ALSOK TRIP vol.6

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鎌倉から江の島へ春の江ノ電ぶらり散歩

緑豊かな山。青い海。そして、歴史ある神社仏閣。
魅力あふれる鎌倉と江の島で、一度は訪れたいおすすめスポットをご紹介します。
ローカル電車、江ノ電に揺られながら、ゆるりと巡ってみてはいかがでしょうか?
Photos:Naoto Shoji

※本記事に記載している情報は2020年3月時点のものです。ご利用の際は最新の情報をご確認ください。

鎌倉

鎌倉を代表する史跡といえば、「鶴岡八幡宮」。源頼朝公により創建された神社で、約800年の歴史をもちます。
朝の「鶴岡八幡宮」は、澄んだ空気と静寂に包まれています。朝日が少しずつ木々に差し込んで、厳かな雰囲気が漂ってきます。大石段を登って、間近に迫った本宮を眺めると、その鮮やかな色彩と装飾が圧巻です。振り返れば、鎌倉の街を一望できます。
境内にある「神苑ぼたん庭園」では、冬牡丹が愛らしい姿を見せてくれました。4月上旬から5月上旬には春牡丹が見ごろを迎えます。
次に訪れたのは「鎌倉市川喜多映画記念館」。「鶴岡八幡宮」から歩いて5分のところにあります。川喜多長政は、1928年に東和商事(現在の東宝東和)を設立し、翌年に入社したかしこ夫人とともに外国映画の輸入と配給に尽力してきました。常設展示エリアには、名だたる映画監督や俳優たちと夫妻の写真が並び、映像資料室では企画展にあわせて、フィルムでも上映をしています。映写技師がピントを調整しながら1秒間に24コマのフィルムをまわします。フィルム映写機ならではの質感や色を楽しめる貴重な機会です。
緑豊かな庭園も見逃せません。庭園を眺めながら映画の余韻に浸っていると、居心地がよくて、つい長居してしまいます。

鶴岡八幡宮


鮮やかな朱色の美しい本宮。境内に多い鳩は、“八幡様の使い”。よく見ると「八幡宮」の「八」の字は二羽の鳩の形になっている。

0467-22-0315

鎌倉市雪ノ下2-1-31

「神苑ぼたん庭園」は入場料500円。写真は冬牡丹(2月撮影時)。

鎌倉市川喜多映画記念館


写真右下は、夫妻が国内外の映画人をもてなしてきた「旧川喜多邸別邸(旧和辻邸)」。イベントや年2回の一般公開時に中を見学できる。

0467-23-2500

鎌倉市雪ノ下2-2-12

9:00~17:00(入館は16:30まで)

通常展:一般200円、特別展:一般400円、
映画鑑賞料(観覧料含む)/通常上映一般1,000円、特別上映一般1,600円
※上映時間はHPを参照

月曜(祝日の場合はその翌平日)、年末年始、展示替え期間や特別整理期間など

鶴岡八幡宮」の二ノ鳥居の脇に「豊島屋洋菓子舗 置石」があります。あの「鳩サブレー」で有名な老舗「豊島屋」が手掛ける洋菓子店です。「豊島屋」の初代が「鳩サブレー」をつくりだすきっかけになったのは、異人さんからもらった大きなビスケット。「鳩サブレー」はもちろん、魅力的な洋菓子に出会えます。
テイクアウトできるソフトクリーム「置石ミックス」は、多い日は1日で300個も売れる人気商品。バニラアイスにはあの焼き菓子が砕いて練り込まれていて、サクサクとした食感がたまりません。1階のショップには、宝石のように美しいエクレアやモンブラン、焼き菓子が並んでいて、思わず心が弾みます。2階カフェでは洋菓子やパフェ、ドリンクを楽しめます。二ノ鳥居を眺めながら、おいしいスイーツを食べる、至福の時間です。若宮大路を挟んだ向かいには本店もあるので、ぜひ訪れてはいかがでしょうか。

豊島屋洋菓子舗 置石

見た目がユニークでかわいい「モンブラン(和栗)」(600円、税込)、エクレアの「ベリーベリー」(380円、税込)。「狭山紅茶」(400円、税込)と一緒に。「置石」の由来は、昔の字で、かつてこの辺り一帯が湿地帯で、石を飛び石のように置いて渡ったからという説が有力です。

