ALSOK TRIP vol.7

  • バックナンバー
  • 前号
鎌倉から江の島へ春の江ノ電ぶらり散歩

紀伊山地を背に太平洋へと突き出した自然豊かな町、串本の魅力あふれる観光地をご紹介します。
いつものようには旅行を楽しめなくなっている今、誌面上で旅をした気分を味わっていただけたらと思います。

※新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、開業日や営業時間は変更の可能性があります。訪れる際は、事前にお電話にてお問い合わせください。

本州最南端の町、串本町。ここ串本町を含む紀南地方10市町村は、「南紀熊野ジオパーク」として認定されています。ジオパークとは、その土地の大地の成り立ちを地域の発展に活かそうという取り組みです。串本町には18か所のジオパークがあります。
そのジオパークのひとつ、潮岬は串本町の南端にあります。熊野灘を見下ろす約30mの断崖には百年余もの間、沖を走る船を守り続けてきた「潮岬灯台」が立っています。 「潮岬灯台」から東へ約500mほど行くと、360度見渡せる展望台「潮岬観光タワー」もあります。
屋上に上り眼下を眺めると、緩やかに弧を描く太平洋が広がり、地球は丸いことが実感できるでしょう。
串本から紀伊大島を眺める海岸に立つ橋杭岩も、ジオパークのひとつ。海中に大小40余りの岩が約850mの列をなして並び、不思議な景観を作りだしています。規則的な並び方が橋の杭に似ていることからこの名が付きました。弘法大師が天の邪鬼と競って一晩で橋を架ける賭けをして立てたという伝説もあります。引潮時には海岸へ降りて橋杭岩の岩間を散策できます。岩に触れてみると、大地の強いエネルギーを感じられるはずです。
橋杭岩の目の前には「道の駅くしもと橋杭岩」があります。串本名産のみかんや梅干しの商品が並ぶ売店や橋杭岩に関する資料が展示された展示場があり、橋杭岩の観光時に欠かせないスポットです。

潮岬観光タワー

「潮岬観光タワー」展望台からの眺め。写真左に見えるのは「潮岬灯台」。

0735-62-0810

東牟婁郡串本町潮岬2706-26

展望台・売店の営業時間/8:30~16:30(12~2月は16:00まで)
食堂の営業時間/10:00~15:00

年中無休

展望台の入場料/大人300円・小中学生100円(大人は本州最南端訪問証明書付)


奥が「潮岬観光タワー」。左手前の建物に食堂や売店がある。


夕方に訪れれば、太陽が海へと沈んでいく絶景を見られる可能性も。

0735-62-0810

東牟婁郡串本町潮岬2706-26

展望台・売店の営業時間/8:30~16:30(12~2月は16:00まで)
食堂の営業時間/10:00~15:00

年中無休

展望台の入場料/大人300円・小中学生100円(大人は本州最南端訪問証明書付)

道の駅くしもと橋杭岩

写真右手に橋杭岩があり、1階が休憩所、2階がテラスになっている。左手に売店と出店が並ぶ。

0735-62-5755

東牟婁郡串本町鬮野川(くじのかわ)1549-8

9:00~18:00(10~3月は17:00まで)

年中無休


引潮時の「橋杭岩」。ほぼ一直線に点在する25の岩島には名前が付いている。左から、ボオス岩、大オガミ岩、小オガミ岩、ビシャゴ岩。


「潮岬観光タワー」の隣にある食堂では早朝に仕入れたばかりの養殖の近大本マグロを刺身や丼で堪能できる。写真は「近大マグロ丼」(1,600円)。

0735-62-5755

東牟婁郡串本町鬮野川(くじのかわ)1549-8

9:00~18:00(10~3月は17:00まで)

年中無休

くしもと大橋を渡った先にある和歌山県最大の島、紀伊大島。島の周囲のほとんどは断崖絶壁です。この自然は美しい景観を作り出すとともに、悲劇も起こしてしまいました。明治23年、トルコ軍艦エルトゥールル号が岩礁「船甲羅」で座礁し、沈没してしまったのです。580余名が遭難しましたが、島の住民が救難活動をして69名の命が助かりました。以来、串本町とトルコの友好関係が始まり、島に「トルコ軍艦遭難慰霊碑」と「トルコ記念館」が建てられました。
「トルコ記念館」では、エルトゥールル号の模型や引き上げ調査によって見つかった遺品などが展示されています。また、見逃せないのはトルコの救援機の模型。遭難事故から95 年後の1985年、イラン・イラク戦争時に、トルコが救援機でイランに取り残された日本人を救出してくれました。さまざまな展示を通して、日本とトルコの深い絆を感じられます。
「トルコ記念館」から東へと延びる遊歩道を進むと、ジオパークである樫野埼の断崖絶壁に立つ「樫野埼灯台」に到着します。日本最古の石造りの灯台です。海風を浴びながら螺旋階段を上って展望台へ。打ち寄せる波や遠く水平線の美しさに目を奪われるでしょう。 敷地内には、灯台を設計したイギリス人技師リチャード・ヘンリー・ブライトンが母国から持ち込んだ水仙が群生しており、冬には白い花が咲き誇ります。

トルコ記念館

外壁の青いトルコタイルが印象的。館内の小窓や屋上からは「船甲羅」を見られる。 周辺にはトルコのお守りやお皿を販売するお土産屋が並んでいる。

0735-65-0628

東牟婁郡串本町樫野1025-26

9:00~17:00

年中無休

大人500円・小中高校生250円


「トルコ軍艦遭難慰霊碑」は「トルコ記念館」のすぐ近くにある。 現在も5年ごとに追悼式典が行われている。


展示室にはエルトゥールル号の模型のほか、当時の記事や写真などが展示されている。

0735-65-0628

東牟婁郡串本町樫野1025-26

9:00~17:00

年中無休

大人500円・小中高校生250円

樫野埼灯台


灯台の周辺は自然豊かで、のんびり散歩するのも気持ちいい。「樫野埼灯台」の隣にある旧官舎もリチャードが設計。館内には当時リチャードが灯台を設計していた部屋や設計図などが残っている。
展望台から右手を向くと「船甲羅」が見える。航海するクルーズ船を見られることも。

0735-62-3171

東牟婁郡串本町樫野埼1006-1

展望台に上れる時間は9:00~16:00(旧官舎は17:00まで)

なし(旧官舎は100円)

年中無休(旧官舎は水曜・木曜)

外せない!串本の名産品

いずれも「道の駅くしもと橋杭岩」にて販売。

ポンカンソフトクリーム

ポンカン100%ジュースで作られていて、さわやかな風味。
(350円)

うつぼ揚煮

天日干しにしたうつぼを甘辛く味付けした珍味。
(大842円)

トルコ小鉢

トルコの代表的な民芸品。立体的な模様が描かれている。
(大1,650円、小715円)

ALSOK TRIP vol.7

  • バックナンバー
  • 前号