子どもの安全を守る「見守りサービス」や「商品」の選び方を解説
本記事では、子どもの年齢や生活スタイルに応じた見守りサービス・商品の選び方について解説します。
お子さまが成長するにつれて、登下校や塾の行き帰りなど、一人で行動する時間が増えてきます。ニュースや新聞で子どもが巻き込まれる事件を目にし、親として不安になる報道もあるのではないでしょうか。いつでも保護者がそばにいられるわけではないからこそ、見守りの方法に悩む方もいるかもしれません。
そこでおすすめなのが、GPS端末やキッズ携帯などの子どもの安全を守る見守りサービスや商品の活用です。
【この記事で分かること】
- 見守り方法の全体像
- 子どもの状況に応じた選び方の考え方
- 外出時・在宅時それぞれの安全対策の整理
目次
子どもの行方不明者の状況
日本の行方不明者数は、2016年から2025年までの10年間、年間約7万7,000~9万人前後で推移しています。警察庁の資料によると、2025年の行方不明者数は8万486人でした。年代別に見ると、2025年は10代の行方不明者数がもっとも多く、10代・20代が全体のおよそ4割を占めている状況です。
行方不明者の多くは所在が確認されていますが、子どもの場合は迷子や事故、事件に巻き込まれているケースもあります。特に年齢の低い子どもは自分の状況を周囲に正確に伝えることが難しいため、早期に居場所を把握できる備えが重要です。
実際に、9歳以下の子どもが行方不明となる事案は、毎年1,000~1,200人前後と多数発生しています。
9歳以下の行方不明者数
- 2016年:1,132人
- 2017年:1,198人
- 2018年:1,216人
- 2019年:1,253人
- 2020年:1,055人
- 2021年:1,010人
- 2022年:1,061人
- 2023年:1,115人
- 2024年:1,035人
- 2025年:982人
また、未就学児・小学生が被害者となった「略取誘拐・人身売買」の認知件数は近年増加傾向が見られ、2024年は190人となっています。
子ども(未就学児・小学生)の「略取誘拐・人身売買」の認知件数
- 2015年:82件
- 2016年:99件
- 2017年:71件
- 2018年:101件
- 2019年:106件
- 2020年:97件
- 2021年:94件
- 2022年:107件
- 2023年:183件
- 2024年:190件
帰宅時間や夕方に事件は発生しやすい
警視庁が東京都の一部エリアを対象に行った実態調査によると、未就学児・小学生が犯罪に巻き込まれやすいのは、帰宅時間や夕方など、大人の目が届きにくい時間帯でした。
警視庁の調査では、中学生以上の同伴者がいる場合に犯罪被害に遭うケースがほぼ見られず、子どもが一人でいるときや子ども同士でいるときに狙われやすいことが分かりました。登下校途中や塾への往復、遊びの行き帰りなど、子どもだけで行動している時間帯は不審者に付きまとわれたり、自宅を突き止められたりするリスクがあります。
また、小学生が多く被害に遭っている場所は、自宅から100m~500m以内の範囲です。自宅から少し離れた場所で事件やトラブルが発生しても、すぐに気付くのは困難です。子どもが成長すると活動時間や行動範囲も広がり、どんどん目の届かない時間帯が増えていきます。特に塾などに通い始めると、帰宅時に暗くなってしまうこともあるでしょう。「子どもと一緒にいられない時間も守ってあげたい」と考える方には、見守りサービスの活用をおすすめします。
出典:警視庁「「警視庁子ども・女性の安全対策に関する有識者研究会提言書」について」
どのようなサービス・商品を選んだらよい?
| サービス・商品 | 対象年齢の目安 | 月額費用の目安 | 位置情報の取得方法 | 向いている状況 |
|---|---|---|---|---|
| 防犯ブザー | 未就学児・小学生(製品により異なる) | なし(本体購入のみ) | 位置情報は取得しない | 声を出せない状況で周囲に知らせたい |
| GPS端末 | 未就学児・小学校低学年~ | 500円~700円程度+端末代別途 | 携帯電話の通信回線を使ったリアルタイム測位 | 通学路など行動範囲が広く、位置確認を重視したい |
| キッズ携帯 | 小学生~中学生 | 端末の通話プラン料金+位置検索オプション(220~330円程度。キャリアにより異なる) | キャリアの位置検索サービス(オプション契約が必要) | 通話・連絡手段と見守りを両立したい |
見守りサービスは、
- 位置確認のみか
- 連絡手段も必要か
- 利用シーン(登下校・習い事など)
を検討することが重要です。以下で代表的なサービス・商品ごとに特徴と選び方を解説します。
防犯ブザー
まず、子ども自身で身を守るための選択肢として考えたいのが防犯ブザーです。ピンを引き抜くことで、大きな音が鳴り不審者を威嚇できます。
シンプルな操作で、小さな子どもでも簡単に利用できます。しかし、防犯ブザー単体では、不審者に対して音で威嚇はできても、周囲に人がいない場所や、車へ連れ込まれるような状況では、十分な効果を発揮できない場合もあります。
GPS端末
子どもの見守り用GPS端末を持たせて居場所を把握できるようにするのも、選択肢の1つです。GPS端末は、携帯電話などの通信回線を使ってリアルタイムに近い位置情報を取得できる機器を指します。現在地の把握ができるだけでなく、なかには防犯ブザーとしても使用できるタイプもあります。また、小型なのでキーホルダーのようにバッグなどに取り付けることが可能です。
- 携帯回線を利用するため、屋外・通学路など広範囲でも位置情報を取得できる
- 自動更新にて位置を取得でき行動履歴を監視できる機種もある
- 月額500~700円程度の通信費がかかる
- SOSボタンなど緊急時の通知機能を持つ機種もある
GPS端末は見守りに必要な機能に特化しているため、スマートフォンを操作出来ない未就学児にもおすすめです。また、難しい設定などもなく気軽に導入できます。ベーシックなモデルの通信費は月額数百円程度ですが、機能が充実したGPS端末の場合は数千円程度かかることもあるため、導入のハードルが高めに感じる方もいるかもしれません。
GPS端末とスマートタグは何が違う?
