年忌法要はいつまで行う?法事の種類や早見表、お布施の相場を解説

高齢者・介護 2026.05.22更新(2024.03.25公開)
白菊と数珠

本記事では、年忌法要に関する基礎知識やマナーについて解説します。
年忌法要とは、定められた年の故人の命日に行う法要のことです。しかし、「何回忌まで行うのか」「どのような準備が必要なのか」と悩む方も多いでしょう。故人を偲び、家族や親族で大切な時間を過ごすためにも、事前に流れやマナーを確認しておくことが大切です。年忌法要に必要な事前準備やお布施の相場についてもご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

【この記事で分かること】

  • 年忌法要の概要や種類
  • 年忌法要の準備や服装マナー
  • 年忌法要のお布施の相場

目次

年忌法要とは?

合掌する僧侶

年忌法要とは、定められた年の故人の命日に行う追善供養のことです。亡くなった翌年の一周忌をはじめ、三回忌、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌、五十回忌、百回忌があります。亡くなった日から七日ごとに執り行う法要を忌日法要(きじつほうよう)と呼び、四十九日の忌明け(※)後に行われるのが年忌法要です。

※忌明け(きあけ)とは、故人が亡くなられてから四十九日間(忌中)の最終日を指し、遺族の喪が明けるとされている

年忌法要はいつまで行う?

年忌法要は、三十三回忌や五十回忌を区切りとするのが一般的です。なかには百回忌など長い期間にわたって法要を執り行うケースもありますが、近年はご遺族や参列者の負担などを考慮し、三回忌や七回忌といった短い年数で終える家庭も増えています。
とはいえ、いつまで法要を行うかは、宗派や地域によって考え方が異なります。法要に対する考え方はさまざまなので、ご遺族で話し合って事前に確認しておくのがおすすめです。

年忌法要を行わないとどうなる?

年忌法要を行わないからといって、必ずしも故人に対して失礼に当たるわけではありません。
近年では、仕事や家庭の事情で家族や親族が集まれないことや、お布施・返礼品などの費用負担を理由に、年忌法要を行わないケースも見られます。大切なのは、無理のない形で故人を偲び、感謝の気持ちを持つことです。
ただし、菩提寺との付き合いや地域の慣習を重視する親族がいる場合は、考え方の違いからトラブルにつながる可能性もあります。家族だけで判断せず、事前に菩提寺や親族へ相談し、全員が納得できる形を決めておきましょう。

年忌法要の種類

年忌法要は、故人が亡くなった翌年を「一周忌」とし、それから三回忌、七回忌…と数えていきます。それぞれの数え方は次のとおりです。

一周忌 亡くなってから一年後に行われる法要
三回忌 亡くなってから二年後に行われる法要
七回忌 亡くなってから六年後に行われる法要
十三回忌 亡くなってから十二年後に行われる法要
十七回忌 亡くなってから十六年後に行われる法要
二十三回忌 亡くなってから二十二年後に行われる法要
二十七回忌 亡くなってから二十六年後に行われる法要
三十三回忌 亡くなってから三十二年後に行われる法要
五十回忌 亡くなってから四十九年後に行われる法要
百回忌 亡くなってから九十九年後に行われる法要

年忌法要の早見表

年忌法要の時期は、回忌の名称と実際に行う年がずれやすいため、早見表で確認しておきましょう。

年忌法要を実施する年 一周忌 三回忌 七回忌 十三回忌 十七回忌 二十三回忌 二十七回忌 三十三回忌 五十回忌
2026年 2025年没 2024年没 2020年没 2014年没 2010年没 2004年没 2000年没 1994年没 1977年没
2027年 2026年没 2025年没 2021年没 2015年没 2011年没 2005年没 2001年没 1995年没 1978年没
2028年 2027年没 2026年没 2022年没 2016年没 2012年没 2006年没 2002年没 1996年没 1979年没
2029年 2028年没 2027年没 2023年没 2017年没 2013年没 2007年没 2003年没 1997年没 1980年没
2030年 2029年没 2028年没 2024年没 2018年没 2014年没 2008年没 2004年没 1998年没 1981年没
2031年 2030年没 2029年没 2025年没 2019年没 2015年没 2009年没 2005年没 1999年没 1982年没
2032年 2031年没 2030年没 2026年没 2020年没 2016年没 2010年没 2006年没 2000年没 1983年没
2033年 2032年没 2031年没 2027年没 2021年没 2017年没 2011年没 2007年没 2001年没 1984年没
2034年 2033年没 2032年没 2028年没 2022年没 2018年没 2012年没 2008年没 2002年没 1985年没
2035年 2034年没 2033年没 2029年没 2023年没 2019年没 2013年没 2009年没 2003年没 1986年没

