駐車場で当て逃げされたらどうする?保険適用の有無や対処法

駐車場で当て逃げされたらどうする?保険適用の有無や対処法

防犯 2022.01.18
駐車場で当て逃げされたらどうする?保険適用の有無や対処法

公共施設や商業施設の駐車場は不特定多数の人が車を停めるため、当て逃げが発生する可能性があります。この記事では、万一ご自身の車が駐車場で当て逃げに遭ってしまった場合にどう対処するべきか、保険はどう適用されるのかなどのポイントをご紹介します。

駐車場で当て逃げされた際の対処方法は?

一般的に「当て逃げ」とは、駐停車している車両に他の車両が接触する物損事故を起こし、接触した相手車両が走り去ったまま所在不明となっている状況を指します。
特に商業施設や娯楽施設の駐車場は、駐停車の時間が長いため、当て逃げによる物損事故が起こりやすい状況が想定されます。
万一ご自身の車が当て逃げ被害に遭ったことに気づいた場合、どう対処すべきなのでしょうか。ここでは、当て逃げされた際の対処方法についてご紹介します。

当て逃げされた際の対処方法

当て逃げの詳細をメモに残し、写真を撮影しておく

まずその場から車を動かさずに、当て逃げに遭った現場と車両の当て逃げされた箇所をすぐ写真に撮りましょう。また、当て逃げに気づいた日時やその場の状況についてメモを取り、文面として残しておくことも大切ですので、忘れずに行ってください。当て逃げに気付いたのが自宅に戻ってからということもあるでしょう。その場合も、同じように当て逃げされた箇所の状況や当て逃げされたと思われる場所をメモに残し、当て逃げ箇所の撮影をしておくと後々警察に連絡したときにスムーズに伝えることができます。

もし、相手車両が走り去る様子を目撃した場合には、逃げる様子を先に撮影し、証拠として保存しましょう。相手車両のナンバーや車種などが分かっている場合は、それらの情報も必ずメモに残しましょう。咄嗟のことで気が動転してしまうかもしれませんが、その場の判断が重要です。当て逃げは加害者が分からず泣き寝入りになってしまうことが多くありますが、加害者の手掛かりとなる情報が多ければ、早期解決に繋がりやすくなるのです。

警察に連絡

メモと写真撮影を行ったら、警察へ連絡して事故証明書を発行してもらいましょう。事故証明書は、事故に遭った事実を証拠付ける大切な書類です。取得しておかなければ後で保険会社に対応してもらえない可能性もあるため、必ず警察に届け出を行ってください。

保険を請求するためには、事故証明が必要となるため、当て逃げされても「加害者が分からないから仕方ない」と泣き寝入りせずに、必ず警察に届け出ましょう。

ドライブレコーダーや駐車場の防犯カメラを確認

近年は、ドライブレコーダーを備え付けている車も多いと思います。ドライブレコーダーの映像に当て逃げの現場が収められていないか、必ず確認しましょう。ドライブレコーダーは仕様によっては上書き保存される可能性があります。事故に遭った際は、ドライブレコーダーの電源コードを抜くか、SDカードを抜いて事故映像が上書きされないようにしてください。

ドライブレコーダーを備え付けていない場合や、ドライブレコーダーがあってもカメラの位置によって撮影されていない場合などは、近くに停めているドライブレコーダー搭載車に確認を依頼するという方法もあります。そのためにも、当て逃げ事故が起こったその場での確認が重要です。
トラックやタクシーなどの業務車両は、ドライブレコーダー搭載車であることが多いため、ドライバーに確認してみることをおすすめします。

また、当て逃げに遭った現場が駐車場であれば、防犯カメラが備わっていることが一般的です。駐車場の管理者へ連絡して事故が起こったことを伝え、防犯カメラの映像を確認してもらうなど、集められる証拠をできるだけ多く集めておき、後日警察に提出しましょう。スーパーなどの商業施設に設置されている防犯カメラの映像は、基本的に入手することは難しく、駐車場の管理者に確認を依頼し、警察と立ち合いのもと、警察が映像を確認することになります。
事故証明書と証拠があれば、加害者が特定された場合に対応してもらうことができます。

保険会社に連絡

警察への連絡と証拠集めを終えたら、保険会社へ連絡し被害を受けた車両の修理に関する対処を始めます。本来、交通事故で受けた損害は加害者の加入する保険会社へ請求が行われます。当て逃げの場合は加害者が特定できていないことも多く、その場合はご自身の保険で修理を行うか、自費で修理を依頼することとなります。

補償の有無にかかわらず、まずは「事故に遭った事実」を保険会社に報告しましょう。必ず保険会社へ相談し、補償内容を確認した後で車の修理を行いましょう。

当て逃げされても保険はおりる?

