ネジが回らない・ネジ穴がつぶれた(なめた)場合の外し方は?

お役立ち情報 2026.04.24更新(2021.06.11公開)
ネジが回らない・ネジ穴がつぶれた(なめた)場合の外し方は?

この記事では、ネジが回らない主な原因を整理したうえで、ネジ穴がつぶれたときの外し方や、ネジ穴をつぶさないためのコツを分かりやすく解説します。
古くなったネジを無理に回したり、サイズや形がネジに合わないドライバーを使用したりすると、ネジ穴をつぶしてしまうことがあります。いったんネジ穴が傷むと、ドライバーがうまく引っかからず、ネジが回らなくなってしまうことも少なくありません。ネジが回らない場合、無理に力を加えて外そうとしてしまいがちですが、かえってネジ穴を痛め、状態を悪化させるおそれがあります。そのため、ネジの状態に合った方法で対処することが大切です。

【この記事で分かること】

  • ネジが回らない主な原因
  • ネジ穴がつぶれた場合の外し方
  • ネジ穴をつぶさないためのコツ

目次

ネジが回らない場合の主な原因

ネジが回らない場合、ネジ穴のつぶれや固着、錆び、工具の使い方など、複数の原因が考えられます。原因を見極めないまま無理に回そうとすると、ネジ穴がさらに傷んだり、周辺の部材を傷つけたりするおそれがあります。ネジが回らないときは、まずどのような状態になっているのかを確認することが大切です。ここでは、ネジが回らないときに考えられる主な原因を解説します。

ネジ穴がつぶれている

ネジ穴がつぶれている状態とは、ドライバーを差し込む溝が削れ、工具の先端がしっかり引っかからなくなっている状態を指します。ネジ穴がつぶれた状態は「なめた」とも呼ばれます。
ネジ穴がつぶれると、ドライバーを差し込んでも空回りしやすくなり、力をかけてもネジを回せなくなります。サイズの合わないドライバーを使ったり、誤った角度で無理に回したりすると起こりやすく、一度つぶれると通常の方法では外しにくくなる点に注意が必要です。

ネジが固着している

ネジが長期間そのままになっていたり、強く締め付けられすぎていたりすると、部材同士が密着して固着することがあります。
固着していると通常の力では回らず、無理に回すことでネジの溝や周辺の部品を傷める原因になります。特に金属同士の場合は、経年によって固着しやすいため、注意しなければなりません。

ネジが錆びている

屋外や水回りで使用されているネジは、湿気や水分の影響で錆びやすくなっています。錆びが発生すると、ネジと部材の間に抵抗が生まれ、スムーズに回らなくなることがあります。
また、錆びが進行するとネジ自体が脆くなり、無理に回すと折れてしまうケースもあるため注意が必要です。

ドライバーのサイズや当て方が合っていない

ネジ自体に問題がなくても、使っているドライバーのサイズがネジ穴に合っていなかったり、斜めに当たっていたりすると、ネジがうまく回らないことがあります。ネジの溝を削ってしまい、ネジ穴がつぶれてしまう原因にもなるため、適切なサイズのドライバーをネジ穴に垂直に当てることが、基本かつ重要なポイントです。

ネジ穴がつぶれたときの外し方

ネジの外し方 やり方
ネジ穴が残っている場合 輪ゴムを噛ませる 太めの輪ゴムを噛ませてネジを回す
ドライバーを叩いて衝撃を与える ネジに垂直にドライバーを当ててハンマーで叩く
ネジ外し剤を使う ネジ外し剤を塗布し、ドライバーで回して外す
ネジ穴が残っていない場合 ペンチで挟んで回す ネジの頭をペンチで挟み、回して外す
ネジの頭に新しい溝を掘る ノコギリやヤスリを使い、溝を掘ってネジを外す
専用工具を使う 専用工具を使い、新しい溝を作ってネジを外す

ネジ穴がつぶれてしまっても、状態に合った方法を選べば外せる可能性があります。大切なのは、無理に力をかけて悪化させないことです。ここでは、ネジ穴が残っている場合と、完全につぶれてしまっている場合に分けて外し方をご紹介します。

ネジ穴が残っている場合

ネジ穴が残っている場合は、輪ゴムやネジ外し剤の使用がおすすめです。悪化を防ぐためにも、最初から強く回そうとせず、食いつきを確認しながら慎重に作業しましょう。

輪ゴムを噛ませる

輪ゴムを噛ませる

つぶれたネジの頭に太めの輪ゴムを噛ませ、ネジの頭とドライバーで輪ゴムを挟むような形でネジを回す方法です。ゴムの摩擦によって力が伝わりやすくなり、つぶれたネジ穴も回しやすくなります。よほど固く締まったネジでない限りは、この方法で対処できる場合が多いでしょう。

ドライバーの後ろから叩いてネジを緩める

ドライバーの後ろから叩いてネジを緩める

ドライバーをネジに垂直に当て、持ち手側の先端をハンマーで叩くことでネジを緩められる場合があります。この方法に使用するドライバーには、金属の軸部分が柄のお尻部分まで通っている「貫通ドライバー」を選びましょう。軸が貫通していないタイプのドライバーに無理に力を加えると、ドライバーの軸が曲がって破損してしまうことがあります。しかし、この方法はネジ穴が広がる可能性があるため、再度ネジを止めるには一回りか二回り頭部の径が大きいネジを使う必要があります。また、ネジ穴が完全につぶれていて凹凸がない状態の場合はできません。

