人権・労働慣行

ダイバーシティの推進と働きやすい職場づくり

ワークライフバランスと女性の活躍推進

 ALSOKは、社員が仕事と家庭を両立し、安心して活躍できるようさまざまな社内制度を整備しています。妊娠中や産前産後の制度に加え、法定水準を上回る育児・介護休職や短時間勤務制度など女性社員も安心して能力を発揮できる体制を整え、男性と同等のキャリアアップを可能とする職場づくりに取り組んでいます。このような取り組みが評価され、2010年、2015年に厚生労働省の「子育てサポート企業」に認定されました。2016年4月からは、配偶者出産時の特別休暇を最大5日間に拡大し、男性の育児参加も促進しています。さらには出産や育児・介護を理由に退職した社員の再雇用制度など、ライフステージに合わせた支援を行っています。

 加えて、2017年2月には、女性活躍推進法に基づく厚生労働省認定マーク(「えるぼし」)の2段階目を取得し、2018年8月16日付で3段階目に認定されました。「えるぼし」は、女性活躍推進に関する5つの評価項目(「採用」「継続就業」「労働時間等の働き方」「管理職比率」「多様なキャリアコース」)で一定基準を満たす企業を厚生労働大臣が認定するもので、ALSOKは5つの評価項目全てで基準を満たしたことから、最上位である3段階目に認定されました。

 今後も引き続き、女性が能力を十分に発揮し活躍できる職場環境づくりに努めていきます。

「えるぼし」マーク
女性活躍推進企業の認定マーク「えるぼし」
「くるみん」マーク
子育てサポート企業の認定マーク「くるみん」
従業員数(連結)
37,417
女性従業員比率(連結)
12.8%

(男性 32,623人、女性 4,794人)

多様な人材が最大限に能力を発揮できるよう、研修制度の充実やキャリア支援、ダイバーシティの推進などに取り組み、働きやすい職場づくりに邁進

男女別平均勤続年数(単体)
男性
17.0
女性
15.0

社員が、安心して長く活躍できるようさまざまな社内制度を整備し、ワークライフバランスを推進

女性管理職比率(単体)
3.9%(2019年4月1日現在)

女性管理職比率向上を目指し、女性社員数の増加推進と各種施策によりキャリアアップをサポート

育児休職からの復職率(単体)
98.1%(前期末比 0.2p減)

TOPICS
子どもと過ごしたかけがえのない時間

 第1子を出産するにあたり、子どもの成長を見届けながら、自分自身の身体もしっかり休めようと、産前産後休暇の3ヶ月に加え、約7ヶ月の育児休職を取得しました。取得に際し、業務の引継ぎに苦労するなど、仕事面での心配は多々ありましたが、上司や同僚の全面的なサポートにより、安心して取得に踏みきれました。出産後は、慣れない育児と家事に戸惑い、正直、仕事をしていたほうがどんなに楽かと思ったこともありましたが、生まれて間もないわが子が私に笑いかけ、小さな手で指をつかむようになると、少しずつ成長していく姿がとても愛おしく、一緒に過ごせるかけがえのない時間に感謝するようになりました。また、子どもの成長と共に母として成長できたことが、復職後の私の自信にも繋がっていると感じています。赤ちゃんの世話は、想像をはるかに超える大変さでしたが、私が子どものそばにいられたので、育児に協力的な夫も「安心して仕事ができる」と感謝してくれました。

 ただ、産後、体調も快復していない頃から子どもを抱えて保育園探しをしたときは、心身ともにとてもつらく、職場復帰を希望する女性が抱えるストレスは想像以上であると痛感しました。今は、育児休暇や時短勤務制度への社内理解もかなり進み、上司や同僚も「今の時期はお子さん最優先で」と業務のフォローをしてくれ、とてもありがたく感じています。しかし、子どもの急な発熱などで休まざるを得ないことも多く、改めて育児と仕事の両立が難しいことを実感しています。

 育児休職を取得したことで、とても有意義な時間を家族で共有できたと思います。生まれたわが子にとっても、母親・父親にとっても、またとない大切な時間でした。もし、次があるのであれば、その際も可能な限り取得し、子どもとの時間を大切に過ごしたいと思います。

営業総括部 営業推進企画室
小林 黄菜
孝彰(たかあき)さん
蒼(あおい)くん

TOPICS
妻からの感謝!職場への感謝!

