人権・労働慣行

ALSOKの人材育成の特長

人材育成の基本的な精神

 ALSOKグループでは、企業活動の最も重要な源泉は人材であるという基本的な考え方に基づき、「お客様と社会の安全・安心の確保のために最善を尽くす」という経営理念を実現するためにさまざまな研修を行っています。「経営理念」「経営指針」「行動規範」などの基本的な精神の理解・浸透を図り、あらゆる業務運営の場面にて実践されるよう社員の能力を開発する研修体系を構築し、ALSOKを取り巻く環境の変化や社会のニーズを的確に読み取り、各種会社施策を実行できる人材の育成に努めています。2019年3月期におけるこれらの研修・教育の1年間の総計はグループ全体で約713,200時間におよび、社員一人当たりの研修・教育の平均時間は19時間を超えています。

 また、ALSOKの新入社員研修がテレビ番組などで紹介されたことを機に、数多くの学校や企業より研修実施の要望をいただき、2011年から社会人としての基礎力向上を目指す「ALSOK塾」を開催しています。

東京研修所で講義を受ける社員
東京研修所で講義を受ける社員

社員力向上プログラム

 ALSOKでは、集合教育やOJT以外の能力開発機会を幅広く提供するとともに、自学自習の精神による社員の自己啓発を支援し、社員の資質および業務遂行能力等を向上させることを目的とした「社員力向上プログラム」を推進しています。

 具体的には、自己啓発講座の開催支援や社員の読書環境の整備支援、支社の教育責任者に対する指導、教育支援コンテンツの提供などを推進しています。

 また、社員が自己啓発に取り組む契機は読書にあるという考えに基づき、本社ビル9Fと東京研修所(稲城市)の2ヵ所に「ALSOK LIBRARY(社内図書館)」を開設し、全社蔵書数は3,372冊(2020年3月31日現在)となりました。社内イントラネットでの申込みにより、社内メール便で貸出書籍を配送することもでき、遠隔地の事業所社員も利用することができます。

本社内の「ALSOK LIBRARY」
本社内の「ALSOK LIBRARY」

自己啓発講座の実施

 ALSOKは、「自己啓発講座」の実施を推奨しており、役員や社員などの社内講師が、マーケティングや会計などのビジネスに直結する講座から、外国語、近代史など多岐にわたる講座を開講し、社員の向上心、向学心を支援しています。2019年3月期は、本社において7つの講座(年間68回)を実施しました。

積極的なキャリア開発

 ALSOKは、組織の活性化および人材育成推進のため、中央省庁や他企業、グループ内での人事交流を積極的に進めています。また、日本大使館・領事館の警備を担当する警備対策分野の要員を社内公募し、グローバルに活躍できる人材の育成にも努めています。そのほか、基幹事業の警備業だけでなく、介護事業などのあらゆる事業領域においても公募制度を取り入れ、事業の中核となる人材の発掘・育成にも努めています。
 今後も積極的にキャリア開発支援を推し進め、企業価値向上に貢献する人材の育成に努めます。

公的資格取得の推進

 ALSOKの事業において各種業務の資格検定が必要であることから、ALSOKはグループを挙げて社員の公的資格の取得率向上を目指しています。主な施策にALSOK独自の「ALSOK基準」を掲げ、各所属に公的資格などの取得数値目標を設定するほか、資格取得費用の補助などにより社員の挑戦を後押ししています。
 技術職の例では、主管部による社内掲示板での資格参考情報の発信や、全国の技術員向けのeラーニングを導入し、工事担任者(819名)・消防設備士(814名)・電気工事士(431名)など、公的資格の取得を推進しています。(カッコ内の資格者数は平成31年4月1日現在、単体の数)

