空き巣の手口や被害に遭いやすい時間帯は?侵入口についても解説
本記事では、警察庁が公表している侵入犯罪の統計データをもとに、空き巣や居空き、忍び込みの侵入手口や効果的な防犯対策について解説します。
最近は住宅を狙った侵入窃盗のニュースを目にする機会が増え、「自宅は大丈夫だろうか」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。空き巣には、狙われやすい時間帯や侵入されやすい場所、よく使われる手口があります。
これらの特徴を知り、適切な防犯対策を行うことで、被害に遭うリスクを減らすことにつながります。
【この記事で分かること】
- 空き巣・居空き・忍び込みで多い侵入手口
- 空き巣などの侵入窃盗が発生しやすい時間帯
- 一戸建て住宅・共同住宅ごとの侵入口の違い
- 空き巣に狙われにくい家づくりの防犯対策
目次
空き巣の主な侵入手口は「無締り」と「ガラス破り」
警察庁の「令和6年の刑法犯に関する統計資料」によると、住宅を対象とした空き巣の侵入手口は「無締り」と「ガラス破り」が半数以上を占めています。施錠していない玄関ドアや窓からの侵入、窓を割っての侵入が多いということが分かります。
また、住宅をターゲットにした侵入窃盗は、留守の間を狙う「空き巣」だけではありません。家人が寝静まったのを見計らって侵入する「忍び込み」や、家人が在宅中の隙をついて家財を狙う「居空き」も発生しています。
令和6年(2024年)に住宅で発生した侵入窃盗のうち、空き巣・忍び込み・居空きの発生割合は、空き巣が64.7%で全体の約6割を占めており、忍び込みが24%、居空きは4.8%となっています。居空きと忍び込みは合わせて28.8%で、被害全体の約3割です。
「無締り」
住宅を対象とする空き巣の侵入手口の39.1%は「無締り」となっています。無締りとは、玄関ドアや窓の鍵がかかっていないことです。
特にオートロック付きのマンションなどでは、「オートロックが付いているから短時間なら鍵をかけなくても大丈夫」という油断が侵入窃盗の被害につながることもあります。ゴミ出しのときや近くに短時間の買い物に行くときでも、玄関ドアと窓を必ず施錠するようにしましょう。
また、空き巣だけでなく、忍び込みや居空きでも「無締り」がもっとも多い手口となっています。
忍び込みや居空きは、犯人と鉢合わせすると危害が及ぶ可能性があり危険な犯罪です。在宅時も玄関や窓を施錠し、夜寝る前も施錠確認を行いましょう。
「ガラス破り」
無締りの次に多い侵入手口が「ガラス破り」です。ガラス破りには、引き違い窓の錠前の隙間部分をドライバーなどでこじ開ける「こじ破り(三角割り)」やハンマーなどで叩き割る「打ち破り」、ライターなどでガラスを焼き、水をかけてその温度差で窓にヒビを入れる「焼き破り」があります。
窓を防犯ガラス(CPマークがあるものを推奨)へ交換することで、ガラス破りに対抗することができます。防犯フィルムを窓ガラスに貼り付けることも有効です。
空き巣のその他の侵入手口
「ドアのこじ破り」
バールなどの工具を使ってドアをこじ開ける手口です。
扉と枠の隙間からデッドボルト(かんぬき)が見えている場合には、ガードプレートの取り付けをおすすめします。
ガードプレートとは、扉と扉枠の間の隙間を隠すためのものです。取り付けることで、バールなどの工具が隙間に入りにくくなります。
「ピッキング」
玄関の鍵穴に特殊な工具を使って鍵を解錠する手口です。
古くから使用されている錠は、ピッキングに弱く解錠されてしまう可能性があります。そのため防犯性の高いディンプルシリンダー錠などに変更することをおすすめします。ディンプルシリンダー錠の鍵(ディンプルキー)は、鍵の表面に深さや大きさの異なる複数のくぼみがあるタイプです。また、電子錠やロータリーディスクシリンダー錠などもピッキングに強い錠です。
「サムターン回し」
サムターンとはドアの部屋側にある、鍵をかけるための“つまみ”のことで、多くは鍵穴のちょうど裏側についています。
サムターン回しとは、外から室内側にあるサムターンを回して侵入する方法です。
たとえば、ドアスコープを取り外し、特殊な工具(長い針金状のもの)を入れてサムターンを回します。ドアの鍵穴の横などにドリルで穴を開け、工具を入れて回す方法もあります。
サムターン回しの対策としては、サムターンに「サムターン回し防止カバー」を取り付ける方法があります。玄関ドアにドアポスト(郵便受け)がついている場合は、室内側にボックス(受け箱)を設置し、ボックスを施錠することをおすすめします。
「下がり蜘蛛」
下がり蜘蛛は、マンション屋上からロープなどを垂らし、ベランダに降り窓から侵入する手口です。マンションの最上階に多い手口ですが、他の階への侵入例もあるため注意が必要です。
高層階に住んでいる場合も、防犯対策の徹底が重要です。
また、エレベーターを出た先にある屋上へ通じるドアは、普段から施錠しておくことが望ましいでしょう。
空き巣被害を防止し、防犯対策を強化するにはホームセキュリティの導入がおすすめです。
空き巣等の侵入窃盗が発生しやすい時間帯は?