 産後、妻が体調を崩したこと、また、夫婦共々、実家が遠方で身近に頼れる親族がいなかったことで、育児休職を2ヶ月間取得しました。仕事のことを考えると少々不安もありましたが、取得する旨を上司に伝えたときも快く了承してもらい安心して休職に入ることができました。育児の大変さから体調を崩した妻は、家事と子育ての両立ができなかったので、私が家にいるだけでもとても安心していました。妻は、「家事をしているときに、子どもの面倒をみていてくれてとても助かった」と感謝してくれています。私自身も、日々成長するわが子と関わるかけがえのない時間を過ごせて、とても良かったと思っています。職場復帰する際も、特に問題なく仕事に戻れましたし、職場の理解をありがたく感じています。

 今回、妻が出産後、無理をして育児をおこない体調を崩してしまったので、もし、次があれば、身体を壊すことなく子育てができるよう早めに対応してサポートしたいと思います。

城北支社 SS部 技術課
牧野 大輔
聖大(きよはる)くん

グループ会社の取り組み
会社一丸で取り組む男女共同参画推進と子育て支援

富山県綜合警備保障株式会社

 当社は、富山県知事より、富山県男女共同参画推進事業所としての認証を受けています。この認定は県がおこなっている取り組みで、県内事業所のトップや役員クラスに男女共同参画チーフオフィサー(CGEO=Chief Gender Equality Officer)に就任してもらい、女性の活躍推進や仕事と家庭の両立支援を推進するものです。認定には(1)CGEOを置いていること、(2)労働基準法、男女雇用均等法、育児・介護休業法等関係法令の遵守、(3)女性の管理職登用および男女労働者の仕事と家庭の両立支援のための法を超える制度の整備、委員会の設置又は行動計画の策定等、具体的な取り組みがおこなわれていることが要件となっています。当社では、常務がCGEOに就任して推進への取り組みを実行し、2015年7月に認証されました。認証を受けた企業には富山県の入札や物品調達についての優遇処置があり、そのほか「大学等合同就職面接会」や「Uターンフェア」などの採用イベントにおいて、認定事業所名記載のPRチラシが配布されるなど、学生等へのアピールにもなっています。

 また、当社は、「元気とやま!子育て応援企業」にも登録して子育て支援を宣言しています。この制度は、仕事と子育てを両立できる職場環境づくりや、地域における子育て等を応援するための取り組みについて、経営トップ(代表者)が宣言し、その取り組みを県のホームページで紹介するものですが、当社も子育て支援制度への取り組みをトップコミットメントとして公表しています。

 当社は、社会課題解決に全社一丸で取り組むことでCSRの推進を図り、社会に発信して企業価値向上につなげています。

「元気とやま!子育て応援企業」サイト内の富山県綜合警備保障(株)宣言ページ

働きやすい職場作りに向けた主な制度

制度名 内容
妊産婦定期健診休暇 申請により妊娠週数に応じ、特別有給休暇を取得
配偶者出産休暇 配偶者が出産した社員は2日間の特別休暇(有給)および3日間の特別休暇(無給)を取得することができる。
育児休職
3歳に満たない子と同居し養育する場合、一定期間休職することができる(法定では1歳未満)
育児のための短時間勤務制度 子が中学校1年生になるまで利用可能(法定では3歳未満)
介護休職
要介護状態にある家族を介護する社員は、対象家族一人につき365日の範囲で休職することができる(法定では93日の範囲)私傷病による休職復職制度
私傷病による休職復職制度 私傷病により長期間の欠勤をした場合のために、休職、復職、試験出社、復職するためのプログラム制度
ALSOKサポートライン 「心の健康づくり計画」を策定し、相談窓口を設置しています。
さまざまな相談手段を用意し、社員の家族からも相談できる仕組み
公募制度 海外勤務、企画職、開発職、新規事業等要員、上位役職への試験登用制度
再雇用・グループ会社再雇用制度 定年再雇用、早期退職時のグループ会社への移籍制度
災害ボランティア活動支援制度 災害が発生した際、社員がボランティア活動に参加することを認める制度