公的資格の例
  • 警備指導教育責任者
  • 機械警備業務管理者
  • 貴重品運搬警備業務検定
  • 施設警備業務検定
  • 空港保安警備業務検定
  • 救命技能認定(AED業務従事者)
  • 応急手当普及員
  • 防犯設備士・総合防犯設備士
  • 宅地建物取引士
  • マンション管理士
  • 損害保険募集人資格
  • システム監査技術者
  • ITストラテジスト試験
  • 技術士
  • 電気主任技術者
  • 工事担任者
  • 電気工事士
  • 応用情報技術者
  • 情報セキュリティマネジメント試験
  • 基本情報技術者
  • 消防設備士

インターンシップの提供

 ALSOKでは、大学生・大学院生・短大生・専門学生(学年・学科・専攻不問)に在籍している学生を対象に、継続してインターンシッププログラムの提供を行っています。ALSOKの事業内容に触れてもらい、社会に対し広い視野と経験を身につけてもらうことで、将来の日本の安全安心を守る若者の就業意識の醸成に努めています。

さまざまなプログラムを通じて、学生に就業体験の機会を提供
さまざまなプログラムを通じて、学生に就業体験の機会を提供
さまざまなプログラムを通じて、学生に就業体験の機会を提供

TOPICS
ALSOKの発展を支え続ける新東京研修所 ALSOK稲城ビル

 ALSOKは、千葉県印西市の研修所で多くの研修を行ってきましたが、研修生の移動に時間と費用がかかること、また、業務の多角化による研修の増加やそれに伴う収容人員の不足などを解消するために、2016年3月、東京都稲城市若葉台に研修所と会社機能を擁した「ALSOK稲城ビル」を竣工しました。当ビルは、一般の社員も常勤する複合施設であるため、社員同士の交流の場となるコミュニティスペースや栄養バランスの整った食事を提供する広い食堂も設置しています。宿泊室の上下をつなぐ白を基調とした吹き抜けはとても明るく、間接照明を設置したことで落ちついた雰囲気となっています。そのほか、研修やグループ等の会議にも利用する広い講堂や、収容人員240名の研修室、大・中・小の浴場を備えた宿泊施設(最高200名宿泊可能)など、社内・グループの研修生だけでなく、「ALSOK塾」などに参加するゲスト宿泊者も気持ちよく研修を受けられるように設計段階から工夫しました。

ALSOKの新たな研修拠点として竣工した「ALSOK稲城ビル」
ALSOKの新たな研修拠点として竣工した「ALSOK稲城ビル」
広々とした宿泊施設のコミュニティスペース
広々とした宿泊施設のコミュニティスペース

TOPICS
登山で養う精神と肉体 ~昇任者研修登山~

ALSOK熊本株式会社

 当社では、年度初めに「昇任者」「正社員登用者」「新入社員」に向け、「昇任者研修」という名の研修を実施しています。

 当日は、午前中に辞令交付式をおこない、その後、運動ができる服装に着替えて金峰山(標高665m)に移動し、昼食のあと登山を開始します。金峰山は熊本市西区に位置し、周辺には夏目漱石の「草枕」に登場する「峠の茶屋」や、宮本武蔵が「五輪書」をしたためたといわれる「霊巌洞」などが点在します。頂上からは天草諸島、島原半島を見渡すことができ、夜には熊本市街の夜景を一望できるなど、熊本市を象徴する山として広く市民から愛されています。

 金峰山には「舗装された誰でも安全に登れる」コースと「猿滑り」といわれる舗装されていない自然の道を登る2つの登山ルートがあります。研修では険しい「猿滑り」を登りますが、これは、社員が、今後待ち受けるいかなる困難にも負けることのない、強い肉体と精神を養うために始めたことがきっかけだからです。かなり険しい山道ではありますが、これまで誰ひとりとして途中で断念した者はいません。頂上には金峰山神社があり、登りきった社員全員で会社の発展と社員の健康を祈願して、新たな気持ちで一歩を踏み出し、下山の途につきます。

険しい山道を懸命に登るALSOK熊本の社員
険しい山道を懸命に登るALSOK熊本の社員
険しい山道を懸命に登るALSOK熊本の社員