「住まいの防犯意識に関するアンケート」によると、まずは現在の「自宅の防犯対策について防犯対策について不安に思うことがあるか」との質問では、「不安に思うことがある」と回答した人の割合は全体の7割近い数字になっていて、とくに40代以下の一人暮らしの女性では86％の人が「不安に思うことがある」と回答していることがわかりました。
防犯対策はどこまですれば安心なのか、判断がむずかしいことが不安を募らせる結果になっているといえそうです。とくに女性のひとり暮らしの場合には、どこまでやっても心配は心配ということになってしまうのかもしれず、気持ちはわかる気がします。

防犯対策に関する意識では、女性と男性で回答に差がありましたが、実際に装備している防犯設備についてはどうでしょうか。
調査から、全体でもっとも多く設置されているのは「モニター付きドアホン」で、集合住宅や戸建て住宅においても約3人に2人が設置をしているという実態がみえてきました。外部からの訪問者を識別できるモニター付きドアホンは、定番の防犯設備になってきているということができそうです。
また戸建て住宅では、約3人に1人が「庭や玄関に人感センサーライトを設置している」と回答。集合住宅よりも侵入犯罪に遭いやすい戸建て住宅ならではの対策といえます。
では、警備会社との契約はどうでしょうか。
「分譲集合住宅」では約2人に1人が「管理組合などで警備会社と契約をしている」という予想以上に高い割合の回答が得られました。分譲集合住宅の場合は、この先長期間そこに住むであろうということ、売却を想定している場合にはできるだけ資産価値が下がらない物件を選びたいということ、などからセキュリティ対策の充実している物件を選ぶということが一般化してきている傾向がここからみてとれます。
一方で賃貸の集合住宅では、防犯設備が整っていない物件も多いようで、防犯面では約3人に1人が現状の防犯対策について満足していないという回答になっています。

以上の調査結果からみえてきたことして、自宅でできる手軽な防犯対策としては玄関や窓の戸締りの再確認、就寝時の窓締め、玄関のチェーンロック、外から部屋の中がみえない工夫、近所への挨拶などがあげられます。また設置している防犯設備では、モニター付きインターホンや人感センサーライトが人気の防犯設備であることがわかりました。
これ以外にも比較的手頃で設置も簡単な防犯用品としては「窓に取り付ける2重ロック」や「ガラスを割られにくくする防犯フィルム」、戸建て住宅では「歩くと大きな音がなる音砂利」などがあります。
通販などで気軽に購入できるので、防犯対策に満足していない方は試してみるのはいかがでしょうか。

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