競歩のルールは奥深い!「接触」などの基本ルールや観戦のポイント

競歩のルールは奥深い!「接触」などの基本ルールや観戦のポイント

スポーツ 2021.07.15
競歩のルールは奥深い!「接触」などの基本ルールや観戦のポイント

数ある陸上競技のなかでも、近年は日本の選手が国際大会で当時の世界記録を樹立するなど、めざましい活躍を見せている競歩。「コース上を走らずに歩く」「選手が速く歩いて順位を競う」など、基本というべきルールは頭に入っている方も多いでしょう。しかし、禁止行為など詳細なルールを知っておくと、観戦時の順位の入れ替わりなど競技展開をより理解しやすくなると思います。
この記事では競歩の基本ルール、観戦する際に頭に入れておきたいポイントや競技の見どころをご紹介します。

歩きを競う競歩とは?

競歩とは、陸上トラックや一般道路で決められた距離(大規模国際大会では男子20㎞・50㎞、女子20㎞)を一定の歩き方で歩行し、タイムを競う競技です。競技の発祥には諸説がありますが、ローマ時代に兵隊の訓練として行われていたという有力な説もあり、欧州では人気の高い競技として知られます。
国際大会では陸上トラックではなく道路を歩いて競技を行うことが多く、テレビのスポーツニュースなどで路上のゴールシーンを見たことがある方も多いと思います。

正確な歩行フォームや緻密な戦術が必要

競技時の歩き方(歩形)をはじめ、追い抜きや給水の際にも詳細なルールがあり、違反行為があると警告を受けることになります。警告が多いと失格となってしまうのですが、それに至るまでにも細かな規定があります。
ただ速く歩くことだけではなく、正確な歩行フォームや緻密な戦術が必要となる競歩は、ルールをよく知って観戦することでとても奥の深い魅力を感じられる競技です。

また、選手たちが歩く速さも国際大会では長距離走並みの速度になります。成年男性の場合で普段街を歩くときの速度を時速4㎞程度とすると、競歩選手は実にその3倍を超える時速15㎞以上で歩くといわれます。その速さと長距離歩行の過酷さ、そして順位争いをめぐる選手間の心理劇などは、マラソンや駅伝にも引けを取らない迫力です。

競歩のルールは厳しい?ルール解説

競歩は6~9名の審判員(主任を含む)がコース上に配置され、禁止行為に対する非常に厳格なルールに則って開催されます。競歩のルールは数ある陸上競技のなかでも、もっとも厳しいものの1つといわれることもあります。
ここでは、おもに禁止行為に関する競歩のルールについてご紹介します。

【競歩の禁止行為1】ロス・オブ・コンタクト

競歩では、競技中の選手はつねにどちらかの足を地面に着けていなければなりません。つまりロス・オブ・コンタクトとは「走ってはいけない(ずっと歩いていなければならない)ルール」と考えると良いでしょう。
両足が地面から離れてしまうと「走った」とみなされ、警告を受ける対象となってしまいます。たとえ一流の選手であっても、少しでも速く歩きたいと思うほど、歩行から走行のフォームへ変化してしまいそうになるものです。一瞬でもうっかり走ってしまうと反則になるため、選手たちは十分な注意を払い、ひたすら走らず歩くことに徹する必要があります。

【競歩の禁止行為2】ベント・ニー

歩くとき、前にある脚が地面に付いた瞬間から地面と垂直の位置になるまでは、膝を伸ばした状態で歩かなければなりません。前の脚の接地から垂直となるまでに、膝が伸びていない状態が指摘されると「ベント・ニー」という反則とみなされ、警告を受けてしまいます。
競歩で両足を地面から離してはいけないという決まり事は容易に思い浮かびますが、前に出ている脚の膝を曲げてはいけないというルールはご存じなかった方も多いでしょう。私たちが気を付けて膝を曲げずに歩こうとしても、うっかり気を抜くと簡単に膝が曲がってしまいます。それだけでも、競歩に臨む選手の緊張感が想像できます。