最近は位置情報が特定できる「スマートタグ」も増えてきましたが、見守り用のGPS端末とスマートタグは特徴や用途が異なります。スマートタグはBluetoothなどを利用して位置を確認する仕組みで、月額料金が不要です。周囲に受信環境などがなければ位置情報は更新されませんが、人混みのなかでは、スマートタグが有効な場合もあります。GPS端末は位置情報を広い範囲で取得できるため、子どもの見守りにはGPS端末が適しています。
キッズ携帯(キッズスマホ)
キッズ携帯は、通話・GPS・防犯ブザーなどの見守り機能を標準搭載した子ども専用の携帯端末です。スマートフォンを持たせるのはまだ早いと考える家庭でも、連絡手段と見守りの両立が可能です。GPS機能による位置情報の把握に加えて、有害なWebサイトへのアクセス制限、SNSやゲームアプリの使用制限など、子どもに携帯を持たせるうえで親が心配になる部分の対策も可能です。ただし、月々の利用料金とは別に、端末料金も支払う必要がありコストがかかります。
キッズ携帯選びで重視すべきポイントは?
大手キャリアから販売されており、基本的な見守り機能に大きな差はありませんが、以下の点を比較しておきましょう。
- GPS機能の精度・更新頻度
- コンテンツ・アプリの利用制限機能
- 防水・耐衝撃性能
また、小学校低学年のうちは、通話・GPS・防犯ブザーなど必要最低限の機能に絞ったシンプルなモデルを選び、成長に合わせて機能を追加できる機種に切り替えていくと、長く使い続けやすいでしょう。
GPS端末とキッズ携帯、どちらを選ぶべき?
GPS端末とキッズ携帯は、利用シーンに応じて選ぶとよいでしょう。
- 位置情報の確認だけでよいか、連絡(通話)も必要か
- 学校への持ち込みルールはどうか
- 位置情報の更新頻度・精度を重視するか
- コストをどこまで抑えたいか
キッズ携帯は、通話プラン料金に加え、位置検索オプションなどの料金が発生するケースがあります。また、通話やメール機能のある機器の持ち込みが学校によっては禁止されていることもあります。そのため、学校へ持ち込む場合には事前に確認しましょう。登下校にはGPS端末、一人で習い事や遊びに行く際はキッズ携帯を持たせるといった選択肢もあります。
子どもが留守番をするときの安全対策は?
子どもの見守りは、「外出時は位置確認」「在宅時は環境監視」を組み合わせることが大切です。特に、小学生の子どもだけで留守番をする機会がある場合は、ホームセキュリティや見守りカメラを活用し、家全体の防犯対策もあわせて行うと安心です。
室内用の見守りカメラなら、ALSOKの「アルボeye」がおすすめです。アルボeyeは、外出先からご自宅の様子をスマートフォンで確認できるサービスです。映像を確認できるだけでなく、音声によるコミュニケーションも可能で、留守番中のお子さまに声をかけることもできます。緊急時には、ALSOKに駆けつけ依頼ができ、安心してご利用いただけます。お子さまの「帰宅後の様子を確認したい」「留守番中も安心して過ごせているか心配」という場合におすすめのサービスです。
留守番中の子どもの様子が気になる方は、まずはアルボeyeの資料をチェックしてみてはいかがでしょうか。
また、子どもだけの留守番を狙った犯罪への対策など、家全体の防犯対策を強化したい場合は、ホームセキュリティ「HOME ALSOK Connect」もあわせてご検討ください。ALSOKのホームセキュリティは、非常押しボタンの押下時や不審者の侵入、火災などの異常をセンサーが検知するとスマートフォンに通知され、ALSOKが駆けつけて対処します。
まとめ
子どもの安全を守るためには、年齢や利用シーンに応じて見守りサービス・商品を選ぶことが大切です。登下校や習い事など外出時はGPS端末やキッズ携帯、防犯ブザーを活用し、留守番など在宅時はホームセキュリティや見守りカメラを組み合わせることで、より安心できる見守り体制を整えられます。それぞれの特徴を理解して、子どもの安全対策に役立てましょう。





