 ALSOKは、警備サービスを事業の中核としていることから、事業を継続するためには働きやすい職場環境を整え、優秀な人材を確保することが重要な課題と認識しています。このような取り組みにより、2019年3月期の正社員の自己都合による離職率は4.0%となっています。

  • 離職率対象:雇用形態は出向者を含む正社員
  • 算定方法:年間退職者数÷期首人員数=離職率

グループ会社の取り組み
ALSOKを支えるシニアパワー

ALSOKイーグルス株式会社

 ALSOKは、高齢化が進む社会への取り組みとして、2011年4月に定年退職した社員を再雇用するALSOKイーグルス株式会社を設立し、退職したシニア世代が豊富な経験を活かして働くことができる場を提供しています。会社設立から6年が過ぎ、現在ではグループ会社からの人材も受け入れるようになり、防災備蓄品(マジックライス等)の販売、リペアセンター業務からノベルティの制作、AED消耗品(バッテリーや電極パッド)の交換等、さまざまな業務を担いシニアパワーをフル活用してALSOKを下支えしています。

 ALSOK本社内におけるコンビニ運営では、弁当や飲み物だけではなく、社員からの要望を取り入れながら文房具や生活消耗品なども取り揃え、多様なニーズに応えています。また、コンビニの横にはカフェ風にテーブルとイスが並べられ社員の憩いの場ともなっています。

 その他、岡山支社のお客様である中山昇陽堂様の進める、きびだんごで岡山に貢献する「きびだんごプロジェクト Go to ONIGASHIMA」に賛同して「ALSOK塩チョコきびだんご」の販売を開始し、中山昇陽堂様をとおして売り上げの3%を社会貢献活動に取り組む団体へ寄付しています。

きびだんごはWebサイトからでも購入が可能です。

イーグルス・ウェブ・ショップ

ALSOK塩チョコきびだんご
ALSOK塩チョコきびだんご

障がい者雇用・外国人雇用の促進

 警備業法は警備員資格に制限を設けています。そのため、本業で障がいを持った方々を雇用することに難しさがあります。そこで、ALSOKグループでは障がい者の自立と社会参加を支援するため、2010年に特例子会社ALSOKビジネスサポート(株)を設立し、障がい者雇用を促進しています。ALSOKビジネスサポートの社員は、ALSOKグループの名刺や封筒の作製、契約書管理、装備装具品管理のほか、外部のお客様向け資料や季刊誌の発送、パンフレット等の印刷、ノベルティ製作など幅広い分野で活躍しています。ALSOKは地域社会とともに、社員一人ひとりが、ALSOKの一員として生き生きと誇りを持って働くことができる職場づくりに努めています。

 現在、ALSOKビジネスサポートは、東京都区部障害者雇用企業連絡会会員として事務局を努めるほか、多くの障害者雇用連絡会や、全国・首都圏をはじめとする特例子会社連絡協議会の会員としても活動し情報交換を行っています。また、障害者雇用拡大に向けた東京都職業安定部への支援として、事業所の見学や職場体験・研修などの機会を提供し、そのほか、江東区主催による、障害児の親を対象とした講座等で講演するなど、障がい者の社会進出に向けた課題解決にも積極的に取り組んでいます。

 また、ALSOKでは外国人雇用にも取り組んでおり、海外子会社においては現地採用を行い、将来の幹部候補社員には日本での研修を実施し、さらには、経営理念を現地の言語に翻訳したものを配布して基本理念の理解と浸透を図るなど、さまざまな教育を実施しています。

ALSOKビジネスサポート社員一同
ALSOKビジネスサポート社員一同
封筒作成作業(ALSOKビジネスサポート社員)
封筒作成作業(ALSOKビジネスサポート社員)
日本での研修を受けるALSOK BASSインドネシアの現地採用社員
日本での研修を受けるALSOK BASSインドネシアの現地採用社員