競歩のルールは厳しい?ルール解説

競技中の接触はどう扱われるか

腕を大きく振って歩く競歩では、順位争いの集団内や給水ポイントで他選手との接触がしばしば発生します。しかし、接触によって起こる転倒事故の危険も大きいため、接触が故意のものとみなされる場合は妨害行為として厳しい措置が採られ、失格となる場合もあります。

禁止行為が多いと失格になる

競歩のおもな禁止行為は、ロスト・オブ・コンタクトとベント・ニーの2つです。審判員からこれらに違反したとみなされた場合は、「イエローパドル」と呼ばれる黄色い円形の札を出されます。イエローパドルは警告の意味で出されるもので、この警告を一人の審判員に一度ずつ受けて改善されないとみなされると「レッドカード」を出されます。イエローパドルは同一の選手に同じ種類を二度示すことはできません。
異なる審判員(主任を除く)3名からレッドカードを合計3枚出された選手がピットレーン(※)に入り、20kmの競歩なら2分、50kmの競歩なら5分待機した後に競技を再開できます。4枚目の警告を受ければ失格となります。
※ピットレーンとは、レッドカードを3枚出された選手がコース上に設置された場所で距離に応じて一定の時間とどまらなければならない場所です。 

実際の競技では、厳しいルールによる失格や過酷な体力の消耗による歩行困難などから世界大会レベルのレースでも完歩できない選手がいる状況です。2015年の世界陸上北京大会では、男子50キロ競歩で参加者54名のうち16名、約3割の選手がゴールできなかったということもあります。
競歩は陸上競技のなかでも特に厳しいルールで行われ、競技環境も決して易しくはないことが分かります。

ペース配分などを意識して競歩を楽しもう!

競歩はマラソンなどと同様、他の選手のペースや状態を見ながら先を予測し、的確なペース配分でゴールまで歩ききることが求められます。順位争いでの駆け引きや、追い抜きのときも正確なフォームで歩き続けなければならない選手たちの緊張感は、競歩でしか味わえない大きな見どころでしょう。

競歩では、ゴール時点での順位はあくまで暫定です。競技終了後にゴール時の競り合いなどの判定、主任審判員が各審判員から共有されたレッドカードの最終確認を行います。審判員の判定後、連絡員が主任に届けるシステムのため、選手がゴールする直前(ラスト1~2周等)にレッドカードを出した場合、連絡員が主任に届ける前に選手がゴールしてしまうため、ゴール後に失格の告知を受けることになるのです。
また、国際陸連や日本陸連が主催する競技大会では残り100mからフィニッシュまでの間に歩型違反があったと主任が判定した場合は、3人以上のレッドカードがなくても主任単独で失格とさせることもできます。
そのため、1位でゴールした選手がラストの競り合いで歩型を乱し失格となり、ゴール後に順位が変わることもあるため要注意。ゴールシーンまで見たらそれで終わりではなく、最終的な確定順位が決まるまでを見届けることも競歩を楽しむ大事なポイントです。

ALSOKのスポーツ活動

ALSOKの運動部にも陸上部がありますが、そのなかでも積極的に取り組んでいるのが競歩です。競歩は身体能力や持久力だけではなく、正確なフォームを崩さず長距離を歩ききる精神力や注意力も求められる、独自性と難易度の高い競技といえます。
文字通り、正しい姿勢を崩さない歩みで着々と世界をめざして進み続ける、ALSOK陸上部の競歩チームの応援をよろしくお願いいたします。

まとめ

競歩は強い体幹で身体のバランスを維持しながら、長時間同じ姿勢のまま歩行することが求められるため、「もっとも過酷な陸上競技」とも呼ばれることがあります。
近年次々と大きな成果をあげている日本の競歩界。今後さらなる盛り上がりが期待できますね。競技自体の難易度が高い反面、ルールそのものはシンプルで他の競技に比べ把握すべきルール上の要点はそれほど多くありません。シンプルゆえに奥が深い競技のため、ルールを理解することでより競歩を楽しむことができるでしょう。

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