一周忌とは?一回忌との違いや当日の流れ、準備、参列マナーを解説
本記事では、一周忌の意味や一回忌との違い、当日の流れ、必要な準備、参列時の注意点・マナーについて詳しく解説します。
一周忌は、故人が亡くなってから一年目の命日にあたる大切な節目です。悲しみの日々にひと区切りをつけ、「喪明け」として新たな一歩を踏み出すタイミングでもあります。年忌法要の中でももっとも重要とされていて、遺族や親族、友人・知人といった故人と関わりが深い人が参列し、故人の魂を供養します。
【この記事で分かること】
- 一周忌の意味と一回忌との違い
- 一周忌法要の当日の流れ
- 一周忌法要までに必要な準備
- 一周忌法要に参列する際の注意点・マナー
目次
一周忌とは
一周忌とは、故人が亡くなってから一年後の命日を指し、このタイミングで行われる年忌法要のことを一周忌法要といいます。一周忌法要は、年忌法要の中でも特に重要な節目とされており、遺族や親族、友人・知人など故人と親しい関係性の方が参列し、故人の冥福を祈る大切な機会です。僧侶による読経・焼香のあと、お斎(おとき)と呼ばれる会食をするのが一般的となっています。
一周忌法要はいつ行うのか
一周忌法要は遺族にとって喪明けとなる節目のタイミングに執り行います。喪明けとは、故人の死に対して遺族や親族が喪に服す期間が終了し、日常生活に戻ることを表します。
一周忌法要は、故人が亡くなった月日と同じ「祥月命日」に行うのが正式な形です。ただし、祥月命日当日にこだわる必要はありません。祥月命日が平日など、参列者が集まりにくい場合は、祥月命日より前の土曜日や日曜日に行うことも可能です。日程を後ろにずらすことは古くからあまり好ましくないとされ、前倒しで行うのが一般的とされています。
年忌法要とは
年忌法要とは、決められた節目の年の命日に行う特別な法要で、一周忌(満一年)、三回忌(満二年)、七回忌(満六年)、十三回忌(満十二年)、三十三回忌(満三十二年)のように節目の年に法要を執り行います。
| 年忌法要(行う時期) | 主な内容 |
|---|---|
| 一周忌(亡くなってから一年後に行われる法要) | 遺族・親族・友人・知人が参列し、読経、焼香、食事などを行う |
| 三回忌(亡くなってから二年後に行われる法要) | 遺族・親族・友人・知人が参列し、読経、焼香、食事などを行う |
| 七回忌(亡くなってから六年後に行われる法要) | 一般的には遺族や親族のみで供養を行う |
| 十三回忌(亡くなってから十二年後に行われる法要) | |
| 十七回忌(亡くなってから十六年後に行われる法要) | |
| 二十三回忌(亡くなってから二十二年後に行われる法要) | |
| 二十七回忌(亡くなってから二十六年後に行われる法要) | |
| 三十三回忌(亡くなってから三十二年後に行われる法要) | |
| 五十回忌(亡くなってから四十九年後に行われる法要) | |
| 百回忌(亡くなってから九十九年後に行われる法要) |
年忌法要をいつまで行うかは、家族や親族としっかり相談して決めるとよいでしょう。
年忌法要については以下のコラムで詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
一回忌と一周忌の違い
一周忌と似たような言葉に「一回忌」があります。一回忌と一周忌を同じ意味と混同される人もいますが、2つの意味は明確に異なります。
一回忌とは、故人が亡くなった日(命日)のことを意味し、一周忌は故人が亡くなった翌年(一年後)の命日のことで、その日に行われるのが一周忌法要です。
ちなみに法要は故人をしのぶ儀式のことを指し、法要のあとの会食までを含めた全体の行事を法事といいます。
一周忌法要は誰を招くべきか
一周忌法要に招く方としては、主に以下のような方が該当します。
- 直系家族
- 親族
- 故人と親しくしていた友人・知人
一周忌法要では葬儀と比較して、参列者の範囲を絞って執り行われることが多くなります。ただ、誰をどこまで招くかに明確な決まりはありません。故人の意志や家族の意向、また地域の慣習などを踏まえたうえで、家族や親族とよく相談して決めることが大切です。
近年では、家族だけで一周忌を執り行うケースも増えています。家族のみで行う場合も、基本的な流れや準備については通常の一周忌法要に準じて進めることが一般的です。
一周忌法要までに遺族が準備すること
一周忌法要を円滑に進めるためには、日程・会場の手配から僧侶への依頼、参列者への案内、お布施の用意、お供えや食事・引き出物の手配まで、多岐にわたる準備が必要です。具体的にどのような対応が必要なのか、事前に確認しておきましょう。
日程・会場の手配
