門扉とは?必要な理由や種類・素材、設置するときのポイントを解説

リフォーム 2025.07.29
門扉

新築住宅の建設時や外構リフォームの際に、門扉の設置を検討される方も多いでしょう。門扉にはさまざまな種類や素材があり、それぞれに特徴があります。今回は、門扉が必要な理由や門扉の種類・素材別の特徴、設置するときのポイントなどを解説します。

目次

門扉とは?

門扉とは、住宅の入口部分に設置する開閉式の扉のことです。敷地の境界線を示すことで、外部からの侵入を制限する役割を担います。
門扉は防犯性の向上やプライバシーの確保、外観デザインを統一できる住宅設備として人気があります。

門扉が必要な理由

門扉を設置した場合、以下のメリットがあります。

敷地の境界線を示すことができる

門扉を開ける小学生

門扉を設置することで、住宅の敷地境界線を明確に示せます。境界線が曖昧な場合、他人が意図せず敷地内に侵入してしまうトラブルが発生する可能性があります。門扉があることで、敷地の範囲が視覚的に分かりやすくなり、不要な侵入を未然に防げます。
特に住宅が密集している場所では、隣家との境界が分かりにくい場合があります。門扉によって境界線を明確にすることでトラブル防止になり、近隣住民との良好な関係を保つことにもつながります。

防犯性が高まる

門扉の設置は、不審者に対する心理的な抑止効果があります。また、高さのある門扉や電気錠付きの門扉であれば、侵入に一定の手間と時間が必要となるため、物理的な不法侵入の抑止効果も期待できます。
住宅への侵入抑止だけでなく、敷地内に停めている車やバイク、自転車などの盗難対策にも効果的です。

プライバシーを確保できる

門扉は外部からの視線を遮る役割も果たします。適切な高さとデザインの門扉を設置することで、生活空間を外部から見えにくくし、プライバシーを確保できます。また、庭に出ているときの外部からの視線も防げます。目隠し効果の高い門扉を選択することで、日常生活をより快適に送れます。

外観のデザインが良くなる

門扉は住宅の外観を印象づける重要な要素のひとつです。住宅の建築スタイルに調和した門扉を選ぶことで、外観全体に統一感がでて、デザイン性が向上します。
例えば、モダンなデザインの住宅の場合は、ステンレス素材のシンプルな門扉を設置することで、洗練された印象を演出できます。

安全対策になる

門扉は小さな子どもやペットの飛び出し防止に効果的です。道路に面した住宅では、子どもが急に道路に飛び出すリスクがあります。門扉があることで、子どもの行動範囲を制限し、交通事故などの危険から守ることができます。
ペットを飼っている家庭では、門扉によってペットの脱走を防げます。門扉を閉めておくことで敷地内に留まらせることができ、ペットの安全を確保できます。

門扉の種類

外開きの門扉

門扉を検討する際は、「開き方」「デザイン・仕様」ごとに用途にあった種類を選びましょう。

開き方による種類

門扉の開き方は、設置場所の条件や利便性を考慮して選択する必要があります。

外開き

外開きの門扉は、敷地の外側に向かって開く構造です。敷地内のスペースを有効活用できるため、住宅の敷地が狭い場合に適しています。開閉時に敷地内の空間を占有しないため、門扉付近に植栽や装飾を配置することも可能です。
ただし、門扉を開く際に歩行者や自転車、車との接触リスクがあるため、十分なスペースがあるか周辺環境を確認する必要があります。

内開き

内開きの門扉は、敷地内側に向かって開く構造で、もっとも一般的なタイプです。門扉の開閉時に外部への影響が少なく、歩行者の多い道路に面した住宅に適しています。
敷地内に開閉のための空間が必要となるため、設置前に十分なスペースを確保する必要があります。

引き戸

引き戸タイプの門扉は、横にスライドさせて開閉する構造です。開閉時に前後の空間を必要としないため、敷地や道路幅が狭い場所に適しています。特にベビーカーや車いすなどの出入りが多い住宅では、引き戸タイプが便利です。
引き戸は操作性に優れており、子どもや高齢者でも扱いやすいという特徴があります。