年忌法要前に必要な準備

年忌法要では、日程や会場の調整、案内状の送付、会食・引き出物の手配などを事前に行います。法要直前には、お布施やお車代の準備、お墓・仏壇の清掃も必要です。年忌法要前に準備しておきたい主な内容は、以下のとおりです。

  • 法要の日程を調整する
  • 法要・会食をどこで行うかを決める
  • 案内状を作成・送付する
  • 人数の確定・会食を手配する
  • 引き出物を準備する
  • 交通手段の確認・手配を行う
  • 法要直前:お布施やお車代などの準備
  • 法要直前:お墓、仏壇の清掃・お供え

特にご遺族以外の方を招いた規模の大きい法要の際は、直前に慌てることのないよう、余裕を持って早めに準備を進めておきましょう。

法要の日程を調整する

最初に法要を執り行う日を決めます。僧侶とも相談する必要があるため、遅くても1カ月前までには確定しておくのがおすすめです。故人の命日当日に執り行うことが難しい場合は、前倒しで日程を調整しましょう。

法要・会食をどこで行うかを決める

年忌法要の会場は、菩提寺やご自宅、葬儀社、霊園などで行うのが一般的です。会食を行う場所は法要の会場との距離を考慮して決めましょう。

案内状を作成・送付する

法要に参列してほしい方へ案内状を送ります。出欠席を確認するためにも当日の1カ月前には届くように作成し、送付しましょう。ご遺族や親族のみで行う場合は電話で確認しても問題ありません。

人数の確定・会食を手配する

参列者の人数を確定したら会食を手配します。会食会場には年忌法要であることを事前に伝えて、適した食事メニューを用意してもらうのがおすすめです。

引き出物を準備する

法要に参列いただいた方からの香典やお供えのお礼として引き出物を手配します。金額は、いただいたお供えの半分〜3分の1が相場となります。年忌法要の参列者には会食とあわせてその場でお渡しするため、2,000円から5,000円程度の品物にすることが多いようです。一般的には、お菓子や食品といった消えものやタオルなどの実用品を贈ります。

交通手段の確認・手配を行う

法要会場までの交通手段や、会食会場までの距離を確認しておきます。参列者のなかに高齢の方や遠方から来る方がいる場合は、最寄り駅からの移動手段や駐車場の有無も確認しておくと安心です。参列者が多い場合や会場間の移動距離がある場合は、送迎バスやタクシーの手配を行います。

法要直前:お布施やお車代などの準備

僧侶へのお布施は年忌の回数によって相場金額が変わります。お布施とは別で、法要をお寺以外の場所で行う場合は「お車代」、僧侶が法要後の会食を欠席される場合は「御膳料」も準備します。

法要直前:お墓、仏壇の清掃・お供え

事前にお墓や仏壇の掃除を済ませておきましょう。当日はお供えやお花、お線香などを用意します。

年忌法要のお布施の相場は?

お布施と数珠

僧侶へのお布施は、感謝の気持ちとしてお渡しするものであるため、金額に明確な決まりはありません。ただし、一周忌と三回忌以降では金額が異なるケースが多いため、一般的な相場を確認しておきましょう。

【年忌法要のお布施の相場】

  • 一周忌:3万円~5万円
  • 三回忌以降:1万円~5万円

【弔い上げ(最後の法要)の相場】

  • 5万円~10万円

【お車代・御膳料】

  • それぞれ5,000円~1万円

お布施、お車代、御膳料はそれぞれ意味が異なるため、別々に包んで準備しましょう。

お布施の包み方

お布施は、白無地の封筒や奉書紙に包んで僧侶へお渡しするのが一般的です。奉書紙を使用する場合は、現金を半紙や中袋などに包み、その上から奉書紙で包みます。表書きは、筆や筆ペンを使って上部中央に「御布施」と記載し、下部に施主の名前を書きましょう。
なお、地域や宗派によっては、水引付きの不祝儀袋を使う場合もあります。包み方のマナーに不安がある場合は、事前に菩提寺や親族へ確認しておくと安心です。