一周忌法要を行う際、まずは日程・会場を決めます。一周忌法要は満一年目の命日ですが、平日にあたる場合は日程を早めて休日に行うこともあります。日程は参列する親族などにも確認・相談したうえで決めることが大切です。また、会場を自宅にするのか、お寺やホテル、斎場などの場所を利用するのかも決めましょう。
僧侶への依頼
法要では読経の儀式を行うため、僧侶やお寺に読経の依頼をします。お寺と付き合いがある方は、菩提寺に連絡を行い、読経の依頼を行いましょう。
お寺との付き合いがない方は、知人から紹介してもらう方法や葬儀の際お世話になったお寺に相談する方法があります。近年は、インターネットの僧侶手配サービスを利用する方も増えています。
参列者への案内
参列者への案内を出す前に、遺族と親族だけで法要を行うのか、故人の友人や知人なども参列してもらうのかを決めます。
法要を遺族と親族だけなど小規模で行う場合は、電話での連絡、故人の友人や知人、会社関係の方にも案内を出す場合は、参列者へ案内状を送ります。
家族の意向や時間帯によって、お斎(会食)を執り行わない場合は、案内状に「食事をご用意していない旨」を明記しましょう。
お布施の用意
僧侶に渡すお礼を用意します。渡すお礼は、お布施、御車代、御膳料を用意します。それぞれの金額の目安は、次の表のとおりです。
| お布施 | 約3~5万円程度 |
|---|---|
| 御車代 | 約5,000円~1万円 |
| 御膳料 | 約5,000円~2万円 |
お金を入れる際は、半紙の中包みに入れ、奉書紙で慶事の上包みの折り方をするのが丁寧な形です。市販の白封筒でも問題ありませんが、郵便番号欄のない無地の白封筒を選びましょう。
お供えの手配
遺族や親族、参列者は前日までにお供えを手配します。お供えとして適しているものの例は以下のとおりです。
- お菓子・和菓子(日持ちするもの)
- 果物
- お線香・ろうそく
- 仏花
故人が好きだった場合は、お酒やビールなどを選ぶのもよいでしょう。一方、お供えとして避けた方がよいものとしては、肉や魚などの生鮮食品、香りが強すぎるもの、トゲのある花、枯れやすい花などが挙げられます。
食事の手配
必要に応じて、仕出し料理や料理店などを予約し、予約時に法事で利用する旨を伝えましょう。法事用の料理を用意してくれる料理店もあるので、事前に調べてから手配するとスムーズに行うことができます。
引き出物の準備
参列者へのお返しの品を用意します。四十九日が過ぎてからの法要では香典返しではなく、「引き出物」と呼ぶのが一般的です。引き出物の金額は、いただいたお供えの7割~同額を目安に、お斎の費用と合わせて考えると良いでしょう。品物は、食べ物、洗剤、石鹸など残らないものや、カタログギフトを選ぶと喜ばれます。地域の慣習によってお返しの金額や品が異なるケースもあるため、家族や親族と事前によく話し合って決めることが大切です。
一周忌法要の当日の流れ
一周忌法要の当日は、参列者の受付・入場から始まり、僧侶入場、施主の挨拶、読経・焼香、法話、お墓参り、施主の締めの挨拶、お斎(会食)という流れで進みます。事前に流れを把握しておくと、当日も安心して臨めます。
参列者の受付・入場
法要開始の15分前には参列者の受付を済ませ、着席できるよう準備します。参列者は施主に一礼し、香典を渡して芳名帳に記帳後、案内された席へと着席します。施主側は、受付係を事前に決めておくと当日の対応がスムーズです。
僧侶入場
僧侶が入場し祭壇の前に座ります。祭壇を中心として、右側が施主・遺族および親族の席で、左側が近親者・友人および知人の席となっています。祭壇に近い上座には、故人と縁が深かった人が座る席です。
なお、僧侶へのお布施は法要が始まる前か、法要の終了後、僧侶にお礼を伝えるときに渡しましょう。
開始の挨拶
僧侶の入場後、施主が開始の挨拶を行います。
挨拶の内容は、足を運んでくれたことへのお礼・法要を開始する旨・僧侶の紹介をします。最後に僧侶への読経を依頼し施主の挨拶は終わります。挨拶での故人の呼び方は、戒名で呼ぶのが正しいとされています。
読経・焼香
僧侶による読経が始まり、順番に焼香を行います。
焼香の順番は、最初は施主が焼香し、その後は上座に座っている人から焼香を行います。
法話
読経・焼香が終わると、僧侶による法話があります。
法話とは、僧侶が仏教の教えに基づいた話を分かりやすく説き、聴かせることを指します。
お墓参り
墓地が近い場合のみ、お墓参りが行われます。
締めの挨拶
最後に施主が締めの挨拶を行います。一周忌法要が無事に執り行われたことへの感謝や法要を終わる旨を盛り込み、挨拶を行いましょう。
また会食がある場合は、挨拶の内容に移動手段や開催場所の説明を加えます。
お斎(食事)
