駐輪場に屋根を後付けできる?設置するメリット・デメリットや注意点を解説

リフォーム 2025.07.29
駐輪場

自宅の駐輪場・駐輪スペースに屋根が付いていないため、雨が降るたびに自転車やバイクが濡れてしまうと悩んでいる方は多いのではないでしょうか。特に新築住宅やリフォームを検討している方にとって、駐輪場への屋根の設置は検討したい要素です。駐輪場に屋根を後付けする際は、適切な屋根材やサイズ、コストを考慮のうえ、自転車・バイクが盗難されないための防犯対策の検討も必要です。
本記事では、駐輪場に屋根を後付けで設置可能か、屋根を設置するメリット・デメリットや注意点まで詳しく解説します。

目次

駐輪場に設置する屋根(サイクルポート)とは

サイクルポートとは、自転車・バイクを雨や日差しなどから保護するための屋根付きの駐輪スペースのことです。主に一戸建ての住宅や集合住宅の敷地内に設置されます。車庫やガレージと比較すると設置費用が安価で、短期間での工事が可能な点が特徴です。

駐輪場に屋根を後付けすることは可能?

リフォームによって駐輪場に屋根を後付けすることは可能なため、住宅の外観に調和したサイクルポートを選択できます。ただし、賃貸の場合は設置が難しいケースが多く、管理会社やオーナーに事前確認が必要です。一戸建て住宅の場合でも、設置する屋根の規模や構造によっては建築基準法上の建築物とみなされるため、確認申請が必要となるケースがあります。設置前に地域の建築規制や建築基準法を確認し、必要に応じて建築士や施工業者に相談すると良いでしょう。

自分でDIYを行うことは可能?

駐輪場に屋根を後付けで設置する場合、自分でDIYを行うか、専門業者に依頼するかの2つの選択肢があります。DIYの場合、材料費を含めて数万円~10万円程で設置が可能です。一方、専門業者の場合は10~30万円程の費用がかかりますが、安全性と耐久性を重視する場合は専門業者への依頼がおすすめです。

駐輪場に設置する屋根材の種類

駐輪場の屋根材には複数の種類があり、それぞれ特徴や機能性が異なります。ここでは、代表的な屋根材について解説します。

ポリカーボネート板

ポリカーボネート板

駐輪場の屋根材でもっともポピュラーなのが、ポリカーボネート樹脂で作られたポリカーボネート板です。高い透明性と耐衝撃性を兼ね備えていて、一般的なガラスと比べて約200倍の強度があります。また、軽量かつ採光性、紫外線カットに優れており、価格も比較的安価なため、住宅用サイクルポートとして広く採用されています。

塩化ビニールの波板

塩化ビニールの波板は、塩化ビニール樹脂で作られた波状の板で、価格が安価なため DIYでも使用されることが多い材質です。軽量で加工しやすく、比較的簡単に設置が可能な点がメリットです。しかし、経年劣化や紫外線による変色や割れが生じやすく、他の材料と比べて耐用年数が短い点がデメリットです。また、耐衝撃性が低いため、定期的なメンテナンスや交換が必要となる場合があります。

スチール(鉄)屋根

スチール屋根は、鉄を主成分とした金属素材で作られた屋根です。もっとも大きな特徴は耐久性が高く丈夫な点で、雨風や雪などの荷重に対する安定性も高く、長期間の使用に適しています。ただし、他の屋根材と比較すると光を通さないため屋根の下が暗くなりやすいという欠点があります。また、錆びやすい素材でもあるため定期的なメンテナンスが必要です。素材そのものに重量があるため、しっかりとした基礎工事が求められます。

アルミ板

アルミニウムを主成分とする金属素材で作られたアルミ板は、スチールよりも軽量で錆に強い特徴があります。また、スタイリッシュな見た目になるため、シンプルでモダンな住宅デザインにも適合します。アルミ板は耐食性に優れ、海沿いの地域でも錆びにくい点が大きなメリットです。加工性も良くさまざまな形状に対応できますが、価格はスチールよりも高い傾向があります。

FRP板

FRPとは「繊維強化プラスチック」の略で、ガラス繊維と樹脂を組み合わせた複合材料のことです。一般的なプラスチックよりも強度や耐久性に優れており、遮熱効果が高いという特徴があります。また、耐食性が高いため錆びにくく、酸性雨などの影響を受けにくい点も大きなメリットです。ただし、屋外で長期使用する場合は、紫外線対策を行う必要があります。また、ポリカーボネート板よりも価格は高くなります。