お布施を渡すタイミング

お布施を渡すタイミングに、厳密な決まりはありません。一般的には、法要が始まる前の挨拶時や、法要後にお礼を伝えるタイミングなど、進行の妨げにならない場面でお渡しします。
お布施は、僧侶へ直接手渡しするのではなく、袱紗(ふくさ)に包んだ状態で差し出す、またはお盆の上に載せて渡すのが丁寧です。お渡しする際は、表書きが僧侶側から読める向きに整えましょう。

年忌法要にふさわしい服装・身だしなみの基本

年忌法要の服装は、三回忌までは施主や故人に近い親族は正喪服を着用することが多く、参列者は準喪服で参列するのが一般的です。それ以降は、回を重ねるごとに法要の規模が小さくなることも多く、厳かな雰囲気は薄まっていきます。そのため、施主や親族、参列者ともに準喪服や略喪服を選ぶ場合もあります。
ただし、宗派やご家庭によって服装に対する考え方は異なるため、ご遺族で事前に話し合っておくと安心です。
なお、案内に「平服」と記載されている場合でも、普段着で参列して良いという意味ではありません。参列者は黒や濃紺、グレーなど落ち着いた色の略喪服を選び、派手な色柄や華美な装飾は避けましょう。

喪服の種類については次の表をご確認ください。

男性 女性
正喪服 施主と三親等までの遺族がお通夜・告別式、三回忌までの法事で着用する 和装:五つ紋の黒紋付 洋装:モーニングコート 和装:五つ紋の黒紋付、黒の帯や小物 洋装:ブラックフォーマル
準喪服 弔事で多く着用される一般的な喪服のことを指す 施主や親族、参列者がお通夜、告別式、法事のすべてで着用できる ブラックスーツ ブラックフォーマル
略喪服 お通夜や三回忌以降の法事に参列者として出席する場合、学生や子どもなどが着用できる 黒、濃紺、グレーなどのダークスーツ、リクルートスーツ、制服 黒、濃紺、グレーなどの地味な色のワンピースやアンサンブル、リクルートスーツ、制服
準喪服(ブラックスーツ)の男性

男性:準喪服(ブラックスーツ)

準喪服(ブラックフォーマル)の女性

女性:準喪服(ブラックフォーマル)

ご高齢の親族の見守りには、ALSOKのみまもりサポートがおすすめ

年忌法要で親族が集まると、高齢の親や離れて暮らす家族の生活について考えるきっかけになることがあります。「一人暮らしで急な体調不良が起きたらどうしよう」「離れているため、すぐに様子を見に行けない」と不安を感じる場合は、見守りサービスの利用を検討してみましょう。

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まとめ

年忌法要について、概要や種類、必要な事前準備、お布施の相場などをご紹介しました。
年忌法要は、故人が亡くなった後、定められた年の命日にあわせて行う追善供養です。基本的に年忌法要は三十三回忌まで行いますが、近年は年齢や金銭面を考慮して三回忌や七回忌で区切りをつけることも増えています。
年齢を重ねると、将来の不安や終活をより身近に感じるようになり、不安なことも増えていくでしょう。年忌法要などに参列する機会があるとより将来を意識するものです。「家族の安全を見守りたい」「離れている一人暮らしの親の健康が心配」「将来の自分のために対策を行いたい」という場合は、ALSOKのみまもりサポートの導入をぜひ検討してみてください。

年忌法要に関するよくある質問

Q:年忌法要は家族のみで行っても良い?

A:家族のみで行っても問題ありません。近年では、家族や近親者のみで小規模に法要を営むケースも増えています。特に高齢化や遠方に住む親族の事情などから、無理のない範囲で執り行う方も少なくありません。ただし、後からトラブルになるのを防ぐためにも、葬儀に参列いただいた方や親族には、事前に家族のみで行う旨を伝えておくと安心です。

Q:年忌法要と忌日法要の違いは?

A:忌日法要は、故人が亡くなってから日数ごとの節目に行う法要のことです。一方、年忌法要は、亡くなってから一年ごとなど年数の節目に行う法要を指します。忌日法要には、初七日や二七日、三七日、四十九日(七七日)、百か日などがあります。

執筆:ALSOK株式会社

「安全・安心」を皆様にお届けするため、セキュリティのプロフェッショナルであるALSOKが編集しています。日常生活に潜む危険から身を守るための防犯対策、突然の災害に備える防災情報、ご高齢者やお子さまのみまもりまで、暮らしに役立つ確かな情報を分かりやすく発信しています。

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