「当て逃げ被害は自動車保険の対象外」と思っていませんか? ご自身の車がもし「車両保険」に加入していれば、当て逃げ被害による修理費用が補償される場合があります。このため、当て逃げに遭った場合も必ず保険会社に連絡して状況を説明しましょう。その上で、保険会社から補償の有無に関する説明を受けてください。
補償がある場合でも、保険料の割増引率を定める等級が下がり保険料が高くなる場合は、自費で修理をした方が負担を抑えられる可能性があります。ご自身が加入している自動車保険の契約内容や、車の損傷度合いによっても異なりますので、まずは保険会社に相談してから判断することをおすすめします。

当て逃げされないようにする対策

当て逃げされないようにする対策

当て逃げに遭った際に適切な対処を行うことは重要ですが、まず当て逃げに遭わないに越したことはありません。
ここでは、当て逃げ被害を可能な限り回避し、安全に駐車場を利用するポイントをご紹介します。

建物から離れた場所に駐車する

建物の入り口近くには、多くの車が駐車します。不特定多数の車両が多く行き交う場所は、事故が起こる確率も上がるものです。可能であれば車が混み合う建物付近のスペースは避け、建物と一定の距離がある場所や、すいている場所に車を停めておくと良いでしょう。

隣の車との間隔を空ける

当て逃げが発生する状況として多いのが、隣の車がドアを開閉するタイミングや、隣のスペースへ駐車するタイミングです。このため、駐車場が空いている場合はなるべく隣に車両がいないスペースに停めるか、隣の車両には寄せて停めないなどの工夫をして、リスクを抑えましょう。

駐車監視機能付きドライブレコーダーの設置

少し前まではドライブレコーダーといえば、車のエンジンがかかっているときだけ録画を行うものが一般的でした。しかし近年は、車が駐停車しているときにも車両や周辺の録画を行うことのできるドライブレコーダーが増えています。それらのドライブレコーダーを「駐車監視機能付きドライブレコーダー」といいます。「防犯」に対して慎重な方のなかには、すでに駐車監視機能付きドライブレコーダーを選んでいる方も多いでしょう。

駐車監視機能を備えたドライブレコーダーには、以下の3つの録画形式があります。

  • 常時録画式:駐停車中もずっと録画を続けるもの
  • Gセンサー式:車に何かの衝撃が加わるとセンサー感知により録画を行うもの
  • モーションセンサー式:人や車の動作をセンサーが感知すると録画を行うもの

当て逃げに遭った場合、この駐車監視機能によって有益な証拠が得られることがあります。電源確保の手段など注意点もありますが、より当て逃げや車へのいたずら、車の防犯に配慮したい方なら、駐車監視機能付きドライブレコーダーを備え付けておくことをおすすめします。

駐車監視機能付きドライブレコーダーについては、以下の記事でも詳しくご紹介しています。

自宅の駐車場も防犯カメラで監視を強化

公共の駐車場で当て逃げ被害を防ぐことは重要ですが、ご自宅の駐車スペースが屋外にある場合も当て逃げに遭う可能性があります。また、いたずらや車上荒らし、車両盗難など、ご自宅に車を停車しているときも悪意のある第三者による被害を受ける可能性があります。
自宅駐車中の被害を防ぐために、駐車スペースに防犯カメラを設置している住宅も少なくありません。ドライブレコーダー搭載車であっても、撮影できる範囲や録画容量によっては犯行の瞬間を撮影できない可能性があるため、防犯カメラがあるとより防犯対策を強化できます。
ALSOKではご家庭用の屋外向け防犯カメラをご提供しています。ご自宅の駐車スペースの監視強化に、ぜひお役立てください。

まとめ

「当て逃げに遭っても加害者は見つからないもの」と、あきらめてしまう方が今も少なくありません。しかし現在では、駐車中の事故の証拠を得る手段も数多くあります。駐車場内ではスペースのある場所に車を停めるなど、当て逃げ被害を未然に防ぐとともに、万一当て逃げに遭っても積極的に適切な対処を行うようにしましょう。

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