法要後は、参列者をもてなす「お斎」と呼ばれる会食を設けるのが一般的です。お斎は、食事をしながら故人の思い出を語り合う大切な場でもあります。施主は、参列者への感謝を伝えつつ故人の話題を取り上げ、和やかな時間を過ごせるよう心がけましょう。
一周忌法要に参列するときの注意点・マナー
一周忌法要に参列するときは、服装や持ち物などに気を付けましょう。施主や親族は正喪服または準喪服、参列者は準喪服を基本とし、控えめで落ち着いた装いを心がけます。香典や数珠、ふくさ、お供え物、ハンカチなどの持ち物も忘れず準備しましょう。香典やお供えの金額は故人との関係性に応じた相場を目安にし、会食の有無も踏まえて配慮することが大切です。
一周忌法要の服装マナー
参列する際の服装は、施主・親族は「正喪服」または「準喪服」、知人・友人として参列する場合は「準喪服」を着用するのが一般的です。
「正喪服」「準喪服」「略喪服」については次の表にまとめました。
| 男性 | 女性 | ||
|---|---|---|---|
| 正喪服 | 施主と三親等までの遺族がお通夜・告別式、三回忌までの法事で着用する | 和装:五つ紋の黒紋付 洋装:モーニングコート | 和装:五つ紋の黒紋付、黒の帯や小物 洋装:ブラックフォーマル |
| 準喪服 | 弔事で多く着用される一般的な喪服のことを指す 施主や親族、参列者がお通夜、告別式、法事のすべてで着用できる | ブラックスーツ | ブラックフォーマル |
| 略喪服 | お通夜や三回忌以降の法事に参列者として出席する場合、学生や子どもなどが着用できる | 黒、濃紺、グレーなどのダークスーツ、リクルートスーツ、制服 | 黒、濃紺、グレーなどの地味な色のワンピースやアンサンブル、リクルートスーツ、制服 |
男性:準喪服(ブラックスーツ)
女性:準喪服(ブラックフォーマル)
男性はスーツに白のワイシャツ、黒無地のネクタイと靴下を着用します。女性は黒や濃紺などのワンピースやスーツ、黒のストッキング、黒のパンプス、バックなどを着用します。光沢がない黒無地のものを身に着けるのがマナーです。
一周忌法要の持ち物
参列の際に準備しておく持ち物は以下のとおりです。
- 香典:表書きは「御仏前(御佛前)または「御供物料」と記載する
- ふくさ:灰色や紺色、紫などの弔事用のものを選ぶ
- 数珠:宗教や種類は問われないことが多い
- お供え物:お菓子や果物、お花、線香などの消えものがよい
- ハンカチ:白や黒で無地なものを選ぶ
香典・お供えの相場
香典・お供えの金額は、故人との関係性によって目安が異なります。
- 家族や親族:1万円~5万円
- 友人・知人:5,000円~1万円
法要後にお斎(食事)に出席する場合は、飲食代として5,000円~1万円程上乗せして包むのがマナーとされています。また、お供えを香典と一緒に渡す場合は3,000円~5,000円程、品物だけを渡す場合は5,000円~1万円程が相場です。
施主から香典・お供えの辞退が伝えられている場合は、施主の意向を尊重し、持参しないことが礼儀です。
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一周忌法要についてよくある質問
Q:一周忌法要はいつ執り行う?
A:一周忌法要は亡くなった翌年の同月同日(命日)に行うのが理想ですが、多くの場合は参列者の都合に合わせて、命日より前の土曜日や日曜日に行うのが一般的です。
Q:一周忌法要には誰を呼ぶべき?
A:一周忌法要には、親族や故人と親交の深かった友人を招くのが一般的です。ただ、誰をどこまで呼ぶかに決まりはないため、故人の意志や家族の意向で判断してください。
Q:一周忌法要に参列する際の服装は?
A:施主・親族は、「正喪服」または「準喪服」を着用します。知人として参列する場合は準喪服が基本ですが、案内状に「平服で」とある場合は、カジュアルすぎないダークカラーの略礼装を選びましょう。
Q:一周忌法要の香典はいくらが相場?
A:香典の相場は故人との関係性によりますが、親族なら1万円~5万円、友人・知人なら5,000円~1万円が目安です。法要後の会食に出席する場合は、飲食代として5,000円~1万円程上乗せして包むのがマナーとなります。
まとめ
今回は、一周忌の意味や一回忌との違い、当日の流れ、必要な準備、参列時の注意点・マナーについて解説しました。一周忌は、故人が亡くなってから一年後のことを指し、遺族の喪が明ける大事な節目でもあります。一周忌法要をスムーズに執り行うためには、日程・会場・僧侶への依頼から始まり、参列者への案内、お布施・お供え・引き出物の準備まで、計画的に取り組むことが大切です。参列者としては、当日の服装や持ち物、香典やお供えの金額相場を確認のうえ、故人への敬意を持って参列しましょう。





