デザイン・仕様別の種類

門扉はデザイン・仕様によってもいくつかの種類に分けられます。費用相場と合わせてご紹介します。

両開き

両開きの門扉は、中央から左右に開く構造です。開口部が大きく、大きな荷物も出入りしやすい特徴があります。デザインによっては重厚感を出せるため、格式の高い住宅によく採用されます。
費用相場(本体+施工費)は7~50万円と他のタイプより高めです。

片開き

片開きの門扉は、一方向に開くもっとも一般的な構造です。人の出入りが中心の住宅に適しており、玄関だけでなく勝手口の門扉としても採用されています。
シンプルな構造のため、故障のリスクが低いメリットがあります。費用相場は3.5~25万円で、安価なものであれば5万円以下で設置が可能です。

親子開き

親子開きの門扉

親子開きの門扉は、大きな扉(親扉)と小さな扉(子扉)を組み合わせた構造です。普段は大きな扉のみを使用し、ベビーカーやカートの出入りなど必要に応じて小さな扉も開けて使用します。
費用相場は5.5~40万円と、両開きよりは安価に設置でき、利便性とコストのバランスに優れています。

跳ね上げ式

跳ね上げ式の門扉は、上方向に開く構造です。ガレージの門扉として多く採用されており、玄関の先にカーポートがあるなど、車両の出入りがある住宅に適しています。前後の空間を必要としないため、狭い敷地でも設置可能です。
費用相場は15~40万円で、手動よりも電動式の方が割高になります。電動式はリモコン操作による開閉が可能で、車の乗り入れに便利です。

アコーディオン式

アコーディオン式の門扉は、蛇腹状に折りたたんで開閉する構造です。開放時のスペースを最小限に抑えられ、大きな開口部を確保できます。主に商業施設や倉庫で使用されますが、住宅用もあります。
軽量で操作しやすく、コストも6~20万円と比較的安価です。

門扉の素材

門扉の素材には、主に以下の種類があります。

  • アルミ形材
  • アルミ鋳物
  • ステンレス
  • 木製
  • 樹脂・人工木
  • スチール

アルミ形材:もっとも一般的な素材で、軽量かつ錆びにくく、耐久性に優れています。デザインや色味のバリエーションが豊富で、コストを抑えることも可能です。

アルミ鋳物:重厚感のある外観が特徴で、装飾性の高いデザインが可能です。耐久性に優れており、高級感を演出できます。

ステンレス:錆びにくく、清潔感のある外観が特徴で、現代的なデザインの住宅によく合います。メンテナンス頻度は低く、価格はやや高めです。

木製:自然な風合いで温かみがあり、和風の住宅やグリーンを生かしたナチュラルテイストの住宅によく合います。加工しやすく、オリジナルデザインが可能です。ただし、定期的な塗装や防腐処理が必要で、メンテナンス頻度は高くなります。

樹脂・人工木:自然の風合いを再現しながら、腐食しにくい素材です。天然木に比べてメンテナンス頻度が低く、長期間美観を保てるメリットがあります。価格は中程度で、実用性に優れています。

スチール:強度が高く、価格が安価な素材です。スチールメッシュの門扉はシンプルな見た目で、勝手口にもよく採用されますが、目隠し効果はありません。錆びやすいため、定期的な塗装が必要で、メンテナンス頻度は高くなります。

素材 特徴 メンテナンス頻度 価格帯
アルミ形材 軽量で錆びにくい。豊富なデザイン
アルミ鋳物 重厚感があり装飾性が高い。耐久性に優れる
ステンレス 錆びにくく清潔感がある。現代的なデザイン
木製 自然な風合いで温かみがある。加工しやすい
樹脂・人工木 木の風合いを再現。腐食しにくい
スチール 強度が高く安価。重量がある