出典:警察庁「令和6年の犯罪」
警察庁の「令和6年の犯罪」によると、侵入窃盗が発生しやすい時間帯は、空き巣や居空きは朝から夕方までが多く、忍び込みは夜間が多いことが分かります。
空き巣の多い時間帯
「空き巣」は、住人の留守中に侵入して金品を盗む犯罪です。統計を見ると、朝8時から夜22時に多い傾向があり、特に日中(10~16時頃)に多く発生しています。
忍び込みの多い時間帯
「忍び込み」は、住人が夜寝静まってから侵入して金品を盗む犯罪です。統計を見ると、忍び込みは一般的に就寝時間帯にあたる夜22時から早朝6時の間に多く発生していることが分かります。
居空きの多い時間帯
「居空き」は、住人の在宅中に隙を狙って侵入する犯罪(忍び込みを除く)を指します。統計を見てみると、朝8時から夜22時にかけて幅広い時間帯で発生しており、12~14時頃にピークを迎えています。日中の在宅時間帯に多く発生しているため、在宅中であっても施錠や防犯対策を徹底することが重要です。
このように、空き巣・忍び込み・居空きには、それぞれ発生しやすい時間帯の傾向があります。
しかし、侵入窃盗は時間を問わず発生しています。どの時間帯であっても油断せず、外出時だけでなく在宅時や就寝時にも施錠や防犯対策を徹底することが大切です。
泥棒被害が多い曜日については、以下のコラムで解説しています。
【発生場所別】空き巣の侵入口と手口について
侵入窃盗で利用される侵入口は、住宅によって異なります。一戸建て住宅では、窓からの侵入が5割を超えており、侵入手口は「ガラス破り」がもっとも多くなっています。一方、共同住宅では表出入口(玄関)からの侵入が半数を超えており、侵入手口は「無締り」がもっとも多くなっています。
一戸建て住宅を狙った空き巣の手口
一戸建て住宅では、窓からの侵入がもっとも多く、それに伴い侵入手口も「ガラス破り」が多くなっています。次に多いのが、施錠をしていない「無締り」による侵入です。このことから、窓の防犯対策と確実な施錠が重要だと分かります。
共同住宅を狙った空き巣の手口
表出入口からの侵入が多い3階建て以下の共同住宅・4階建て以上の共同住宅は、いずれも「無締り」の手口が多くなっています。そのため、共同住宅では、施錠の徹底や玄関の防犯対策が重要であることが分かります。
次に多いのが、3階建て以下の共同住宅は「ガラス破り」、4階建て以上の共同住宅では「施錠開け」です。建物の高さが低い3階建て以下の共同住宅は、ベランダへ侵入しやすく、ガラス破りによる侵入も多いと考えられます。表出入口だけでなく、窓の防犯も重要であることが分かります。
また、「死角が多い」「防犯対策が手薄な印象を与える」「留守であることが分かる」などが当てはまる住宅は、空き巣に狙われやすいため対策が必要です。
住宅の種類によって侵入口や手口が異なるため、それぞれの住宅に合った防犯対策を行うことが重要です。
狙われやすい立地条件などは以下のコラムで詳しく解説しています。
空き巣に狙われにくい家をつくる防犯対策
空き巣の侵入口や手口を踏まえると、まず防犯対策として優先したいのは「施錠の徹底」と、侵入に時間をかけさせる補助錠や防犯フィルムなどの防犯アイテムの活用です。さらに、場所別で防犯対策を行うことが重要です。
| 場所 | 防犯対策 |
|---|---|
| まずは優先したい対策 |
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| 窓 |
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| 玄関 |
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| 庭 |
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窓の防犯対策
- 施錠の徹底
- 防犯フィルムの貼り付け
- 補助錠の取り付け
- 窓用防犯ブザーの設置
- シャッターの活用
- 防犯カメラの設置