グループ会社の取り組み
やりがいを持っていきいきと ~障がい者・外国人社員の活躍~

株式会社ウイズネット

 ALSOKの支柱である介護事業を担う(株)ウイズネットでは、障がい者および外国人の社員がやりがいを持っていきいきと活躍しています。

 当社は、以前より各施設にて障がい者を清掃・営繕要員として雇用していますが、2016年12月、障がい者の施設清掃プロフェッショナルチームを編成し、2017年1月に活動を開始しました。現在は、14名(うち障がい者10名、指導者4名)が清掃のプロとして介護施設を巡回し、建物の共用部分や窓ガラス等の清掃、庭の雑草抜き等を担当しています。当チームは、障がい者とのコミュニケーションを密にするよう心がけ、1日は朝礼で始まり、終業時は日報のまとめで終わります。月末には、指導担当者が1名ずつ面談を行い、当月の振り返りを行います。また、1名ごとに「連絡ノート」を作成し、指導担当者と保護者間の連携も密にするようにしています。業務上、老人介護施設に立ち入るので、風邪などを持ち込まないよう通勤時のマスク着用を義務付け、出勤時には「検温」結果を記録してメンバーの体調管理にも努めています。

 指導員となる人員の採用には、「障がい者の指導員」と明確に示すことで、採用後のギャップが生じないように配慮し、長期においてフルタイム勤務が可能であることを要件としています。メンバーは、ご利用者様やスタッフから「きれいになったね、ありがとう」と声をかけられること、きれいになると皆さんが明るくなり、気持ちよく生活してもらえることなどがうれしく、また、新しいことを覚えたときはやりがいを感じるなど、毎日楽しく仕事をこなしています。清掃チームが発足して1年が過ぎても退職者は1名に留まり、巡回した事業所の職員からも支持を得ていることが、当チーム最大の成果です。現在もメンバーが所属していた支援機関や卒業した特別支援学校からの実習依頼が継続してあることも、このチームへの評価と受け止めています。

 また、当社は、外国人雇用も行っており、現在71名が業務に従事しています。外国人社員のステータスは、永住者、定住者、日本人配偶者、留学生等さまざまですが、業務上、書類の作成等があるので日本語の読み書きは必須であり、皆その条件をクリアして働いています。とはいえ、ご利用者様から難しい日本語で声をかけられ戸惑うこともありますが、そのような時は同僚に助けてもらい、学びながら仕事をしています。また、ご利用者様とのレクリエーションを通じて、日本の文化にも触れながら、楽しくしっかりと働いています。言葉や国籍のギャップはあっても、高齢者へのいたわりや笑顔で優しく接する気持ちがあれば、日本でも介護職としての勤務はできます。現在、外国人社員10名が「介護職員初任者研修」の資格を保有しています。当社は、今後もダイバーシティの推進と働きがいのある企業を目指し、ご利用者の方々が安全安心に満足していただけるALSOKらしい介護事業を展開していきます。

(株)ウイズネットの介護施設で働く外国人社員 日本語での書類作成
(株)ウイズネットの介護施設で働く外国人社員 日本語での書類作成
ご利用者とにこやかに談笑
ご利用者とにこやかに談笑

社員の生活を支援する福利厚生

 ALSOKでは、社員と家族の豊かで安定した生活と、安心して仕事に打ち込める環境を提供するために、多岐にわたる福利厚生制度を設けています。

 たとえば、社員が仕事から離れ、心身ともにリフレッシュするための保養・レジャー施設、健康管理のために利用できるスポーツクラブや医療検査機関など、様々な施設を優待料金で利用可能とするプログラムを提供しています。また、住宅の購入・建築費用、子供の入学費用など、社員の日々の生活を支援する貸付・融資制度、さらには、団体保険や社内控除預金、社員持株会、ALSOK LTD(団体長期障害所得補償保険)など、社員の計画的な資産形成と安心な生活を支援する制度を用意して、社員の健全で計画的なライフプランを応援しています。

 また、国内だけでなく、海外においても、最低賃金はもとより、職種、役職ごとの平均賃金を上回る給与支給を行うことで、社員が安定した生活を送れるよう支援しています。