってしまうような目立つところには置きたくないと考える方もいらっしゃることでしょう。しかし、クローゼットの奥などに隠してしまうと、金庫ごと盗まれてしまっていても無くなっていることに気づかない恐れがあります。頻繁にモノを出し入れしているウォークインクローゼットの一画など、普段から家族の目の届くようなところで、かつ外部の者に見つかりにくいところが金庫の設置場所として推奨されます。
また、可能であれば、金庫の下に敷くベースボードを設置し床に固定するのがおすすめ。金庫ごと盗まれてしまう持ち去りの防止にも効果を発揮します。ベースボードを床に固定できない場合も、出入り口の幅より大きいベースボードをつければ、持ち上げ・持ち出しが困難になります。

見つかりにくく家族の目が届く場所

「見せる金庫」も選択肢に

昨今では、デザイン性に優れた家庭用金庫を、あえて見えるところに設置する「見せる金庫」も人気。メーカーによって、おしゃれなテンキー式や、扉にキーらしいものがまったくないタッチパネル式など、金庫の種類も多種多様になっています。災害時に持ち出すもののひとつとするなら、いざというときにすぐに持ち出せる手提げ金庫も選択肢となるでしょう。

ホームセキュリティで防犯対策も万全に

耐火機能などが適切に備わっている家庭用金庫を活用することは、金庫に保管されている貴重品を災害リスクや盗難リスクから防御する対策として有効です。しかし、住居への侵入対策は、別途講じる必要があります。

そこで、おすすめなのがホームセキュリティです。
ALSOKのホームセキュリティは、「セルフセキュリティ」「オンラインセキュリティ」の2つから選択できます。セルフセキュリティでは、お手頃価格〔月額 990円(税込)から〕でホームセキュリティを実現でき、もしもの時にはガードマンの依頼駆けつけが利用可能です。オンラインセキュリティでは、異常発生時には自動でガードマンが駆けつけます。
ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

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