0467-22-8102

鎌倉市小町2-15-5

10:30~18:30

水曜(祝日の場合は営業)
※月により定休日等が変わる場合があるのでお問合せを。

鳩サブレーも(10枚入りのみ)購入できます

「置石ミックス」(350円、税込)。甘さ控えめでおいしい。

江ノ電は、鎌倉エリアを代表する風景のひとつ。海や山の車窓を楽しみながら、鎌倉の見どころをまわれます。おすすめのポイントは、稲村ヶ崎駅から七里ヶ浜駅の間。住宅街を抜けて海の景色がひらける瞬間は感動。いい眺めの場所で降りて、また乗って……。散歩にピッタリです。
鎌倉には、まだとっておきのお店があります。たとえば、自然豊かな鎌倉山にある「ローストビーフの店 鎌倉山 本店」。明治、大正、昭和に活躍した著名人が多く訪れる名店です。鎌倉山は別荘地として開拓された地で、「ローストビーフの店 鎌倉山 本店」も旧家の別荘でした。広大な敷地内の店に入ると、クラシックなインテリアと絵画や壺、生花の美しさに見とれてしまいます。ローストビーフは国産の黒毛和種のみを使用。素材の味を生かすため、味付けは塩とコショウのみ。口に入れるとやわらかく、豊かな味わいが広がります。

江ノ島電鉄

明治35年、藤沢駅から片瀬駅(現在の江ノ島駅)を結ぶ鉄道として誕生。明治43年に鎌倉駅まで開通した。
1日乗車券「のりおりくん」もおすすめ(大人650円、こども330円)。
鎌倉高校前駅のホームから七里ヶ浜と江の島を望む。ここから見える夕焼けは圧巻。

腰越駅-江ノ島駅間は道路上の軌道を車と並走する。風情のある風景に出会える。

ローストビーフの店 鎌倉山 本店


写真は「Ⅲコース」(17,000円、税抜き)の一部。「鎌倉山特製盛合せオードブル」は季節の魚介が山盛り。生クリームがのった「伊勢海老のブイヤベース」は海老の濃厚な味わいがやみつきに。なんと1杯のスープに伊勢海老を10尾も使っている。

0467-31-5454

鎌倉市鎌倉山3-11-1

ランチ11:30~14:00
ディナー17:00~20:00

年中無休

※要予約
※別途、室料がかかる (消費税・サービス料12%別途)

江の島

江の島で参拝しながら絶景を楽しむ

ひと足のばして、江の島へ。弁天仲見世通りを抜けると、「江島神社」の瑞心門(ずいしんもん)が迎えてくれます。「江島神社」は辺津宮、中津宮、奥津宮の三社からなる御社。島内に点在しているので、散策しながら参拝できます。展望灯台「江の島シーキャンドル」に昇れば、相模湾の絶景を眺められます。「江の島サムエル・コッキング苑」で四季折々の草花を楽しんでから、フレンチトースト専門店の「LONCAFE 湘南江の島本店」へ。外はカリカリ、中はとろ~りのフレンチトーストは絶品。江の島は自然もグルメも満喫できます。

江の島サムエル・コッキング苑


シーキャンドルは海抜100m。屋内・外展望フロアからは富士山や箱根の山々を望める。サムエル・コッキング苑は5~6月には春のバラ、10~11月には秋のバラの見ごろを迎える。

0466-23-2444

藤沢市江の島2-3-28

9:00~20:00(入場は19:30まで)

サムエル・コッキング苑:大人200円、シーキャンドル昇塔料:大人500円

無休

LONCAFE 湘南江の島本店


江の島名物の「たこせんべい」(400円、税込)。たこがまるまるプレスされていて、香ばしい。

写真は一番人気の「濃厚クレームブリュレ」(ドリンク付き1,480円、税抜き)。カリカリに焼いたフレンチトーストの上にクレームブリュレがたっぷり。

0466-28-3636

藤沢市江の島2-3-38 サムエル・コッキング苑内

平日11:00~20:00 休日10:00~20:00(L.O.19:30)

無休

江島神社

幸福や財宝を招く神を祀り、多くの参拝客が訪れる。写真は江島神社の顔でもある瑞心門(ずいしんもん)。竜宮城を模した特徴的な形。

0466-22-4020

藤沢市江の島2-3-8

8:30~17:00

江の島エスカー

江島神社の入り口から江の島の頂上を結ぶ有料のエスカレーター。全長106mを約4分で昇れる。(大人360円、シーキャンドル&サムエル・コッキング苑とのセット券は大人800円)

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