空き巣は、無施錠の窓から侵入するケースが多いため、まずは施錠を徹底することが重要です。その他、防犯フィルムや補助錠によってガラス破りや不正開錠を防ぐほか、シャッターによる物理的な侵入抑止効果、防犯カメラによる心理的抑止効果が期待できます。
窓の防犯対策について詳しく知りたい方は、下記のコラムをご覧ください。
玄関の防犯対策
- 施錠の徹底
- 補助錠の取り付け
- 防犯性の高い鍵への交換
- センサーライト・防犯カメラの設置
- ガードプレートやサムターンガードといった防犯グッズの活用
玄関も、無施錠による侵入が多いため、施錠を徹底することが基本の対策です。在宅中であっても施錠を徹底することで、忍び込みや居空きの対策にもつながります。
また、防犯性の高い鍵への交換や補助錠・センサーライト・防犯カメラの設置、防犯グッズの活用がおすすめです。
玄関の防犯対策については、下記のコラムで詳しく解説しています。
庭の防犯対策
- フェンス・防犯砂利の設置
- 定期的な整理整頓
- センサーライト・防犯カメラの設置
庭は整理整頓を心がけ、死角をつくらないことが大切です。また、フェンスを設置する場合は、見通しを確保できるタイプを選ぶと、防犯性を高めながら周囲からの視認性も保てます。
庭の防犯対策について詳しく知りたい方は、下記のコラムをご確認ください。
わが家の安全・安心のためにホームセキュリティの導入を
空き巣から狙われにくい家にするには、施錠を徹底し、防犯アイテムを適宜活用しましょう。さらに防犯力をより強化するには、24時間365日住宅を見守るホームセキュリティが効果的です。ご家族や家財の安全・安心のためにも、ホームセキュリティを導入することをおすすめします。
ALSOKのホームセキュリティは、「オンラインセキュリティ」「セルフセキュリティ」の2種類から選べます。オンラインセキュリティは、不審者の侵入や火災などの異常発生時にはALSOKが駆けつけて、適切に対応いたします。
加えて、スマートフォンを持っているだけで、外出時は警備の設定、帰宅時に簡単に警備解除ができる便利な機能もご用意しています。
セルフセキュリティでは、お手頃価格でホームセキュリティを実現でき、もしものときにはALSOKの駆けつけ依頼が可能です。
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空き巣を寄せつけない!プロの手で自宅を守る
ホームセキュリティについてはこちら不審者の様子を記録するALSOKの防犯カメラ
住宅の安全対策として防犯カメラの設置が有効です。特に死角にある勝手口や窓に取り付けることをおすすめします。防犯カメラが設置されていることで、犯行を抑制する効果が期待でき、万が一侵入されても証拠として役立ちます。
ALSOKの屋外用カメラは、工事不要で簡単に設置できるほか、人感センサーによる自動録画に対応しており、スマートフォンへの通知も可能です。人の動きを検知するとLEDライトが点灯するため、夜間や暗い時間帯でも状況を把握しやすくなります。また、オプションの駆けつけサービスも利用できるため、万が一の際にも備えられます。防犯性を重視しつつ、導入のハードルを下げたい方に適した防犯カメラです。
空き巣の手口に関するよくある質問
Q:空き巣の犯行時間は何分くらいですか?
A:防犯対策をしていない住宅や古い鍵を使用している住宅では、数十秒で侵入される可能性があります。侵入に5分以上かかると7割の侵入犯があきらめるというデータもあるため、防犯対策を行い、短時間では侵入できない環境をつくることが大切です。
Q:空き巣と鉢合わせしてしまった場合はどう対処すれば良いですか?
A:不用意に近づかず、速やかにその場を離れて安全な場所から110番通報しましょう。犯人がまだ住宅内や周辺にいる可能性があるため、通報後も1人で家に近づかないようにしてください。犯人に立ち向かうと大きなケガにつながるおそれがあるため、自分で取り押さえようとしたり、立ち向かったりすることは避けましょう。





















