家の鍵の種類を解説!玄関ドアや窓用、防犯性の高い鍵も紹介

防犯 2025.05.29
家の鍵

家の安全を守るために重要な「鍵」。新築やリフォームの際に、どのような鍵を選ぶかによって防犯性や利便性が大きく変わります。住宅では玄関ドア、浴室、トイレ、窓など、場所によってさまざまな種類の鍵が使用されています。本記事では、代表的な家の鍵の種類と特徴について詳しく解説します。

目次

玄関ドア用の鍵の種類一覧

玄関ドアは家の出入口として最も重要であり、防犯面でも特に注意が必要です。玄関ドア用の鍵にはさまざまな種類があり、それぞれに特徴があります。

ピンシリンダーキー

ピンシリンダーキー

ピンシリンダーキーは片側だけにギザギザの山がついている形状で、古くから使われている一般的な鍵です。シリンダー内部には複数のピンが1列に並んでいて、鍵の凹凸部分がピンを押し上げることで解錠する仕組みです。

製造コストが比較的低く、構造が単純なためピッキングなどの不正開錠に弱いという欠点があります。

ディスクシリンダーキー

ディスクシリンダーキー

ディスクシリンダーキーは、両側にギザギザの山が非対称に入っています。シリンダー内部に円盤状のディスクタンブラーが複数あり、鍵の切り込みがそろうとディスクが回転し解錠する仕組みです。ピンシリンダーキーよりは複雑な構造ですが、防犯性が低いため現在では廃盤になっており、古い家でよくみられる錠です。

ロータリーディスクシリンダー

ロータリーディスクシリンダー

ロータリーディスクシリンダーは、ディスクシリンダーの改良版です。ディスクシリンダーの鍵穴は縦向きですが、ロータリーディスクシリンダーは横向きになっており、Wのような形状です。

ディスクシリンダーよりは防犯性が高く、簡単にはピッキングができない構造になっています。

ディンプルキー

ディンプルキー

ディンプルキーは、鍵の表面にさまざまな大きさの凹み(ディンプル)があり、鍵穴の中のピンがこの凹みに合わせて動くことで解錠します。従来のピンシリンダーキーよりも複雑な構造で、ピッキングに強い錠です。複製も難しいため、防犯性に優れています。

近年の住宅で多く採用されている形状です。

マグネットキー

マグネットキー

マグネットキーは、鍵自体に磁石が内蔵されており、シリンダー内部のマグネットピンを動かすことで解錠する仕組みです。特殊な磁気パターンを持つため複製が困難で、高い防犯性を持っています。

ウェーブキー

ウェーブキー

ウェーブキーは、鍵の側面に波状の切り込みがあり、この波形パターンでシリンダー内部のピンを動かして解錠します。複雑な波形を持ち、特殊な製造技術が必要なため複製が難しく、防犯性に優れています。

玄関ドア用の錠前の種類

玄関ドアの安全性を考える際には、鍵だけでなく錠前(鍵前)の種類も重要です。どの錠前を選ぶかによって、防犯性や使い勝手が大きく変わります。

錠前(鍵前)とは

錠前(じょうまえ)とは、鍵を差し込んで施錠・解錠を行う機構部分全体を指します。錠前には鍵だけでなく、鍵を差し込むシリンダー部分と、実際にドアを固定する掛け金部分が含まれています。

ケースロック(箱錠)

ケースロック

ケースロック(箱錠)は、ドアの内側に取り付ける錠前で、金属製の箱型の本体に施錠機構(ロック機構)が収められています。

シリンダーを回すと内部のラッチボルトが動き、ドアを固定します。一般的な家の玄関ドアで広く使用されています。

サムラッチ錠

サムラッチ錠

サムラッチ錠は、ドアノブを回して開閉する錠前です。内側からはノブやサムターン(親指で回す部分)で操作でき、外側からは鍵で解錠します。機構がシンプルで使いやすい反面、防犯性はあまり高くありません。