シート(アクリル)屋根

アクリルなどの化学繊維で作られたシート生地の屋根は、軽量で価格が安く、DIYでの設置や屋根の張り替えも可能です。ただし、紫外線の影響を受けやすいため耐用年数が短く、風や雪に弱い点がデメリットです。一時的な使用や簡易的な雨よけとしては機能しますが、長期間の使用には適さないため、定期的な交換が必要となります。

駐輪場に屋根を設置するメリット・デメリット

駐輪場に屋根を設置することには、多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。設置を検討する際は、これらの点を十分に理解しておくことが重要です。

駐輪場に屋根を設置するメリット

まずは、駐輪場に屋根を設置するメリットを見ていきましょう。

自転車・バイクを雨や雪から守ることができる

雨に濡れている自転車

急な雨や雪が降っても、屋根があることで自転車・バイクが濡れずに済みます。また、自転車・バイクを乗り降りするときも雨に濡れることがなく、自転車カバーの着脱も不要です。濡れた自転車に乗ることで服が汚れたり、チェーンやブレーキ部分に水が入ることで故障の原因となるリスクも回避できます。特に電動アシスト自転車の場合、バッテリー部分の防水対策として屋根の効果は非常に大きいです。

直射日光や黄砂による汚れ・劣化を防げる

屋根を設置することで、紫外線による劣化や色褪せから自転車・バイクを守ることができます。劣化しやすいサドルやハンドルグリップなどのゴム部分、車体の塗装、メッキ部分も紫外線から保護されるため、大幅に寿命を延ばすことが可能です。また、黄砂が飛んでいる場合も屋根があることで汚れを防ぎ、きれいな状態を維持できます。

盗難防止につながる

駐輪場に屋根を設置することにより、屋根の柱などにセンサーライトや防犯カメラをしっかり固定できます。また、車輪止めを一緒に設置すると盗難防止としてより効果的です。さらに、サイドパネル付きの屋根を設置すると通行人から自転車・バイクが見えにくくなるため、盗難のリスクを軽減できます。

駐輪場に屋根を設置するデメリット

駐輪場に屋根を設置するデメリットとしては、以下が挙げられます。

コストがかかる

駐輪場に屋根を設置するには、設置費用がかかることがデメリットのひとつです。大きさや材質、デザインによって異なりますが、簡易的な屋根でも10万円程、デザイン性や機能性を重視した屋根の場合は30万円以上になることもあります。また、地盤の状況によっては基礎工事費用が別途必要となる場合があります。

屋根が吹き飛ぶおそれがある

強風や台風などで駐輪場の屋根が飛ぶおそれがあるため、強度のチェックが必要不可欠です。特に軽量な屋根材を使用した場合や、基礎工事が不十分な場合は、強風時に屋根が飛散する場合があります。近隣住宅への被害を防ぐためにも、適切な設計と施工が重要です。

駐輪場に屋根を設置する際の注意点

ここからは、リフォームで屋根を後付けする場合に注意すべきポイントを解説します。

自転車・バイクの大きさや台数に合わせて最適なサイズを選ぶ

屋根を設置する前に、屋根の高さや奥行、横幅が自転車・バイクの大きさや台数に合っているかを確認しましょう。最適なサイズでないと駐輪スペースを十分に確保できず、雨や紫外線を完全に避けることが難しくなります。また、将来的に家族が増えて台数が増える場合も想定して、余裕を持ったサイズを選択すると良いでしょう。

地域の気候特性を考慮する

屋根の形状や材質を決める際は、地域の気候特性を考慮することが重要です。雨が多い地域では、サイドパネルを取り付けることで雨の吹き込みを防げます。風が強い地域では、横風によって自転車・バイクが倒れないよう、壁付けや強風に耐えられる種類を選びましょう。また、積雪量の多い地域では雪の重量で屋根が破損するおそれがあるため、重さに耐えられるスチール製の材質がおすすめです。

盗難防止対策を強化する

駐輪場は、屋根の設置とあわせて自転車・バイクの盗難対策を行う必要があります。自転車やバイクを駐輪する際は、必ず施錠をしましょう。また、屋根があることで特に夜間の視認性が低下するため、センサーライトや防犯カメラの設置が重要です。

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駐輪場だけでなく、自宅も含めて住宅敷地内の侵入防止・盗難防止をより強化したい場合は、ホームセキュリティの導入をおすすめします。

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まとめ

駐輪場への屋根設置は、自転車やバイクを雨や紫外線から保護し、より快適に自転車・バイクを保管できる環境を整えることができます。後付けでの設置は可能ですが、建築基準法や地域の特性を理解し、最適な大きさ・材質を検討することが重要です。また、防犯対策を強化することで、住宅敷地内全体の安全を確保できるようになるため、屋根の設置とともにホームセキュリティの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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