門扉を設置するときのポイント

門扉を設置するときは、開き方や素材、デザイン、価格などの要素を把握したうえで、以下のポイントも考慮すると良いでしょう。

設置場所に応じて選ぶ

門扉の設置場所の条件に応じて、適切な種類を選択することが重要です。敷地の広さ、道路との距離、周辺環境を考慮する必要があります。狭い敷地では引き戸やアコーディオン式が適しており、広い敷地では両開きや親子開きが選択できます。
道路幅が狭い場合は、外開きの門扉は避けることをおすすめします。また、風の強い地域では、軽量な素材よりも重量のある安定した門扉が適しています。

利便性も重視する

門扉の開閉のしやすさは、日常的な使用において重要です。家族に高齢者や子どもがいる場合は、操作しやすい引き戸や、リモコン操作が可能な電動式の門扉も選択肢に含めることで、利便性を向上できます。

複数の業者に見積りをとる

門扉の設置には、下地処理、コンクリート基礎工事、取付工事などの費用が発生します。業者によって価格や工事内容に差があるため、複数の業者から見積りをとることが重要です。価格だけでなく、工事内容やアフターサービスも比較検討すると良いでしょう。
信頼できる業者を選ぶことで、適切な施工と長期的な安全性を担保できます。

防犯性を考慮する

門扉の防犯性を確保するためには、高さや構造を考慮することが重要です。高さのある門扉は目隠し効果がある一方で、侵入された場合に死角を作る可能性があるため、適度な透過性を持つデザインを検討すると良いでしょう。スリットのある門扉は、防犯性を保ちつつプライバシーも確保できます。
防犯効果をより高めるには、センサーライトや防犯カメラの設置も有効です。

ご自宅の安全のために防犯対策を

ご自宅で安全に生活するためには、門扉の設置に加えて総合的な防犯対策が重要です。門扉の施錠はもちろん、玄関や窓の施錠徹底、防犯カメラやセンサーライトの設置、ホームセキュリティの導入などを組み合わせることで、より効果的な防犯対策が実現できます。
ALSOKでは、ご自宅の玄関先や門扉付近への設置が可能な防犯カメラをご提供しています。

HOME ALSOK Connect

ALSOKのホームセキュリティ「HOME ALSOK Connect」では、「オンラインセキュリティ」と「セルフセキュリティ」をご用意しており、ご希望にあわせてお選びいただけます。
セルフセキュリティは、お手頃価格でホームセキュリティを導入でき、もしものときはALSOKへ駆けつけを依頼することができます。
オンラインセキュリティでは、センサーが不審者の侵入などの異常を検知すると、自動でALSOKが駆けつけます。スマートフォンを持っているだけで、外出時は警備の設定、帰宅時は簡単に警備解除ができる便利な機能も活用いただけます。
また、ALSOKのホームセキュリティは在宅中も警備をセットできるので、就寝中や一人での在宅時にも安心です。
さらに、門扉にALSOKのステッカーを貼ることで、ホームセキュリティの設置を外部にアピールでき、侵入を試みる不審者に犯行を諦めさせる効果が期待できます。
ホームセキュリティの導入を検討している方は、ぜひALSOKにご相談ください。

まとめ

門扉には、境界線の提示、防犯性・プライバシーの確保、デザイン性向上など、さまざまな役割があります。開き方や素材、デザインなど多くの選択肢があり、住宅の条件や使用者のニーズに応じて適切な選択が求められます。設置の際は、複数の業者から見積りを取得し、利便性と防犯性を両立できる門扉を選ぶことが重要です。

この記事に関連する商品

HOME ALSOK Connect
お買い上げプラン
月額費用4,070円(税込)
  • スマホで簡単に警備操作
  • 24時間365日の徹底警備。緊急時にはガードマンが現場に急行
  • お手頃価格で家計も警備も安心
HOME ALSOK アルボeye
カメラ稼働式
月額費用2,750円(税込)
  • 自宅内に設置したカメラの映像をスマホでいつでも確認!
  • もしもの際はメールで異常を通知+ガードマンが駆けつけ
  • ご高齢者様の見守りなどの利用にも