面付箱錠

面付箱錠

面付箱錠は、ドアの表面に取り付ける錠前で、交換が比較的簡単なのが特徴です。既存のドアに後付けできるため、リフォームなどで追加する場合に適しています。防犯性が比較的高く、マンションなどの共同住宅に多く使われています。

インテグラル錠

インテグラル錠

インテグラル錠は、ドア本体に錠前が組み込まれており、ドアノブと鍵穴が一体化している錠です。古いアパートやマンションなどに多く使われています。ドアノブをバールなどの工具で取り外す「もぎ取り」がされやすい形状で、防犯性は低いといえます。

浴室・トイレで使われる鍵の種類一覧

浴室やトイレなどのプライベート空間では、外部からの侵入防止というよりも、プライバシーを守るための鍵が使用されています。

円筒錠

円筒錠

円筒錠は、ドアの内側と外側に円筒形の取っ手がついており、内側の取っ手を回すことで施錠・解錠できます。緊急時には外側から簡単に解錠できるよう設計されており、浴室やトイレなどのプライベート空間に適しています。

間仕切錠

間仕切錠

間仕切錠は、室内のドアに使用される簡易的な鍵で、内側からのみ施錠できるタイプが一般的です。防犯目的ではなく、プライバシーを確保するための鍵であり、家族間でのプライバシー保護に適しています。

表示錠

表示錠

表示錠は、施錠状態が外から分かるように表示窓がついた錠前です。使用中なのか、空いているかが外側から確認でき、公共トイレなどで多く使用されていますが、一般住宅のトイレや浴室にも採用されています。

窓で使われる鍵の種類一覧

窓は玄関と同様に侵入経路となりやすい場所であり、適切な鍵の選択が重要です。

クレセント錠

クレセント錠

クレセント錠は、窓枠と窓サッシを固定するための鍵で、三日月(クレセント)型のレバーを回転させて施錠します。最も一般的な窓用の鍵ですが、ドライバーなどでこじ開けられたり、窓ガラスを割って鍵を開けられてしまう可能性があり、防犯性は低いといえます。補助錠の設置や防犯フィルムを貼るなど、防犯対策が必要です。

グレモン錠(クレモン錠)

グレモン錠

グレモン錠(クレモン錠)は、ハンドルを回転させて窓を開け閉めすると同時に施錠される仕組みの鍵です。開き扉の窓や大型の窓に使用されることが多いです。

扉と鍵が一体となっていて、防犯性は低いため防犯対策を行いましょう。

電子錠・電気錠やスマートロックの種類一覧

近年では、電子錠・電気錠やスマートロックが普及しており、利便性と防犯性を両立した選択肢として注目されています。ここでは、電気的に施解錠させるための操作方法についてご紹介します。

暗証番号キー

暗証番号キー

暗証番号キーは、数字のボタンを押して設定した暗証番号を入力することで解錠するシステムです。鍵を持ち歩く必要がなく、暗証番号を知っている人だけが入室できるため便利ですが、のぞき見などによる暗証番号の漏洩リスクがあります。

生体認証キー(指紋・顔認証)

生体認証キー

生体認証キーは、指紋や顔などの生体情報を利用して解錠します。鍵の紛失や暗証番号の漏洩リスクがなく、本人しか解錠できないため、高い安全性を確保できます。技術の進歩により精度が向上し、一般住宅にも普及しつつあります。

リモコンキー

リモコンキー

リモコンキーは、専用のリモコンを操作することで遠隔から施錠・解錠ができます。車のキーレスエントリーと同じように、ボタン一つで操作できる利便性がありますが、リモコンの紛失には注意が必要です。

カードキー

カードキー

カードキーは、ICチップ内蔵のカードを鍵穴や読取機にかざすことで解錠するシステムです。ホテルなどで広く使用されていますが、住宅にも採用されるようになりました。鍵を差し込む必要がなく、カードをかざす、または差し込むだけで解錠できる手軽さが特徴です。

スマートロック

スマートロック

スマートロックは、スマートフォンのアプリと連動して遠隔操作や施錠状態の確認ができる電子錠です。外出先からでも鍵の開閉状態を確認できるほか、家族や訪問者に一時的に解錠権限を付与することも可能です。