ネジ外し剤を使用する

ネジ外し剤を使用する

つぶれたネジ穴部分に塗ると、摩擦の作用でドライバーの食いつきをよくして回しやすくできる、液体の「ネジ外し剤(滑り止め剤)」も市販されています。ネジがそれほど固く締まっておらず、ネジ穴に引っかかれば回せそうな場合は、この方法が役立つでしょう。ドライバーの先端とネジ穴のサイズが合っているかを確認してください。ただし固く締まったネジや、錆びてしまった古いネジはこの方法だけで回すことは難しい場合があります。

ネジ穴が残っていない場合

ネジの溝が完全につぶれてしまい、ドライバーが全く引っかからない場合は、輪ゴムやネジ外し剤では対応が難しくなります。ネジの頭を直接つかんだり、新しい溝を作ったりする方法が必要です。ネジの形状や周辺のスペースを確認しながら、作業しやすい方法を選びましょう。

ペンチで挟んで回す

ペンチで挟んで回す

ネジ穴が残っていない場合は、ペンチでネジの頭を挟んで回します。通常のペンチも使えますが、つぶれたネジを楽に回せるよう、溝が縦に入っているネジ回し専用のペンチも市販されています。ホームセンターなどで入手できますので、輪ゴムを使っても回らない厄介なネジがある場合は試してみると良いでしょう。ただしこの方法が役立つのはネジの頭が飛び出しているタイプのネジだけで、頭の平たいネジを回すことは難しくなります。

ネジの頭に新しい溝を掘る

ネジの頭に新しい溝を掘る

金属を切ることのできるノコギリ(金鋸)や金属加工ができるヤスリなどでマイナスのネジ穴を掘り、マイナスドライバーで緩める方法もあります。しかし、家にノコギリやヤスリがない場合や、ネジ周辺にある程度のスペースが確保できない場合など、条件次第ではできないこともあります。

専用工具を使用する

専用工具を使用する

つぶれたネジの頭に新しい溝を作って緩められる、専用工具も市販されています。専用の工具は片側がドリルのような形になっており、もう片側はドライバーの形状です。先にドリルの部分でネジ穴を新しく形成し、その後ドライバーの部分で回してネジを緩めます。
また、ネジ穴のつぶれだけでなく、ネジ穴の内部で折れてしまったネジにも対処できるネジ抜き専用工具も販売されています。インパクトドライバー(電動ドライバー)に取り付けられるタイプも選べるため、修正作業もスピーディに行えます。ご自身でDIYや家の修繕などを行う機会の多い方は、このような工具を用意しておくといざというときに役立つでしょう。

ネジ穴をつぶさないためには

ネジ穴をつぶさないためには

ネジ穴をつぶさないためには、サイズの合ったドライバーを使用し、垂直に押し込みながら回しましょう。余計な力をかけずにネジを回せるよう、木材にあらかじめ下穴を開けておくのも効果的です。また、少しでも回しにくいと感じたら、そのまま無理に回さないようにしましょう。ここでは、ネジ穴をつぶさないためのポイントを解説します。

ネジ穴に合うドライバーを使用する

ネジ穴をつぶさないために、まず大切なのがサイズの合ったドライバーを使うことです。ネジ穴に対して大きすぎる、あるいは小さすぎるサイズのドライバーを使うと、溝にうまく力が伝わらず、ネジ穴をなめてしまいやすくなります。
よく使うドライバーのサイズはひととおり揃えておき、ネジを回すときに使用するドライバーは必ずネジ穴にぴったり合ったサイズを選んでください。ドライバーをネジに差した際に、ネジ穴の溝に隙間がないか、回した際にぐらつかないかなどを確認すると良いでしょう。

ネジの差し方・回し方にも気を配る

ドライバーをネジ穴の奥まで入れずに、浅い部分で回してしまうとネジの穴をなめてしまいがちになります。また、ドライバーを垂直に差さず誤った角度がついた状態で回すことでも、ネジ穴をつぶしやすくなります。ドライバーはまっすぐネジ穴の奥まで差し、垂直に押し込むように力をかけながらネジを締めるようにしましょう。

ネジ穴の錆対策をする

ネジ穴部分が錆びてしまうと素材そのものが脆くなり、無理にネジを回すとネジ穴をつぶしてしまうことにつながります。錆びの心配がある素材のネジを使う際には、最初にネジを締めるときに錆止め剤を塗るなどして錆対策をしましょう。また、錆に強いステンレス素材のネジを選んでおく方法も有効です。

ネジを締める前に下穴を開けておく

初めてネジを締めるとき、ネジを使う部分の素材が木材などの場合はキリで下穴を開けられる場合もあります。下穴があることで、大きな力をかけずにまっすぐネジを締められるため、ネジ穴をつぶすことなく確実に固定できます。

ネジが回りにくいと感じたら無理をしない

少し回してみて、固く外せないと感じたときは、そのまま力を入れ続けないようにしましょう。無理に回してしまうと、ネジ穴がつぶれてしまったりネジ自体が折れたりしてケガをするおそれがあります。ネジが回りにくいと感じたら、無理せずに輪ゴムやネジ外し剤などを使って外すようにしましょう。

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まとめ

ネジ穴をつぶして困ってしまうケースは、ドライバーを使ったことのある方の多くが経験しているでしょう。ネジが回らない際は、無理をせずに輪ゴムを噛ませたり、ドライバーやネジ外し剤を使用したりして、外すことをおすすめします。ネジ穴が残っていない場合は、ペンチや専用の工具を使いましょう。DIYなどでネジを扱う機会の多い方は、ぜひ正しいネジの回し方を意識してみてください。

執筆:ALSOK株式会社

「安全・安心」を皆様にお届けするため、セキュリティのプロフェッショナルであるALSOKが編集しています。日常生活に潜む危険から身を守るための防犯対策、突然の災害に備える防災情報、ご高齢者やお子さまのみまもりまで、暮らしに役立つ確かな情報を分かりやすく発信しています。

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