ALSOKでは、閉め忘れを防止できるオートロック機能や、スマートフォンのハンズフリー設定ができるスマートロック「SADIOT LOCK2」をご提供しています。

防犯性の高い鍵の種類一覧

家の防犯対策として、侵入されにくい鍵を選ぶことは非常に重要です。ここでは、防犯性を高める鍵を選ぶポイントをご紹介します。

CP認定錠

CPマーク

CP認定錠は、「防犯建物部品」に当てはまる錠です。ピッキングや破壊などに対する耐性が一定基準以上あることが証明されており、防犯性能が高いことを示しています。

参考:警察庁「住まいる防犯110番

ディンプルキー

前述のディンプルキーは、複雑な構造を持ち、特殊な設備がなければ複製が困難であるため、防犯性の高い鍵として広く採用されています。ピンシリンダーキーなどに比べて、ピッキングなどの不正開錠が難しい構造になっています。

ウェーブキー

ウェーブキーも防犯性の高い鍵として知られています。側面の波状の切り込みが複雑なパターンを形成しており、専門の機器がなければ複製が困難です。また、ピッキングなどの技術的な攻撃にも強い構造となっています。

補助錠

補助錠

メインの鍵に加えて、ドアチェーンや補助錠を追加することで、防犯性を高めることができます。2重、3重のロックにすることで、侵入者に時間と手間をかけさせ、侵入を諦めさせる効果があります。

ALSOKでは、簡単に取り付けられる窓の補助錠をご提供しています。外側から補助錠の接着面に印刷された「ALSOKマーク」が見えるため、侵入を抑止する効果が期待できます。

キーレス錠

電子錠・電気錠やスマートロックの種類一覧で紹介したスマートロックなどの暗証番号や生体認証などを用いたキーレス錠は、物理的な鍵が存在しません。鍵の紛失リスクがなく、ピッキングなどの侵入手段が通用しないことから防犯性に優れています。最新のものは遠隔操作や履歴確認などの機能があり、効率的な管理が可能です。ただし、リモコンやカードなどの紛失・置き忘れ・電池切れなどに注意が必要です。

家の防犯に役立つALSOKのホームセキュリティ

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防犯性の高い鍵を使用することは家の安全対策として重要ですが、まずは施錠を徹底することが基本です。また、補助錠やガードプレート、窓への防犯フィルムの貼り付けなど、他の防犯対策と併用しましょう。

さらに、ホームセキュリティを導入することで、より防犯対策を強化できます。

ALSOKのホームセキュリティ「HOME ALSOK Connect」では、「オンラインセキュリティ」と「セルフセキュリティ」をご用意しており、ご希望にあわせてお選びいただけます。

セルフセキュリティは、お手頃価格でホームセキュリティを導入でき、もしものときはALSOKへ駆けつけを依頼することができます。

オンラインセキュリティでは、異常発生時に自動でALSOKが駆けつけます。ドアや窓などの開閉を感知するセンサーや、不審者の動きを検知する人感センサーなどを設置するため、異常を早期に発見できます。

加えて、スマートフォンを持っているだけで、外出時は警備の設定、帰宅時は簡単に警備解除ができる機能があります。スマートフォンの持ち忘れを知らせる機能もあり、スマートロックとの併用にも便利です。

また、ALSOKのホームセキュリティは在宅中も警備をセットできるので、就寝中や一人での在宅時にも安心です。ホームセキュリティの導入を検討している方は、ぜひALSOKにご相談ください。

まとめ

家の鍵は、場所や目的によってさまざまな種類があります。特に玄関ドア用の鍵は防犯性に優れているものを選ぶと良いでしょう。

近年では、暗証番号や生体認証、スマートフォンと連動したスマートロックなど、便利で防犯性の高い電子錠も普及しています。家の安全性を高めるためには、用途に合わせた適切な鍵を選ぶことに加え、施錠の徹底や他の防犯対策も行いましょう。

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